【主要選手紹介】
テキスト簡略版
LB柏木佑介 〝タックルよりもヒット好き〟
主将、そしてDEFの要LBとして、ファイターズを甲子園ボウル出場へと導いた柏木。彼のアメフト人生は高校から始まった。初心者とは思えない「当たり強さ」が見込まれ、常にスターターとして活躍。関学入学後も学生界随一のタックラーと、誰もが認めるまでに成長を遂げる。
LBは的確な判断力に加え、高い運動能力が求められる。またDEF全体をけん引する強力なリーダーシップも必要だ。柏木はそのすべてを兼ね備え、どんな大きなブロッカーに対しても真っ向勝負を挑む。その度胸が彼の最大の持ち味なのだ。しかし柏木は、リーグ戦の真っ只中に虫垂炎を患う。そのため、近大戦からの3試合は出場できなかった。チームの精神的支柱、盛り上げ役である柏木。彼が抜けることによるチームへの影響は決して少なくはなかった。しかし最終戦・立命大戦では完全復活。約1ヶ月のブランクをまったく感じさせない活躍で、立命大の5連覇を阻んだ。
関西王者として次に挑むは甲子園ボウル。「今に満足せず、個々のレベルをさらに上げ、法大戦を迎えたい」と決意を新たにした。彼の強烈なハードタックルで法政大を打ち崩し、聖地・甲子園で西の名門のプライドを見せつける。
LB國方雄大 〝俺がタックルで止めたるぞ〟
今年の夏からLBに転向した國方。判断力、かつタフネスさが求められるポジションに、彼はやりがいを感じている。リーグ戦ではスピードを生かしたパスラッシュ、そしてDEF陣への統率力が光った。だが、聖地奪還の瞬間、彼の姿はフィールドにはなかった。1週間前に襲ったアクシデントが、不幸にも彼を苦しめることになる。勝利の喜びと同時に彼の手に残ったのは悔しさだった。
彼自身の雪辱を果たすべく用意された舞台、それが甲子園。試合当日は傷癒えた戦士・國方が大暴れする姿が見られるだろう。試合終了の瞬間、彼の手に残るのは―。
LB佐藤之倫 〝気持ちでタックルします〟
天性のゲーム勘を持つ男・佐藤。ポジションはDEFの花形であり、さまざまな状況に臨機応変な対応が求められるLBだ。下級生の頃から実力を認められ、レギュラーとして活躍。魅力は、鋭い嗅覚(きゅうかく)と冷静沈着なプレーだ。宿敵・立命大戦でも鋭いタックルで相手の侵攻を防ぎ、勝利に大きく貢献。日頃の練習と研究が功を奏した。また、責任感も人一倍強く、周りからの信頼も厚い。そんな彼は、関学DEFになくてはならない存在だ。
普段は感情を表に出さない佐藤。だが、甲子園では勝利を欲し、熱く燃える彼の姿が見られるだろう。
DL早川悠真 〝QBサック決めたる〟
力の差を感じた昨年の立命大戦以来、悔しさをバネに着々と力を付けてきた。「相手に当たることがすべて」と、ちゅうちょすることなく、襲いかかる、激しいタックルが魅力の早川。強さに加え、クイックネスも持ち合わす。成長著しい今季は、QBサック王に輝くなど活躍を見せた。がだ、早川自身「気持ちが先行してしまい波があるタイプ」と満足していない。自分を完全にコントロールできた時、彼は最大限に力を発揮できるだろう。「甲子園では関学のDLの力を見せてやりたい」と意気込みは十分。実力をつけ、さらなる進化を遂げた早川の姿から目が離せない。
LB古下義久 〝スピードで相手を圧倒〟
「守備の司令塔」と称されるLBは、相手のラン、パスへの幅広い対応能力が必要。古下は1年生ながら随時試合に出場し、その実力を発揮してきた。彼は力強いタックルとスピードを武器に、相手の攻撃を打ち崩す。また、スピードを生かしたブリッツも彼の魅力の一つ。神大戦でのブリッツは、彼の潜在能力の高さを感じさせた。まだ1年生である彼の、今後のさらなる活躍に期待がかかる。
学生最強といわれる法大OFFを、彼のスピードでどこまで追い詰めることができるか。「スマートさより泥臭く」。思い切りのある熱いプレーで、頂上決戦に挑む。
DB岡本将太 〝人生の大舞台で最高のプレー〟
守備の最終ラインを形成し、最後のとりでとなるのがDBというポジション。ミスは失点に直結するため、彼らは重圧を背負い、フィールドに立つ。関学DBの中でも絶対の安定感を誇るのが岡本だ。チームが危機にひんした時も、冷静にDEFを指揮する。そんな彼の持ち味は、DB歴7年の経験で培った読みの鋭さ。京大戦では第3Q、敵の戦術を読み切り、ロングパスをインターセプト。関学の勝利を引き寄せた。しかし関西一をかけた立命大戦では、力を出し切れなかった。もう後悔はしない。人生最大の「見せ場」、甲子園ボウルでの岡本のビッグプレーに期待したい。
DB黒澤拓朗 〝DLでチームを引っ張る〟
地道な努力が実り、今年スタメンに大抜てきされた黒澤。彼の持ち味は、誰よりも早く距離を詰め相手の懐に入り込む抜群のスピード。スタートの速さはチーム随一だ。スピードを武器にした果敢な突破とすばやい状況判断から生まれる的確なプレーが、チームの危機を救ってきた。今季立命大戦でも大事な場面でハードタックルを決めるなど、勝利に貢献。スピード勝負になると予測される法大戦でも「絶対勝ったる!」と闘志をみなぎらせる。そして、好プレーでチームの雰囲気を盛り上げることを誓う。甲子園の大舞台でも、黒澤がゲームを熱くしてくれることは間違いない。
DB橋本武彦 〝無敵のプレーで勝利に貢献〟
強烈なハードタックルを武器に、第一線で活躍してきた橋本。今季、チームとともに尻上がりに調子を上げ、波に乗っている男だ。彼に成長をもたらした出来事。それは 長く務めてきたLBからDBへのポジション変更である。得意のタックルに加えてパス守備にも磨きがかかった彼は、守備のスペシャリストの呼び声が高い。その存在はTDを狙うすべての者にとって脅威となる。
春に戦った法大との再戦は、自分の進化を試す絶好のチャンス。自慢のタックルを「必ず決める」と彼は気合い十分だ。甲子園ではそのみなぎる闘志で敵を圧倒し、法大OFF陣を完全封鎖する。
DB藤井大介 〝聖地甲子園、DBで勝つ〟
藤井は1年生次から試合に出場。持ち前のスピードで相手WRに密着し、パスを通すことを許さない。CBの醍醐味(だいごみ)は「1対1の戦い」と語る。止めれば自分の功績、抜かれれば自分の責任。はっきりと勝敗が別れるポジションに、藤井は強いやりがいを感じている。今春はSFとしても出場し、DBをより深く理解。リーグ戦では大きく成長した姿を見せた。
DBのパートリーダーとして、「引っ張るのではなく、一緒にやる」と藤井。甲子園ではDEF陣一体となりエンドゾーンを死守する。個人の力・チームの力で法政大をたたき伏せ、栄光をつかみ取る。
WR榊原貴生
榊原は「アメフトなしの自分は考えられない」と語るほど、根っからのフットボーラーだ。彼は関学でTEとして活躍していた兄の影響で、幼い頃から常にアメフトと隣り合わせの生活を送ってきた。
WRは俊足とパスキャッチが欠かせない。榊原は、その2つはもちろんのこと、洞察力にも優れている。だからこそ一番DEFに狙われやすい、インサイドレシーバーのポジションを全うし、大活躍できるのだ。
立命大戦では、WR萬代のけがによる退場で、萬代との最強コンビは、おあずけとなった。それにより、相手DEFは榊原を徹底マークし、なかなかパスを通させない。自然と、活躍の場はリターンアンドキャッチに絞られてしまう。その時、生きるのが榊原の俊足。彼は、敵をうまくあざむき、かわしていく。だが、やはり彼が最も輝くのは、パスアンドキャッチの時である。それは、息の合ったQB三原との連携プレーの時に発揮される。そんな二人のプレーを甲子園で期待したい。
リーグ戦を「個人の力の差はあったが、チームの団結力に助けられた」と振り返った榊原。彼はエースレシーバーとして、甲子園の舞台で関学を勝利へといざなうだろう。
OL白水大介 〝必ずリベンジします〟
「プレーは熱く、心は冷静に」。白水は常ににチームの先頭に立ち、相手の進入を阻む。そして冷静に戦況を把握し、プレーを展開する。
彼は体格の良さ、長いリーチ、そして高い機動力を兼ね備えた天性のラインマンである。その姿はまさにフィールドという戦場をわがものとする対人戦車。だが、彼は主力ながらも、けがのため春の法大戦には出場していない。その分、チームが受けた〝ヨコハマの屈辱〟を晴らすことにいっそうの闘志を燃やしている。
「全力で倒しにいく」。そう誓った白水。彼の強烈なブロックがオレンジ軍団の強力DEFを封じ込める。
OL生田 〝勝負とフィニッシュ〟
ファイターズ一の巨漢・生田。彼の務めるOLは最も目立たないポジションである。だが、どんな巧みな戦略も、ラインの存在なしには威力を発揮できないのだ。
RTである生田の使命は、QB三原の視野から敵を追い出すこと。今季のリーグ戦では、彼はその役目をしっかり果たした。さらに、リーグ最終戦の立命大戦ではファンブルをリカバーし、最初のTDも決めた。「冷静にボールを見て対処できた」。勝敗を意識せず、プレーに集中できた結果だった。甲子園ボウルでもその冷静さを武器に、生田はチームを勝利へと導いてくれることだろう。
RB古谷明仁 〝TDへ前進あるのみ〟
2年生次からレギュラーに定着し、確実にレベルアップしてきた古谷。試合で常に相手をほんろうし続ける彼は、ファイターズRBのエースとして不動の存在だ。敵を置き去りにして駆け抜けるランと、敵陣に猛然と突き進む力強い当たり。リーグ戦でもその華麗なプレーで、幾度となくチームを勝利に導いてきた。
スピードとパワーの両方を兼ね備えた彼は、まさにオールラウンドプレーヤー。甲子園ボウルでも「絶対に勝つ」と法大DEF陣に真っ向勝負を挑む。エンドラインを目指して一歩でも前へ―。誰よりも熱いTDへの情熱を胸に、彼は〞勝負の時〟を待つ。
RB稲毛照孫 〝俺のヒットはめちゃ強いぞ〟
相手DEFのすきを瞬時に読み取り、敵陣を切り裂くように縦横無尽に駆け回る。KGランプレーの中核を担う、快足ランナー・稲毛。163㌢と小柄ながら、猛然と飛び込んでいく姿は、圧倒的な威圧感を持つ。得意とするのは、ずばぬけたスピードとクイックネスを駆使した中央突破。その軽やかで飛ぶようなカットバックは、見るものをうならせる。今季はけがに悩まされ、リーグ戦出場数は少なかった稲毛。だが甲子園では万全の状態での活躍を誓う。「チームを奮い立たせるようなランをしたい」。気合十分の彼は、目で追えないほどの速さでフィールドを駆け抜ける!
K/P大西史恭 〝コントロールを武器に勝負〟
キック力、コントロール力、そして精神力。出番は少ないが、要求されるプレーはレベルの高いものばかり。さらに勝敗を左右する重要さもある。そんなKを、大西は堂々たるプレーで見事に務め上げる。注目すべきは、コントロールが要求されるパント。相手の不利な位置を狙い、確実にボールを落とす巧みな技に、チームは多大な信頼を置く。京大戦での彼のパントは、行き詰まっていた雰囲気を一転。勝機を見出す強烈さがあった。
「与えられた仕事を100%やり抜く」と語る大西。甲子園の大舞台で、彼のキックがチームに勝利を呼び起こす。
QB三原雄太 〝自分らしくゲームメイク〟
今年ファイターズの攻撃を率いる、若き3年生QB三原。彼はOFFリーダーとして無責任なところは見せられないと、人一倍の練習を心掛けてきた。そんな三原の成長は著しい。プレー中、一喜一憂しない精神的なタフさ。また強肩を生かしたパス能力。クールな眼差しで、大胆なプレーを見せる彼の活躍は、ファイターズを5年ぶりに関西王者へと導いたのだ。しかし立命大戦については「不完全燃焼。反省点のみ」と表情を曇らせる。責任感が強い三原の甲子園ボウルへの意気込みは、生半可なものではない。立命大戦での汚名を返上すべく、甲子園の地で日本一を誓う。
WR秋山武史 〝絶対にTDとります〟
チーム最速のWRの秋山。経験者が多く活躍するWRの中で、彼は大学からアメフトを始める。初心者からめきめきと頭角を現し、2年次からレギュラーとして勝利に貢献してきた。1
彼は天性のスピードで、瞬時にDEFを抜き去る。そして誰よりも早くフィールドを駆け抜けるのだ。また、彼は184㌢の長身を生かし、空中戦でも断然有利。さらに春からの集中的な体作りでサイズアップし、当たり負けしない体へと成長。リーグ戦ではより安定したプレーが見られた。これからまだまだ進化し続ける秋山。甲子園では彼が勝利のボールをキャッチする。
WR萬代晃平 〝甲子園を沸かすビッグプレー〟
巧みなパスキャッチから、エンドゾーンへ駆ける姿は見る者をくぎ付けにする。関学NO.1ロングパスターゲット。それが萬代だ。スピードに加え、その捕球能力は圧巻の一言。さらにランアフターキャッチも関西トップクラスを誇る。リーグ戦初戦の神大戦では89ヤードキックオフリターンTDに成功。今季6回のTDを決めるなど、彼なしに関学OFFは語れない。だが立命大戦では、負傷退場。その悔しさは隠せない。甲子園ボウルでは萬代の復活がOFFの鍵。次こそは雪辱を果たす。チームの想いがこもったボールを手にした時、聖地のフィールドは彼の舞台になる。