スポーツ法政サッカーTOPリーグ順位表> 07年11月10日流経大戦

宿敵流経大下し、優勝戦線に生き残る

魂のダイビングヘッドを決めた福田を市川が祝福する

絶対に勝たなければならない試合、法大は気迫で勝利をものにした


関東大学サッカーリーグ戦 第20節
法政大学 VS 流通経済大学
○2007.5/6 13:40 龍ヶ崎市陸上競技場たつのこフィールド 雨 観衆170人 



法政大学
前半
流通経済大学
後半

 
時間
大学
得点者
アシスト
10分
法大
市川雅彦
山本孝平
17分
流経大
鎌田次郎
80分
法大
福田俊介
富井英司

【警告】

27分【法大】吉田正樹
41分【流経大】千明聖典
71分【法大】富井英司
77分【法大】稲葉久人
89分【流経大】楠瀬章仁


法政大学 流通経済大学
12 GK  若田和樹(2) GK  林 彰洋
DF  吉田正樹(4) DF  赤井秀行
DF  福田俊介(3) DF  飯田真輝
DF  中野桂介(4) DF  鎌田次郎
DF  元木数馬(4) DF  宮崎智彦
MF  向 慎一(4)→稲葉(68分) 10 MF  平木良樹
20 MF  堀越寛人(2) MF  西 弘則
18 MF  山本孝平(3)→永露(81分) 26 MF  千明聖典
23 MF  富井英司(2) 32 MF  ベロカル フランク→楠瀬(78分)
10 FW  市川雅彦(4) FW  池田 圭
FW  土岐田 洸平(4) 11 FW  武田英明→田村(71分)
サブ
GK  露木 亮(4) 22 GK  清水慶記
27 DF  倉田健生(1) 16 DF  澤口雅彦
29 MF  山岸純平(1) DF  染谷悠太
31 MF  倉田健生(1) MF  楠瀬章仁
34 MF  西 和也(3) 14 MF  金久保 順
FW  稲葉久人(4) 12 FW  田村洋平
24 FW  永露大輔(2) 15 FW  船山貴之
監督
照井博康 中野雄二

※( )は選手の学年です。

<がけっぷちの対決>
  前節、明大との直接対決に敗れ、3位に転落した法大。首位明大とは勝ち点差が3離れており、自力での優勝はなくなった。しかし、残り3試合何が起こるかわからない。法大に残された道は一戦一戦勝利を積み重ねていくことしかないのだ。そして今日の相手は流経大。総合力bPと評されながらも後期序盤戦で躓き、現在5位に低迷している。流経大も優勝するためにはこの試合に勝利することが絶対条件なだけに、双方にとって絶対に負けられない優勝戦線に生き残るためのがけっぷち対決となった。法大は夏の総理大臣杯でも流経大に準決勝で敗れ、優勝への道を閉ざされており、同じ相手に2度も優勝のチャンスを奪われることは屈辱以外の何ものでもない。負けたら終わりの戦い。大雨が降りしきる中、緊張感に包まれながら試合開始のホイッスルが響きわたった。

<ペースを握られた前半>
 この試合、累積で菊岡、怪我で本田を欠き、ベストの布陣を組めなかった法大は、序盤からボールをうまくつなぐことができない。流経大の個人技とチームとして連動した動きに翻弄され、なかなかペースを掴めずにいた。しかし、10分。法大があっけなく先制点を挙げる。中盤の底でボールを持った堀越が右サイドの山本へ絶好のフィード。それを受けた山本が右サイドからピンポイントクロスを上げ、それを市川が冷静に頭で合わせ、早々にリードを奪う。先制点を奪うとやっと法大らしいパス回しの展開ができるようになる。ボールがつながり本来のサッカーを披露する。しかし、昨年の覇者で、夏の総理大臣杯も制した流経大も反撃を開始する。17分、セットプレーのこぼれ球をキャプテン鎌田に押し込まれて同点にされる。追いついたことで勢いづく流経大。ここから法大は守勢に回る苦しい戦いを強いられる。しかし、もう後がない法大は必死の守備で何とか寸前のところで流経大の攻撃をはね返す。守備陣の奮起もあり、このまま1−1ので前半を終了するかと思われた45分、法大はこの試合最大のピンチをむかえる。ペナルティーエリア内で福田がファウルを犯してしまいPKを献上してしまう。1−2になってしまうと勝ち越すのは非常に厳しい。ましてやこの時間帯の失点はメンタル面においてもダメージが大きい。しかし、この絶対絶命のピンチを守護神若田が救う。相手のキックを完全に読み切り、スーパーセーブをみせる。その直後、ホイッスルが鳴り響き、1−1で前半終了。若田のビックプレーによりなんとか後半に望みをつないだ。

 <福田魂のヘッド>
 後半は両者とも譲らない展開が続く。58分に法大が右サイドからのコンビネーションでチャンスを作ると、今度は62分、流経大が見事な展開から中央突破をみせるなど負けじとチャンスを作り出す。そして68分、思わぬチャンスを得る。ゴール前にボールがこぼれ、これを山本が完全にフリーの状態で受ける。絶好の得点機だったが、シュートは枠を外れ決めきれない。千載一遇のチャンスを逃す。上位陣との差を埋めるためになんとしても勝たなければならない法大。しかし、その後はチャンスらしいチャンスを作れない。時間だけが刻々と過ぎていく。もう後がないこの場面でついにこの男が気をはいた。80分、ゴールライン付近で市川が倒され、FKを獲得。そのFKを富井からのボールに福田が飛び込んだ。福田の気迫あふれるダイビングヘッドは、それまでゴールに鍵をかけていた流経大キーパー林も見送るしかなく、見事にゴールに吸い込まれた。ついに法大は2−1と勝ち越しに成功する。駒大戦で退場処分となり、前節、出場停止だった福田が意地のゴールを見せた。この日の福田は守備面でもその強靭なフィジカルを活かし、相手の攻撃をシャットアウト。改めてその存在感を見せつける活躍だった。そして試合は、その後の流経大の猛攻を必死で耐えた法大が2−1で見事に勝利。なんとか優勝戦線に踏みとどまった。逆に流経大は優勝の可能性が完全に消滅し、夏の総理大臣杯のリベンジも果たすことにも成功した。この勝利で法大は2位に浮上。他会場の駒大−明大の直接対決は明大に軍配が上がり、明大が法大に勝ち点差3の単独首位に躍り出た。残り試合は数は2つ。明大との直接対決はもう消化しているだけに、依然として優勝するには厳しい状況に変わりはない。しかし、今日のような勝利に対する執念を見せ続ければ必ずチャンスは巡ってくるはずだ。泣いても笑っても残り2試合。最後まで決して諦めることなく、走り続けてもらいたい。


◆監督・選手の試合後のコメント◆


 

・照井博康監督 「今日は前回負けてしまっていて、ちょっと硬くなってしまっていました。前半は流経に押されてしまいました。PKを止めたことが本当に大きいですね。学芸も駒も明治も負けた試合は全部逆転されているし、気持ちの面が重要でした。今日は2連敗していてどうしても勝ちたいという気持ちが出ていたと思います。福田がディフェンスにいることはやはり大きいです。この先はどうなるかわかりません。一つ一つ勝っていくしかありませんね。」 」
・DF吉田正樹主将(4年) 「立上がりに一点取れたのに取られて流れが相手にあったけど、後半は風上側になったんで攻めることが出来ると思っていて、ラスト10分のいい時間帯で点が取れたので良かったです。(2連敗の後のこの試合にどのような気持ちで臨みましたか?)連敗の原因は気持ちの部分だったので、今日は絶対勝とうという意識で臨みました。(失点シーンは?)セットプレーからゴタゴタしてやられて仕方ないってことはなかったけど、失点のことよりもその後しっかり守れたことが良かったです。(次の試合に向けては?)今日いなかったメンバーも戻ってくるし、一戦一戦全力を尽くしていけば優勝という結果が付いてこないかもだけどまだあるんで頑張っていきたいです。」
・MF山本孝平(3年) 「今日は前半にドリブルで裏をつけていたところが良かったと思う。一点目のアシストはいいパスがきて市君(市川)が開いていたのでうまく上げることが出来た。相手の中盤がうまく、ミドルシュートも多く打たれて、なかなかペースを掴めなかったが、菊岡不在のなかでみんなが一生懸命頑張っていた。残り2試合、明治も勝つかわからないので、一試合一試合しっかり戦ってできるだけたくさん点を取って勝ちたい。」
・DF中野桂介(4年) 「前半いい形で点を取れたけど、また点を取った後に失点してしまった。相手が前に出てきたけど我慢できたことは良かった。(本田選手と菊岡選手不在の影響は?)影響はあったと思います。今まではキク(菊岡)のとこでボールが収まってたんで。だからもう少し中の選手が簡単にボールを動かしたり、裏へ抜けるのかサポートに行くのかなどはっきりしたプレイをすればよかった。後半、山本がフリーのチャンスを外した時は殺そうかと思いました(笑)。今日は最近2試合の教訓が活きた試合だったと思います。点を取った後守りきることができたので。前節からは、考えててもしょうがないんでとにかくやっていこうと切り替えました。今日は次に繋がる試合ができたのでこれからも1試合1試合集中して頑張っていきたいです。」
・GK若田和樹(2年) 「今日は結構雰囲気が良くて全然やられてる感じはしませんでした。相手も強いとゆう感じはしなかったし楽でしたね。たえるだけでした。逆転負けが続いていたが、特に技術面で問題があったわけではないので絶対負けないという気持を持って挑みました。PKは雰囲気みて勘でとんだだけです。順大戦にむけて準備したいと思います。」
・FW稲葉久人(4年) 「今日の試合は勝ててよかったです!前半PKを止めて流れは良かったんで後半はいけると思ってました。後半交代で入る時は監督からは、点をとられないように守備に重点を置きつつ、点を狙えと言われました。自分自身では、相手が疲れてたんで、ためをつくるプレーをするように心がけてました。(相手守備陣の印象は?)前半はしっかり守ってたと思うんですけど、後半は崩れてましたね。もう残り2試合しかないので、勝ちにこだわっていきたいです。」」
・MF向 慎一(4年) 「今日は勝つしかなかったので個人としてはいまいちだったんですけどチームとして結果が出て良かったです。ピッチ状態が良くなかったので、ルーズボールを拾うという意識をもって試合に臨んだのが良かったです。もう絶対負けれないし得失点差もあるのでなるべく点をとって勝ちたいです。 」
MF富井英司(2年) 「もっとボールを受けて、FWに入ったときに絡んでいけたら良かったと思います。セットプレーがチャンスだったので、セットプレーで1点でも多く取りたいと思って集中して蹴りました。2点目は林(流経大GK)がニアを気にしていたのが分かったので、ファーに蹴りました。後2試合勝たないと優勝はないので集中して戦いたいです。次節はボールに絡んで運動量を多くして頑張りたいです。」
・DF福田俊介(3年) 「厳しい試合だったが、拓さん(本田)や菊さん(菊岡)といった主力がいない中で勝てたのは大きいし、良かった。チームの雰囲気は逆転のチャンスはまだあるし、全部勝てば優勝できると信じていたので、そこまで悪くなかった。(3点決められた総理大臣杯の時より良かった点は?)みんな守備意識が高く、最後まで集中力を切らさずに、体を張ってプレーできたのが良かった。ゴールについては(若田が止めてくれたが)前半PKを与えてしまい、絶対決めてやるという気持ちがあったので、うれしかった。これからは1回も負けられないし、負けたら優勝がなくなってしまうので、勝つしかない。」
・FW市川雅彦(4年) 「今日は雨だったが試合前からみんな、気合が入っていた。先に点が取れてよかった。(先取点は)山からいいクロスが入ってきたのであんま得意ではないが頭で決めれてよかった。キクがいなくて、中盤でのためが少なかったが特に意識せずにできた。順天は最近、調子がよくなってきているが自分が点をとって、勝ちたい。」
・DF元木数馬(4年) 「勝てて素直に嬉しい。拓朗(菊岡)と拓(本田)が出れないときに優勝の可能性がなくなる のは避けたかった。みんなの気持ちが出た結果だ。いつものようにパスは繋げなかった。前半は先制できて、それを守りきれればよかったが、同点にされてから流経ペースになったので押さえようという意識を持ってディフェンスをした。抑えることができて後半のいい流れに繋がった。中盤の2人が欠けていた中できついところはあった。想像はしていたし、回されたが回させる気持ちでやっていた。今日は最後の時間を守りきれたのは収穫。自力優勝はないので、明治がこけると信じて粘り強くやりたい。次節は拓朗が戻ってくる。また法政らしいサッカーをして勝つしかない。いい準備をして、点を取って勝ちたい。」
・DF堀越寛人(2年) 「こないだは残り10分でやられたので、今日はそこで集中できたので良かったです。ボランチは不慣れなので少し緊張もあったけど、できることをやろうと心掛けてました。(前半押されていたが?)その時間に耐えられたから、最後につながったと思います。次からも自分ができることをやって、優勝できるように頑張りたいです。 」