最後に見せた意地…2006年の戦い終わる

全日本インカレ・決勝トーナメント3回戦
VS.東海大学
12月7日(木) 東京体育館


法政大学
15 1セット 25
東海大学
17 2セット 25
26 3セット 28


 決勝トーナメント3回戦。ここまで順調に駒を進めてきた法大の前に強敵が立ちはだかった。 関東1部1位、今年の優勝最有力校である東海大だ。 春季も完敗を喫した法大だが、終戦は4年生の引退を意味するこの大会。 ここで敗れ去るわけにはいかない。
 第1セット、法大はエース和井田にボールを集めて得点を重ねる。 課題のサーブレシーブも安定し、序盤は互角の戦いを見せる。 だが、徐々に高さで上回る東海大の攻撃に苦しみ、 金子(1番)らのスパイクや清水の(24番)のサービスエースで点差を広げられてしまう。 さらにサーブカットも乱された法大は得点を奪うことすら難しくなり、 頼みの和井田も高いブロックの前にスパイクを止められ、なすすべがない。 結局10点差の大差をつけられ、第1セットを先取される。
 第2セットも序盤こそ法大は呉屋のスパイクや谷口のクイックで必死に食らいついていくが、 要所要所で東海にブロックを決められ、点差をつけられていく。 東海大の高さや隙のない守備力の前に、法大は必然的に打つコースが厳しくなり、 スパイクアウトが増えていき、思うように得点を奪えない。 結局このセットも大差で奪われた。
 このままでは終われない法大は岡本のブロックポイント、さらに中盤以降、 ようやく出てきた持ち味の粘りの守備から和井田のスパイクや相手の反則でポイントを重ね、 互角の戦いを繰り広げるも、ついに東海大にマッチポイントとされてしまう。 が、ここから法大は驚異的な粘りを見せる。 中島のブロックポイント、さらには和井田が連続ポイントを奪いデュースに持ち込む。 結局最後は和井田のスパイクが外れ惜しくも1セットを奪うことは出来ず、 3回戦敗退が決定。くじ運にも恵まれなかった今大会。 だが、王者・東海大を前に法大は最後に意地を見せた。


吉田康伸監督
(今日の試合を振り返って)
 第1試合ということで朝からの試合ではあったが、選手のコンディションは良かった。 粘っていけば、第3セットみたいな戦いができると思ったが…。 相手はミスが出ず、逆にウチは東海のブロックのプレッシャーを受け、逆にミスが出てしまった。
(スパイクもなかなか決まらず、 厳しいコースを狙ってアウトになるシーンがたびたび見られたが)
 その通りで、東海は打っても打ってもきっちり拾われた。 2部では高さで相手の上から打てるケースが多かったが、東海相手でそうはいかない。 ブロックもしつこく飛んでくる。 スパイクアウトもそういった状況の中でプレッシャーや高さに負けてミスが出てしまった。
(今年1年を振り返って)
 基本的に私は前年の成績がベースになると思っているが、 結果だけ見れば全ての大会で前年を下回ってしまった。 個人としては光るものがある選手が多いが、チームとして機能しなかった面があった。
(来年へ向けて、1部で戦うために何が必要か)
 メンバー的な面では、セッター、リベロ、エースは残る。4年の抜ける穴は大きいが、 中島や富田、さらにはベンチを外れている古田ら1年に期待したい。 その意味で最後に1部優勝の東海と当たれて、 1部のブロックや高さを体感出来たのはよかったのではないか。 この試合で何かを掴んでくれれば…。 とにかく1部では2部以上のブロックや粘りが必要。」


〜この日を持って引退、ありがとう4年生!〜

小倉圭裕主務
(インカレが終わった今の心境を)
 寂しい。実は東海の主務とは仲が良くて。 彼は何事にも熱く、相手を侮辱することもしない人だった。 すごいチームと、そんなすごいマネージャーのいるチームとやれて、いい思い出になった。 ただ、抽選には悔いが残る。くじ引いた時は『やっちゃった』って感じだった。
(4年間を振り返って)
 改めて伝統の凄さ、偉大さを知った。 センターコートで戦って3位に入賞した先輩たちはやっぱりすごいし、 やれと言われてもまねできない。 (全日本)インカレも10回優勝しているし、2部に落ちたのも41年ぶりで、 リーグ戦の優勝もすごく多い。やっぱり先輩たちはすごいなと思う。 2部降格という汚点をつけてしまったが、元に戻せて、 最低限のことをやって、OBになれることが嬉しい。
(その中でも、今年1年は波乱万丈だったと思うが)
 しんどかった。でも、仲間がいたからやれた。同期の奴らは普段は見ていて頭が痛くなる。 馬鹿だし…。でも、本当に好き。こいつらがいたからここまでやれた。 2部に落ちた時は『何人練習来るんだろう…』って不安だったから。 今日でバレーを引退するけど、バレーで生かしたことがこれからの人生で役立つと思う。
(今までのバレー人生を振り返って)
 中1から始めたけど、人との縁でここまで来れた。 中学時代は地区大会でも勝てないチームだったけど、 (法政)二高の監督に入れてもらって。 高2でマネージャーになってから吉田監督を紹介してもらって、 『やる気があるならいいよ』と入れてもらって、それからトントンと。 ここまで来れたのは人のおかげだと思う。あとは親に感謝。」

御嶽聡コーチ
(最後のインカレが終わった)
 どうっていうのはない。4年間終わったなという感じ。
(今日の試合前のチームのムードは?)
 やってやるって感じでしたね。
(4年間の思い出は?)
 やっぱりいい仲間と会ったことじゃないですか。 今日でバレーを引退するけど、寂しさはない。
(後輩へのメッセージを)
 強くなってほしい。東海を倒してほしいですね。」

呉屋宏和選手
(試合を終えて)
 4年間は早かったですね。結果は結果なんでしょうがない。悔いはない。
(4年間を振り返って)
 2、3年にかけてスランプになってしまい、ずっと調子が悪かったが、 1つ1つ考えて練習して、その後は安定したプレーができるようになったのは良かったと思う。
(今年1年を振り返って)
 自分なりに練習もまじめにやれてよかったと思う。 社会人になってもバレーを続けるのでそこでこの経験を生かしていければ。
(今のチームには何が足りないのか?)
 精神力。心技体の心の部分を鍛えればもっと強くなれると思う。
(後輩へメッセージを)
 悔いのないようにやってほしい。」

土田一仁選手
(ベンチから見ていて東海大はどう映ったか?)
 そんなに強くないな、と。しょぼいですね。(終盤)バタバタしていたし。
(最後の試合は出場機会がなかったが)
 “勝つために”出たかったですね。
(今年の後半は出番が多かった)
 無理やり頼み込みました。いい加減出せよ、と。
(今まで共に戦ってきた同級生との思い出は?)
 いつもどおりというか。面白いことをやってもそれが普段どおりだった。
(4年間の総括を)
 いい思い出は特にないが、それもいい経験だと思って生きていきたい。 バレーは楽しい。ただ、勝ち負けにこだわるとそれが違ってくる。 本気だと感覚も変わってくる。」

谷口忠史副将
(今日の試合を振り返って)
 気持ちが空回りして、ミスがちょくちょく出てしまった。 2セット目以降いつも通りにいこうと思って、普段通りやれたが、 いつも通るコースが拾われたりした。東海は格段に強かった。
(東海大と3回戦で当たってしまい、くじ運には恵まれなかった)
 なるべく長くやりたかったが、日本一のチームと最後にやれたのはよかったと思う。
(4年間を振り返って)
 1年から試合に出ているが、下級生の頃は先輩の役にはあまり立てなかった。 その頃の方が成績も良かったし、上級生になってからの方が苦しかったが、 下級生の頃より楽しかった。
(4年生が抜けてからのこのチームの課題とは?)
 やっぱり高さで負けるのはしょうがない。それ以上にミスをしなければ勝てる。 今日も向こうは高い上にミスをしない。またウチは欲しい時に決まらなかったりする。 ミスをしない安定感が身につけば…。
(後輩へメッセージを)
 僕たち4年の代は2部に降格させてしまったりして、何も残してやれなったが、 一緒にやれて楽しかった。みんな良いものを持ってるし。」



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