


11月25日、長居陸上競技場において行われた関西学生アメリカンフットボールDiv.1秋季リーグ最終戦。関学と立命館大学は6戦全勝での対戦となった。互いに全力を出し切った優勝決定戦を31―28で制し、関学は2年連続49回目の関西制覇を決めた。
試合で先制したのは立命大。しかし直後の関学攻撃、RB河原がランTDで同点に持ち込む。第2Qに入り、関学が立命大エンドゾーン目前に迫る。残り1ヤードを争う力のぶつかり合いを制し、QB三原(経4)がエンドゾーン内へ。逆転を果たした関学は続くK大西(経4)のキックオフで秘策を披露する。大西が「昨年の甲子園ボウルで使うつもりだった」と語る虎の子のオンサイドキックを放ち、DB磯野(経4)が見事キャッチ。会心のスペシャルプレー成功で攻撃権は再び関学に。ざわめく立命大サイドに追い打ちをかけるかのようにWR秋山(文4)への裏パスを通し、48ヤードTDを決める。スコアを21-7とする。しかし立命大エースRB松森のキックオフリターンが関学DEFを突破、あわやTDのところでK大西が意地のタックルで制止する。関学はTOをはさんで建て直しを図るが立命大に押し切られTDされてしまう。さらに三原のパスをインターセプトされ、一気に迫る立命大。ところがここでのFGは枠の外へ。次の関学シリーズでTE水原(商4)がTDで追加点を決め、28-14でハーフタイムを迎える。
後半レシーブの立命大がTDを決め、もう一度突き放したい関学だったが、このシリーズはパントで終わってしまう。ところが次のプレー、立命大のパスをDB藤本(商3)がインターセプト。立命大の追撃の芽を摘んだ関学は、K大西の23ヤードFGで点差を10とする。だが粘る立命大、即座にTDで3点差に詰め寄ると、DEFが奮起する。これ以上点を取らせないという堅い守りを見せ、関学OFFは苦戦を強いられる。TDされたら逆転―。極限の重圧の中、立命大の猛攻に耐える関学DEF陣。懸命に守るものの絶対防衛線まで残り14ヤードに追い詰められる。もう後がない、そんな状態からの立命大のランプレーに、DEF陣が意地のタックルを見せる。強烈なタックルを受けた立命大RB山城の手からこぼれたボールを、DL平澤(商1)が全力で確保。値千金のファンブルリカバーで攻守逆転した関学はランプレーでじっくり時間を消費する。QB加納(商3)がパントを蹴った時点で残り時間は56秒。立命大はパスプレーに最後の望みを懸ける。永遠に続くかと思うほどの長い1分間を守りきり、タイムアップ。31-28と、立命大から3点差で逃げ切り、2年連続49回目のリーグ制覇を達成した。
関学は立命大のために用意した、まさに「とっておき」のプレーを連発した。印象的だったオンサイドキックに加え、1Qに見せたWR榊原(経4)のパスフェイクからのラン、2QにはQB三原からQB浅海(社2)、そして再び三原へのリターンパス。WR榊原の受けたミドルパスのボールをRB河原へつないだプレーでは、30ヤードゲインを実現した。数々のスペシャルプレー、トリックプレーで立命大のペースを乱し、序盤から優位に立った。また、明確に差を分けたのは両チームのキッキング能力だった。3点差での勝利は、FGでついた差であり、好パントが立命大オフェンスをフィールドの奥へと押し込んだ。
この日のために1年をかけ、徹底的な準備をしてきた関学が勝利をつかんだ。関西王者の座に今年も君臨した関学は、12月16日、再びこの長居を舞台に学生日本一を賭けて戦う。
試合後のコメント
鳥内監督「今日までこれたのは立命の存在があったから。いいライバルがいなかったらここまでがんばれなかった。甲子園ボウルへは、立命が出たほうがよかったと言われないように準備するだけ」
主将・岡田(商4)「勝利の実感はまだない。ただ、立命がおってくれたからここまで強くなれた、という感謝の気持ちを部員全員に持ってほしい」
QB三原「ほっとした。前半は準備してるものが出せたが、後半はパスも通ってなかった。立命は最強の相手だったが、準備と練習の量で上回ったから勝てたと思う」
K大西「オンサイドキックの成功は嬉しさとともに安堵の気持ちがあった。途中、足がつったが、どんなに痛くてもやりきりたかった」
RB河原「立命のディフェンスはスピード速いのはわかっていた。体もいつも通り動いて、自分の考えてる走りができた」
DB藤本「集中してプレーしていたが立命は動きが速かった。だけど後半は周りが見えたし、ちゃんと動けたのでインターセプトにつながった」
DB磯野「オンサイドのキャッチは、大西が最高のキックをしてくれたから取るだけでした。甲子園ボウルでも流れを変えるプレーをしたいです」
①今年はアウェイとなった最終戦。しかし、試合開始前から吹奏楽部の力強い演奏で、盛り上がりは抜群だ。選手たちも淡々と練習をこなし、決戦にそなえている。
②立命大キックでスタート。
③立命大RB松森が中央突破で先制。0ー7。
④関学RB河原、中央突破で7ヤードを走りTD。7ー7。
⑤秋山へのパスなどで敵陣12ヤードまで進み1Q終了。7ー7。
⑥2Q、9分53秒。エンドゾーンぎりぎりでの押し合いを制しQB三原がTD。14ー7。
その後オンサイドキックで再び関学の攻撃。
⑦9分41秒、48ヤードのロングパスを受けWR秋山がTD。21ー7。
⑧9分50秒、立命大RBが右オープンを駆け抜けTD。21ー14。
⑨8分26秒、QB三原の右方向のパスを立命大DBがインターセプト。敵陣23ヤードより立命大の攻撃。
⑩7分17秒、立命大が37ヤードのフィールドゴールを狙うも不成功。
⑪2分30秒、ゴール前1ヤードからTE水原がDEFのすきをついて左方向に走り込みTD。28ー14。
⑫28ー14で2Q終了。関学リードでハーフタイムへ。
⑬第3Q立命大WR本多が左方向のパスを受けTD。28ー21。
⑭2分47秒K大西が23ヤードFGを決め3点追加。31ー21。
⑮残り5秒、立命大RBが中央突破で10ヤードTD。スコアを31ー28とし第3Q終了。
⑯試合終了。31ー28で関学の勝利!!
11月20日、リーグ第7節・立命館大学戦を週末に控えたファイターズが第3フィールドで記者会見を行った。
3年連続の両校全勝で迎えた直接対決。昨年、関学は5年ぶりに関西制覇を成し遂げ、連覇が期待される。それに対し、鳥内監督は「去年とは全然違うチーム」とピシャリ。挑戦者の気持ちではなく、挑戦者であるべき。つまり受身になっては勝てない相手と立命大の脅威を語る。関学チームの出来は、「どれだけやっても足りない」と厳しい分析も。OFFに関しては、QBとWRのつながりは関西No.1と称するだけに、それを支えるOLの力に懸かっている。DEFは毎年繰り出される未知のプレーにどこまで対処できるかが鍵になる。
以下は選手の意気込み。
LB佐藤(社4)「全体では、立命を相手として考えるとまだ練習が足りないし、どこまでやっても足りないと思う。立命のLB松森は戦術を超えてて、個人能力で一発もっているから警戒している」
DL國方(法4)「ライン戦で絶対勝つ。ラインでどこまで勝負できるかが鍵。今までやってきた自分たちのプレーをしてあたるだけ」
DB笠原(経4)「立命は関西トップクラスのチームだと思う。想像を高いところにおいておかないといけない。一発のプレーは脅威があるが、それを絶対許したらいけない」
QB三原(経4)「この1年は立命戦のことだけ考えて準備もしっかりしてきているから、不安はものすごくある反面、楽しみ。立命のディフェンスは、サイズ・パワー・スピードが格段上の相手だ」
OL岡田(商4)「細かい部分の調節へと切り替えつつある。今からどれだけこだわっていけるか。キャプテンになってからは『一人ひとりがファイターズ』、みんなで勝つ責任を持つのでなく、一人ひとりが勝つ責任を持つんだということを伝えてきた」
RB横山(文4)「新チームができてから、立命の準備はしてきている。パニックを起こさないように、1年間蓄えてきたことを出すだけ」
WR榊原(経4)「立命のDB陣は、プレイリードが速く、他とは次元が違う。リターナーとしても、取ったボールを敵陣に入れて有利に立ちたい」
昨年好評をいただいたアメフト部リレーインタビュー「甲子園への道」。最終回は、主将・岡田拓郎さんのインタビューです。甲子園への切符を賭けた最大の決戦を前に、キャプテンとして、一人の男として彼は「感謝する気持ち」を強く感じていました。

―関立戦まであとわずかですが、チームの状態はどうですか?
まだ、あげられると思う。士気が落ちてもないし、まだまだこんなもんじゃない。
―岡田さんも含め、4回生にとって次が最後の試合となるかもしれませんが
そうやね。だからやり残し、言い残しのないようにやってる。練習も突き詰めてやって、仲間に要求できるものは全部要求して。あとからこうすればよかった、こう言えばよかった、とか思いたくないし。
―岡田さん自身の心境を教えてください
緊張してる。でもこれはいい緊張感やと思うわ。
―昨年の立命戦で納得いかなかったところはなんだったのですか?
昨年は全て出し切って勝てた、とは言えない。妥協せず、全部やりきって勝ちたい。「勝てた」じゃなく「勝った」と思える試合を。偶然じゃなく、必然の勝ち方をしたい。
―パンサーズの戦力をどうとらえていますか?
やっぱりめっちゃ強いチームやね。アスリート揃いで、えげつない選手ばっかりおるし。
―長居スタジアムでアウェーでの戦いになりますが、影響はありそうですか
確かにアウェー扱いやけど関係ない。距離的にもそんなに遠くないし、みんないっぱい応援に来てくれると思うしね。
―昨年主務の神林さんは前回の勝利を振り返って「勝った2点分は応援してくれた観客の力」と話していましたが、岡田さんはどう考えていますか
俺が言ったら笑える話かもしれんけど、ほんとに「観客の力」ってありうると思う。基本的には自分が勝ちたくてやってるんやけど、京大戦の前ぐらいから考えるようになった。友達とか家族とか、応援してくれてる人のためにも勝ちたいって。応援だけじゃなくて、あらゆることで自分らに携わってくれている人たち。その人たちに対する感謝の気持ちって力になると思う。
―チームスローガン「Depend On Me」は達成できていると思いますか
「自分でやる」っていう言葉の重要性に気付くタイミングは人それぞれやろうな。もう気付いている奴もいるやろし、おっさんなってから気付く奴もいると思う。でも、とりあえずその集大成が25日の立命戦になると思うわ。

―では最後にメッセージをお願いします
とにかく感謝の気持ちを伝えたい。みんなの応援があってこそ、ここまでやってこれました。立命戦でこれまでやってきたことを全部出し切って勝ちます。みんなを甲子園に絶対つれていきますので、応援よろしくお願いします。
◆岡田拓郎(おかだ・たくろう)。商学部4回生。滝川高校出身。OL(オフェンスライン)。180㌢120㌔。座右の銘も「Depend on me」。
11月10日に神戸ユニバー記念競技場に於いて行われた関西学生アメリカンフットボール秋季リーグDiv.1第6節。関学は45―7で京都大学を下し、リーグ戦全勝で立命大との最終決戦をむかえる。
今までの戦績は関係ない。京大は関学戦になると豹変する。全員がそう意識を統一し、完璧かと思えるほどの準備と心構えをもって挑んだ伝統の関京戦。ふたを開けてみれば、力でも気持ちでも京大を圧倒するファイターズの姿があった。
京大レシーブで始まった試合。だが、早々にLB古下(商2)がパスインターセプトで攻撃の芽を摘みとる。訪れた先制のチャンスをQB三原(経4)からWR秋山(文4)へのロングパスTDでものにすると、早くも流れは関学へ傾く。主将・岡田(商4)率いるOLが走路をこじあけ、RBが中央を突破。だが、京大も持ち味の力強いタックルでパスキャッチ後の前進を許さない。TDを狙うRB浅谷(商3)のランプレーにも強烈なヒットでファンブルを誘発する。だが、こぼれたボールはWR松原(商1)がナイスリカバーしTDとなった。直後の京大のシリーズは、京大主将・宮下の好リターンで始まったものの、LB佐藤(社4)が冷静な判断とブリッツでエンドゾーンへの侵入を許さない。さらにWR榊原(経4)が左オフタックル付近を駆け抜けTD、K大西の46ヤードFGで一気に点差を広げる関学。このまま完封勝利か―。だが、前半残り2分からの三原のパスを京大DB田畑がインターセプト。70ヤードを走りTDを奪われてしまう。スコアは24―7と、京大が息を吹き返したところで前半が終了した。嫌な形で前半を終えてしまった関学だが、後半開始直後、WR榊原が会心のキックオフリターンTD。誰もが待ち望んだビッグプレーに榊原本人もガッツポーズを決め、京大サイドを沈黙させた。完全にモメンタムを引き寄せた関学はその後も2本のTDを決め、45―7で勝利した。
試合後のコメント
鳥内監督「早い時間で流れがつかめたのがよかった。しっかり準備した成果が出た」
主将・岡田「個人的にはライン勝負に勝った実感はあるが、OLユニット全体として勝たなければ意味がない。また一から組みなおして、生まれ変わらなければ立命には勝てない」
11月6日、リーグ第6節・京都大学戦を4日後に控えたファイターズが第3フィールドで記者会見を行った。会見には7人の4年生が出席し、その思いを打ち明けた。
前節、立命大に0-55で大敗を喫した京大。彼らに、エースQB・三原(経4)は一層の警戒心を強める。「リーグ全勝同士でぶつかる京大よりも今の京大のほうが怖いかもしれない。先を断たれた彼らは関京戦を気持ちのはけ口にするだろう。気合いが全く違うと思う」と語る。全ての選手が同じ思いを抱いていた。「京大は関学を殺しに来る」。代々そう言われてきた京大の評価は変わることはないようだ。「京大は気持ちのチーム。力で勝っていても気持ちが弱ければやられる」と話したのはRB横山(文4)。その言葉の背景には2004年シーズンの関京戦がある。立命大に勝利を収めた関学は、慢心から京大に敗北を喫し、甲子園出場を逃した。そのあやまちを繰り返さないために、先日行われた合宿で彼らは当時の試合をビデオで研究したという。だが、チームに気の緩みはない。LB佐藤(社4)が「気持ちの部分でどれだけつめれるかの勝負。油断できない」と話すように、それまでのスコア、戦績は関係なく、「殺しに来る」強さを持った京大を全員が意識しているようだ。京大というチームを主将・岡田は「日本一を目指すうえで、ただの過程にある相手ではなく、プライドを賭けて戦うべきチーム」と認める。往年のライバルとの対戦にむけ、戦意は高まっている。
QB三原「立命大が強いチームなら、京大は怖いチーム。秋に入ってうちのOLは成長した。京大DLは関西屈指だが、いい勝負ができると思う」
OL岡田「昨年から両サイドのTが抜けて、OLユニットが課題と言われ続けてきた。そういうのもあって、やっぱり関京戦はライン戦で勝ちたい。楽しみにしといて下さい」
WR榊原(経4)「春の関京戦はけがで出られなかったので、試合は楽しみ。あたってくるLBが多く、DBが混乱させてくるが、三原と同じ感覚を持てるようにしたい」
RB横山「強い京大しかイメージしてない。魂を込めてぶつかってくるので気持ちで負けないようにしないと。積み上げてきたOLとLBがどれだけやってきたかの勝負」
DL国方(法4)「ノーハドル、ショットガンと京大はいろいろやってくるが、鍵になるのは伝統のランやオプション攻撃だろう。ここでDEFがダメなら先はない。DL・LBでしっかりランを止めたい」
LB佐藤「僕らが京大に負けた事のある最後の代。そういう意味で下級生の油断や慢心も怖い。しっかりとイメージすることが必要」
DB山本(法4)「DBはずっとタックルが課題だった。その集大成として気持ちを込めたタックルをしたい」
ファイターズで戦う部員たちの素顔に迫るこの企画も11回目。今回はファイターズの勝利の鍵を握るスカウトチームのお二人にお話をうかがいました。

―お二人の役割を教えてください。
林:スカウトオフェンスリーダーとして、対戦相手オフェンスを研究して真似し、関学ディフェンスの練習相手をしています。
前田:自分はスカウトディフェンスリーダーなので、逆に関学オフェンスの練習相手をしています。
―スカウトチームの役割を教えてください。
林:次の対戦相手をイメージさせる「仮想チーム」を作り上げます。練習は関学同士やっても意味がないので、相手を作り上げ、実践に近い感覚を持てるようにすることです。
―それでは、普段の練習内容について詳しく教えてください。
林:次の対戦相手OFFがしそうなプレーをし、関学DEFがより実践をイメージ出来るようにすることですね。
前田:スカウトDEFは関学OFFを止めることです。相手を進ませないという点で、スカウトOFFよりは受身かもしれません。
―相手の情報はビデオから得るということですが、どのような点に注目して見ているのですか?
林:相手OFFが使っている体型やプレー、一人一人のクセを探したりしています。
前田:同様に、相手の個性や守り方にもチームの特徴があるので、そこに注目しています。
林:暇さえあれば、ビデオはひたすら見て研究していますね。そのうちにふとした瞬間、新しい発見が見つかるという感じです。
―実際の試合はどこに注目していますか。
林:自分は分析スタッフとしての仕事もしているので、試合中はそっちに集中していますね。
前田:自分も試合中はキッキングリーダーとして、場面ごとに(パントをするかFGをするかなどを)インカムでコーチと連絡を取り合い、指示をしています。
―では試合中、出ている選手に対してはどのような思いを感じていますか?
林:不安なことは全て前日に言ってあるので、試合本番は特にないですね。
前田:しいて言えば、試合で結果を出して欲しいということですかね。
―スカウトチームとしての心構えや大切なことを教えてください。
前田:毎日の練習が試合と思って臨むことです。それくらいの気持ちを入れないと務まりません。下級生にも、1軍選手を相手にするので、抜群に上手くなるチャンスだと伝えています。その分レベルの高いものを要求していますね。自分たちの気持ちの入れようが、本番の試合につながりますからね。
林:近年のフットボールは戦略が複雑になってきていて、分析スタッフやスカウトの力が大きく関わってくると思います。スカウトチームが強いと、毎日のレベルが上がり、チームも強くなります。実際の対戦相手よりも強かったと言われることもあり、そのときはうれしいですね。日本一のスカウトチームになれれば、日本一のチームになれるわけですから、今まで以上に研究して、練習に反映させていきたいです。
―リーグ戦も残り2戦となりました。スカウトチーム目線での攻略方法とは何でしょうか。
前田:京大は気持ちを前面に出してくるチームで、スカウトDEFとしてもその怖さがわかるので、今までの5戦以上に意気込んでいます。
林:京大はタックルが強く、そこからファンブルにつながるなど潰される可能性があります。練習から対処して、本番に臨みたいです。また、立命大は全体的に能力の高いチームなので、細かいクセまで捉えていきたいです。目指すものはその先なので、そのためにも雰囲気も練習から変えていくことが大事だと思っています。4人の4年生スカウトを筆頭に、気持ちを出して引っぱっていかなければ、と思います。
前田:立命戦はこれまでと同じような練習ではダメですね。勝ってきていることも忘れて、1からです。まずは京大戦、やります。
―最後に、お二人の意気込みを聞かせてください。
前田:勝つために何でもします!気持ちを出していきます!!
林:スカウトチームのレベルを高め、スカウトチームが関学ファイターズを勝たせます!!
◆林俊也(はやし・としや)。法学部4回生。滝川高出身。172㌢76㌔
◆前田竜(まえだ・りゅう)。商学部4回生。関西学院高出身。175㌢74㌔
ファイターズで戦う部員たちの素顔に迫るこの企画も10回目。伝統の関京戦を前に意気込みを語っていただくのは、OLの上村圭史・寥孝祐の2人です。彼らの熱い思いをご覧ください!

―まずはOLというポジションについて教えて下さい。
上村:目立たないとは言われます。主将ともよく話してるんですが、自己満のポジションだと思います。1対1でできるのが魅力ですね。
寥:クレバーでないと出来ません。OFFを背負って、前線で戦うポジションです。
―OLパートの雰囲気はどうですか。
上村:どこよりも活気があふれてますね。単純に言うと元気。OLが沈んでるときは全員が沈んでるし、練習においても重要なパートです。
寥:どこよりも使命感と自分のこだわりを持って取り組んでるパートです。
―では、自分の持ち味を教えて下さい。
上村:人より特に優れてるところはないですが、自分としては独特な器用さ、ですね。人と違うというか、人と同じようにはできないので。
寥:スピードは負ける気がしないですね。スピードと筋力を生かしたプレイです。
―次戦は京大ですが、今の心境はどうですか。
上村:僕らが1年生のときに1回やられてます。だからその恐ろしさは言われ続けてきました。すごい気持ちでぶつかってくるので、そこだけは負けないようにします。
寥:春の試合の結果はほんまに関係ないと思います。全員が全力で取り組まないと勝てない相手です。
―京大戦、立命戦となるとチームの雰囲気がいっそう張り詰めてきますが、それはなぜですか。
上村:京大や立命は絶対に負けられない相手だから、ですね。、立命に対しては去年のシーズンが終わった時点で今年の戦い方を考えてきました。だからやっと戦えるなという感じです。
寥:今までの相手と比べると、確実に強い。今まではミスをしても勝てたけど、京大・立命は1つのミスが命取りになる可能性がある試合なので、気を引き締めて取り組みたいですね。
―では、残り2戦での個人的な目標・OLとしての目標をあげて下さい。
上村:OLは5人全員がコミュニケーションを取れていないといけません。気持ちでいかないと試合には勝てませんから。だから僕は夏ぐらいからOLのやつらに「家族」になろうと言ってます。京大戦までには学年の上下関係なく、兄・弟という感じに近づけたらいいなと思います。
寥:まずは京大DLを圧倒し、そして立命に臨みます!
―最後に、ファンの皆様に向かって宣言をお願いします。
上村・寥:野村・白水ペアを超えます!
◆上村圭史(かみむら・けいし)。商学部4回生。桃山学院高出身。OL(オフェンスライン)。183㌢105㌔。
◆寥孝祐(りょう・こうゆう)。商学部3回生。関学高等部出身。OL(オフェンスライン)。180㌢103㌔。
10月27日、関西学生アメリカンフットボール秋季リーグDiv.1第5節対関大(於・王子スタジアム)が行われた。関学は42―14で関大に勝利した。
27日、王子スタジアムには烈風が吹き荒れた。最初の関学のシリーズでは風の影響か、QB三原(経4)がボールをキャッチミス。だがすぐに持ち直し、40ヤードを走りきる。関大のゴール目前にまで迫り、最後はRB横山(文4)が飛び込みTDを決めた。次のシリーズでも7点を加え、着実に関大に差をつけていく。続く第2Q、関大のQBがパスを失敗し、ボールを落としてしまう。関学はすかさずボールを奪い、そのまま3回目のTDを奪った。だが、ここから関大の反撃が始まった。自陣30ヤードから2度のファーストダウン更新、さらには前半終了6秒前にTD。勝利への執念を見せつけられた関学、前半を21―7で折り返す。
水原(商4)の60ヤードを駆け上がるリターンで始まった後半、関学は敵陣18ヤードから攻撃を開始した。RB稲毛(経3)や浅谷(商3)が走り、さらに7点を追加。そこからはパントの応酬となったが、終盤にP大西(経4)が関大ゴールライン手前にボールを落とす絶好のチャンスを作る。関大の前進を抑え込み、ルーキーRB・久司(商1)が中央を走りぬけTDを決めた。そのまま試合は終了し、関学は42―14で勝利した。
試合後のコメント
鳥内監督「気持ち的にはOFFもDEFもいい感じだった。カットバックしていかれるケースが多かった。課題は反応せなあかん時としたらあかん時の判断やな。あと2試合しかない。京大はウチしか考えてないし、立命は2度簡単に勝たせてくれるチームではない。集中しないと」
主将・岡田拓郎(商4)「関大戦の内容は反省して次にいかしたい。気持ちは京大戦に向かってます。今後の試合は下級生にとっても一番しんどい時期になる。それを乗り越えないと、と思います」
ファイターズで戦う部員たちの素顔に迫る企画。今回秋の関関戦を前に意気込みを語ってもらうのはWR松原・DL/LB平澤・DL村上の1年生3人です。初めてのリーグ戦ながらタッチダウンやファンブルリカバーなど、ビッグプレーでスタジアムを沸かせている彼らの素顔に迫ります!!

―ここまでリーグ戦を戦ってきたわけですが、高校アメフトと比べてゲーム内容はどうですか?
松原:練習通りのプレーができれば試合でもうまいこといってます。こんなこと言ったら怒られるかもしれんけど、対戦相手より練習相手の方が手ごわい感じです。関学のDBはすごくレベルが高い
平澤:まだ緊張して力が出せてないです。関大、京大、立命大とこれから相手が強くなるし、緊張しないようにしないと。
村上:大学アメフトは高校と全然違う。まだまだしんどいです。残り3チームはレベルが高いし、練習してうまくなりたい。
―自分の強みはどこにあると思いますか?
平澤:スピード、足の速さですね。
村上:中学からやってるんで、6年間の経験です。
松原:バランスですね。走って切り返した時に体がブレない、みたいな。
―試合前、何を考えていますか?
松原:スタイル(ユニフォームを着ること)した時は、今日は目立てるかなぁ、とか考えてます(笑)
村上:緊張して朝飯がのどを通らないぐらいなんで、何も考えないようにしてます。
平澤:僕もずっと緊張してる感じです。1回いいプレーができるまでずっと緊張してます
―チーム内でも学年ごとにカラーがあると思いますが、今年の1年生はどんな特徴がありますか?
松原:レシーバー陣は明るくてアホが多いけど、センスのいいやつばっかり。しっかり練習すれば今の4年生レシーバーに負けない選手になると思います。
平澤:個性的で、パワーよりスピード派ぞろいですね。
村上:立命に負けないメンバーがそろってます!!と言っときます(笑)
―目標とするプレーヤーは誰ですか?
平澤:DLだと、早川さん、國方さん、黒沢さん、川島さん、あと矢之川さんと上村さん!!LBだと佐藤さんと古下さんです。
松原:ビッグプレーメーカーの萬代晃平さん。あと、立命の木下さんはあこがれですね。
村上:立命キャプテンの岡本さんは高校の時に試合見て印象に残ってます。早川さんは高校からの目標で、國方さんは大学ですごく尊敬できる人です。
―オススメの選手も教えてください。
松原:1年生のDB三木です。元甲子園球児でスーパーアスリートですから。
村上・平澤:すでにスターですけど、DLの早川さん、國方さんです。
―最後に、関大戦へ向けて意気込みをお願いします。
松原:ランアフターキャッチに注目して下さい!!
平澤:がんばって1サックします!!
村上:自分が出る1プレー1プレーに全力で挑みます!!
◆松原弘樹(まつばら・ひろき)。背番号87。WR。商学部1回生。箕面自由学園高出身。180㌢76㌔
◆村上昌隆(むらかみ・まさたか)。背番号94。DL。経済学部1回生。関西大倉高出身。181㌢90㌔
◆平澤 徹(ひらさわ・とおる)。背番号62。DL/LB。商学部1回生。関西学院高出身。178㌢88㌔
※1回生のため、背番号は変更される可能性があります。
10月14日、王子スタジアムに於いて行われた関西学生アメリカンフットボール秋季リーグDiv.1第4節。関学は神大相手に57―7で勝利した。
第1Qは関学の攻撃でスタート。するとワンプレー目からいきなりの先制TD。WR岸(商4)がQB三原(経4)のパスを受け取りロングラン。試合開始22秒での出来事に観客は沸いた。その後も関学はDL國方(法4)のQBサックや第2Q登場したQB加納(商3)のランなど、堅い守りと攻める攻撃をみせた。そして第2Q残り4秒、神大のキッキング。24―0と大きくリードしている関学だったが決して慢心はなかった。大きく弧を描いたボールをWR榊原(経4)がキャッチすると、そのまま75ヤードを走りきりリターンTD。31-0で前半を終えた。興奮冷めやらぬまま第3Qに突入。QB三原からWR萬代(経4)へのロングパスTDが決まり、その裏のキッキング。神大にまさかのリターンTDをくらってしまう。しかし、これで闘争心にますます勢いがついたのか、TDを連発。なかでも相手のファンブルしたボールをDL平澤(商1)がすかさず拾い、そのまま走りこみTDを決めたことは関学の試合の支配力がうかがえた。またDB福田のパスインターセプトやLB佐藤(社4)の強烈なサックが飛び出すなど選手の個々の力も光った。そして残り時間17秒で再びTDを決め、57-7で試合終了。大きく差をつけての勝利だった。
試合後のコメント
主将・岡田「怪我から復帰はしたが、思うようなプレーが出来なかった。内容に関してはフォースダウンまで攻めきれない点が課題。最後まで自分たちのプレーが出来ていない。点数は結果だけ。内容はまだまだ」
福田「練習でやっていたシチュエーションで狙い通りだった。立命戦勝ちます!」
ファイターズで戦う部員たちの素顔に迫る企画。8回目は、OL新谷太郎とWR柴田尚彦です。


―お二人のポジションとその魅力について教えて下さい。
新谷:OLはなかなか目立たないポジションだが、ランやパスを通すためにしっかりしていないといけないので、プライドをもってやっています。魅力は、目立たないながらも常にチームの最前列で戦い、チームの先陣をきっていることですね。
柴田:WRは1発で試合を変えられます。その脅威を持っています。
―自分の持ち味を教えて下さい。
新谷:元気があること、チームを盛り上げることです。
柴田:ランプレーでのブロックです。
―秋季リーグ戦が始まりましたが、それぞれのポジションの雰囲気はどうですか?
新谷:OLは初戦で主将がけがをしてぬけた分、2、3戦から自分がスターターとして出ています。先輩のレベルに近づくいいチャンスだと思っています。
柴田:今の4回生の人は下級生の頃から試合に出ていて上手い人が多い。それにしっかりついていって、近づけるようになりたいです。
―練習中などに自分が意識していることはありますか?
新谷:自分は経験が浅く、スキルがまだない。若いし、元気が持ち味なので、練習でも試合でもチームを盛り上げることを意識しています。
柴田:先輩レシーバーは、上手い以上に走りが速いなどずば抜けた特徴がある。それを意識して、レギュラー争いやチームのプラスになることを考えています。
―次は神戸大と対戦ですが、どんな試合をみせたいですか?
新谷:神戸大のエースの大園(WR)が同じ高校出身なので、負けない試合をしたいです。
柴田:自分も大園とは知り合いなので、個人的に勝ちたい。自分のベストを尽くしたいです。
―チームで立命大を意識していると思いますが、立命戦に対する思いを聞かせてください。
新谷:まだ体験したことはないけど、出るチャンスはあると思います。出た時に、普段通りのプレーができるように一戦一戦成長したい。
柴田:チームの中でも立命戦はとても意識しています。その緊張の中で自分がどれだけプレーできるか、またやらなければいけないと覚悟しています。

―目標にしている人などがいれば教えて下さい。
新谷:先輩の早川さん(早川悠真・DL)は同じ高校の先輩でもあり、越えたい壁ですね。
柴田:尊敬している人なんですが、貴生さん(榊原貴生・WR)を超えるプレーヤーになりたいです。
―最後に、皆さんにメッセージをお願いします。
新谷:2年生の若い力を見てて下さい。2年生がやります。
柴田:ちょっとだけ見ててくれたら嬉しいです。
◆新谷太郎(にいや・たろう)。経済学部2回生。関西大倉高校出身。OL(オフェンスライン)。180㌢103㌔。
◆柴田尚彦(しばた・なおひこ)。商学部2回生。関学高等部出身。WR(ワイドレシーバー)。182㌢76㌔。
9月29日に行われた関西学生アメリカンフットボールDiv.1秋季リーグ第3節対同大。関学は38―0で同大に圧勝した。
同大先攻で試合はスタート、しかし同大がファンブルをしたボールをDL村上(経1)がすかさずリカバー。このまま勢いにのり、試合開始2分でQB三原(経4)がランでTDを決め圧倒的な力を見せつけた。同大も粘り強いランプレーを見せるが得点に至らない。さらに、相手のディフェンスをかわしTDを決め、追加点を上げる。続く第2Qも危なげのないプレーで試合を進め、関学はランとパスをたくみに使い前進する。QB三原からWR秋山(文4)へのロングパスが決まりそのままロングランでTD成功。続く同大の攻撃を抑え、前半終了まで残り22秒、RB稲毛(経3)がTDを決め、35-0で同大を突き放した。
第3Qは関学の攻撃、K大西(経4)30ヤードFGが決まり3点追加。だがそれ以降パスやランはあるものの、得点に繋がるプレーがなく、38-0のまま試合は終了した。
今回は、前回の近大戦の試合で、見つかった問題点をきっちり修正できた試合となった。しかし、後半からメンバーの入れ替えがあり、点に繋がらなかったのが惜しい結果となった。2番手、3番手の選手のレベルアップが、これからのファイターズを盛り上げてくれるであろう。
試合後のコメント
鳥内監督「OFFは交代メンバーのときに同大が仕掛けてきたから、しんどかった。DEFは相変わらずタックルが出来てない。あと1テンポ早く接触出来なければ、立命には触れることも出来ん。残り1ヵ月でどれだけ成長出来るかが課題」
主将・岡田(商4)「後半にたった3点しか取れてない。一人ひとりがどうしたいのか、どうするべきかという意思がないのが問題。ただチームに参加しているだけでは意味がない」
DL早川(社3)「若いメンバーが多く出た試合だったので、引っ張ろう、やってやろうという気持ちだった。DEFが完璧になるにはまだ時間がかかる。試合を通じて勝って成長していきたい」
RB横山(文4)「前の試合と比べてDEFは結果を残してくれた。4回としてRB、チームを引っ張っていきたい」
QB三原(経4)「自分自身としてはよい試合ができた。だが、さらに各ポジションのレベルを上げなければ立命とは勝負できない」
ファイターズで戦う部員たちの素顔に迫るこの企画。7回目はDB徳井啓介とDL早川悠真の二人に注目しました。
―まず、ポジションについてお聞きします。早川さんにとってDLとはどんなポジションですか?一言で表して下さい。
早川:激しさ、ですね。
―徳井さんにとってDBとはどんなポジションですか。
徳井:責任感がある。最後の砦。
―それぞれのポジションの魅力はどこですか。
早川:DEFはDL次第、DEFを作るのはDL、というのが魅力ですね。
徳井:見てわかる通り、DBの後ろには誰もいません。責任感があり、そこが魅力ですね。あと、プレーは一見華麗だけど泥臭さもあるところも魅力ですね。
―自分の持ち味はなんですか。
早川:バランスです。
徳井:スピードです。
―徳井さんに質問です。今季からWRからDBにコンバートされましたが、なぜコンバートしたのですか。
徳井:自分がやってみたいというのもあったんですが、コーチや監督から誘われたのが大きいですね。OFFを知っているからこそ生かせている面が多いです。
―第2戦の近大戦では多くのファーストダウン更新を許してしまいましたが、課題はなんですか。
徳井:今年のスローガンとして“Depend On Me”が掲げられているんですが、それが果たせていないですね。俺が止めてやる!と思っている人がまだまだ少ない。
早川:DEFはスタメンがきちんと確定していなくて、それぞれ誰が試合に出るかがわかっていない。まだまだ本気で勝ちにいっていない感じがします。
―次は同志社と対戦しますが、どんな試合にしていこうと考えていますか。
早川:実は同志社の主将(OL)は高校の先輩なんです。関西一強い、いや学生一強いOLだと思うんで、チームの勝利が優先ではあるんですけど、個人的には勝負したいです。勝てば自信になりますから。
徳井:今までの試合で、自分としてもDEFとしてもまだ強烈なタックルが入ってないんですよ。一気に流れを変えることが出来ていない。だから、同志社戦では観客が沸くようなタックルを決めていきたいです。
―3回生としてなにか意識していることはありますか。
早川:4回生を勝たせるためにやってます。OFFは4回生が多いんですがDEFはけっこう3回が出てるんです。僕らがやらなチームも勝てへんと思ってやってます。
徳井:やっぱり4回生に頼ってしまってますね。自分でやる、ということが出来ていないし、まだまだ甘い。僕も含め、3回生でもっとチームを引っ張っていくやつが出てきていいと思います。
―最終戦の立命戦にはどんな思いがありますか。
早川:チーム全員に強い気持ちで迎えてほしいです。僕はどうやって試合していくかを毎日考えているし、全ての行動の基準が立命ですね。
徳井:立命は他と全然レベルが違う。常に立命を意識する、って口で言うのは簡単ですけど、本当に全員が練習中でも意識して出来ているんかどうか。一人でも意識できていないと、怖いです。
―では、最後に皆さんに伝えたいことがあればどうぞ。
早川:いろいろ言いましたけど、行動に移さないと意味がないんです。試合でどんだけ出来るかが大事。これからも立命を意識してやっていきます。
徳井:次の同志社戦では、近大戦とは違うDEFを見てほしいです!
◆徳井啓介(とくい・けいすけ)。総合政策部3回生。関学高等部出身。DB(ディフェンスバック)。178㌢71㌔。
◆早川悠真(はやかわ・ゆうま)。社会学部3回生。関西大倉高校出身。DL(ディフェンスライン)。176㌢103㌔。
9月16日、王子スタジアムで行われた関西学生アメリカンフットボールリーグ近大戦は48対21で勝利するも、ディフェンス面の問題が残る結果となった。
リーグ戦開幕から抱える主力選手の負傷が響き、依然としてチーム状態が万全とは言えないファイターズ。今日の試合のキーとなったのはキッキングとランプレーだった。
試合が動いたのは1Q残り5分。近大のパントを関学DEF陣がブロック。弾いたボールをDB徳井(総政3)が近大エンドゾーン目前でキープし、チャンスを演出する。突然訪れた好機を逃さず、RB横山(文4)が走り抜けTD。けがによる長期離脱からの復帰戦で健在ぶりをアピールした。第2Qに入ると今度は近大DEFがK大西(経4)のキッキングをブロック。しかしH浅海(社2)がこれをカバーしファーストダウンを更新する。攻撃権を維持した関学はそのシリーズをTDで終え、得点を14とし、突き放す。だが次の関学の攻撃、QB三原(経4)から手渡されたボールをRB稲毛(経3)がファンブル。近大がこれをリカバーしまさかのリターンTDを決められてしまう。しかし慌てない関学。直後の攻撃でショートパスを受けたWR榊原(経4)がフィールド中央付近から近大DEFをごぼう抜きにしTD。さらにTDとFGをひとつずつ決め、31-7で前半を終了する。
後半に入っても関学優位は揺るがない。開始1分と経たずに三原からWR秋山(文4)への超ロングパスTDが成功。実に72ヤードを切り裂くビッグプレーが生まれた。だが、守備面で異変が起こる。近大のラン一辺倒とさえ言える攻撃が全く止められないのだ。第3Q残り5分半から近大はランプレーのみの攻撃を展開。じりじりと進軍する近大は、ついに第4Q最初のプレーでフィールドの端まで進み切りTD。関学はタイムアウトを挟むものの、DEFが機能しない。対応しきれないまま次のDEFでも同じ攻撃を受け続け、3度目のTDを許してしまう。最後の37ヤードFGも外してしまい、後味の悪い勝利となった。
近大の15回のファーストダウン更新のうち、12回がランプレーによる更新―。この異常事態に鳥内監督も苦虫をかみつぶしたような表情で「ディフェンスに覇気がない」とぼやくしかなかった。フルメンバーでの布陣ではなかったにしろ、今後他チームに付け入る隙を与えかねないDEF陣の改善が次節、同志社大学戦までの大きな課題となりそうだ。
試合後のコメント
鳥内監督「DEF陣に力がない。特に4回生から覇気が感じられない。追い込まれた時に機能していないし、プレッシャーに負けてしまっている」
RB横山「チームとして良い結果を残せていない。練習から試合の意識を持ってできていないように思う。でも僕個人としては3年ぶりのフィールドで2つもTDを決められ、すごく嬉しい試合になった。チームメイトの励ましのおかげです」
ファイターズで戦う部員たちの素顔に迫るこの企画。6回目はスペシャルチームの3人に注目。三位一体となってFGを決める彼らをインタビューしました!!


―初戦の龍谷戦を振り返ってどうでしたか?
大西:OFF・DEFが流れを作ってくれたのですが、キックオフで反則があり、Kとしては完敗です。
小林:プレーのことは大西と同じです。プレーのことじゃないんですが、春に行ったフラッグ(フットボール)の講習会で会った小学生が自分のことを応援しにきてくれたのが印象的でした。「小林さーん!!」と名前を呼んでくれて、すごく嬉しかったです。近大戦でも応援よろしくおねがいします!!
―夏合宿の成果は初戦でだせましたか?
大西:合宿を終えて、3人のコミュニケーション能力が上がりました。合宿まではなかなか同じことをすることがなかったのですが、合宿中では同じ生活をすることで、3人のチームワークが向上しました。
小林:そうですね、もし自分がミスをしたとしても浅海が取ってくれる、浅海のボールセットが不完全だったとしても、大西がしっかり蹴ってくれると思える信頼感が生まれました。
浅海:合宿では体力というよりメンタル面のほうが向上しました。
―近大戦を控えて、どういった気持ちですか?
大西:自分達は対戦相手と直接ぶつかることがないポジションなので、相手がどこであっても関係ないです。どんな試合でも3人のやることは変わらないので、今回の近大戦もきっちり集中してやりたいです。
―Kとして意識していることや、魅力を教えてください。
大西:Kは、キックオフやFGなど、良くも悪くも試合の流れを変えることができるポジションです。自分は、試合の流れを決められることがおもしろいと感じています。プレッシャーは多いですが、他の2人を信じていれば結果はついてきます。
―SNP(スナッパー)として意識していることや、魅力を教えてください。
小林:このポジションはちょっとのミスでも動じない、強いメンタルが必要です。試合中はプレッシャーがありますが、自分の投げる1球で試合の運命を変えられるのが魅力です。
―H(ホルダー)として意識していることや魅力を教えてください。
浅海:自分はHとQBをしていますが、2つとも誇りを持ってやっています。1球、ワンプレーで1点・3点を取れるポジションなのでそこがおもしろいです。
―このポジションに憧れる子供達もいると思いますが、その子達に何かアドバイスをお願いします。
大西:自分は小中とサッカーをやっていました。サッカーをがんばっていたら、Kでも活躍できたりします。Kのポジションはたくさんの視線を集めやすいポジションです。目立ちたい人にお勧めします。
小林:練習を積めばSNPはできます。運動神経どうこうはおいといて、しっかり練習すればできるところが魅力です。
浅海:Kのボールを受けとめる、ボールだけではなくKのすべてを受けとめられる、女房役的存在です。気持ちを大きくもてる人にお勧めです。
―最後に、近大戦を見に来てくれるファンの方々にメッセージをお願いします。
大西:アメフトはTDで7点が入ると思っている方もいるかもしれませんが、自分達がTFPで1点決めて7点になっているので、ちゃんと見ていてくださいね!!応援よろしくおねがいします!!
浅海:17番浅海を見ていて下さい!!(笑)
◆大西 史恭(おおにし・ふみたか)。経済学部4回生。関西学院出身。ポジションK(キッカー)。168㌢73㌔。
◆小林 雄一郎(こばやし・ゆういちろう)。経済学部4回生。関西学院出身。ポジションSNP(スナッパー)。167㌢75㌔。
◆浅海 克豪(あさうみ・かつとし)。社会学部2回生。関西学院出身。ポジションH・QB(ホルダー・クォーターバック)。174㌢68㌔。
9月2日、EXPO FLASH FIELDに於いて行われたアメリカンフットボール秋季リーグ第1戦。関学は龍谷大と対戦し、56―7で勝利した。
第1Q、関学はQB三原(経4)がランでファーストダウンを更新、そしてRB稲毛(経3)が先制TDを決め観客を沸かす。第2Qも勢いそのままに快進撃を続け、相手に突破口を開かせない。QB三原の50ヤードを超えるロングパスをWR秋山(文4)が走りながら見事キャッチ、そしてTD。相手のファンブルしたボールもDB深川(文3)がすかさずリカバー。なおもパスやランをつなぎながら、ゴールを攻め続ける関学。28‐0と相手を大きく突き放した。だがそう思った矢先の関学のキッキング、相手リターナーがそのまま走りきりまさかのTD。28‐7とされてしまった。しかし関学はすぐに切り替える。点を取られたことで勢いが増し、ファーストダウンを連続で更新し続ける。そしてRB河原(経2)がTD。35‐7で前半を終えた。第3QからはQBに加納(商3)が登場。三原にひけをとらないロングパスでTDを導く。DEFにおいてはDL國方(法4)のサックを筆頭に、堅い守りを続ける。第4Qではランプレーと見せかけたRB河原からのパスでWR中井(商3)がそのままTD、スペシャルプレーも披露した。そして、試合は56‐7と大きく点差をつけて終了。秋リーグ初戦を快勝で終えた。
試合後のコメント
國方(法4)「DL4人でプレッシャーをかけ、後ろのDEF陣に負担をかけない守りが出来、自信になった。一方、サードダウンなど大事な場面で相手にとおされているので、しっかりと改善していきたい」
松原(商1)「リーグ戦初戦で緊張はあった。まわりはうまい人ばかりで、ブロックもパスもきっちりくると信じていたので取ることが出来た」
廖(商3)「上の学年が途中怪我で抜けたが、その穴を下級生で補えたことは自信につながった。この点差に満足することなくどんな相手にも一戦一戦しっかり勝っていきたい」
ファイターズで戦う部員たちの素顔に迫るこの企画。5回目は副将としてチームを支えているLB佐藤之倫です。

―春シーズンを終えて、合宿ではどのような点を重点的に取り組もうと思いましたか?
春の目標は各個人の能力アップだったんですが、それはクリアーできました。合宿ではそれを土台に、DEF陣11人がお互いを理解することに力を入れました。
―最終学年、そして副将としての意識はどのようなものがありますか?
昨年までは個人的な範囲しか見えていなかったんですが、今年は個人はもちろんチーム全体をどのようにもっていくかを考えるようになりました。
―前半の合宿のテーマは「勝負」だったそうですが、詳しく教えてください。
実戦形式の練習でも、個人の練習においても、全員がとにかく勝ち負けにこだわって取り組みました。
―では、後半のテーマは何ですか?
11人の団結、ユニットの完成です。具体的にはそれぞれが他の10人の役割をきっちり理解して、自
分のやるべきことを理解することですね。そのためにはコミュニケーションが大切だと感じています。
―合宿を通し、全体の雰囲気はどのような感じですか?
それまでは一人ひとりが自覚を持って前に出てくることは少なかったんですが、合宿ではみんな積極的に声を出すようになり、良くなってきましたね。
―それでは、秋リーグの目標を教えてください。
一戦一戦を大事にしていくことです。その中でも常に立命戦を意識し、試合ごとに成長していきたいで
す。
―最後にDEFの代表として、ファンの方々やOBの方々に向けて秋シーズンへの宣言をお願いします。
今年のDEFは違います。みんな潜在能力はあるので、それを僕が引き出します!
◆佐藤之倫(さとう・ゆきのり)。社会学部4回生。関西大倉高校出身。LB(ラインバッカー)。178㌢86㌔。
ファイターズで戦う部員たちの素顔に迫るこの企画。4回目はQB三原雄太です。

―まずは、春のシーズンを振り返ってみて、どうでしたか?
個人としては、去年の貯金があったので自分が思ったとおりにやってこれましたね。チームとしては課題が残りました。信頼できる仲間作りが出来ていない。去年もQBの最上級生として取り組んだんですが、4年生になった今、先輩に助けてもらっていたんだなと気づかされました。今年は自分たちが(チームを)引っ張らないといけないので、自分もチームも、もっと成長していこうと思ってます。
―今年のOFF陣についてどう感じていますか?
そうですね、去年のレシーバー陣がほぼ残っているので、空中戦は安定してきています。うちは割と難しいシステムを使っているんですが、少しずつレベルが上がってきていると思います。
―春シーズンでは同じくQBの幸田さん(法3)、加納さん(商3)も活躍していましたが、2人についてはどう思われますか?
2人とも高い技術を持っているし、ライバルとして認識しています。ただ、自分が怪我をすると試合に出るのは彼らなので、今から一緒に練習して、僕と大差ないレベルまで上げてやりたいですね。
―それでは、今シーズンの目標を教えてください。
立命戦で最大限に力を発揮することです。去年は全力を出し切れていなかったので。
―もうすぐ合宿が始まりますが、どういった姿勢で臨まれますか?
僕自身は試合中はあまり感情を表に出さないタイプなんですが、周りには出してほしいんですよ。だか
ら、今回の合宿では自分から積極的に感情を出していって、それを見て周りにも変わっていってほしい
と思っています。ゲームは厳しいものなので、練習でもその雰囲気を作るのが4年生の仕事だと感じて
います。
―では、ここで後輩たちに何かメッセージをお願いします。
今の練習の雰囲気は楽しさが勝っていると思うんですが、実際には「練習は厳しく、試合で楽しむ」と
いうようになってほしいです。みんな勝負の厳しさは今まで経験してきて解っているはずなんで、ぜひ
僕たちについてきてほしいです。

―では、最後にファンの方々やOBの方々に向けて秋シーズンへの宣言をお願いします。
とにかく、初戦・2戦目を見てください!春はやっぱり表面的なものだけでまとまりがなかったと思います。でも、秋には「合宿がきっかけでチームが変わったな」と思ってもらえるよう頑張ります。
◆三原雄太(みはら・かずた)。経済学部4回生。関西学院高等部出身。QB(クォーターバック)。180㌢82㌔。
6月30日、関西学院大学第3フィールドで行われた関関戦は28対10で関学の勝利となった。
第1Q、調子がつかめず少し押されぎみの関学。両校得点にはいたらないまま試合は第2Qへ進む。
第2Q開始4分、関大にFGで先制点を奪われてしまう。ここで関学は意地を見せ、QB加納(商3)からWR榊原(経4)への34ヤードのパスが成功しTD。この流れにのり、DB徳井(総政3)がインターセプトで15ヤードリターンするなど、関学に勢いがでてくる。第2Q終了7秒前WR岸 (商4)が得点を決め、前半を
21―3で終了した。
後半、関大も負けじと攻めるがお互い得点とはならず第4Qへ。終了3分前に関学は点を決め、点差を広げる。しかしねばり続ける関大に、終了13秒前に点決められてしまう。28―10で試合は終了。最後は関大に点を奪われたものの、関学の力を見せつけた勝利だった。
試合後のコメント
主将・岡田拓郎(商4)「後半、なかなか点がとれなかったのが悔しい。まだまだ自分達のプレーに満足していない。この試合で夏合宿への課題が見えてきた」
ファイターズで戦う部員たちの素顔に迫るこの企画。3回目は副将、DEFの要として活躍するDL國方雄大です。

―副将としてチームへの気持ち、また目指すものを教えてください。
今年のチームは個人能力が高くない分、どれだけまとめるかが大切だと思っています。それぞれが同じ方向を向いて一体感を持てるようにしたいと思っています。
―今年のDLの雰囲気を教えてください。
自分も含め、4回生のDLはコンバートされてきたので、後輩と一緒に試行錯誤している感じですね。
―では、國方さんの持ち味を教えてください。
クイックネスとスピードですね。
―春は秋に向けてのトレーニング期間だとお聞きしましたが、力を入れて取り組んでいることはありますか。
筋力アップとスピードアップです。また、走る事は体力をつける点で重要ですね。実戦では、苦手意識のある相手へのタックルも積極的にいこうとしています。
―突然の麻疹(はしか)休校で活動自粛になり試合辞退などがありましたが、チームへの影響はありましたか。
楽しみにしていた社会人との戦いがなくなってしまったのはショックでした。モチベーションが下がった時期もありましたが、スタッフや関係者のおかげで1週間後には練習ができるようになり、試合を組めた事にとても感謝しています。練習できない間は、家の周りを走ったりジムに通ったりして体を動かしていました。また、時間もたっぷりあったので対戦相手のビデオを見たり、春の試合などを振り返ったり有効に使えたと思います。

―30日に振り替えになったアメフト関関戦への意気込みを教えてください。
伝統があるものなので、クラブとして、体育会として、また学校として絶対に負けられません。今までやってきたこと全て出し、相手を圧倒したいです。
◆國方雄大(くにかた・ゆうだい) 法学部4回生 豊中高校出身 DL(ディフェンスライン) 181㌢95㌔
6月23日、王子スタジアムに於いて行われたプリンスボウル招待試合。関学は神大と対戦し、56―10と勝利した。
第1Q、着実にゲインを重ねる関学はRB石田(商3)の中央突破で最初のTDを決める。直後の神大の攻撃ではWR榊原(経4)がパントをキャッチ、そのまま67ヤードを走り切り6点を追加。しかし、続く第2Qで関学は反則を連発してしまう。神大にFGとTDを奪われ、前半を21―10で折り返す。
神大の攻撃で始まった後半。3度のファーストダウン更新を許すが、直後にインターセプトに成功。流れは一気に関学へと傾いた。QB加納(商3)がランやパスを駆使し、最後は自ら敵陣へ飛び込みTD。終盤には加納からWR太田(社3)へ48ヤードのパスが成功し、スコアは35―10となった。
迎えた最終Q。WR岸(商4)が70ヤードを駆け上がり、RB稲毛(経3)が中央へ飛び込みTD。その後も14点を追加し、関学は大差をつけて勝利した。
試合後のコメント
主将・岡田拓郎(商4)「勝てたことは勝てたが、まだまだ。今日のOFF、DEF、ベンチの雰囲気は理想のイメージからは遠い」
QB加納「空いてるパスは通せたが、プレッシャーを感じたときにちゃんとパスを通せなかったのが良くなかった。今後は通せるように頑張りたい」
5月20日にEXPO FLASH FIELDで行われたFLASH BOWL。関学は京都大学と対戦し、38‐0と完封勝利を納めた。
1Q、まずは関学がWR秋山(文4)のTDで先制する。一方、京大も力強いランプレーを見せるが、エンドゾーンまで進むことができない。続く関学の攻撃は、QB三原(経4)からRB石田(商3)へのトリッキーなパスプレーが決まりTD。14点のリードを広げ勢いに乗る関学。京大OFFはパスミスで自らリズムを乱し、試合はさらに関学優位の展開に。2Q、関学OFFはテンポ良くファーストダウンを獲得。中央突破を警戒する京大DEFの裏をつき、RB石田が右方向に走り抜けTDを決める。さらに自陣25ヤードから始まった次の攻撃では、RB浅谷(商3)の20ヤードランを含むわずか3プレーでTDを奪う速攻を見せる。前回不調だったK大西(経4)も問題なくFGを決め、28-0と大きく差をつけて前半を終了した。
後半は三原に代わり長身の幸田(法3)がQBを務める。しかしパスのミスやサックを受けるなど振るわず、攻撃権を渡してしまう。だが関学DEF陣の奮起し、大きく流れは変わらない。持ち直したOFFは短いパスとランを交えて前進、大西がFGを決める。直後の京大の攻撃、DB内藤(法3)がパスを奪い取りチャンスを演出する。このチャンスを逃さず、幸田のショートパスを受けたWR萬代(経4)が36ヤードを走りきってダメ押しのTD。最後のDEFでは早川(社3)がサックを決め京大にとどめを刺した。終わってみれば38-0と、攻守両面で京大を圧倒した試合となった。
試合後のコメント
鳥内監督「細かいミスがいくつか出た。選手たちは疲労も溜まってしんどい時期だが、もっとできる。もっと上のレベルを目指しているわけやし」
主将・岡田(商4)「後半ちょっとリズムが崩れた。だが後半がファイターズの現状の力だと思う。最初から最後までしっかりできないと駄目。勝利は嬉しいが、大事なのは設定したテーマをきちんとできたか。この結果を次に繋げていきたいです」
2007年度の「甲子園への道」第2弾は、RB石田康秀にスポットを当てます。怪我から復活し、見事フィールドに戻ってきた彼の思いをご覧ください。

―昨年1年間は怪我で試合には出場していませんでしたが。
2年の春に出場したFLASH BOWL(関同戦)で、膝を怪我しました。3年になって(フィールドに)戻ってこられるか不安はありましたが、前向きに考えてました。
―試合に出られなかった1年間で感じたことはありましたか?
試合に出ない選手やスタッフがどう動いているのかとか、試合に出てたら見えないところを見ることができました。それまでは、正直試合に出るメンバーが盛り上がっていればいいと思ってました。でも、チームとして(勝つための)空気を作っていくことが大事だと気づきましたね。
―ポジションはRBでいらっしゃいますが、ファイターズのRBパートはどういう雰囲気なんですか?
そうですね、ちょっと不思議なパートやと思います。関学OFFではRBは一人しか出ないので、個人の能力が大事になってきます。だから、結束しているというよりはライバル心の方が強いです。練習では個人の能力を伸ばすために、それぞれよい所を伸ばし悪いところを改善していってます。
―では石田さんの持ち味を教えてください。
高校のときからのスタイルなんですけど、一発じゃ倒れないところですね。いわゆるパワータイプです。つかまっても倒れるな、ひきずって行け!と教えられました。
―今週末には京大戦が控えていますが、どういう気持ちで臨まれますか?
1年の秋に出た京大戦でTDしたので、良いイメージがあるんですがやつらは強いです。怪我をした試合では、後から考えると天狗になってたところがありました。だから、京大戦に限らず毎試合、どんな試合でも集中力を切らさんようにしようと思ってます。
―では、最後に今年の目標を教えてください。
まずは怪我をしないことですね。それから、4年生だけに任せてきた今までの姿勢を改善するための新しい取り組みとして、今年からはパートごとに3年生のリーダーを作ることになりました。それで、RBでは自分がリーダーになったので、名ばかりでなくチームに貢献していきたいと思います。(自分の持ち味である)一発の当たりで、チームのモメンタムを上げていこうと思います。
◆石田康秀(いしだ・やすひで)。商学部3回生。東邦高校出身。RB(ランニングバック)。171㌢86㌔。
5月6日、王子スタジアムに於いて行われたフラワーボウル。関学は日大を相手に戦ったが、14-16と2点差で敗れた。
激しい雨が降り続き、足場の悪い中で行われた日大戦。第1Q、開始3分で日大に先制点を奪われてしまう関学。負けじとQB三原(経4)がランでTDを決め、試合は振り出しに戻る。
続く第2Q、QB三原からWR岸(商4)への56ヤードのパスが成功し、新たに6点を追加。K大西(経4)のTFPも決まり、7点をリードし前半を終える。後半、関学はメンバーを変え日大へと立ち向かう。残り3分を切った場面でQB幸田(法3)からRB平田(商2)へのスクリーンパスが成功、そのままランの体勢に入り54ヤードを獲得するビッグプレーが見られ、会場は大いに盛り上がった。だが得点にはいたらず、試合はそのまま最終Qへと進む。
迎えた最終Q。関学・日大共にインターセプトの応酬となり、試合は混乱状態となる。中盤には日大にFGを決められ、4点差まで詰められてしまう。なんとか点差を広げたい関学だが、流れをつかめずなかなかファーストダウンを更新できない。そして残り1分、立て続けに日大のパスプレーを許し、そのまま
TDを決められる。残された時間は10秒と短く、関学はそのまま敗北。苦汁をなめる結果となった。
4月21日、王子スタジアムに於いて行われたKGボウル。関学は日体大相手に7‐7の引き分けという結果に終わった。
日体大レシーブから始まった第1Q。互いに進撃を許さず、攻防が続く。しかし開始7分半、関学はパスとランで進み、最後はRB石田(商3)が駆け抜けTD。TFPで7‐0と先制した。その後、関学は2度FGに挑むがあえなく失敗。今季初の公式試合のせいか、関学はなかなかペースを掴むことができないまま前半が終了した。
後半、関学レシーブからの開始。前半の悪い流れを断ち切り、勢いつけたかったところでQB三原のパスがまさかのインターセプト。日体大はこのチャンスを逃さずTDを決める。TFPも決められ、7‐7と同点に。関学OFF陣は前進するも得点につなげることができない。しかし第4Q残り時間3分、ロングパスで攻め込みTDまで残り6ヤードとする。そしてQB三原(経4)からTE韓(商4)へのパス。試合を決定づけるプレーになるかと思われたが、痛恨のファンブル。ターンオーバーとなり、時間は流れそのまま試合終了。新チーム初戦とはいえ、後味の悪い結果となった。
試合後のコメント
鳥内監督「思った以上に日体大は強かった。一人ひとりの練習での妥協が(試合の)結果にでた。それに、それぞれの『勝ったろう』という気持ちがまだ足りてない」
主将・岡田拓郎(商4)「せっかくみんな集まってくれた試合でこの結果は悔しい。今までの取り組みが顕著にでた。なるべくしてなった結果だと思う。また一からやり直しだ。2週間後の日大戦ではやれることをやって出すだけ」