2006年08月17日
バスケ部・北海道夏合宿同行レポート/明大
引退まで2週間。もうすぐ大学スポーツ新聞記者としての生活も最後を迎えようとする8月10日、バスケットボール部(男子部)を追って北海道・芦別市へと向かった。入部当初から、他に担当していた部以上に紆余曲折もあり、結びつきの強かったバスケットボール部。そんな事情もあり、「最後の取材はバスケで終えよう」という願いを叶えるための特攻取材だ。
合宿地の芦別市は新千歳空港から120キロの場所にある。羽田空港から空路で1時間半のフライト後、空港から車を飛ばし約3時間。宿を探していると、近隣のコンビニで選手と出会った。突然の出現に驚く選手に宿の場所を聞き、ひとまず宿泊場所に顔を出すことに。
わずか1泊2日の滞在だが、今日の宿はバスケ部と一緒に泊まることになっている。主務に挨拶をし、こっそり差し入れ。
時間は2時頃だったが、午前練習と午後練習の間ということで選手達はみんな仮眠を取っていた。「トレーナーの方から、昼間に30分ぐらいの仮眠を取ると、疲れが取れるって言われてチームの方針として寝てるんですよ」(北向・政経3)とのこと。「でも、何だかんだ1時間や2時間寝ちゃうんで、意味あるのかわかんないですけど(笑)」。確かに、みなさんお疲れ気味でした。
宿の人に「芦別とこの宿をじゃんじゃん紹介してくれよ~」とプレッシャーをかけられながら部屋に案内され、荷物をまとめていると、時計が3時半を指していた。3時半からはベースチーム(ベンチ外)の練習開始。1、2キロ離れた芦別市総合体育館まで選手はランニング、私は車で追いかける。体育館は事前に流れていた冷暖房完備という噂がデマだったことが判明し、暖房だけ完備。そりゃ北海道だしな。それでも、この日の北海道は気温が26度。いつもよりは練習しやすい気温でした。
ベースの練習は、基礎体力強化が中心。入念にストレッチを行った後は、フットワークの練習や5人でのパス連携。5人1組でチームをつくり、ゴールを決めたら片方のチームが別チームに交代という実戦的な練習を休みなく連続で行うなど、とにかく走る量が多かった。練習開始から1時間ほど経過した頃、トップチーム(ベンチ入り)が入ってきた。
トップの練習は、4時半開始。こちらは打って変わって実戦的なメニューが中心。「5人でチームとしての意識を植え付けることが、今回の合宿の目標」(横尾主将・農4)。私が半年間見ていた限りでは、今年のチームは個々の選手のレベルは高く、色々なタイプのプレイヤーがいるため、バリエーション豊富な戦術を取ることができ、爆発力を秘めている。一方で、集団としての意識やコミュニケーションがまだまだ未完成という印象があり、その意味ではこの夏合宿の成果が非常に楽しみだ。
5対5の試合形式のメニューがひたすら続き、選手の顔にも疲れが見え出した。塚本ヘッドコーチの熱のこもった指導が続き、7時近くになって練習は終了。宿に戻って8時から夕食だ。1年生が食事の準備をし、主将の「いただきます」に合わせて食事を始める。暑さと疲れからか、想像以上に選手が食べないことに驚かされた。
食後、9時までは自主練習の時間。1年生や4年生を中心に体育館に戻り、日中の練習で足りなかった部分の反復、軽いウォームダウン、1対1を楽しむ者など15人近くが夜の体育館で汗を流した。
その後は風呂と就寝の時間で、事実上のフリータイム。ここぞとばかりに選手の部屋を急襲し、普段の取材では聞けないようなプライベートの話をしていた。試合後はある程度緊張感がある状態だが、合宿のテンションとなると普通の学生とノリは変わらない。北海道・大麻高校出身の金丸(政経1)に地元の回転寿司をプッシュされ、帰京の前に食べていこうと決意。気付けば1時近くになり、翌朝のことも考えて部屋に戻った。
翌朝は7時頃に起床し、8時から朝食。デザートの取り合いとなった光景は、小学校の時の学校給食を見ているようだった。その後昨日とは別の体育館に移動し、10時から午前練習が始まった。
午前練習はトップとベースが別々の体育館に分かれての練習。トップは、ケースを想定しての実戦を行った。例えば、「残り1クォーター(10分)で黄色チームが10点リード。黒チームは横尾と古橋(営3)がファール4つ(※5つで退場となる)。この状況からどう試合をつくっていけるか」(塚本コーチ)。残り時間を見ながら、相手からファールを奪い、ファーストブレイクを仕掛ける。まさに実戦を想定しての激しいメニューは何本も続き、3時間ほど続いた。「クールダウンのランニングの時、足動かないぐらいやばいっすよ」(山下・文3)というほど、選手への負担は大きい。
追い討ちをかけるように、焼きおにぎりを1個ずつ食べて、その後はウエイトトレーニング。機材を使って、30分ほど体を鍛えてようやく練習終了。
3時から昼食を取り、選手は部屋に戻って昼寝。空き時間の余力のあった選手とコンビニへ出かけると、飯沼(政経1)が牛乳やパンを大量に買い込んでいた。「ご飯だけじゃ全然足りないですからね」(飯沼)。やっぱり、この大きな体を支えるには、食うヤツはちゃんと食ってるんだな。
4時頃、高橋部長、櫻井監督、長谷川アシスタントコーチが合宿地にいらしたということで、駅まで車で向えにいった。道中、今までの練習の様子と午後の練習メニュー(陸上トレーニング)のことを話すと、「普通、走った後に筋トレだろ。順番逆やん(笑)」(長谷川コーチ)と突っ込みが入る。午前練習の直後に陸トレやったら、多分選手死にます…。
午後の練習は5時半から、陸上競技場でのランニングメニュー。100メートル、200メートル、400メートル、1500メートルを1本ずつ走るというメニューの途中で、飛行機の都合上、途中でお暇することとなった。
帰りの車は、1人でいる静けさがやけに感じられた。滞在時間はわずか1日ながら、あの賑やかさが居心地良かっただけに、寂しい気持ちで飛行機に搭乗。23時頃、羽田に着き現役記者生活最後のバスケ取材を終えた。秋からのリーグ戦、今度は熱烈なファンの1人として、体育館に足を運びたいと思います。
August 17, 2006 12:24 PM
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://blog.nikkansports.com/mt/mt-tb.cgi/6100
