第83回箱根駅伝
屈辱の繰上げ一斉スタート…シード権逃す15位惨敗


箱根駅伝・総合成績
順位大学名往路成績復路成績総合成績
  1位 順 大 5:33:13@ 5:32:09@11:05:29
  2位 日 大 5:37:06D 5:34:36A11:11:42
  3位 東海大 5:34:55A 5:37:12C11:12:07
  4位 日体大 5:36:33B 5:40:11H11:16:44
  5位 東洋大 5:39:48I 5:37:11B11:16:59
  6位 早 大 5:36:57C 5:40:32I11:17:29
  7位 駒 大 5:38:45F 5:39:24F11:18:09
  8位 中 大 5:40:59M 5:37:42D11:18:41
  9位 専 大 5:39:15G 5:39:27G11:18:42
  10位 亜 大 5:40:29L 5:38:45E11:19:14
  11位 城西大 5:39:58K 5:40:52J11:20:50
  12位山梨学院大 5:39:48H 5:41:39K11:21:27
  13位中央学院大 5:37:30E 5:44:00N11:21:30
  14位 大東大 5:42:00N 5:43:30M11:25:30
15位 法 大 5:45:12O 5:42:34L11:27:46
  16位 明 大 5:39:53J 5:48:04R11:27:57
  17位 神 大 5:46:02P 5:47:18P11:33:20
  18位 國學院大 5:46:50Q 5:47:19Q11:34:09
  19位 国士舘大 5:52:06R 5:44:24O11:36:30
  20位関学連選抜 5:53:45S 5:48:18S11:42:03


 1月2日、3日に、第83回東京箱根間往復大学駅伝競走が行われた。法大は往路で16位、シード権圏内の10位と5分24秒差となり、非常に苦しい展開の中で復路を迎えることとなった。さらに1位と10分以上のタイム差がついたため、復路は屈辱の繰上げ一斉スタート。前回大会同様、復路の選手たちにシード権争いは託されたが、6区以降も悪い流れを断ち切ることは出来なかった。結局、復路成績も13位と巻き返せず、総合15位。惨敗と言える結果に終わり、シード権を逃した。

ゴールテープを切った伊藤





復路13位で巻き返しならず…シード権逃す

9区で区間7位のエース・田中

 往路の悪い流れを変えて、シード権争いに加わるべく復路のスタートの6区には、山下りのスペシャリストである松垣省吾(経4)が3大会連続で起用された。2大会連続で区間2位の成績を残しており、今回は区間賞さらには区間新記録の期待もかかった。往路は、前半にオーバーペースで突っ込んで後半が伸びない選手が多く、監督の指示もあったのか、抑えぎみで入った。後半の追込みが期待されたが、なかなかペースアップはできず、逆に並走していた関東学連選抜の選手に離され、17位で襷リレーとなった。個人としては、区間13位とチームの大きな期待に応えることはできなかった。

 期待の松垣で流れを変えることができず、いよいよ苦しくなってきた法大。7区には、前回大会で区間賞を獲得し、復路優勝の大きな原動力となった柳沼晃太(社3)が2大会連続で起用された。松垣と同様に前半は突っ込まず、まずまずな走りを見せた。しかし、後半での大きな追込みを見せることはできす、16位で襷リレーしたものの、区間17位と思いもよらない大ブレーキで、シード権圏内の大学との差は大幅に広がってしまった。

 復路の命運を握った期待の6、7区が逆に大きな誤算となってしまい、崖っぷちに追い込まれた中での8区。初出走となる市ケ谷から4年間通い続けた苦労人、越後英俊(営4)が起用された。流れを変える思い切った走りに期待が集まったが、初出走の緊張もあってか前との差をつめる快走を見せることはできなかった。区間15位に沈み、順位も一つ下げて、17位での襷リレーとなった。

 シード権争いに加わることもできず突入した、復路のエース区間となる9区。法大は満を持して、往路の花の2区を走った圓井とともにダブルエースの一人である田中宏幸(現4)を投入した。これまでエースとして、駅伝で結果を残してきた田中に、このままでは終われない法大の意地を見せる走りが求められた。田中は、序盤から自分のペースを守ってしっかりと前を追った。走行順位は上げられなかったが、区間7位とまずまずな走りで全区間の法大選手の中で一番の走りを見せた。

 いよいよ箱根駅伝のしめくくりとなる10区。最後まであきらめないオレンジ魂を見せるべく、最初で最後の駅伝となる伊藤雅紀(経4)が起用された。伊藤は、初の駅伝出走にもかかわらず、気負いを見せず、粘りの走りを見せた。結局、15位でみんなの待つ大手町のゴールへと飛び込んだ。区間順位は14位とふるわなかったが、チームの総合順位を15位に引き上げた。

 復路も結果13位に沈み、総合順位も15位に終わり、4年連続のシード権獲得はならなかった。故障もほとんどなく、過去に実績を残した選手、エース級の選手を複数擁した中でのシード権を逃がすという予想外の結果。来年の4年振りの予選会は、今大会7人出走した4年生も抜け非常に厳しい戦いが予想される。しかし、その厳しい戦いを勝ち抜いて今大会の早大のような上位でのシード権獲得、さらには、優勝争いを演じることを期待したい。前回大会の復路優勝から、今大会のシード落ちと天国と地獄を味わった法大。もう一度初心に戻り、チャレンジャー精神と大きな向上心を持って練習し、オレンジの襷がトップでゴールに飛び込んでくることを願っている。

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◆ コメント ◆

成田道彦駅伝監督
「(結果について)何もないです。惨敗です。 (現時点で分析される敗因は?)もしかしたら私の調整ミスだったのかも。これだけ全員走れないと。あとチームに危機感がなさすぎる。走ればどうにかなるって雰囲気がずっとあった。(今季監督が言ってた前回大会の「復路優勝」で、選手が今大会もって気負いがあったということか?)それもあったと思う。松垣が練習をなかなかできなかったのはそれがあるでしょう。 (来季は予選会から)これが一番恐いですね。今度は失敗しましたは即敗退になるし、失敗したとは言えませんし。 (4年生を今大会7人使って、来年は7人が抜けますが)まあ経験者は今回走れなかった後藤、高嶺入れて半分の5人が残りますので。しかし、来季は危機感をもってやらないと。今の状態では予選敗退が見えている。 (4年生へ向け)本当お疲れ様としかないです。最後で一番いい思いをしなくてはならないとき、嫌な思いをさせてしまって申し訳ないです。 (来季へ向け)来年は全国高校駅伝の優勝校で区間賞を獲った子が入ってくるので、その子らを中心にやっていくしかないでしょう。これだけ上級生が不甲斐ないので、1年生もバンバン使っていかざるをえない。3年も3人(下川原・後藤・柳沼)の他が見えてこない。2年もあと山川が多少走れるかなってくらい。既存のメンバーでがんばっていくしかない。 」



区間 名前 順位(総合順位) 記録
6区 松垣 省吾 13位(16位) 1時間01分15秒
7区 柳沼 晃太 17位(16位→) 1時間07分42秒
8区 越後 英俊 15位(16位→) 1時間09分06秒
9区 田中 宏幸 7位(16位→) 1時間11分45秒
10区 伊藤 雅紀 14位(15位↑) 1時間12分46秒
復路 法政大学 13位 5時間42分34秒




第83回箱根駅伝・往路
予想外の出遅れ…復路で挽回期す


4区で区間10位と粘りを見せた清水

  第83回東京箱根間往復大学駅伝競走が、1月2日午前8時大手町の読売新聞社前よりスタートした。
 スタートの1区に起用されたのは、4年生キャプテンの友廣哲也(経4)であった。スタート直後から、東海大の佐藤が独走。佐藤についていた東洋大の大西も置いていかれ、さらにその後ろの18人で形成する3位集団で友廣はじっくりと自分のペースを守り我慢した。しかし、18キロ付近の六郷橋でのペースアップについていけず、ずるずると後退してしまう。結局、区間18位に沈み、最後の箱根駅伝で結果を出し、キャプテンの意地を見せることはできなかった。
 花の2区に起用されたのは、田中と共にダブルエースと目され、出雲駅伝で快走した圓井彰彦(社4)。大きな出遅れを取り戻す、エースとしての貫禄ある走りが期待された。しかし、一向にペースが上がらず、最後の箱根駅伝で納得のいく走りはできなかった。結果は、1区友廣と同じく区間18位。順位も変わらず、18位での襷リレーとなった。
 いい流れができないまま、3区で襷を受けたのは、2大会連続でこの区間に起用された下川原温(経3)。前回大会でまずまずの成績を残し、今シーズンでも自己新記録を出して自信と経験を胸に挑んだ今大会の3区。しかし、流れを変える快走を見せることはできず、区間14位で順位を一つ下げて19位で次の4区へと襷をつないだ。
 予想外に大きな出遅れのまま、往路終盤の4区で襷を受けたのは、今大会の箱根駅伝が最初で最後となる、清水陽介(経4)であった。初エントリーでスピードが試されるこの区間での大抜擢であったが、1、2区の4年生2人の不本意な走りを帳消しにする走りが期待された。その期待に応えるべく、区間10位のまずまずの走りで順位を3つ上げて、16位で往路の最終区で山場となる、山上りの5区へと襷リレーした。
 いよいよ往路のハイライトとなる山上りの5区。前回大会で1年生ながら起用され、区間17位と期待に応えられなかった姜山佑樹(経2)が今大会も起用された。前半、少しでも前と差をつめて明日の復路につなげようという熱い意気込みが感じられ、一時、シード権のある10位の背中が見える12位まで順位を上げた。ところが、その前半のオーバーペースがたたり、徐々に順位を落としてしまった。最終的に、16位で芦ノ湖のゴールに飛び込み、前回大会の自己記録も下回り、区間15位とまたしても箱根の山に跳ね返されしまった。


 3大会連続で苦しい往路になってしまった法大。前回大会よりもさらにシード権圏内の10位との差は広がり、5分24秒。現実的には非常に厳しいタイム差。しかし、復路には2大会連続で山下りの6区で区間2位と快走を見せている松垣、さらにはリザーブとして、ダブルエースの一人である田中、前回大会7区区間賞の柳沼、高い潜在能力を持つ後藤、加えて最初で最後の箱根駅伝にかける伊藤越後が控えている。往路で悔しい思いをした選手の分まで、納得できる最高の走りをすることを期待したい。そうすれば、復路2連覇、そして、4年連続シード権獲得も成し遂げられるだろう。
 法大は往路1位の順大と10分以上のタイム差がついてしまったため、明日の復路は神奈川大、國學院大、国士舘大、関東学連選抜と共に一斉スタートとなった。午前8時10分、4年連続のシード権に向けて芦ノ湖をスタートする。

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◆ コメント ◆

成田道彦駅伝監督
「(往路終わって)苦戦ですね。4区まではまあ予想通りでしょう。10番からそれほど離れてなかったし。それが最後でね。明日は辛いです。普通に走ってくれさえすれば…。でもそれを言ったらたらればですし仕方ないです。(姜山選手の容態は?)もう大丈夫です。オーバーペース。早すぎです。自分で抜いてやろうということだったんでしょうが…。(10位まで5分24秒)松垣にはつっこませない。深く考えすぎると姜山のようなことになる。一人で駅伝するなと言っているのですが。駅伝はみんなでするものです。(圓井選手は?)途中いいかげんなことをしていた。(いいかげんなこととは?)余裕があったのでしょう。15kmから引っ張ろうとした。引っ張るのはいいが早すぎる。だから最後走れなくなって沈没した。(区間順位を見て)寂しい成績ですね。でもしょうがないでしょう。(明日へ向け)つっこむなと指示します。地道にちょっとづつ詰めていくしかない。」

姜山選手の容態について (小野和洋主務の話)
「オーバーペースによる脱水症状と脱水症状による足への負担です。最後下りはまったく動けてませんでした。でも意識も回復しましたし、とりあえずは大丈夫だと思います。」


区間 名前 順位(総合順位) 記録
1区 友廣 哲也 18位(18位) 1時間05分57秒
2区 圓井 彰彦 18位(18位→) 1時間11分05秒
3区 下川原 温 14位(19位↓) 1時間05分16秒
4区 清水 陽介 10位(16位↑) 57分10秒
5区 姜山 佑樹 15位(16位→) 1時間25分44秒
往路 法政大学 16位 5時間45分12秒


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