早大3回戦
2試合連続の二ケタ安打!7季ぶり早大から勝ち点!!

東京六大学野球春季リーグ戦 第3週 VS早 大 第3回戦
4月28日(火) 神宮球場

法  大
早  大

(法)○加賀美(2勝1敗)、三上 ― 石川

(早)●斎藤佑、福井、松下、大石 ―杉山




同点タイムリーの石川
今季チーム初本塁打を放った佐々木


 

 昨日の早大2回戦では16安打8得点、投げては二神が9回1失点の完投勝利と、早大を投打に圧倒し、先勝した法大。05年秋以来となる早大からの勝ち点を奪うべく、3回戦に臨んだ。
 先発マウンドを任されたのは、今季早くも4試合目の登板となる加賀美。対する早大の先発は自身の大学通算20勝が懸かる斎藤佑。1回戦と同じ顔合わせでの投げ合いとなった。
 引き分けに持ち込まれた1回戦同様、投手戦が予想されたが、両チーム合わせて本塁打3本が飛び出すなど、思わぬ打撃戦が展開された。
 先制したのは早大。3回、2死から1番・杉山に右前安打を許し、さらに盗塁を決められ2死2塁とされる。バッターはリーグ戦初スタメンで起用された2番・川西。その川西にフルカウントから中前適時打を放たれ、1点を失ってしまう。しかし、3番・土生に四球を与え1、2塁とされるも、後続をしっかりと抑え最小失点で食い止めた。すると直後の4回、先頭の7番・加賀美がこの日チーム初安打で出塁。その後四球や安打で1死満塁のチャンスを作ると2番・石川の左前適時打ですぐに同点に追い付く。続く3番・亀谷も走者一掃の適時三塁打を放ち3点を追加。逆転に成功する。さらに2死3塁から5番・佐々木がリーグ戦初となる本塁打を放ち2点を追加。打者一巡の猛攻でこの回計6点を叩き出し、斎藤佑をノックアウト。一気に早大を突き放した。
 しかし昨秋の王者がこのまま黙っているはずもなく、5回、6回、7回と、土生や途中出場の7番・山田敏の本塁打などでじわりじわりと詰め寄ってくる。それでも、好調の法大打線は2点差とされた9回、1死1、2塁から6番・多木の中越適時二塁打で駄目押しの2点を挙げる。その裏を2番手の三上がきっちりと三者凡退に抑え、早大に快勝した。
 05年秋以来となる7季ぶりの早大からの勝ち点。この勝ち点で優勝をぐっと引き寄せることができたはずだ。このまま勢いに乗り、天皇杯奪回へ突き進んでほしい。    (松野 優麻)



*選手・監督の試合後のコメント*

加賀美投手(先発投手)

 
−今日の試合を振り返っていかがですか
 先に点を与えてしまったんですけど…野手陣に感謝です。
−優勝にむけて早稲田から大きな勝ち点となりましたが
 今日で終わりじゃないので、まだ3カードあるからそこに向けて弾みになったので、上に向かって行けると思います。
−昨日の勝利が刺激になりましたか
 そうですね。昨日の勝利でチームに勢いがついたと思うので、なんとか自分で止めないようにと思っていました。
−今日の調子はいかがでしたか
 特に良い悪いはなく、いつも通りです。
−4回の満塁のピンチで、好調の杉山選手を三振に抑えましたが
 いいバッターなので、一昨日も打たれたので、粘って投げようと。結果的に0点にできて良かったです。
−4回は味方の打者一巡の猛攻がありましたが
 今シーズン打撃の調子がいいので、チャンスになったら点が入る雰囲気があって、とてもいい雰囲気だと思います。
−早大打線は前回と少し変えてきましたが、印象は
 右バッターが多いんですけど、左の足のある選手が入って、機動力がある打線だと思いました。
−早大打線に対して具体的な対策はありましたか
 前回1試合投げてるので、その話をキャッチャーとして、前回は連打とかあまり無かったので同じような感じでいこうと。相手の様子を見ながらって感じでしたね。
−2本の本塁打を許してしまいましたが
 やっぱり甘く入ったら長打力がある相手なので、コントロールに気をつけて投げないといけないなと思いました。
−今週は空き週となりますが、どんなところを修正してきたいですか
 調子自体は悪くないのに、球がいかなかったりするので、それは体力の問題だと思うので、ランニングとか基礎的な事をやってきたいです。
−最後に東大戦に向けてお願いします
 相手がどこだろうと関係なく、自分の投球をして勝ち点を取りたいです。


石川主将(スタメンマスク 4回に同点タイムリー)


 
ー今日を振り返ってどうでしたか?
 勝ちを今日決めたいと思っていました。これまで良い調子できたので勝ち点取れたのでチームとしても良かったです。
ー今季2回目の斎藤佑投手との対戦でしたが。
 球はそんなに早いというわけでもないし、特別ではなく普通のピッチャーだと思っています。僕たちのバッティングをすれば点を取れると思っていたので、思い切ってやることを意識していました。
ー今日はどんなリードを心がけましたか?
 初回先頭打者にヒットうたれたんですが、特に警戒するというのはありませんでした。もう出してしまったので、1人1人切っていこうと思いました。4回に満塁の場面あったんですが、点差があったので思い切っていきました。大量点があったし1点取られてもいいと思ってリードしました。
ー加賀美投手、三上投手のボールを受けてどうでしたか?
 加賀美は悪くはなかったと思います。それなりに頑張ってくれましたね。今日は重要と思っていたので良かったです。三上は経験が無いなりに、終盤の競った場面であの投球してくれたし、2人ともよく投げてくれました。
ー石川選手自身は同点打を放ちましたね。
 調子は良くもないんですけど、ああいう場面では調子がどうというよりも気持ちの強い方が勝つと思っています。控えの3年がいますが、3年には負けるわけにはいかないし、負けないと思っているのであの場面で打てたのは良かったです。
ー石川選手の1打点を含め、4回に打線は6点をあげましたね。
 チャンスの場面で、和泉から4年が続く打線でなんとかしたいところでした。僕たち4年が仕事をできたのは良かったですね。
ー試合終了が決まったときにガッツポーズが見られましたが。
 僕が入学して早稲田から勝ち点が取れていなかったので、今日勝って興奮してしまいました(笑)。
ー早稲田から勝ち点取れたのは大きいのでは?
 早稲田に限らず、今年こそ優勝したいと思っているし、そのために勝ち点落とせないと全員が思っているはずです。なので早稲田から勝ち点取れたのは優勝に近づいたし大きいですね。
ー空き週に取り組みたいことはありますか?
 いつも空き週のあとにしっかりした野球ができないということが続いているので、今週と来週の過ごし方は大切になると思います。リーグ戦のつもりで東大戦まで練習したいです。
ー次の試合にむけてお願いします。
 優勝したいという気持ちで今やっています。相手関係なくこれからも勝ち点取れるように全力でやりたいです。


佐々木選手(4回に2ラン)

−今日の試合を振り返ってお願いします
 今日勝たないと意味がなかったので、良かったです。
−早大1回戦で好投した加賀美選手が先発でしたが、やはり白星をつけてあげたいという思いは強かったでしょうか?。
 加賀美が投げる試合は打ててないので、援護点を挙げることで貢献することが出来ました。
−今日の試合に臨む前のチームの雰囲気はいかがでしたか?
 昨日勝ったので、チームのみんなは今日もいけると思っていました。
−早大先発の斎藤佑の印象は?
 いつもと変わらなかったです。打つべきボールを打ちました。
−4回のホームランを放った打席は打線が繋がった場面での登場となりましたが、やはり自分も続きたいという思いもあったのでしょうか?
 流れがいい場面で回ってきて、流れが良くないと打てませんでしたね。(打った時の感触は?)入ると思いました。
このホームランはご自身のリーグ戦初、そしてチームの今季リーグ戦初と初物尽くしのホームランとなりましたが、いかがですか?
 ホームランというのは流れがこちらに来るので良かったです。(チームメートの反応は?)1点でも多く点を取ると指示が出ていたので、ベンチの雰囲気はもう良かったですね。
−今日の試合の勝因はどこにあったでしょうか?
 ピッチャーが頑張っていましたし、打線も一人一人自分の仕事をしたことが早稲田より出来て、しっかりした野球をしたことが勝因だと思います。
−2005年秋季以来の早大からの勝ち点ですが、やはり早大からの勝ち点は大きいでしょうか?
 早稲田戦が最初の山だと思っていたので、東大に勝って勢いをつけて優勝したいです。
−最後に、次戦に向けての意気込みをお願いします。
 一週間空くので、一週間空く分練習して東大に限らずどこの大学が相手でも同じ気持ちで頑張ります。




亀谷選手(逆転の三塁打)


 
ー今日を振り返ってどうでしたか?
 大学に入学して初めて早稲田から勝ち点取れたのでそれは大きいと思います。優勝に向けて自信にもなったし勢いついてきましたね。
ー斎藤佑投手と2回目の対戦でしたが
 いつ対戦しても丁寧に投げてくるので、こちらがいろいろ考えるのではなく、シンプルにボールに食らいついていきました。
ー始めの2打席は四死球での出塁でしたが。
 塁に出れたのは良かったです。(死球の影響は?)大丈夫です。出塁できたのが大事なことだと思っているので。
ー4回に石川選手の同点打の直後の三塁打でしたが、打ったときの気持ちはどうでしたか?
打った瞬間は犠牲フライにはなるなと思いました。その前に石川が同点にしてくれたので楽にバッターボックスに入れました。
ーこの回6点の猛攻でしたが
 加賀美が投げるときは、好投しているのに打線が援護できないで負けや引き分けているので、それを含めてあの回からはすごいチームも盛り上がりました。
ー今日は2安打、四死球を含め4出塁でしたが、自身の調子はどうですか?
 ずっと言っている出塁率を意識しているので、フォアボールでもデッドボールでも塁に出れたことが大きいです。納得してプレーができていますね。

ー早稲田から勝ち点取れたことは大きいのでは?
 大きいですね。ただ早稲田から勝ち点取ることよりも、天皇杯取ることが目標なので、この調子で他大にも勝てるようにしたいです。
ー空き週に取り組みたいことはありますか?
 今の調子が途切れないように、そして過信にならないように気をつけたいです。空き週でもう一度基本に戻って1つ1つチェックして振りこんでいきたいです。
ー次の試合にむけてお願いします。
 今良いリズムで戦っています。ここは1つおごることなく気を引き締めて練習をして東大にぶつかっていきたいです。



和泉選手


 
−今日の試合を振り返っていかがでしたか
 昨日勝てて、今日勝たないと意味が無いので、チーム一丸となって勝てて良かったです。
−早大に勝って、優勝に少し近づいたのでは
 まだ試合があるので、優勝というのはまだ意識していません。天皇杯を取るために、一つ一つ勝ち点を取りたいと思います。
−途中、早大に追い上げられて焦りはありませんでしたか
 相手が早稲田なんで、簡単に勝てないとは思っていました。9回に追加点を取れて良かったです。
−ご自身の調子については
 まだまだ結果が出ていないと思っています。いまひとつかなと。でも出塁することが自分の仕事なんで、それが出来れば上出来だと思います。
−東大戦へ向けて意気込みをお願いします
 東大だからといって、気持ちが変わることはないので、早稲田戦の時のような気持ちで臨みます。

三上投手


−今日の試合を振り返ってお願いします
 点差があってからの登板だったので、楽に入れました。
−早大戦初出場、しかもホームランを打たれた直後の難しい場面での登板でしたが緊張はありましたか?
 特別な気持ちはなく、いつも通り投げることができました。
−注意を払った早大のバッターはいましたか?
 1〜5番が振れているので力を入れて投げました。
−6回1アウトからのロングリリーフとなりましたが、これは監督から言われていたのですか?
 特に言われていませんでした。
−王者である早大から勝ち点を挙げたことは大きいですか?
 大きいです。(優勝に一歩近づいたと思うのですが?)まだ東大、慶應、明治戦が残っているので集中して気持ちを切らさず一戦一戦頑張ります。
最後に、次のカードとなる東大戦に向けて一言お願いします。
 どんな形で投げる機会を与えられても、チームのために頑張ります。

多木選手(9回に2点タイムリー)

−今日の試合を振り返っていかがですか?
 早稲田に勝ってとても嬉しいです。
ー9回に早大を突き放す2点タイムリーを打ちましたが?
 自分のエラーのせいで点を取られてしまったので、何とかして取り返そうと思いっきり振りました。
−昨日の試合は3安打、今日の試合も2安打でしたが、打撃好調の要因は何ですか?
 練習から調子いいです。素振りの時も早稲田のピッチャーをイメージしながらやっていることが結果に繋がったと思います。
−今日の早大の先発が予想されていた斎藤佑に対してどんな対策をしましたか?
 昨日ビデオを見てもう一回確認し、低めの変化球の見極めを重要視しました。
−早大投手陣の印象はどうでしたか?
 みなさん実力があって打つのが難しいのですが、法大打線は早稲田に絶対に勝つと思っていたので攻略できました。
−ここまでリーグ戦で全試合スタメンで出場していますが?
 毎試合緊張するのですが、段々慣れてきました。1年生らしく、そして先輩に迷惑をかけないように結果を残したいです。
−今日のベンチの雰囲気はどうでしたか?
 4回の集中打で盛り上がりました。その後、1点ずつ返されて嫌な感じになったけど、三上が最後抑えていい雰囲気になりました。
−法大にとって05年秋以来となる早大からの勝ち点獲得となりましたが?
 最近早稲田に勝っていないと聞いてて、早稲田を倒さないと天皇杯は取れないので、今日勝てて良かったです。
ー今日の勝利で優勝に近づきましたが?
 優勝を目指してやってきてます。でも、これ(今日の勝利)はあくまで通過点です。次の試合も集中して1戦1戦勝っていきたい。
−次の東大戦に向けて意気込みをお願いします。
 
相手がどこであれ法政の野球をすれば勝てる。元気よくやっていきたいです。




金光監督


−今日の試合を振り返っていかがでしたか
 今日は最初の方でチャンスを潰してしまったけど、そういう風に思わないようにしました。斎藤君の調子が良くなかったので、4回は狙い球を絞っていきました。
−05年秋以来の早大からの勝ち点獲得でしたが
 そうだったんですか。気にしていませんでしたが、1つ勝っても、次が取れていなかったので、今日は勝ち点を取ることを意識させました。
−優勝に少し近づいたのでは
 まだまだです。一つ一つの積み重ねですから、次の東大戦に勝たないと。
−しかし、早大に勝ったというのは特別な意味があるのでは
 早稲田というのは強く意識していました。優勝回数も近づいていたので。
4回の猛攻については
 斎藤君の調子が良くなかったので、普段は好球必打、追い込まれる前に打てと言っていたんですが、今日は積極的にいけと言いました。
−三上投手が6回途中から最後まで投げましたが
 三上はオープン戦で先発で長いイニングを投げれるんで。今日も加賀美の調子次第で先発も考えていました。加賀美も5回ぐらいから肩に張りがあると言っていたので、思い切って、度胸のある三上にしました。
−打撃が好調ですが
 早大のピッチャーに対して振れるようになりました。シーズンが終わるまで続けさせたいですね。今年は早稲田を意識しながら練習、オープン戦に臨んでいたので。コンパクトにシャープに、基本が身につきつつありますね。
−途中、点差を詰められて焦りはありませんでしたか
 それはありませんでしたが、流れがちょっとね。最後に4番を代えてバントをさせて、結果失敗だったんですが、多木で勝負してくれたのが良かったです。あそこで歩かされたら次がピッチャーの三上だったんで、災い転じてって感じでした。9回の2点が大きかったです。
−1週間空いて、東大戦となりますが
 去年の二の舞にならないように集中したいです。特別な練習というのはしません。基本の練習をして、メンタル的なことも大事にしたいです。
−昨秋苦しめられた東大との対戦については
 選手たちも分かっていると思います。今週のような気持ちでやらせます。
−今日の試合後、選手たちに何か言葉をかけましたか
 天皇杯を取るためにやってるので、集中して、気を抜かないように、と言いました。
−東大戦へ向けて意気込みをお願いします
 東大だからといって、気は抜けません。一つ一つの積み重ねなんで、どこが相手だろうと勝ち星を積み重ねるようにやらせます。





◆  東大戦の展望  ◆

 
  昨秋のリーグ戦覇者の宿敵、早稲田から、05年秋以来となる勝ち点を獲得した法大。6季ぶりの天皇杯へ向けて、大きく前進した。
 しかし、リーグ戦はまだ半分以上残っている。法大は今週は試合がなく、翌週、5月9、10日に東大と対戦する。
  開幕4連敗と、戦力的に見劣りする東大ではあるが、昨秋、法大のAクラス入りを阻んだ相手だけに、油断は出来ない。大黒柱の鈴木投手を故障で欠くなか、前田西村らが明大戦で好投し、しっかりと穴を埋めている。野手も、岩崎が明大・野村投手から本塁打を放つなど、昨秋のような思い切りのいいバッティングは健在。もはや、簡単に勝ち点を見込める相手ではないと思いたい。
  法大は、1週間休みがあるのが投手陣にとって大きい。2カード連続で3回戦まで戦い、二神加賀美には疲労もあっただろう。時間をかけて休養、調整出来る。初戦の先発投手については二神を挙げたい。立大、早大戦では2回戦での先発だったが、これまで2試合連続無四球完投勝利と、抜群の安定感を誇っている。150キロを越える速球は影を潜めているが、課題であった変化球に磨きがかかり、勝てる投球術を身につけた。
  打撃に関しては、早大の強力投手陣を相手に2試合連続の2ケタ安打を放ち、好調を維持している。緩い球を中心に攻めてくる東大投手陣に対応していきたい。
  今日の早大戦後、金光監督は「昨秋の二の舞にならないように、集中したい。メンタル的な部分もしっかりしていきたい」と語った。せっかくの早大からの勝ち点獲得も、東大戦でつまづいては意味がない。技術面以上に、精神面が大事なカギとなるだろう。  (鈴木幸長)


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