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【馬術部】 春学悔し涙の準V、森田両複合制覇、女子自馬3連覇

 5月3~5日に三木ホースランドパークにて第41回全関西学生馬術大会(春学)、第38回関西学生女子自馬大会、第37回関西学生新人馬術大会が行われた。なかでも春学は12校(うち団体での出場は8校)が参加する関西で最も規模の大きな大会。会場には連日1000人近い人々が訪れた。今年、馬術部はその春学で10連覇という偉業に挑んだ。しかし、エース・森田優(商4)を筆頭に健闘するも、得点を伸ばせず、10連覇は夢に終わった。
得意の馬場馬術競技で演技する森田.jpg力強い跳躍を見せる熊倉.jpg西脇(社1)励ます森田.jpg

 毎日1000人ほどの人々で会場は賑わった.jpg
 春学初日。学生賞典馬場馬術競技では、森田が4・5位に。続く新馬障害飛越競技でも森田が新馬・月空とのコンビで5位に入賞した。そして各大学の総力戦と言える団体戦・Lクラス障害飛越競技A。5組の人馬が出場し、減点数の少ない上位3組の総減点数で争われる。ここで関学は選手層の薄さを露呈した。関学は主力を集めたAチームが総減点4なのに対し、他の4大学5チームが総減点0。常勝軍団らしくない結果で、初日に6位と大きく出遅れてしまった。
 2日目。まずMクラス障害D(高さ120㎝)で1日目の遅れを取り戻したい関学。しかし、出場者は思うような騎乗ができない。上位12組が複合馬術Bに進めるが、森田が減点4で12位通過するのがやっと。これでさらに点差は開き、10連覇に暗雲が立ち込めた。
 そんな中で迎えた今大会で最もレベルの高いMクラス障害C(高さ130㎝)。3日間を通して山場となったのがこの競技だろう。得点を挙げなければ、10連覇が絶望的になる場面。森田と熊倉健司(経3)は、この重要な場面で観衆を沸かせる減点0の落ち着いた騎乗を披露した。J・O(優勝決定戦)では、この2人を含めた6人(関学=2組、関大=3組、同大=1組)が進出。実力者たちの首位争奪をかけた真剣勝負に、観衆の注目が集まった。
 J・Oはタイム勝負。バーの落下などで減点はつかず、3秒加算される。2番手の熊倉は、当然首位を狙った。この時点で首位のタイムは42秒84(関大)。熊倉は無駄のないコース選びでこれに対抗した。途中危ない場面もあったが、次々に障害を飛び越える。だが、惜しくも最後の手前のバーを落下させ、3秒加算された。それでもタイムは37秒52で、2位に5秒以上の差をつけて首位に立った。
 頼れるエース・森田は6番手。彼女に順番がまわった時点ですでに熊倉のタイムは2位に転じていた。首位のタイムは36秒52(関大)。簡単に抜ける数字ではない。それでも森田はもちろん首位奪還を狙った。ここでのバーの落下は命取りになる。森田は素早く、そして慎重に障害を飛び越えた。ミスのない完璧な騎乗。しかし、タイムは42秒30で、結果は熊倉が2位、森田が4位。10連覇を引き寄せることはできなかったが、王者の意地を見せる内容で次の複合馬場馬術Dに進んだ。
 残る競技は複合馬場馬術競技DとC。森田と熊倉に個人での複合制覇の期待がかかった。複合馬場馬術競技Dでは森田が出場。障害で12位とハンデを背負うが、得意とする馬場で月翼と息の合った演技を見せ、なんと11人をごぼう抜き。いきなり首位に躍り出た。また複合馬場馬術競技Cでも森田が月雅に騎乗し、ハンデを巻き返して見事優勝。両複合を違う馬で制し、関西№1の実力を証明した。
 最終日のMクラス障害飛越競技BⅠでは熊倉が6位に入るのみで目立った成績は残せなかった。
馬術部の部員たち.jpg 3日間にわたって行われた春学。関学は準優勝に終わった。普通なら喜んでもおかしくない成績だが、選手たちに笑顔はない。常勝軍団に準優勝は必要ないのだ。王者は、これから挑戦者という立場で改めてスタートを切る。常勝軍団・関学の名を保つためにここで踏ん張りたい馬術部。選手たちが小学校から続いた連覇は途切れても、その伝統だけは途切れさせては欲しくない。
 また同時開催された、第38回関西学生女子自馬大会は2位に大差をつけて優勝。第37回関西学生新人馬術大会は3位だった。(両大会の詳細は近日追加予定)


試合後のコメント
主将・岡村邦寛(文4)
「煮え切らない。技量が足りないのはみんなわかっていた。それを全部員の気持ちで補う必要があったが、チームがまとまるのが遅かった。雰囲気づくりの面でうまくいかなかったのは、主将として責任を感じている」
エース・森田
「部員は練習・責任・意識が足りない。周りが言っても本人に自覚がないと意味がない。負けてみんな変われるかが重要。西脇に関してはサポートはするが、後は本人次第。今回の大会で選手としての責任がわかったのでは。(両複合制覇についての感想を問うと)びっくりでした。できる限りやって、初めてプレッシャーに勝てた。うれしいです」
次期エース・熊倉
「10連覇するのは本当に厳しかった。(敗因は)みんながやる気はあったが、責任感が欠けてたからだと思う。僕自身は3年生になってサポートされる側からサポートする側になったので、責任を持って部員に接していきたい」
期待の新人・西脇万美子
「悔しい。自分の力のなさを改めて実感した。積み上げたものは全て崩れた。(名門・明大の馬術部に所属する)兄から大学のレベルの高さは聞いていたが、想像を越えている。すぐに変わらなきゃいけない。また月緑の品格を落としてしまったことを本当に申し訳なく思います。(1年生にしては期待される役割が大きすぎるのではという問いに対し)そんなことはありません。セレクションの役割を果たさなければならないんです」

1ヵ月後に迫る総合に対するコメント
岡村
「気持ちを切り替えて望みたい。総合は絶対に負けるわけにはいかない」
森田
「総合も厳しい。やはり選手層の薄さが大きい。少なくとも3人は安定して好成績を出す選手が必要だが、3人目がいない。自覚をもって変わらないと先はないよ」
西脇
「森田さんと熊倉さんばかりに頼っている。3人目に早くならなければならない。それには死にもの狂いでやらないと厳しい。1ヶ月でどれだけ成長できるかが大事。月緑の名誉を挽回したい」

今回、3日間でとても多くの方々からコメントを頂いた。その話からは、やはり雰囲気が昨年と比べるとよくなかったという声が多かった印象を受ける。一部に責任が集中し、部員には自覚の足りないところがあるようだ。こうしたことから変えていかないと、常勝軍団の復活はありえないのかもしれない。

投稿者 kangaku : 2006年05月06日 23:38
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