アイスホッケー 平成19年度 関東大学選手権・準決勝

◆アイスホッケーホームへ


奇跡の同点劇、中大に薄氷を踏む思いの勝利

関東大学選手権 準決勝 
VS 中央大学
4月20日(金) 会場:ダイドードリンコアイスアリーナ

         
・・・ TOTAL ・・・

(31)
法政大学

(11)
1P
(11)

(30)
中央大学

(8)
2P
(10)

(12)
3P
(9)

GWS

*( )内はシュート数を表示しています。


・・・ GOALS ・・・
チーム ピリ 時間 ゴール アシスト アシスト PP/KP
中 大 15:11 #18水内桂佑 #9渡邉卓也 #19瀬田清貴 K,P
法 大 04:34 #4杉本正隆 #34福沢直哉
中 大 13:24 #11城 惇也 #13田川 聖
法 大 01:11 #4杉本正隆 #11塚田裕之 #91関谷 尚 P.P
中 大 11:27 #19瀬田清貴
法 大 19:38 #11塚田裕之 #71牧口祐太

*P.Pは法大のパワープレー、K.Pは法大のキルプレーを表示しています。


・・・ MEMBER ・・・
SET RW CF LW RD LD
17 倉田龍一 11 塚田裕之 47 笹村昭二 6 隅田洋介 88 菊池秀治
18 鈴木勇也 9 工藤和紀 4 杉本正隆 29 宇正峻英 35 原 優人
61 川口 皓 71 牧口祐太 10貞宗謙太郎 34 福沢直哉 3 石川貴章
14 鈴木亜久里 73 土屋洋輔 19 佐々木祐喜 7 駒田智史 91 関谷 尚

* GKは#70井上光明が出場 *



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 昨年、法大はこの関東大学選手権で見事優勝。「春の法大」復活を印象づけ、3冠獲得に向けて最高のスタートをきった。しかし、その後は低迷。秋のリーグ戦では4位、集大成のインカレでは4強にすら残ることができず、と屈辱を味わった。  そして今年も春の戦いが始まった。法大が目指すのはもちろん連覇。連覇を達成し、今年こそ3冠の偉業を成し遂げたい。初戦の相手は悪夢のインカレ敗退に追い込んだ中大。実力校を相手に初戦から山場を迎えた。果たして法大はインカレのリベンジができるのか。注目の戦いが今、始まった。
 試合が開始されると序盤は中大ペースで進む。立ち上がり法大は動きが硬く、ミスも目立った。そこを中大につかれ、攻め込まれるシーンが多く、ピンチが続く。しかしそこは法大が誇る守護神、#70GK井上のファインセーブで何とか凌ぐ。すると9:15、ゴール裏に攻め込んだ#4杉本から#9工藤に渡り、シュート。チャンスらしいチャンスをようやく作り出す。しかし、その後も波に乗り切れない法大は#3石川の退場を機に劣勢になる。キルプレー(以後K.P)の数的不利な状況で攻め込まれ、ゴール前で#70井上に当たってこぼれたところを押し込まれて先制点を許してしまう。1点を取られ、反撃にでたい法大は19:20のゴール前#10貞宗のフリーのチャンスなど、攻めるものの得点を奪うことができず、1ピリオド(以後1P)を終える。
 2Pが開始されると3:00、塚田がドリブルで持ち込んで惜しいシュートを放つなど、徐々に攻撃の糸口を見つけ出し、迎えた4:34。#9工藤のシュートに#34福澤が詰め、そのこぼれを#4杉本が押し込んでゴール。同点に追いつく。得点を機にこのまま波に乗るかと思われたが、今日の法大はどこかおかしい。ペースを掴めずにいると、13:24に相手個人技に翻弄され、勝ち越しゴールを奪われてしまう。その後も中大に試合の主導権を握られ、リードを許したまま、望みを3Pに託すこととなった。
 3Pは開始からパワープレー(以後P.P)スタート。数的優位を活かして、攻め込む。そして#11塚田のドリブル突破から#4杉本が強烈な一撃を決めて再び同点に追いつく。3Pは動きの硬さがとれ、いよいよ本領発揮かと思われたが、11:27。中大にまさかの二度目となる勝ち越しゴールを許してしまう。時間も後、10分を切った状況でいよいよ窮地に立たされた法大。インカレでも敗れた中大にまたも苦杯を舐めるのか。同じ相手に二度の敗北は許されない。しかし、時間は無常にも刻々と過ぎ、残り時間がついに2分を切る。何とかして1点を奪いたい法大は#70GK井上をベンチに下げ、6人攻撃を開始する。この捨て身の戦法でなんとか活路を見出したい法大だったが、どうしても点が奪えない。もうダメかと思った19:38、執念が実る。ゴール前の混戦から最後は#塚田が決め、最後の最後で何とか同点に追いついた。
 3Pはそのまま終了し、試合は延長戦に持ち込まれた。延長は5分間。両チームとも死力をつくして戦い抜いた。しかし、ここでも決着がつかず、試合はPS(ペナルティーショット)戦に委ねられた。先攻は中大。緊張の一本目を#70井上は抜群の反応を見せ、防ぐ。法大の一人目は#71牧口。決めれば優位に立てる状況で相手キーパーを鮮やかにかわし、見事に成功を収める。湧き上がる法大ベンチ。その勢いのまま#70井上は次も止め、勝利を手繰り寄せる。法大二人目は#34福澤。しかし、これを決めることはできず、勝負は守護神井上に託された。会場が息を飲んで見守る中、#70井上は最後も素晴らしいセーブを見せ、結果PSを1−0で勝利し、準決勝進出を果たしたのであった。 辛くも勝利を収めた法大。このまま勢いに乗り、優勝まで突き進んでほしいところだが、真の戦いはこれからである。準決勝で戦う明大相手に今日のような試合をしていたら勝利を収めることはできないだろう。しかし今日の試合では勝利への執念を見せた。今後の試合でもその執念を見せ、気持ちで負けない戦いができれば、どのチームにも絶対負けないはずだ。春連覇を目指す法大のこれからの戦いに注目が集まる。



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終了直前に同点ゴールを決めた#11塚田に駆け寄る選手達
#70GK井上の活躍なくしてこの日の逆転はありえなかった。

◆◆  選手と監督のコメント  ◆◆

斉藤監督
 今シーズンは開幕まで練習をあまり見れなくて大北コーチに任せっきりだった。大北コーチの話を聞くところによると、チーム状態は練習始めて最初のうちはよかったが、中盤で下がって、また後半で真ん中まで戻ってきたっていう具合。上がってきてはいるが、100%ではない。
 今日は五分五分でどっちが勝ってもおかしくなかった。うちにはゲッターがいないので3−0、3−1といったようなロースコアに持っていきたかった。だが、井上が怪我の影響もあって本調子ではなかったので苦しくなった。今日の試合では、2年生を頭から使ったが、1年のとき出てなかったのがあってか硬かった。力を出しきれていない。よかった点としては、ペナルティを2つに押さえて自らリズムを崩すことはなかった。GWSは井上なので安心していた。彼は学生bPキーパーなので正対していたらまず止める。それくらい信頼している。2Pから使ったU−18の土屋と関谷は今日帰ってきた。休ませるところだが、技術も高く、動きも練習からよく、チームで機能していたので起用した。
 準決勝は明治とやるが、初戦の試合を見る限り本来の力を出し切っていない。もっと高いと思う。また、明治は勝ち慣れしているし、経験も持っている。まあ優勝した去年も中央に苦労して勝って明治と準決勝だった。今は去年と同じ結果にするという目標でやっていく。

大北コーチ
 初戦ということで硬くなっていた部分もあったと思うがとにかく勝てたことが良かった。選手権は週に1回のペースで試合があるので毎試合にベストコンディションを持っていくように考えている。チームの完成度としては70%くらい。それでもこんな勝ち方ができたのはみんなが最後まで決して諦めなかったことと、もう一つ、今年からウチに来るはずだった伏屋君の力があったんじゃないか。そうでもないとこんな勝ち方はなかなか出来ない。今日は先手先手を取られてうちとしては負けパターンだったんだけどいろんな力が働いてこういう結果になったんだと思う。
 終了間際の6人(攻撃)のタイミングは思い通りにはならなかったけど状態のいい選手をとにかく入れて足を止めないように、しぶとくリバウンドを叩こう、と指示した。負けるかもしれない、とは全く思ってなかったし選手も諦めずに最後まで戦ってくれた。攻撃が試合を通してかみ合っていなかったが、1ピリは去年出番のなかった2年生に硬さが見られたし、今日戻ってきた1年生の二人はあまり練習に参加できていないのでこれからまだまだ上がってくると思う。
 次の相手は明治だが、もちろん相手のスキルは高い。うちは泥臭さと運動量で勝負する。練習試合では負けているが今日の試合で勢いもつくだろうしひっくり返す自信はある。

#9FW工藤和紀主将
 先制されても足を止めないようにした。試合慣れしてなかったので、本来の力が出せていなかった。(3失点は)全員で守備をしないといけない。FWのバックチェックが甘いのとスロットが空いてしまったことが原因。(GWSは)GK井上がいるから大丈夫だと思っていた。内容がよくなく課題はたくさんある。特にフォアチェックが大事。明示はもっと強く、守備をしっかりしないといけない。

#11FW塚田裕之選手
 インカレで負けた相手だったので自分的には気合が入っていたつもりだったが、接戦になって悔やまれる。試合を振り返っても全体的に中央にホッケーを展開されていた。次からは頭から相手を圧倒できるように走るようにしたい。(終了間際の同点ゴールについて)無我夢中だった。入ってよかった。正直焦りはあったが、ゴールだけを考えてプレーしていた。準決勝はチャレンジャー精神で向かっていくだけ。

#70GK井上光明選手
 今日は腰を痛めていて、全然調子が上がらなかったです。それでも今日、自分を使ってくれたので、本調子とはほど遠かったですけど、気持ちで戦いました。腰の状態は徐々によくなってきています。今より悪くなることはないと思います。中央が2戦目で、うちは初戦だったので、試合勘の面で差がでました。序盤の動きが硬かったのはそのせいだと思います。最後の6人攻撃の際にはうつ向いてました。3失点目は僕のせいだったので。でも、最後の最後に同点においついてくれました!そして最後はPSになりましたが、PSには自信がありました。PSになったらこっちのもんだと思ってました。中央にはインカレで負けましたので、絶対に負けられませんでした。リベンジでしたね。準決勝の明治戦は今日の調子では絶対に勝てません。コンディションをあげて、今日のような気持ちで次も戦っていきたいです。

#73FW土屋洋輔選手
いつ使われても大丈夫なように精神・体力面で準備していた。1Pは声が出てなくて良くなかったが、2・3Pになると声が始めるといいプレーが出来た。失点が多かったが、勝てたからいい。(GWSは)井上さんがいるから大丈夫と信じてた。高校とは違ってフィジカルが強く当たり負けしてしまった。U―18の疲れは多少あった。次は点を決めます

#3FW石川貴章選手
ちょっとしたミスが多かったです。出足悪かったけど、2P、3Pとだんだん良くなっていったと思います。今年のスローガンはインフィニティーで、努力すれば可能性は無限大という意味が込められていて、みんな一生懸命練習していて、チーム状態は良いです。3点はとられすぎなので、1点に抑えたい。ロースコアにもっていけるようにしたいです。1年は1年らしいフレッシュな動きをしてて、こっちも刺激になります。去年もマークされてなくて、結果的に優勝したので、去年同様、死に物狂いで勝ちにいきます。

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