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194号5面より(2006/12/15発行) 連載
学生トップランナー

寺田恵.jpg  女子長距離界の次世代を担う学生トップランナー、寺田惠。11月19日の神戸全日本女子ハーフマラソンでは、1時間12分12秒のタイムで4番手にゴールする。嶋原(資生堂)などの強豪選手たちにも 肩を並べ、実力の高さを見せつけた。「沿道からの声援が、大きな力になった」と振り返る彼女。周囲への感謝の気持ちが、寺田という選手を日々強くしているのだ。

 今や世界大会を経験するまでに上り詰めた彼女。しかし、陸上との出会いは偶然なものだった。もともと運動は大嫌いだったが、友達に誘われ何となく陸上部に入部。このまま運動から逃げるのも、と彼女は努力を重ね、高校時代には国体6位、インターハイ4位入賞を果たす。走ることが苦手だった少女が、いつしかうらやまれるほどの選手へと成長していた。

 関学進学後すぐに、寺田は故障に見舞われる。これからという時だから こそ、周囲の期待に応えられない自分を責め続けた。だが、そんな彼女を救ったのも、紛れもなく陸上だった。自分を見つめ直す機会を与えてくれる存在。強くなりたいという想いが、彼女を再び奮い立てた。その後は破竹の勢いで、数々の功績を残している。

 寺田は来春から実業団の天満屋入りが決まっており、今以上に本格的な競技生活が始まる。「陸上と出会えていなかったら、目標のない人生を送っていたかもしれない」。この言葉は語っているだろう。寺田と陸上との出会いは、必然であったのだと。                      

◆プロフィル◆
寺田恵(てらだ・けい)文学部4回生。1985年3月27日生。県西宮高校出身。身長153㌢。趣味は温泉に行くこと。座右の銘・心抑体躯。