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2006年06月05日

知春の笑顔は1等星/青学大

<女子卓球部・山﨑知春>

 インターハイ・チャンピオンであり、学生時代には全日本選手権ダブルスで頂点に立った母、同じく卓球経験者である父の経営するクラブで、山﨑の卓球人生は始まった。本格的にラケットを握ったのは、小学2年生のとき。「夏休みは本当に、朝昼晩練習していた。ご飯も体育館で食べるくらい」と振り返るほど、練習は厳しいものだった-。

 苦しい練習をこなし続けた山﨑はすぐに頭角を現した。小学4年生で、初の全国ベスト8入り。6年生のときには全国2位にまでのぼりつめた。卓球を始めて4年目にして、東アジアの大会へも出場した。

 その後、卓球の名門四天王寺中学、高校へ進学を決め、単身大阪へ。舞台が中学校へ変わっても、順調に成績を残していった。だが、中学3年生の全国大会。第2シードで登場した山﨑は、初戦でノーシードの選手に敗れてしまう。「涙も出なかった。こんな早くに負けるという感覚が分からなくて・・・」。初めて味わう『挫折』だった。それからは試合に出るたび強い緊張に襲われ、「自分の力が出せなくなってしまった」。気が付けば、完全なスランプに陥っていた。


 しかし、高校2年生から始めたメンタルトレーニングが、山﨑の運命を大きく変えた。「どんなに辛いと思っていても、トレーナーの先生と話した後は『早く練習がしたい』という気持ちになっていた」。自分の卓球を取り戻した山﨑は、夏の近畿大会で自身初となるシングルス・ダブルス・団体優勝の3冠取りを果たし、見事に復活を遂げたのだった。

 そして、母親の母校でもある青学大に入学。04年度新人戦ダブルスで準優勝、全日本学生選手権(以下、全日学)ダブルスでは、1年生ながら堂々の優勝。鮮烈な大学デビューを飾った。昨年度は、関東学生選手権ダブルスでベスト4、全日学シングルスでは、世界選手権で日本代表にも選ばれた福岡春菜(日大卒・中国電力)を下して準優勝に輝いた。年明けの全日本選手権では混合ダブルスでベスト4、シングルスでは社会人を破り、ランク(ベスト16)入りまで達成。「勝ち負けにこだわらない」スタイルが、大舞台で力を発揮する秘けつだ。

 「リーグとインカレで、絶対に優勝したい」。狙うものは、あくまで“トップ”だ。1年前には入替戦に回っていた青学大だが、昨年度秋季リーグから関東1部リーグで2季連続の2位。もちろん山﨑の存在は、ダブルス・シングルスともにポイントゲッターとして欠かせない。主力選手が着実に力を付け上位に定着してきた今、リーグ優勝はすぐ目の前にある。


 「卒業しても、卓球は続けたい」。そう話して、とびきりの笑顔を見せた。現在、山﨑は3年生。残りの1年半で、とことん“自分の卓球”に磨きをかける。近い将来、山﨑の強気なプレーと輝く笑顔が、日本を、そして世界を魅了する。(石井萌)

◆山﨑知春(やまざき・ちはる)1985年4月19日生まれ。教育学科3年、四天王寺高校出身。好きな食べ物は、からあげマヨネーズ、かむかむレモン。164センチ、B型。

June 5, 2006 11:59 AM

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