第82回箱根駅伝
怒涛の巻き返し!連続シード権、復路初優勝!!

箱根駅伝・総合成績
順位大学名往路成績復路成績総合成績
  1位 亜 大 5:36:17 5:33:0911:09:26
  2位山梨学院大 5:34:50 5:36:1611:11:06
  3位 日 大 5:35:27 5:36:2611:11:53
  4位 順 大 5:33:26 5:38:4111:12:07
  5位 駒 大 5:33:56 5:38:4611:12:42
  6位 東海大 5:37:46 5:34:5911:12:45
7位 法 大 5:41:22 5:32:5511:14:17
  8位 中 大 5:34:45 5:40:1711:15:02
  9位 日体大 5:41:13 5:34:4611:15:59
  10位 東洋大 5:36:37 5:39:2311:16:00
  11位 城西大 5:40:17 5:35:5311:16:10
  12位 大東大 5:39:02 5:38:5011:17:52
  13位 早 大 5:38:38 5:40:3211:19:10
  14位 國學院大 5:39:31 5:41:3211:21:03
  15位 専 大 5:43:49 5:37:5111:21:40
  16位 神 大 5:38:58 5:43:0111:21:59
  17位中央学院大 5:44:34 5:37:4811:22:22
  18位 明 大 5:42:49 5:44:4911:27:38
  19位 国士大 5:48:28 5:44:3411:33:02
OP参加関学連選抜 5:44:59 5:44:1111:29:10


 1月2日、3日に、第82回東京箱根間往復大学駅伝競走が行われた。圓井、原田の欠場で大幅な区間変更を強いられた法大であった。さらに当日区間変更で友廣も欠場。苦戦が予想された。往路、1区で出遅れた法大は15位でこの日を終えた。しかし、復路で5人すべてが区間1桁台の力走を見せ、復路5時間32分55秒で1931年の第12回大会に記録した往路優勝以来の復路優勝を史上初めて成し遂げ、総合成績7位・11時間14分17秒で3年連続シード権を獲得した。

復路優勝のゴールテープを切った秋山





往路(大手町〜芦ノ湖) 苦戦の序盤戦 15位で折り返す


*往路・個人成績*
区間選手名(学年)タイム区間順位
1区高嶺 秀仁@01:05:2618位
2区田中 宏幸B01:10:1313位
3区下川原 温A01:05:3512位
4区岡田 拓也C 56:087位
5区姜山 佑樹@01:24:0017位

*4区、5区は区間変更により法大記録

 スタート1区の大役を任されたのは、1年の高嶺秀仁(社1)であった。スタート直後から日体大の鷲見が独走する形となった。高嶺は、それにつられることなく自分のペースで2位集団の中でチャンスを伺った。しかし、14キロ過ぎ、2位集団のペースが徐々に上がっていくと、付いていくことが出来なくなってしまう。区間18位と箱根駅伝の洗礼を受けてしまった。
 花の2区を任されたのは、駅伝シーズンを支えた田中宏幸(現3)。苦しい立ち上がりとなってしまい、流れを変える走りが期待された。しかし、試合直前から「調子悪いです」と話していた田中。その言葉の通りなかなか前との差が縮まらない。区間13位で17位での襷リレーとなった。
 エース田中から襷をうけとったのは箱根デビューとなる下川原温(経2)に渡った。初の箱根で厳しいレースを強いられたが、上々の走りを見せた。しかし、この悪い流れを変えるまでには至らず、15位で4区に襷を渡した。
 4区は今季苦しいシーズンを送った岡田拓也(経4)であす。エースであり主将の原田が欠場し、岡田に対する期待は日に日に高まっていった。短くなった4区であるが、ポイント5区を控え、一つでも順位を多く上げる走りが期待された。雨が強まっていく中、岡田が底力を見せ、区間7位の力走でいよいよ箱根の山に挑むことになった。
 今大会注目の5区。今大会最長区間に挑むのはこれまた1年ルーキー姜山佑樹(経1)に託されることになった。順調にそして一歩一歩山を登っていく姜山。しかし、各校エース格が集った同区間で、山を登った直後動きが鈍り15位、区間17位と沈んでしまった。

 前回同様苦しい往路路になってしまった法大。しかし、シード権圏内の10位まで2分24秒とまだまだわからない。復路には昨年区間2位松垣と4年間法大を支え続けた秋山、山口の4年生コンビが待機している。前回同様に復路で意地を見せてもらいたい。


◆往路・監督コメント◆

(往路終了後)成田監督
「(今日の結果をみて)予想通りと言ったら予想通り。こんなもんでしょう。欲を言ったらきりがない。あと3、4人いたらと言えば、「たられば」になる。(1区の出遅れが敗因か?)1区の出遅れも痛いが、1区・5区はまだ1年生だから仕方がない。よく粘ってがんばったと思う。(特に今日良かった選手は?)下川原は初めてにしては良かった。(田中選手は?)田中もいいペースを刻んでいたし、去年の原田より少し遅いくらい。最後の坂は登れてなかったから、ああいった所を走れるようになれば。(明日のポイントは?)出だしの6区がどのくらい走れるか。シードももう10番を狙っていくしかないので、できれば出だしで10番目くらいにもぐりこめたらいい。松垣に何とかしてもらいたい。あと、7,8区がポイントになるだろう。」



復路(芦ノ湖〜大手町) 初の快挙でシード権手中


*復路・個人成績*
区間選手名(学年)タイム区間順位
6区松垣 省吾B 59:092位
7区柳沼 晃太A01:04:021位
8区後藤 裕介A01:05:555位
9区山口  航C01:10:445位
10区秋山 和稔C01:13:058位

*6区・松垣は法大記録を更新。

小田原中継所で襷を渡す松垣と柳沼

 2年連続でシード権の行方を任されることになったのは6区松垣省吾(経3)となってしまった。前回大会の勢いそのままに快走を続けて下っていく松垣。次々とランナーを交わしていく。区間賞も見えていたが、区間賞を2秒差で逃した。しかし、4人を抜き、シード権争いにチームをまたまた押し上げた。
 松垣の流れを引き継いだのは、今季好調の柳沼晃太(社2)。前の早大、大東大にすぐさま並ぶとそのまま並走が続く。最後は早大に交わされたが、最高の走りであった。法大にとって6年ぶりとなる区間賞を獲得し、さらに復路の勢いを増した。
 太陽も上がっていき気温が上昇する8区にはこれまた2年の後藤裕介(経2)が抜擢された。シード権争いが激化する中で後藤は冷静に走り始め、東洋大、早大を交わしていく。ここまで復路記録で1位を維持していった。
 復路のエース区間には、2年連続で山口航(社4)が走る。シード権争いとともに復路順位争いを戦う。徐々に前方の順位変動が激しくなっていき、前との差が縮まっていく。山口の武器でもある安定した走りをここでも見せて、区間5位。復路順位1位、総合順位8位でアンカーへと繋いだ。
 9人、そして法大陸上部すべての人の想いをこめてアンカーを走るのが3年連続で秋山和稔(経4)。シード権内をほぼ手中に収め、あとは復路順位という見えない敵との戦いとなった。2位亜細亜大が優勝争いで勢いを強める中で秋山のペースが上がらず、1分以上あった貯金もわずかとなってきた。残り3キロで中大を捕らえ、ラストの力を発揮し、見事に復路優勝!! シード権も3年連続で獲得し、来年の箱根駅伝、出雲駅伝の出場権を獲得した。

 復路優勝は初の快挙で、戦後初のタイトルとなった。主力の欠場など苦しい状況の中でのシード権、復路優勝はチームの総合力が高まった証拠。今までチームを支えてきた4年生が抜ける来年は厳しい戦いを余儀なくされるが、きっと再び打開してくれるだろう。それだけの力が今、法大には蓄えられつつある。


◆監督・スタッフコメント◆

原田 誠主将
「(シード権獲得について)よかった。最高の形で最後を締めくくることができた。(キャプテンとしての1年間を振り返って)苦労ばかりだったが、最後こういうの結果が出てよかった。本当にいいチームだった。(個人として今後に向けて)(今大会の欠場が)何より悔しい。ニューイヤー駅伝で結果を出すことが、後輩へのメッセージになると思う。(※実業団JR東日本に就職予定)」


小野 和洋主務
「(シード権獲得・復路優勝について)よかった。うれしいの一言。(主務として感じるチームの印象は?)思わぬことをやってくれる意外性があるチームだと思う。(レースを振り返って)今日の復路も往路も含めて、みんなががんばってくれた。シード権を獲得できたことは何より。(来年も引き続き主務を継続すると思うが今後のチームに期待することは?)次の目標は関東インカレで結果を残すこと。トラックシーズンから活躍して欲しい。」

苅谷 春郎部長
「部長最後の年に大きなお年玉をもらった気分。副部長として2年、部長として8年、その前には監督をやって時期もあり、長い間陸上部に携わってきた。部長になった年は予選会11位(予選敗退)。そこから成田監督を迎え、選手たちが着実に監督の下で育つ様子を見て、そろそろ自分がグラウンドに立つ必要もなくなってきたかなと感じて、1つのケジメをつけようと思った。10年前のAチームが今のBチームと言えるぐらいチームの層が厚くなった。以前のように往路だけのチームではなく、往路が駄目でもそこから挽回できる、“駅伝”のできる精神力のあるチームができてきた。厳しい箱根駅伝の中で、5年10年とシードの取れるチームになって欲しい。一方で、大学の支援体制が何ともお粗末。大学の支援なしでは戦えないぐらいに箱根駅伝はこの10年で大きく変わった。チームがマンネリ化しないように、常に情熱を持つことが必要。入れ替わりがあることも考えると、プロの世界よりも厳しいと言うことができるかもしれない。また“ハコネ”が近年、あまりに加熱しすぎているとも感じる。大学スポーツとして見直すべき時期が来ているのではないだろうか」

苅部 俊二監督
「(復路優勝について)誰も想像していなかった。6区、7区で冗談で復路優勝あるぞといっていた。ラッキーもあったけど、何十年ぶりの優勝なので嬉しい。3年連続のシード権も嬉しいです。」

成田 道彦駅伝監督
「(今日は)何もないです。良かった。うれしい。(昨日ポイントは6,7,8区と言っていましたが見事に応えてくれましたね)6区の松垣はそこそこやってくれると考えていたが、7,8区は予想だにしなかった。(復路優勝を意識したのはいつごろですか?)アンカーに入ってから。9区終わって、(亜大と)1分差くらいあったので勝ったと思ったが、秋山のペースがいっこうに上がらなかったので焦ってしまった。最後の3kmの所で前に中大もいたので抜けとはっぱかけた。(6区区間2位の松垣選手は?)多少気負いがあり心配していた。(7区区間賞の柳沼選手は?)シード権争いをしていたので、結構つっこんで入っていたがブレーキをかけさせなかった。いけるところまでいかそうと。賭けであったが、話を聞いたらまだ余裕がありそうだったのでいかせた。(シード権を確信したのは?)9区の山口の所で確信した。いくらなんでも秋山だから大丈夫だと。(引退になる4年生について)今回走れなかった者もいたが、良い財産を残していってくれた。彼らはしっかりと仕事をまっとうしてくれた。(来季へ向け)まだ多少残りますし、今回欠場の圓井、友廣がいる。さらに今回で1,2年生が使えるメドがついた。十分に4年生の穴は埋めてくれるでしょう。あとは1区と5区をがんばって、往路をしっかりしたい。(復路優勝の感想)思いがけないプレゼントをもらったなという感じ。自分でも本当にすごいことをしたなと思います。」

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