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会報より(2006/8/3発行) 現役インタビュー
K.G. STARインタビュー
~粟村文彦(あわむら・ふみひこ)~

 相撲部に粟村文彦という男がいる。関西学院大学入学後はアメリカンフットボール部(以降アメフト部と略)に所属。しかし現在は相撲部に籍を置き、2回生ながら主将を務めている。なぜ彼は相撲部に入部したのか、彼の秘めた思いに耳を傾けていただきたい。

現役インタビュー粟村①.jpg ―まずは小学生の頃から振り返りましょう。当時していたスポーツは何ですか?
サッカーと水泳をやっていました。

―その頃は相撲と何か縁はありましたか?
学校から相撲大会に誰か出ないかと誘われたので、友達に「おもしろそうやな」と言って、出場したことがあります。

―では中学・高校時代に取り組んだスポーツは?
中学はずっと野球をやっていました。高校でも最初、野球をやっていたのですが、家が遠いことに加えて、成績も安定していなかったので、辞めてしまいました。成績が安定してからは、友達とサッカークラブを作って毎日やっていました。

―その後大学に入学し、アメフト部に入部するわけですが、きっかけは?
熱心に勧誘されて、遊びに行った時にレシーバーをさせてもらって、おもしろかった。それがきっかけでした。

―入学当初から相撲部の存在は知っていましたか?
知らなかったです。

―ではなぜ相撲部に心が傾いたのですか?
いつもは相撲部の横で、着替えていたんですが、そこにはいつも背を向けて着替えていました。たまたま夏休みに、ぼーっと相撲部の方を向いて着替えていたら、ドアに記事が張ってあって、それを見たら部員が不足していると。高校から大相撲中継を見出していて、おもしろいなあと思っていたんです。たまに相撲で遊んでいましたし。 その頃は、あんまりアメフトが上手くならないと感じていて、ずっともやもやしていました。アメフトは人数がいっぱいいたので、レギュラーになれるかわからない。でも相撲なら確実にレギュラーになれる。それで相撲部に行ってみようと決心しました。

―当時主将だった玉田和也さん(法卒)の反応はどうでしたか?(この時、相撲部員は玉田さん一人で休部の危機にひんしていた)
新入生に配られる体育会の冊子に、玉田さんの電話番号が書いてあったので、まずは電話しました。相撲部にはアメフトのシーズンが終わってから入部しようと思っていたんですが、あまりにも玉田さんがよろこんでくれたので、すぐにでも入らなあかんなあと感じました。

―すぐにアメフト部を辞めることはできましたか?
監督さんには言ったんですが、なかなかOKしてもらえなくて、「あかん」と言われました。みんなにハドルを組ませて、「こいつを止めたってくれ」とまで言ってくれました。でも、気持ちはもう相撲部に傾いていたので、1週間後にもう一度辞めると言ったら許してくれました。

―実際に相撲部に入部してみてどうでしたか?
楽しかったですね。玉田さんには当たり方など、何から何まで丁寧に教えてもらって、非常に勉強になりました。

―昨年11月のデビュー戦は緊張しましたか?
負けて当然と思われていたので、全然プレッシャーがなく楽しめました。

―では、ここからは“主将”について語ってもらいたいと思います。2回生で主将になって、どのように感じていますか?
まだ全然こなせてはいないんですが、やっぱりたいへんだと感じています。

―主将として心掛けていることは何かありますか?
主将になったら、負けられないという気持ちが出てきました。練習から引っ張っていかないと、後輩も付いてこない。練習の部分から自分が一番やるようにしています。

―“主将”とは何だと思いますか?
やっぱりクラブの顔。主将がしっかりしてないと、クラブもしっかりしない。“クラブの鏡”という大事なポジションだと思います。

―さて、次は自身の相撲についてお訊ねします。自身の相撲をどう捉えていますか?
自分の相撲を客観的に見ることは非常に大事で、自分は腰が高くて動きが遅いんです。このままの相撲では絶対に勝てない。上にはあがれない。練習からつねに“低いそして速い”を意識して練習しなければいけません。

―その課題克服のために取り組もうとしていることはありますか?
相撲には背筋が一番重要だと聞いたので、背筋と足腰を重点的に鍛えるつもりです。

―今後どんな相撲を取りたいですか?
勝てる選手になりたい。魅せる相撲がしたい。“これだ!”という相撲をしたいです。

―興味を引かれる人はいますか?
阪神タイガースの金本選手です。結果を残しているし、常に出続けている。当たり前と思われていることをできるのが、すごいことだと思います。

―それでは最後に、相撲部の将来についてお聞きします。まず成績面でどういった戦績を残したいですか?
卒業するまでには西日本の2部団体戦でつねに決勝に残れるチームにしたいです。(現在2部4位)

現役インタビュー粟村②.jpg
―部の運営に関してはどうですか?
部員数からいえば、今もやばい状態です。(現在3人)やばい状態のまま卒業するのではなくて、あと50年は安泰ぐらいの活気溢れるクラブにできたら、自分の使命を果たせたのかなと思います。相撲はガチの勝負というのが魅力です。やっぱり見ていて、小さい人が大きい人を一発で倒したらおもしろい。あとは単純なところ。見ていて分かりやすい。ルールを知らなくても勝った負けたがすぐ分かる。結果を残すことも、もちろん大事ですが、“誰でも気軽にできる”そういうクラブにしたい。単純な動機で入ってもらって、強くなってもらいたいです。

◆粟村文彦(あわむら・ふみひこ)。経済学部2回生。1986年11月29日生。淳心学院高出身。初段。182㌢。81㌔。現在は2回生ながら相撲部主将を務める。
(取材 有島弘記)