出雲全日本大学選抜駅伝
4年生の踏ん張り足らず…課題の9位


 10月10日、学生3大駅伝の開幕戦、第17回出雲全日本大学選抜駅伝(出雲駅伝)が出雲大社〜出雲ドーム間全6区間・44kmを舞台に行われた。
 出雲大社正面をスタートする1区を務めたのは圓井彰彦(社3)。昨年、2区で流れを止めてしまった雪辱を晴らすため、序盤から飛ばした。4キロすぎまで第一集団前方に位置した圓井は、スローペースと判断し、5キロすぎ一気にスパート。IVYリーグ選抜の選手とトップ争いを繰り広げた。最後はIVYリーグ選抜の選手に振り切られるも、区間2位。幸先の良いスタートを切った。2区は今や法大のエースの一角を担う岡田拓也(経4)。しかし、この岡田、様子がおかしい。1キロ過ぎ後方集団に吸収されると3キロ過ぎには集団から遅れはじめる。その後もスピードが上がらず、結局は8つ順位を下げ、10位での襷リレーとなった。各校エースが名を連ねた3区はキャプテンであり、エースの原田誠(社4)。しかし、原田もスピードが上がらない。前との差は一向に縮まらず、襷を4区の山口航(社4)へ。山口はさらに順位を1つ下げることになる。2区からの3区間を4年生3人に任せた今回のエントリー。しかし、この3人で順位をキープ、強いては順位を上げたい所ではあったけれども踏ん張り切ることができなかった。そして、この流れで5区は駅伝デビューとなる高嶺秀仁(社1)。駅伝デビューの走りは区間8位。成田監督も「もっと良い順位で気楽な所で、どんな走りを見せるか見たかった」と話すように、高嶺にとって酷な駅伝デビューとなった。アンカーを務めるのは2年連続で田中宏幸(現福3)へ。「区間3位以内を目指したい」と話していた田中は、苦境に陥っていたチームを9位まで押し上げた。
 今年のチームの核である4年生3人が実力通り走れなかった今大会。成田監督も「今年のチームの力なら6番には入らないと。一番安心していた人が走れなかった。」と誤算を口にした。また、去年も話していた残り1キロの走りも課題として残ったままとなった。全日本駅伝まであと3週間。4年生の復活が待たれる。全日本駅伝でのシード獲得を目指す法大。3年生はある程度の結果を残した。最後の年となる4年生がチームをその走りで引っ張れば、そう難しいことではないだろう。

出雲駅伝・成績
順位大学名成績
1位 東海大  2:08:42
2位 中 大  2:09:15
3位 日体大  2:09:33
4位 駒 大  2:09:35
5位 日 大  2:10:23
6位第一工業大 2:11:02
7位京都産業大 2:11:05
8位 亜 大  2:11:07
9位 法 大  2:11:21
10位 順 大  2:11:53
11位中央学院大  2:12:02
12位 神 大  2:12:08
13位 立命大  2:13:40
14位IVYリーグ 2:14:31
15位 徳山大  2:15:59
16位 東北選抜 2:16:04
17位北海道選抜 2:16:59
18位中四国選抜 2:19:07
19位北信越選抜 2:20:59
20位 中京大  2:21:04
21位鹿屋体育大 2:21:25


*個人成績*
区間選手名(学年)タイム区間順位チーム順位
1区(8.0km)圓井 彰彦B23:412位―――
2区(5.8km)岡田 拓也C17:3413位10位↓
3区(8.5km)原田 誠C25:4710位10位→
4区(6.5km)山口 航C18:419位11位↓
5区(5.0km)高嶺 秀仁@14:508位11位→
6区(10.2km)田中 宏幸B30:485位9位↑

◆選手・監督コメント◆

1区 圓井 彰彦  2位 (23:41)
「(今日の結果について)事前のプラン通り。調整の段階から調子がよかったのでいけると思った。スローな展開になってしまうと最後(決め手が)なくなってしまうので、前のほうで飛ばしていった。予定通り。あそこまでいったら1位を狙いたかった。思った以上に引き離せなかったので、最後やられるかと思ったが、1位がアメリカの選手だったので余計悔しい。(1区起用について)1区と2区どちらでもよかったが1区のほうが目立つので自分から希望した。だいぶテレビに映ったと思う(笑)。去年(2区でブレーキ)の雪辱は果たすことができた。(今後に向けて)3大駅伝で区間賞を獲りたい。全部1区で(笑)。あと、早く(1万m)28分台を出して、田中や原田さんに負けないようにしたい。」

3区 原田 誠   10位 (25:47)
「(今日の結果について)最悪だった。自分がチームの足を引っ張ってしまった。(好走した)3年生に申し訳ない。(レース前の調子は)ボチボチという感じだったが、調整がうまくいっていなかったのかもしれない。(具体的にどこが悪かったのかは)よくわからない。今から考える。(主将として今回のレースは)情けない限り。(今後に向けて)これからはチームを引っ張ることができるようにがんばりたい。」

6区 田中 宏幸  5位 (30:48)
「(今日の走りを振り返り)去年より風が強く、自ちょうして入った。ゆっくり入って後半勝負と考えていたが、順位が後ろの焦りからか、つっこんでしまった。なので、もう前3人も抜けたが、突っ込んだ分疲れて抜けなかった。そこが課題。1区で圓井ががんばっていたので、がんばらなくちゃと思った。いい刺激になった。今日はやはり最後抜けなかったのがまだまだ実力不足。自分でペース配分できるようにならないと。(試合前区間3位以内が目標と言っていたが)確かに3位以内と話していたが、やはり去年よりも早く走るということが一番だった。風もあったが、去年より10秒くらい遅いのが悔しい。あと、圓井(区間2位)に負けたのが悔しい。(今後に向け)次はもう自分は全日本になると思うので、あたえられた区間をしっかり走れるように調整していきたい。落ち着いて入るのが課題。今日みたいに圓井だけが活躍するのではなく、他の選手もみんなが活躍できる駅伝にしたい。」


成田監督
「(今日の結果について)話にならない。最低6番に入らないと。2区(岡田)が全て。使った(私のほうも)悪かったが。9月の練習が少なすぎたのだろう。5kmちょっとの区間であれだけ差をつけられてしまうとつらい。その後も無抵抗な走りの選手がいた。(試合前に「順調なのか、練習不足だったのか」とおっしゃっていたが)悪いほうだったのでしょう。(1区区間2位の圓井について)やっとまともになってきた。15kmまでの選手だから箱根となるとまだまだだが。今回の収穫と言えるだろう。(6区区間5位の田中について)あれぐらいは走ってもらわないと。それまででもう差がついてしまったので、最後はケガだけはしないように無理するなとも言っていた。(不本意な成績に終わった4年生について)多少(3区以降で)立て直してほしかったのだが、役割を全く果たせていない。(駅伝デビュー戦の高嶺について)まぁまぁといったところ。あの位置でもらっては仕方がない。もう少し前の位置で試したかった。今回の走りでは評価は難しい。参考外。(課題に挙げていた最後の1kmについて)全くダメだった。なっていない。(今後に向けて)今はとにかく4年生を何とかしなくてはならない。4年生なしではチームが成り立たないので。(今回エントリーしていない)秋山もピリッとしない。(今月の)日体大記録会にも今の状態では出せない。全日本大学駅伝までに目が覚めてほしいのだが。」


出雲駅伝直前
監督、選手に直前取材!!


◆選手・監督コメント◆

成田監督
「(夏合宿について)まずまず順調だった。去年並みという感じ。ただ、2年は最後には柳沼しか残っていなかった。2年生のための練習メニューというような感じだったのだが・・・先は厳しい。1年生では今2人走れている。(9月の日体大記録会について)ボロボロの状態だった去年よりはよかった。この時期としては普通ぐらい。(今のチーム状態について)ほとんど故障者はいない。これが果たして順調なのか、練習不足だったのか・・・(学連選抜メンバーでのアメリカ遠征を行ってきた田中について)成果を、というよりは、来年は4年で就職活動もあるし"他の世界"というものを経験させてあげたかった。他の監督の下での練習や、他の選手たちの話をいろいろ聞いてくることで自分の経験にして欲しかった。(クロスカントリーでの)優勝はオマケのようなもの。(故障からの復活を目指す白田について)1月に手術をして、ようやく練習が始められるようになった。1年半ぐらい休んでいたので本人も厳しいとは思うが、できたら箱根に間に合わせてあげたい。出られるようならば、経験はもう十分あるので。(出雲のエントリー選考について)今年は大エースがいないため、どんぐりの背比べのような状態なので、合宿と日体大記録会を総合した見た上で決めた。(出雲の位置づけと目標について)距離が短いので、箱根にはあまり参考にならない。高嶺(1年)が駅伝は初めてなのでどれだけ走ってくれるかを見たい。去年(7位)よりひとつでも上に行ければという感じ。(レースのポイントというのも)距離が短いので作るところがないが、去年は皆最後の1キロがダメだったので、そこに気をつけるようレース前に言っておきたい 」

3年生

田中宏幸選手 (1万mベスト28分50秒・5千mベスト14分26秒)

「(アメリカ遠征について)初めての海外のレースで緊張したが、思ったように走ることができた。いい経験になった。普段話すことができない他大の選手とも話すことができて、刺激を受けた。(出雲に向けて)(調子は)良くも悪くもなく順調に来ている。(アメリカでのクロスカントリーの)優勝で自信がついた。駅伝開幕戦なので、いい流れでゴールしてみんなに自信がつけばと思う。(個人的には)区間3位以内を目指したい。」

【アメリカでの成績】
5000mロードレース:14分20秒、15位(田子(立命大)に続く日本人2位)
8000mクロスカントリー(アイビーリーグ戦):24分12秒、大会新で優勝

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