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会報より(2006/8/3発行) 現役インタビュー
K.G. STARインタビュー
~清水誉(しみず・たかし)~

 大学野球界屈指のキャッチャー、清水誉。言わずと知れた強肩の持ち主で、関学では1年春からマスクをかぶり続けている。この秋、大学生最後のシーズンにかける清水が、野球生活・学校生活について熱く語ってくれた。

現役インタビュー清水①.jpg ―野球を始めたのはいつですか?
小学校3年の時やね。少年野球の監督に誘われて、マウンドに立ったのが野球との出会い。周りの友達が野球をしていたのもあって、入団を決めました。サッカーにも興味があって、サッカーシューズは買ってもらってたんやけどね(笑)。その時からポジションはずっとキャッチャー。小学校の時から肩が強くて、遠投も好きだった。今となってはキャッチャー以外考えられないね。

―高校時代から注目されていましたが、関学への進学を決めたのはどうしてですか?
高校卒業後、すぐにプロへいくことはあまり考えてなくて。とりあえず大学に行ってからその後のことを考えようと思ってました。そんな時、当時の監督・本荘さん(現・投手コーチ)が高校の練習試合を観に来て下さって、声をかけて頂きました。そこから関学に興味をもち、色々調べて。同じ高校から関学へ進学し、サッカーで活躍されている先輩からも話を聞きましたね。三日月の校章のこと(※参照)とか、Mastery For Service(奉仕のための練達)とか。そういったスクールモットーにも興味をもち、この学校だったら4年間頑張っていける、と感じました。関学は憧れでもあったし、こういう一つの信念をもっている学校でもあるので、更に良いなあと。

―そんな思いから入った関学で1年春から試合に出場されていましたが、大学の野球で高校と一番違うと感じるところは?
高校はトーナメントで一試合一試合が勝負。それに対して、大学はリーグ戦。同じ相手と何度も対戦するのでデータも大事になってくる。関西学生リーグは関西でもトップクラスの選手がたくさんいて、そういうリーグでプレー出来ることは嬉しい。

―キャッチャーというポジションはどうですか?
守備はもちろんしんどい。でもポジション柄、自分がやったらやるだけチームの成績もついてくるし、試合にも勝てる。とてもやりがいがあるポジションだと思いますね。練習でもボールを使う時は常に気を抜かずに全力を心がけてます。コーチからもステップ、投げ方、肘や手首の使い方など色々な知識を与えてもらっていて。でも頭で分かっていても実際体で出来ないと意味がない。練習を重ねました。これだけ、速く投げられるようになったのは(二塁送球は1.85~1・9秒)監督やコーチのお陰でもありますね。良き指導者に出会えたのは大きいです。

―チーム全体をみてはどうですか?
主将を中心に、一つになっていて良い雰囲気です。メンバーは一人一人個性が強いけど、それを上手く栄次(主将・黒川)がまとめてくれています。入学当初に比べて練習量がだいぶ増えました。当初は、練習が終われば自由で自主練する者もいれば、帰る者もいた。今は、練習後の課題練習っていうのがあってティーバッティングを200本打っています。練習にも素振りがあるので、だいぶ振る量が増えましたね。でも、これだけやれば自分たちにとっての自信にもなるし、実際打てるようにもなりました。練習すればその分結果がついてくることをみんなが理解してきて良い流れになっていると思います。

―普段の練習で気を付けていることは?
練習中なんで、ミスはもちろん出る。でもそのミスに対して、どれだけみんなが声をかけられるか。選手たちだけでも締まりある空気にしていきたいね。じゃないと強くなれないと思う。試合ではあまり言わないけれど、練習中は厳しく言いますね。言いたくはないけれど、言わないといけない立場にいるんで。強くなるためには嫌なこともやっていかないとダメだと思ってます。

―試合前に、チーム全員で黙想をしていますよね。それには何か想いがあるのですか?
一度目をつぶることで自分の良いイメージを描き、気持ちを落ち着かそうという意味でやっています。

―清水選手といえば、クレバーなキャッチャーというイメージがあるのですが、勉強との両立はどうですか?
商学部はスポーツ推薦で入ったんやけど、良い学部だと思うよ。大学生だからメインはもちろん勉強かもしれない。でも自分の中では野球が1番で、その野球の練習に支障が出るのは嫌だったから、単位はきちんと取ろう、と思って最低限の努力はしました。語学の勉強は、通学の電車の中でもしたりしたね。

―学校の施設に関しては?
トレーニングセンターに入学前に入らせてもらったんだけど、すごいと思った。全部、鏡張りだし、ウェイト以外にもコンディショニングも出来るし、トレーナーさんもいる。すごく充実してると思う。新しい球場も出来て、言うことなしですね。

―ここで、一般的な質問になりますが、目標の選手は?
目標としている選手はいないんですが、城島健司選手(現・シアトルマリナーズ)に憧れています。肩の強さと人間的なところが好きになりました。こういった選手の良いところはどんどん吸収していきたいと思ってます。

―それでは、座右の銘は?
“挑戦”です。何事にもトライしていくチャレンジャーの精神をもっていたい。前向きな気持ちってスポーツをする上で大事なことだと思うんで。もちろん、過去のことは大事。それを踏まえて、どう感じ、考え、どういう風に行動していくかが、一つの自分のスタイルだと思ってるし、そう出来れば良いな、と思ってます。

現役インタビュー清水②.jpg
―関学硬式野球部のアピールポイントは?
他の学校と比べると、いわゆる野球エリートと呼ばれるような子は少ない。でも、みんながそれを補う努力をしているし気持ちも強い。ある意味、泥臭いですね。野球人としてだけじゃなくて、人間性を含め、KGって素晴らしいところだと思う。これは、OBさんたちが築き上げてこられたのが代々受け継がれてきてるんだと思う。

―最後に、ラストシーズンに向けて一言お願いします。
春季リーグ戦ではピッチャーが打たれてしまったんで、一から作り直していきたい。そうすることが優勝へもつながっていくと思う。最後は良い思いをしてリーグ戦を締めくくりたいですね。個人的には良いキャッチャーを育てたいとも思ってます。

◆清水誉(しみず・たかし)。商学部4回生。1984年4月23日生。小野高出身。177㌢75㌔。右投右打。小学3年から「くるみビックス」で野球を始める。三木中では東播大会3位、高校時代は3年夏の県大会8強が最高成績。高校通算27本塁打。関学では1年春のリーグ戦途中からレギュラーとなり、今春まで全試合出場。通算72試合、4本塁打、29打点、打率.264。
(取材 高山真由美・岡本優美)