全日本大学駅伝
箱根に不安残す 課題の走り


 11月6日、箱根駅伝まで最後の駅伝レース、第37回全日本大学駅伝対校選手権大会(全日本大学駅伝)が名古屋市・熱田神宮〜三重県伊勢神宮間全8区間・106.8kmを舞台に豪雨の中で行われた。
 スタート1区を務めたのは、主将原田誠(社4)。出雲駅伝で不甲斐ない走りを挽回するチャンスであった。開始直後こそ先頭集団の前方でレースを引っ張る走りを見せたが、第一工大の選手がペースを上げていくと徐々に原田は後方へと落ちていく。後半では第2集団からも離され、区間17位。エースである原田の走りとはほど遠い走りであった。2区は、今季初駅伝となる友廣哲也(経3)。先日の記録会で自己ベストを更新。1区の遅れを取り戻す走りが期待された。順位を1つ上げることはできたが、区間12位。各校エースが集う区間で厳しい状況になった。今大会で一番短い3区には姜山佑樹(1)がエントリー。「区間賞も狙ってみたい」とレース前語っていたが、雨が降り始める中、スピードが上がらず4区・秋山和稔(経4)へ。出雲ではエントリーから外れた秋山であるが、日体大記録会でベスト近くの記録を出していたが、この悪い流れを打開することはできなかった。続く6区・岡田拓也(経4)、7区・山口航(社4)も流れを変えられず、この時点で法大は16位と低迷を続けた。そして、迎えた7区は、小林朋幸(経4)。小林も先日の記録会でベスト更新。「絶好調です」と語っていた。小林はアンカーに繋げるこの区間で区間4位、順位を3つ上げる好走を見せた。アンカーを務めるのは田中宏幸(現福3)。出雲に続き、苦しい位置での襷リレーとなった。しかし、今日の田中は、いつもと違いスピードが上がらず13位のままゴール、伊勢神宮へ。ゴール直後、田中は声をあげて涙を流した。
 出雲駅伝に続き、今回も結果を出すことができなかった。監督も「(敗因を)掴みかねている」と話すように完敗であった。今大会、シード権獲得を目標にしていた。チーム平均1万bタイムも参加大学中5位。個人で見てもエースの原田が10位、田中が12位と決して他大に引けをとっていない。箱根駅伝まであと2ヶ月。これから選抜合宿が行われる。この長いようで短い期間で、チームをもう一度立て直さないとならない。特に4年生の復活は急務である。近年の法大の好成績は、彼ら4年生の力が大きい。エース原田、準エース岡田に秋山、山口、そして現在リハビリ中の白田。この5人の力なくしては箱根で他大と戦っていけない。また、今回怪我で欠場した圓井、出雲、全日本とアンカーを任された田中をはじめとする3年生。彼らが再び自分の走りを取り戻したとき、“真”の法大の力が発揮される。



*個人成績*
区間選手名(学年)タイム区間順位チーム順位
1区(14.6km)原田 誠C45:0117位―――
2区(13.2km)友廣 哲也B39:3112位16位↑
3区(9.5km)姜山 佑樹@28:3316位16位→
4区(14.0km)秋山 和稔C42:3414位16位→
5区(11.6km)岡田 拓也C35:2812位16位→
6区(12.3km)山口 航C37:437位16位→
7区(11.9km)小林 朋幸C36:134位13位↑
8区(19.7km)田中 宏幸B1:01:549位13位→
 

総合成績

13位

5時間26分57秒

◆選手・監督コメント◆

1区 原田 誠
「(走りを振り返って)調子は自分ではそんなに悪いとは思っていなかったのだが、この結果からすればあまり良くはなかったのかもしれない。急ピッチで調整して、多少無理にここに合わせたところがあったので、それがたたってしまったのだろうか・・・ 完全なスランプ状態。こんな順位になってしまったのは全て自分のせい。(今後に向けて)とにかく立て直すしかないので、それに集中したい。」

2区 友廣 哲也
「タイムは最低目標はきれた。でも天候が良かったし、みんな良かったため、納得できるものではなかった。自分の力を発揮するには、もう少し足りなかった。17位でリレーしたが、特にとまどいはなかった。自分のレースをするだけだと。敗因はみんな悪かったからでしょう。今日の試合で今のままでは通用しないとわかった。なので一生懸命練習していきたい。」

3区 姜山 佑樹
「今日は全然ダメでした。自分の走りをさせてもらえなかった。言うなれば、もまれてしまいました。まだまだってことでしょう。次にまたチャンスをもらえればもっとがんばりたいです。」

4区 秋山 和稔
「(走ってみて)全然ダメ。まったく。(雨は?)動きにくかった。条件はみんな同じだが。(レースに向けての調整は?)うまくいっていた。(今後)練習を積んでいく。(課題)スタミナ。ラストの粘り。失速してしまうので。最後までもたせる体力をつけたい。」

5区 岡田 拓也
「(走りを振り返って)まだまだだと感じた。(今後に向けて)一から立て直して、箱根で走ることが出来るようにしたい。」

6区 山口 航
「(走りを振り返って)天候が悪かったのも関係してか、体があまり動いていなかった。(今後に向けて)次は何とかします。」

7区 小林 朋幸
「(3人抜きということでしたが記録は?)自分でもわからない。(抜くことができたのは)前が見える位置でもらったので。(走りを振り返って)(金曜日の直前取材では)絶好調と言ったが、今日になってみるとそれほどでもなかった。それでも思い切ってやるしかなかった。(注意したいと話していた“無駄な動き”に関しては?)集団ではなくひとりで走っていたので、それはなかった。とにかく前を追うだけだった。(5年目にして初の大学駅伝出場、タスキをつけて走った思いは?)特別な思いと言うよりも、監督にチャンスを与えてもらったので精一杯やることだけを考えていた。チームとしてはまだ箱根がある。しっかり反省して次に生かしたい。(反省する点は?)個人としてもチームとしても、もっと練習をやっていかなくてはと思った。(今後に向けて)とにかく上を目指していくだけ。走ってみてまだまだ力がないと感じた。チームも個人も力をつけないといけない。気を引き締めて練習をしていきたい。」

8区 田中 宏幸
「(今日の走りを振り返り)最初から最後まで良いところがなかった。(レースプランは?)別に。順位が順位だったので。中継所で順位を見て愕然とした。もう襷を受け取っても呆然としていて、ただ走っただけ。今思えば意識がなかった。(今後の課題)今日はチーム全体がダメ。最初から最後まで。みんな調整がうまくいったとは思えない。みんな距離も踏めていないし、スピードも感じられなかった。すべて一からやらないといけない。」


成田駅伝監督
「(レースを振り返って)ここまで悪いと言えることがない。練習ではまずます走ることが出来ているのに、結果が全く出てこない。練習方法に問題があるのか・・・ 見直して一からやり直さなくれはならない。(やはり1区の出遅れが痛かったか?)それもそうだが、それから(2区以降も順位を)上げてくることができないのだから、今の状態では力がないということ。原田も前がそれほど速いペースではなかっただけに、これでもペースが上がらないとなると。(7区区間4位、3人抜きの小林選手について)よかったと言えるのはこれくらいか。(前を走っていた)山梨学院が極端に落ちていたのもあるが。どういうタイムでどういうペースで走ったかわからないので、本当によかったのかわからない。(※個人成績発表前に取材)(大学駅伝初出場の姜山選手について)タイムからすると、(1q)3分ペースでは走っていたようだ。あの流れでは(前を追えなくても)仕方ない。(出雲の高嶺選手同様、今回は参考外と言うことか?)そうだね。まだまだこれからやるべきことはある。(欠場の圓井がいたら、展開は変わっていたか?)いても変わらなかった。出雲(圓井が1区2位も2区以降で後退し9位)と同じ展開になっていただけだろう。(改めて敗因を考えるとすれば?)何とも言いようがない。私も掴みかねている。練習が出来ているだけに・・・(今後に向けて)今日はレースをやっていない。ただ走っていただけ。疲れ具合を見てからにはなるが、かなりキツイ練習をやらせなくてはならないだろう。今の状態では箱根のことなど全く考えられない。参った。」


全日本大学駅伝直前
監督、選手に直前取材!!


◆選手・監督コメント◆

成田駅伝監督
「(出雲駅伝後のチーム状態について)日体大記録会(10/26)ではベストを出した選手もいて、まずまずだった。他の選手は普通の状態ではある。(出雲で不甲斐なかった4年生について)(出雲後も)練習はいつも通り普通にできている。ただ出雲の前もそうだったので、走ってみないと分からないところがある。今年は4年がいないと勝負にならないので走ってもらわないと。決して状態は悪くないと思うのだが…一抹の不安はある。(エントリー入りした小林選手について)先日の日体大記録会で(1万m)29分40秒で走っているし、先頭を引っ張って走れているので、1人でも走れるし、試してみたい。彼は今年が最後のチャンスでもあるので。(駅伝初エントリーの姜山選手について)高校時代から駅伝を経験しているので大丈夫だとは思うが、大学駅伝は初めてなので試してみたいという気持ちがある。(出雲ではエントリー落ちしていた友廣・秋山選手について)(友廣は)日体大記録会でベストを出した。去年駅伝では良くなかったし、1人でうまく走れないところがあるので、走らせてみたい。(秋山も)日体大記録会ではベスト近い記録を出している。(レースのポイントについて)とにかく4年生が機能してくれないとどうしようもない。快走は期待していない。上級生を多く使っているので、普通でいいから走ってもらいたい。そうしないと箱根につながらないので。(出雲の時にも課題に挙げていた最後の1kmについては?)今回もしっかり見ていかなければならない。(今大会の目標は?)何よりシード権確保(6位以内)。出雲では少し言い過ぎてしまったのか、プレッシャーがかかってしまったようなので、思い切ってやって欲しい。」

4年生

原田 誠選手 

「調子は普通。ぼちぼちです。(調整のほどは?)一時練習を休んでいて、急ピッチで調整してきた。シード権獲得は最低。そのためにも5位以内で襷を渡したい。今チームは駅伝に出れるか出れないかのラインにいる人が伸びて混戦になっている。チーム全体にいい刺激になっていると思います。とにかくシード権とれるように精一杯がんばりたい。」

小林朋幸選手 

「(現在の調子は?)絶好調。(走ることが出来れば初めての駅伝出場になるが?)最初から突っ込みすぎないで走りたい。記録会でも無駄に前に出てしまうので、そういうことのないように状況把握をしっかりしたいと思う。(監督はその積極性を評価していたが?)前に出るのが中途半端なので、それを注意される。(走ることが出来れば目標は?)区間順位とかは気にせず、普通に走ることが出来れば結果は出ると思う。全力で頑張るのみ。」

山口 航選手 

「(現在の調子は?)絶好調とは言えないが、日体大記録会の時よりはいいと思う。(出雲から今大会まででどんなことを考えてきたか?)(出雲で)チームに迷惑をかけたので、ちゃんと走らないといけないと思ったが、日体大でも思うように走ることができなかった。(4年生として今のチーム状態はどう見るか?)みんなタイムを出していて、(出雲で結果は出なかったが)決して悪い雰囲気ではない。下級生からも上がってきていて、チーム内で競争も激しくなって、危機感も生まれてきた。(4年生自身に関しては?)出雲ではとにかく4年生が足を引っ張ってしまった。チームを引っ張っていくようにしないといけない。(走ることが出来れば目標は?)区間賞とかは難しいと思うので、自分の責任を果たせればと思う。出ることができれば頑張りたい。」

3年生

田中宏幸選手 (1万mベスト28分50秒・5千mベスト14分26秒)

「コンディションは良くもなく悪くもなく。アメリカから帰ってきて疲労はあったけど、出雲は無理して出たこともあった。日体も出ず、練習は別メニューで今までやってきた。全日本が近くなり自分もどうしても練習量を増やしてきて、疲労がとれたとはいえないけど、出雲よりは疲労が抜けている。(全日本は)最初の10キロがポイント。個人的な目標としては区間で5位以内を狙いたい。タイムは59分フラットが目標。(天気が悪そうだが?)影響はないと思う。シード権獲得は最低条件で、欲を言うと5番以内に入りたい。」

友廣哲也選手 

「調子は良くもなく悪くもなく。日体の時は体が軽く、その時の方が調子は良かった。特に今回ポイントは置いていない。自分の持てる力が出せれば。出せればいい。目標は、最低区間1桁。今年初駅伝だし、駅伝の雰囲気に慣れておきたい。個人的にもチーム的にもいい結果が残せるようにがんばりたい。」

1年生

姜山佑樹選手 

「(現在の調子は?)ここ最近立て続けに試合をいい感じでこなすことができていている。(札幌のハーフマラソンで学生3位に入ったが?)自分の予想していた通りに走ることができたので、いい経験になった。(あのレースで距離への自信もついたのでは?)合宿でずっと長い距離を走ってきていたので、(レース前から)距離への不安はなかった。(入学後初めての駅伝エントリーになったが)駅伝自体は高校時代から走っていたが、駅伝のために入ってきたので楽しみ。 (走りの持ち味は?)とにかくスピードはないので、粘ることが取り柄。どれだけ粘ることができるか。(走ることができれば目標は?)自分がやれる限りの走りをしたい。狙えるようならば区間賞も狙ってみたい。(レース当日サングラスをかける予定は?)かけたいと思ってはいるが、曇りのようなのでその日の気分次第で。」

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