北京五輪開幕直前特集
〜親子で臨む北京五輪・三宅宏美〜


 重量挙げ北京五輪代表・三宅宏実(アセット・マネージャーズ・ホールディング ス)。7月22日、彼女の母校である法政大学市ヶ谷キャンパスにて壮行会が執 り行われた。  
 多くの関係者が見守る中、三宅は「今日は皆さんの応援に元気をいただきまし た。8月9日の試合ではメダルを取って私が元気を与えたいと思います」と自身 2度目の出場である五輪への意気込みを語った。  
 また、コーチを務める父、三宅義行氏も「今(のコンディション)は富士山で 言えば八合目。来週には九合目、8月9日には頂上に登ります」と調整も順調で ある事を覗かせた。
 
 

         


「メダルを取って恩返しをしたい」
五輪で銅メダルを取った父・義行、2度の金メダルをを取った叔父・義信の前で娘・宏美は力強く語った。
娘の前で父・義行は「お互い、何を考えているの-.+かがすぐに分かる」
オリンピックはどういうものかとの問いに「4年経ったら自分も代わるし、相手も代わる。特別なもので大変なもの」
と厳しい表情で語ると、。
その横で父の表情を見ながら、娘・宏美も「世界選手権は毎年ある。でもオリンピックは4年に1度。特別なもの。」
と、まるで心が通じ合っているようなコメントを残した。

しかし、北京までの道のりは楽なものではなかった。「アテネでは不発だった」と語る父・義行。あまりに2人でいる時間が多いために、距離をおく時期もあった。代表内定前、2ヶ月間のナショナルセンターでの特訓で体重も落ちたが、メンタル面での強さも落ちてしまう。その後、父と口を聞かない時期が続いた。その不調から抜け出すために、4泊5日の新潟合宿を行い、技術面、精神面とも一回り成長できた。
そんな宏美が北京に持っていくものは、、だるま神社のだるま。あとはTシャツ。ただのTシャツではない。ニューヨークヤンキースの松井秀喜さん、芸人の笑福亭鶴瓶さん、アイドルグループ・嵐の桜井さんのサインが入ったTシャツだ。様々な人の思いを背負って、そして日の丸を背負って、8月9日、三宅宏美は勝負の時を迎える。

最後に三宅は学生に向けて、「4年間はあっという間。夢に向かって、楽しく悔いのないように頑張ってください」と笑顔で答え、会場を後にした。ウェイトリフティングは全種目の先陣を切って開会式翌日に行われ、日本人メ ダル第1号にも期待がかかる。アテネでの不完全燃焼から4年。法政での4年間を経て、オレンジ魂と共に円熟味を増した宏美が父・義行と共に北京の地で日の丸を掲げる。


                 (写真・平井貴史)  

                             ☆プロフィール☆
                          三宅宏美(みやけ ひろみ)女子重量挙げ選手
                            1985年11月18日生まれ 埼玉県出身
                            08年キャリアデザイン学部卒 
                            2006年 世界選手権女子48s級 銅メダル