世界陸上特別コラム
金丸、世界に挑む〜第1弾〜

  いよいよ明日から始まる世界陸上選手権大阪大会。2年に1度、世界各国から陸上界のトップが集うこの大会に、法大からは金丸祐三(現2)が出場する。金丸の出場が予定されている男子400mは、28日(火)に1次予選、29日(水)に準決勝、31日(金)に決勝が行われる。
 スポーツ法政では、地元・大阪で世界に挑戦しようとしている金丸祐三の特別コラムを全2回にわたってお届けする。


■ 日本選手権3連覇、国内無敵 ■

 約2ヶ月前の7月1日、大阪・長居陸上競技場で行われた日本選手権2日目。男子400mの決勝にオレンジ色の「H」が書かれたユニフォームを着た金丸祐三がいた。名前がコールされると、大きな歓声が金丸を包む。その声援は他のどの選手よりも大きかった。生まれも育ちも大阪の金丸。彼を知る地元の観客は彼に大声援を送ったのだった。
 レースがスタートし、その直後から金丸は一気に飛び出す。それはスタジアムの隅にいる人でもその姿がわかるほどだった。最終コーナーを曲がり直線に入ったところでも勢いはそのまま。体を大きく振るダイナミックかつ特徴的なフォームでゴールテープを最初に切ったときこそ、この種目で金丸は3年連続で優勝した瞬間だった。同時に世界陸上大阪大会の切符を手中に収めた瞬間でもあった。

金丸祐三

■ 一生に一度の経験 ■

 ゴール後、金丸は3度も雄叫びをあげた。それはかつて関東インカレや全日本インカレなどで見たゴール後に見せる金丸のパフォーマンスとは少し違う印象を受けた。日本一を決める大会で勝ったというのもあるかもしれない。そしてまた、生まれ育った大阪での大会で大歓声を浴び、それに応えることができたというのも大きいのかもしれない。以前より目標として掲げていた世界陸上への参戦。しかも慣れ親しんだ大阪での開催は「今後陸上を続ける上でそうチャンスはないと思う」と言う。だからこそ絶対に出たい大会だった。
 我々の直前取材の最後に金丸はこう締めくくった。 「地元だしテレビなどでも、実際に競技場に足を運べる大会です。これを機に法政の学生が出るというきっかけがあるので、関心を持ってもらえればいいと思っています。」
 地元で開かれる世界大会。大勢の人に見てもらい自分を応援してくれる観客を沸かせたいという思いと、最高のパフォーマンスをみせる決意が垣間見えた。

(片野 真和)

☆プロフィール☆
金丸 祐三(かねまる・ゆうぞう)
現代福祉学部現代福祉学科2年 1987年9月18日生まれ、A型。
177cm、72kg。  大阪高校出身。


世界陸上特別コラム
金丸、世界に挑む〜第2弾〜

日本インカレのマイルリレー

 


■ 為末を越えた男 ■

 金丸祐三が一躍有名になったのは高校2年のときである。埼玉国体で当時の高校記録である法大OBの為末大の持つ45秒94を破る45秒89をマーク、さらにスタート前の独特のくねくねした金丸ダンスや有言実行と書かれた鉢巻きを巻く独特のスタイルでテレビなどにも取り上げられた。記録も高校3年次には45秒69をマークし全日本選手権を制した。  法大進学後も金丸の進化は続き、入学後の5月の大阪グランプリでは自己記録である45秒41を記録、さらに関東インカレ、全日本インカレと優勝を果たし、大学日本一に輝くと全日本選手権も2連覇を果たすなどハードな日程の中で実績を残していった。
 しかし本人はなかなか満足したコメントは少なかった。その原因はタイム。なかなか45秒台の記録が出ない。世界との距離が遠くなるのでは思われた今年の日本選手権、彼は地元大阪で45秒64の記録をマークし世界陸上へ向け弾みをつけた。

■ 応援を背に世界へ ■

 世界最速を決める世界陸上。そこで勝利を得るためには金丸は自己記録を上回るタイムを必要とされる。地元大阪での世界の舞台、精一杯の声援を味方に法大の金丸は日本代表の金丸として45秒台、そしてまだ見ぬその先の記録へ、金丸の世界との戦いの火蓋が切って落とされる。

(図師 康佑)

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