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カントーに劇的勝利!! 「全員ラグビー」で掴め王座奪還


竹下の逆転トライに抱き合う岸和田、野地竹下(手前)の逆転トライに抱き合う岸和田(左)、野地
(撮影・野津原 竜太)     
法大スタメン
PR浅原 拓真情3
HO山森 裕之社2
PR鎌田 秀社4
LO井上 雄大経3
LO栗林 宜正現2
FL有田 将太社4
FL光安 俊貴経2
NO.8宮田 脩平経1
SH日和佐 篤現3
10SO文字 隆也社3
11WTB木島 大祐経4
12CTB宮本 賢二経3
13CTB岸和田 玲央社4
14WTB舩木 拓也経3
15FB竹下 祥平経1

11月3日(祝)       関東大学リーグ戦      秩父宮
  法      大    
 24

10
14
3T3
3G3
1PG0
0DG0
14
 関 東 学 院 大 
21

【得点】▽トライ 岸和田、木島、竹下  ゴール 文字3 ※得点者は法大のみ
【選手入替】 後37野地(経4)←宮本


  2年前の歓喜再び!!関東学院大との因縁の対決は、終始両者一歩も譲らない展開だったが、試合終了間際に劇的な逆転を果たした法大に軍配が上がった。FW・BK一体となった「全員ラグビー」で大金星を奪取し、リーグ優勝、そして大学ラグビー界の「王座奪還」へ大きな自信を得た。

               ◇           ◇

 緊迫のゲームだった。前半は立ち上がりの悪さから相手のファーストトライを招き、自陣を支配され続ける苦しい展開に。しかし、相手ファーストトライ以後の法大は、なかなか得点の隙を与えなかった。FW陣は圧倒的不利という下馬評を覆し、自陣深くでのスクラムなどにおいても相手の強力プレッシャーに屈しない強さを発揮する。これに自慢のBK陣の高速展開が加わった法大に焦ったか、関東学院大はオフサイドを連発。33分には相手オフサイドによりSO文字(社3)がPGを決めたところから流れは完全に法大に移る。35分には相手陣22mライン付近スクラムからつないで右に展開し、最後にCTB岸和田(社4)がフィニッシュ。10-14と1トライ差以下の得点差で折り返した。


 前半終了間際の流れのままいくかと思われた後半、法大は再び立ち上がりでつまずく。開始早々相手にモールを大きく押され、相手トライを許す。ここで10-21と点差を開けられたが、それでも「誰一人として勝負を諦めたやつがいなかった」(有田主将)。以後は両者が一歩も引かない、意地のぶつかり合いに。16分にトライを返すも、スコアは17-21。後1トライが欲しいところで勝負は拮抗していた。


 ロスタイム突入直前、法大は相手陣の深くで関東学院大に阻まれ続けていた。最後のチャンスに法政コールが巻き起こる中、インゴール手前での攻防はロスタイムにもつれ込む。そしてラストワンプレー、インゴール手前右ラックからSH日和佐(現3)→SO文字(社3)→CTB岸和田(社4)とつなぎ、最後は城戸(経4)に代わってこの日FBの竹下(経1)がゲイン。トライの瞬間、スタンドは劇的な逆転勝利に沸いた。


 試合後、有田主将(社4)は晴れ晴れとした顔で「自分達の普段やってるラグビーができれば勝てるという自信になった」と力強く語った。宿敵を倒し、選手権行きを決めた法大。「一戦一戦戦うのみ」という有田組の姿勢が正しいことが証明された。あとは可能性の残るリーグ優勝、そして大学日本一に向けて突き進むだけである。


(森 明子)
全員で掴み取った勝利!! 全員で掴み取った勝利!!(撮影・野津原 竜太)

◆駒井監督

 今日はタイトな試合を予想していた。学生に言っていたのは一発のタックルに注意すること。城戸が直前で出られなくなったが、
そこのところを関東学院がキックで攻めてきた。前半はあまりコミュニケーションが取れていなかった。HB団で指示している状態だった。
同じコースでのタックルで相手に食い込まれていたので、「面で行け」と指示した。後半は相手FWの足が止まっていたので、ひたすら展開させた。
スクラムは逆にうちがもう少し行けるかなと思っていた。レフリーとうまくコミュニケーションできず、ディフェンスで我慢している部分があった。
タックルで取れるところも取れていなかったりした。後半パス精度が落ちたのも課題。

(城戸について)当初は彼にジャージ渡しをしていて、この試合に対して出たいという思いも強く、昨日は練習に出ていた。彼を信頼していたので、
行けるならやらせるつもりだった。ただ、文字と木島には城戸が出場しない可能性を伝えておいた。練習後、本人から思ったようなスピードが出ず、
文字も気を使ってパスをよこさないので、本人から迷惑を掛けられないと泣きながら言ってきた。春から一試合も休まなかったが、その城戸の分
まで頑張れと、その後また全体を集め言っていた。要入院なので、明日から入院する。いつ戻るかは正直わからない。

(関東学院大は)ラグビースタイルが相変わらずシンプルだと選手とも話していた。リズムとテンポをテーマに早い仕掛けで攻めていく作戦だった。
去年の大東戦を思い出す内容になった。東海には五分で負けたので、今日の1勝は優勝できるかできないかの点でも大きい。今年は中瀬と松隈にも
練習メニューを組んでもらい、学生にも意見を言ってもらっていい循環になっている。一戦一戦強くなっている。去年と違う点にほぼ全員が自主練を
しているというのもある。

(クボタから特別コーチ)山神が来ただけだが、いつもと違う目線・視点でプレーを見てもらえたので、来てくれてよかった。ラインアウトのリフトの
仕方など、選手も参考になったようだ。

(リザーブが大きく変化しているが)これには反対もあった。しかし、ジュニアで頑張ったやつを出してチャンスを与えたかった。

(中大戦に向け)1戦1戦大切にして、すでに1敗しているのでどんな相手であろうと絶対勝つ。あの時(2年前)は負けるといわれて勝ち、
今回は互角の下馬評の中という違いはあるが、どちらも絶対に勝つつもりで臨んで勝った。タイトな試合で勝てたのは大きい。


◆中瀬コーチ

今日は本当に泣けるゲームでした。周りの期待とかプレッシャーとかあるなかで、どれだけ
自分たちのやってきたことを信じてグラウンドで出し切るかを選手たちに言い聞かせてきたので、
それを選手たちがやってくれたことに尽きる。

今日試合前、選手たちに試合前に言ったのはマイボールのラインアウト、スクラムでどれだけ
安定してボールを出せるか。それから関東はFWが大きいので、近いチャンネルでどれだけ前で
止められるかということをシンプルにターゲットにしてきた。セットプレーもマイボールはキープしていたし、
ディフェンスも大きく破られるシーンはなかったと思うのでよかったと思う。あとアタックになったときは
どれだけ早いテンポ、仕掛けでボールを動かせるかということ指示していて、
後半はその通りの展開になってくれたので、理想通りの勝ち方が出来たと思う。

(前半後半の入りについては)前半も後半も立ち上がりは5分10分と敵陣に入れない時間が続いたので、
今後の課題としてはキックオフの後ボールをレシーブしていかに早く敵陣に入るかというのが
今後の大きな課題になると思う。前半は完全にエリアを取られてしまっていた。自陣でディフェンスばかり
していると後半消耗するという東海戦と同じ展開でまずいなと思っていた。

ハーフタイムでは前半にキックで裏を取られピンチになるシーンがあったので、両WTBとFBに
上がりとカバーの仕方について指示したのと、ディフェンスのシステムで一人に対して2人いっている
ということがあったので修正したこと。それとあきらかに関東学院が前半から速攻を嫌がっていたので
もっとテンポ・仕掛けを早く、ということを指示しました。

(ペナルティから早い仕掛けはチームとして意志統一できていた?)それは指示通り。
選手たちもそれが効果的だということに気がついていた。そういう相手の状態を見る目というのも
選手たちに備わってきている。ハーフタイムに一言言えばパッと修正できるようになってきているので、
そこはチームとして成長してきていると思いましたね。

(関東が早い段階で足が止まることは織り込み済みだった?)いや、正直あそこまで早く止まるとは・・・
今までの試合だと逆にうちの方が後半止まってしまうことが多かったので、
そこのせめぎ合いがどうかと思っていた。思ったよりも関東学院が早く足が止まって、逆にうちの
早い仕掛けがをものすごく嫌がっていたので、これはいけるぞ、と。

(なぜ関東の足が早く止まった?)今まで関東のビデオを見ていたなかで、常にポイントの近場のアタックで
かなり有利に、いつも前に出られる戦いをしていた。そこをうちが少し食い込まれることはあったものの、
前で止められていたので、それでだんだん関東学院の足に効いて来たのではないですかね。
BKに出してもボールを下げてしまうだけだったので。うちとしてもそこをディフェンスのターゲットにしていたので、
よかったのではないかなと思います。

(城戸のけがについて)せっかくスポーツ法政の1面を飾ったのに申し訳ない(笑)中央や拓殖との試合に
100%の状態で戻ってきてもらうために外しました。走れることは走れるが、まだ本人が本来のスピードが乗ってこない
ということだったので。僕から見てもそう思いました。ただ誰かが入っても同じプレーができるように練習してきているので、
そこをみんなが確信を持ってくれたと思う。そうゆう意味でBKの層は厚くなってきている。今日勝ったのはいろいろな意味で大きい。

(今後に向けて)まずは次の中央。去年は普通に負けている相手ですからね。選手たちにも言ったが今日勝ったことは
今日のうちは喜ぼうと。ただ明日からは中央のことだけ考えろと。ちゃんと去年負けた借りは返す。それが最終的に
リーグ戦の順位に反映されてくるので。ひとつひとつ頑張るだけです。


◆FL有田主将

 今日のゲームは練習のうちから(勝とうという)雰囲気があったが、それでも自分達のラグビーをしようということをずっと言ってきた。
FWの内側からのディフェンスができたのが良かった。しっかりしていたお陰で、相手が強くても思ったよりプレッシャーを強く感じなかった。
接点で負ける気はしなかった。ゲームプランでは今までやってきたことをしただけ。特別なことをしないで普段どおりに、今までやってきたことで
勝てたのが自信になった。

(前半は関東学院大が有利だったが)自陣でプレーしている間も誰一人あきらめてるやつがいなかった結果。前半相手に攻められても
80分間の間に我慢しなければならない時間帯はあると全員思っていたので計算内だった。(パスミスが多かったが)こういった場面は
必ずくるので、ミスからでもあきらめないで向かっていった面は全員あった。ミスはできる限りしないように精度を上げなければならないが、
多くても取り返すという自信があった。途中で相手の足が止まっていると感じた。だからこそ前に出たときのブレイクダウンができていたし、
相手が背中を向けてきていることをグラウンドみんなで話し合って共有できたのが良かった。

自分達(FW陣)はセットプレーの精度を上げる練習をこだわりを持ってやっていて、だんだん自信がついてきた。なので関東学院相手でも
狙いに行く選択ができた。タッチを狙って(ラインアウトで)ボールを確保できたのは次につながる。ずらして取ったりもしたが自信があるから。

スクラムに関しては、FWの中ではまず前で勝とうと言っていて、中でもbWの宮田がプレッシャーの中でも頑張っていた。熱くなるだけじゃなくて
冷静に、前に行こう、レベルアップしようと話していた。結果として負けてない、勝ててるという自信になった。それが結果に現れた。

(2日前のジュニア戦は僅差で敗退したが)ジュニアがゲームで今までやってきた成果である、いい結果を自分達に見せてくれたのが
刺激になって良かった。チームの体制が変わっても関東学院の攻め方が変わらずシンプルだと知ったのも収穫だった。

(クボタからFWコーチが来たが)とても良かった。ラインアウトに精度の問題があったが、自分達のやり方の中で必要なことを、
指摘ではなく視点を変えたアドバイスをしてくださったので、ラインアウトの結果につながった。

(2年前との違い)2年前は個人が強くて、今のうちらは当時に比べて個人の強い選手ばかりではないが、速いテンポで継続するラグビーを心掛けてきた。
何で走るのかをみんなで話せたので、特に今日は走ってないやつがいなかった。流経戦に勝って、その日は喜んだが、次の日には
関東学院戦に向け動いていた。よりディフェンスもゲームプランもレベルアップできた。

(今後に向け)相手どうこうではなく、一戦一戦を大切にして、自分達のラグビーをする。まだ優勝はあきらめていません。それだけです。


◆SO文字

前半から辛抱辛抱とずっと言ってきた。辛抱のあとには毎回チャンスがあるので、今日はFWが頑張ってくれた。
相手より走ったというのが勝ちに繋がった。最後まで行けるぞ、と思っていた。それだけ練習してきたんで、
関東より走れるという自信はあった。今日は日和佐が一番しんどかったと思う。よく頑張ってくれた。
今日は今まではじめて日和佐がしんどそうな顔をしていて、「ようがんばってたんやな」って思いました。

(具体的にはどのような練習を)クリーンアウトやオーバーが大事とかなことを、去年は意識なくそうゆうことを練習していたが、
今年は中瀬コーチが試合を想定した練習メニューを組んでいただいている。(2年前のビデオは)見てないです。
「2年前は2年前、今年は今年」と中瀬さんもおっしゃっていたので。(東海戦と比較して良かった点は)後半の立ち上がり。
東海戦ではずるずるいってしまったが、今日は最初こそトライを取られたが、そのあと修正して戦えた。
あと(東海大戦は)自分のキックで前に出られなかったので、回すところは回して、キックはしっかり角に蹴ろうと練習してきた。

(ロスタイムにターンオーバーされた時は)さすがに焦りましたね(笑)けどその後有田さんがターンオーバーしてくれたんで、
有田さんの力はチームにとって大きいです。(城戸選手が急遽欠場してラインを動かすのも難しかったのでは)難しかったです。
けど竹下もいい選手なんで、「ミスしてもフォローするから思いっきりやれ」と言っていたら思いっきりやってくれた。
竹下はいいものを持ってるから、そこを引き立たせるのが上級生の仕事。
(流経戦で負ったけがの具合は※流経大戦の後半、指を負傷し試合後病院に向かっていた)
大丈夫です。脱臼だけだったので。今日は100%の状態でした。

◆FL光安

最高です。この日のために厳しい練習にも耐えてきたので。ノーサイドの瞬間は言葉にならない。
最後はノックオンとかプレーが切れてもおかしくなかったが、みんな気持ちをひとつに継続してミスなくやれた。それが最後のトライにつながった。

(試合の入りについて)前半後半とも最初のキックオフがよくなかった。セットプレーからFWに前に出られて、
ずっと自陣でプレーということになった。関東のFWはひとりひとりに突破力があった。BKはうちのBKが
止めてくれるので気にしてなくて、自分はFWだけしっかり止めようと思っていた。関東のFWは前半の終わりぐらいから
足が止まっていたので、後半は自分たちが走ればいけるぞと。後半最後まで切れずに走れた。

(試合前の指示)とにかくセットプレー。ラインアウトとスクラムをしっかり組んでBKにいいボールを供給すること。
ディフェンスをしっかり、一人目で止めてそのあと2人目がしっかりボールに絡むということ。
当然のことだがそれを意識して戦えたと思う。
(関東の結果次第では優勝の可能性も残るが)残り2戦は関東の勝ち負けは気にせず、
自分たちのラグビーを中大相手にできるように、しっかり調整していきたい。


◆FB竹下

(今日の試合について)「城戸さんがいないから負けた」と言われたくなった。だから、とにかく必死で
最後トライを決めたときがロスタイムだったのを知らなかった。最後に時計を見たのは36分ぐらいですかね。本当に勝てて嬉しい。
(城戸からは何かアドバイスはあったのか)キックの処理のことを教えてもらいました。
(FBについて)FBは全体を見渡すのが重要なんでそこを意識しました。(今日の勝因は)1人1人の気持ちが本当に強く、
それが最後まできれなかった。これに尽きると思います。
(最後に花園優勝と今日の試合、どっちがしびれましたか)どちらにもそれぞれ独特の雰囲気があった。とにかく今日は興奮しました。


◆PR鎌田

 うれしい、率直にうれしい。試合を通して有田がずっと「あきらめるな」と選手を鼓舞してくれた。
15人全員で勝ち取った勝利です。前半10―17で折り返したときは手ごたえあった。カントーの
FWが疲れているのが分かったので。今日は相手に走り勝ったと思う。カントーのFWは重いし強かった。
でも僕たちにもプライドがある。ただ今日はFWのディフェンスが良くなかった。今日は後半に入るにつれて
どんどんモチベーションがあがっていった。相手に勝っていたのは気持ち。より強い気持ちを持つほうが勝つ
と思っていた。FWの意思統一も出来ていたし、みんなまとまっていた。この一週間で取り組んだことはFWの内側
からのディフェンスを意識して練習した。試合前日はいつもどおりだった。特別なことはしていない。
涙したのはさすがに、感極まった。カントーには勝ったが一戦必勝で行く。早稲田が帝京に負けたりと
一戦一戦気が抜けない。中央戦も勝ちます。


監督、一部選手コメントのアップが遅れ申し訳ありませんでした。



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