北京オリンピック 本田拓也

祝!本田拓也選手オリンピック代表決定!!
スペシャルインタビュー


法政大学サッカー部OBの本田拓也選手(現・清水)が北京オリンピック代表に見事選出されました!!
スポホウでは先月の6月16日に清水エスパルスのクラブハウスにて、本田選手のプロに入っての感想やオリンピックへの意気込み、サッカーへの想いについて伺ってきました!

終始和やかに話してくれた本田選手
☆プロになって☆

―エスパルスに実際に入って、いかがですか?
 「やっぱり溶け込みやすいという印象はありましたね。みんなと年が近いんで。大学出身者も多いし、一つ下も4〜5人くらいいて。ものすごく雰囲気もいいし、やりやすいですね。」

―清水の町の印象はどうですか?
 「皆あったかいです。人も温かいし、気候も暖かいし。ファン感にも多くの方が来てくれました。あと食べ物が美味しいです。刺身だったり、肉も美味しい。だから、すごくいいところだなって思いますね。」

―エスパルスを選んで良かったですか?
 「最初は1ボランチに慣れていなくて、戸惑ったりもしました。代表でも大学でも2ボランチだったんで。でも1ボランチの難しさを知ったし、時間はかかったけど徐々に良くなってきているので、1ボランチを経験して自分のプレーの幅も広がったかなっていうのはありますね。ダブルボランチしか出来ないんじゃなくて、1ボランチも出来ることでいろんなとこで対応もできるし良かったなと思います。まだまだな面が多いので、これからやってくうちにしっかり出来ればと思ってます。」


―以前伊東(輝悦)選手を目標にしていると仰っていましたが、学ぶことは多いですか?
 「学ぶことはたくさんあるし、とても助けられてます。テルさんのバランス感覚はすごい。ちょっと自分が上がったりすると後ろのスペースに入ってきたりしていて、タイミングだったりとか巧いなと思います。」

―レギュラーに定着されたように思いますが、どうですか?
 「それはまだ中断前のことだったので、これから中断期間があけてチームの状態も変わってくる中で自分のポジションは確定されたわけじゃないし、今後もポジション争いをしていかなきゃいけないんです。その中で負けたくないので、そこはしっかり守れるように頑張りたいです。」

―目標だった1000分出場は達成されたと思いますが、その次の目標はありますか?
 「やっぱり優勝を目標にしたい。個人としてはそれが1年の目標で、他のことは考えていなかったんで。今、チーム状況が良くないですけど、でも優勝を狙えるチームなので再開後はしっかり優勝争いに食い込めるようにしたいです。」

―Jリーグで印象深かった試合や選手はいますか?
 「ガンバ大阪の遠藤(保仁)さんは上手かったですね。パスコースを切ってるんですけど、それを少しずらされて。しかもずらし方も巧くて。その切ってるパスコースにボールを入れられたりしたんですごいなって。」

―印象深かった試合はやはり初ゴールを決めた鹿島戦ですか?
 「そうですね、自分が決めた1点で勝ちを取ったっていうのもあったんで。思い出に残ってる試合です。」

―清水って5年ぶりですよね、鹿島に勝ったの?
 「そうですね。」

1つ1つの質問に丁寧に答えてくれた本田選手 ―レッズ戦で、対戦したい選手に挙げていた鈴木(啓太)選手は出場せず、対戦はなりませんでしたが?
 「やりたいなというのはありましたね。同じポジションでタイプも似てる選手だと思うんで、対戦したいですね。でも、スタジアムを出る時にちょうどいて挨拶してくれて雰囲気がかっこいいなって思いました。」

―高校からJリーグに行った選手と大学からJリーグに行った選手との違いを感じることはありますか?
 「サッカーの面においては何にも感じないですけど、大学を出ている選手・出ていない選手では考え方が少し違うのかなっていうのはちょっと感じる時もあります。」

―具体的には?
 「大学卒業して入った選手は先のことを考えてるのかな。サッカー終わったあとのことも考えてるかなって感じはします。高卒で一緒に入った選手は、無邪気にやってるような感じはしますね。」

―プロになってからの生活と、大学での生活で大きな違いは?
 「大学は学業もあるし、サッカー以外にも色々あったんですけど、プロはサッカーがメインなので、練習の時にちゃんとやるのはもちろんのこと、私生活の部分もすごく大事ですね。」

―大学時代とプロになってからは世界が変わりましたか?
 「ご飯行く時も気を使いますよ。食べ物に関しても気をつけたりするし、人目も気にしますね。責任感をもって行動するようになりました。」

―法大からJリーグに行った同じ世代の選手と今でも交流はありますか?
 「(菊岡)拓朗(水戸)や(吉田)正樹(横浜FC)とも連絡は取り合ってます。」

―大宮戦では法大で共にプレーした土岐田(洸平)選手と対戦していましたよね。
 「すごく違和感がありましたね。いつも試合では俺が土岐田にパス出す側だったんですけど、Jリーグに入って違うチームになってあいつのボールを取りにいったりしてたんで。」

―去年は大学サッカーと代表。今年はJリーグと代表でどちらの方がハードでしたか?
 「ある意味、大学の時のほうがハードでしたね。学校もあって。特に大学3年の時が一番大変でした。」

☆オリンピックに向けて☆

―オリンピック予選で得たものはありますか?
 「アジアを勝ち抜く大変さっていうのは本当に感じました。オリンピックもギリギリで出場を決めたわけだし、負けられない戦いっていうのが続いたりしていて。すごく緊張感は感じました。」

―プレッシャーの面では普通の試合と違いますか?
 「はい。全然違いますね。」

―本戦の対戦相手の印象はありますか?
 「オランダは、大学生の時のワールドユースで日本と対戦してその時の印象が一番強いです。日本の選手が何にも出来ないまま終わった感じだったので、それで『強い』ってイメージがあるし。ナイジェリアにしても身体能力が高かったり、日本では経験できないところから足が伸びてきたりする印象があります。アメリカはそんなに印象はないですが、若い選手でアドゥという選手がいてすごいって聞いてます。オリンピックに出るチームは弱いところもないし、ヨーロッパ・南米なんてすごいチームばっかりなんで対戦するのが楽しみです。」

「メダル」という頼もしい言葉とサインをいただきました! ―トゥーロン国際大会で自信に繋がった部分はどこですか?
 「イタリア戦なんかもそうだったけど、すごく攻められました。でもゼロで抑えたんで、点を取られなかったのが、自信になりました。攻撃面ではやっぱり相手の固い守備を崩せなかったっていうのもあったんで、本当にその辺は改善が必要ですね。」

―オリンピックが北京で開催されますが、中国での試合経験はありますか?
 「オリンピックの反町監督就任後最初の試合(06年08月07日・日中韓サッカーU-21代表交流戦・vsU-21中国代表)が中国でしたね。」

―印象はありますか?
 「そのときはやっぱり夏だったんですけど、暑かったしジメジメしてる感じはありました。空気もあんまり良くなかったです。」

―U-23で海外組と呼ばれる選手とプレーして、海外でやってみたいと思うことはありますか?
 「できればやってみたいっていうのもあるんですけど、その前に言葉がしゃべれないんで、そこからですかね。」

―行ってみたい国はありますか?
 「アルゼンチンやブラジルは一回ちょっと行ってみたいっていうのはありますね。長くプレーできるんだったらやっぱりヨーロッパがいいですね。」

―FC東京の長友(佑都)選手がA代表デビューしましたが、刺激を受けましたか?
 「ポジションは違うんですけどやっぱり強いなと思うし。去年までは一緒にプレーしてて、それでもうA代表に入ってるんで刺激にはなりますね。」

―自分もA代表でって気持ちはありますか?
 「サッカーをやってる限りA代表に入りたいって気持ちはありますね。」

―北京に向けてのチームの目標は何ですか?
 「代表のチームとしては、本大会の前に親善試合が2試合あってオーストラリアとアルゼンチンなんで、そこでしっかりいい戦いをして勝つことが大事だし、アルゼンチンに勝てればすごくいい雰囲気で本大会のモチベーションにもなるし、自分たちの自信になると思います。だから、絶対勝ちたいっていうのはありますね。チームとしての完成度も上がってるとは思うんで。」

―五輪にはご家族の方も応援にいらっしゃるんですか?
 「どうなんですかね。行こうかなっていうのは言ってましたね。」

☆サッカーへの想い・メッセージ☆

―今の法大サッカー部をご覧になっていますか?
 「試合は観てないんですけど、でも結果とかは気にしてみてます。そういえば、この前みんな連れてボウリングに行ったりしました。」

―色々なところで趣味ボウリングって書かれていますが、スコアはいいんですか?
 「いや、そんな良くないですよ。普通に150〜160くらいです。こっちきて皆でよく行くんですけど、上の人はもっとすごかったりするんで、自分は全然だなとか思います。」

法大時代の本田選手(最後のインカレ決勝戦) ―清水でボウリングが上手い選手は?
 「西部(洋平)さんとか高木純平さんとか岩下(敬輔)とか(藤本)淳吾さんとかいっつも一緒にいる人がみんな上手いです(笑)。」

―ストレスの解消法はやっぱりボウリングですか?
 「ボウリングに行ったり、オフの日は釣りに行ったりしてます。」

―今の法大サッカー部に応援のメッセージをお願いします
 「いろいろ大変だと思いますけど、しっかりサッカーを頑張って1人でも多くの人にプロになってもらって、Jリーグで一緒に戦いたいですね。やっぱり今年の大学リーグ、流経と国士舘が出てるんでリーグ戦も頑張って欲しいし、インカレに出て優勝してもらいたいですね。」

―もしサッカー選手になっていなかったら何になってたと思いますか?
 「高校行ってるかも分かんないです。なってなかったら…何も考えられないです。サッカー選手以外の自分とか、スーツを着て電車通勤してる姿とか、想像できないですね(笑)」

―本田選手にとってサッカーとは?
 「生活そのものだし、サッカーがなかったらほんと何してるか分からない。サッカーがない俺の人生は、たぶんつまらなかったかもしれないです。サッカーがあってほんと良かった。」

―最後に応援している法大生に向けてメッセージをお願いします。
 「自分もオリンピックだったりJリーグの試合で頑張るんで、大学の皆も自分のやりたいことに向けて頑張ってください。」                                      


(聞き手/楠ありさ・記録/宮崎 遥・カメラ/平井貴史)                     ☆プロフィール☆
☆取材にご協力いただいた本田選手、並びに関係者の皆様ありがとうございました。    本田拓也(ほんだ・たくや)
                                                      1985年4月17日生まれ。
                                                      法大サッカー部出身。
                                                       清水エスパルス所属。
                                                       北京オリンピック代表。
                                                       MF。177p/70kg