2004年度ブロック編成表
 法政大学トマホークス公式サイト  法政大学トマホークスファンクラブ
IVY-SAMURAI BOWL
リーグ戦: 早大戦 明大戦 日体大戦 立大戦 一橋大戦 横国大戦
オープン戦: 専大戦 関東学院大戦 関大戦 中大戦

内容に不安が残るも
試合を完全にコントロールし中大を一蹴
甲子園では2年連続で立命大と対戦

SCORE
チーム1Q2Q3Q4Q
法 大101030
中 大

 季節外れの快晴となった味の素スタジアム。2年連続でクラッシュボウル決勝に進出した法大はここで甲子園への切符をかけて中大と対戦。関東でも攻守にトップクラスのラインを擁する中大との試合は接戦が予想されたが、法大が攻守共にライン戦で圧倒し、着実に得点を重ねて試合を完全にコントロールする。終盤にTDを挙げられ完封こそ逃すが、30−6という大差で勝利し、法大は2年連続の甲子園ボウル出場を決めた。

1Q

 試合は法大のレシーブでスタート。1stシリーズでフィールドに現れたQBは市川。この試合最初のプレーは1バック隊形からのオプション。ピッチを受けたTB伊藤喜がゲインを試みるが、中大の素早いタックルで大きく前進することは出来ない。続くプレーでもゲインに至らず、このシリーズはパントで攻撃権を手放す。続いて迎えたDF。中大は大型ラインを活かし、成沢、宮幸の好RBのランプレーでゲインを狙う。これに対し、法大DFは積極的なブリッツで対応する。このシリーズではQB井ヶ田のスクランブルでフレッシュされるが、得点には至らず、パントに押さえ込む。再び攻撃権を得た法大はSG隊形からの市川のキープとWRへのショートパスでリズムよく前進を続ける。中大DFもパスラッシュで法大に対抗するが、法大のOLが鉄壁のパスプロテクションでQBを守りサックを許さない。法大は敵陣まで攻め込むが、TDを挙げるには至らず、LB飯塚のFGで先制点を奪う。

2Q

 2Q序盤の法大OFシリーズでは自陣10yds地点という厳しいフィールドポジションから攻撃を開始するが、市川のキープとショートパスが効果的に決まり、中大に攻撃の的を絞らせない。レッドゾーンまで前進した法大だが、中大DFの積極的なラッシュの前にランプレーが阻まれ、TDにつなげることが出来ない。しかしLB飯塚が冷静にFGを成功させ、小刻みながらも追加点を挙げる。まだTD1本で逆転される点差であったが、続くDFの際にも法大は持ち前のスピードを活かし、中大のランプレーを完全に封じこめる。そして迎えた法大のOFシリーズ。前回とは打って変わってSGからオーディブルしてオプションで前進するが、フラッシュできずパントを選択する。しかしここで中大が反則したため、法大がOFを続ける。このシリーズでは市川→永浦→国友とつなぐスペシャルプレーの際にも中大が反則を犯し、法大が前進するが、結局はパスが連続で失敗し攻撃権を譲り渡す。ここにきて攻めあぐねる法大だが、DFが安定したプレーで中大の反撃の目を摘み、モメンタムを渡さない。DFでリズムを掴んだ法大は続くOFシリーズではWR井上のリバースでロングゲインをするも、反則により後退を余儀なくされる。ここで嫌な流れを一掃したのはエースの伊藤喜。SG隊形で市川からハンドオフされた伊藤喜はLOSを抜けると味方の好ブロックを活かしてフィールドを一直線に駆け抜け、待望のTDを挙げる。

3Q

 前半を13−0で折り返した法大。後半は中大のレシーブでスタートするが、リターンチームの素早いカバーでゲインを最小限に押さえ込むと、中大のOFシリーズでもライン戦で圧倒しプレーオフ、リーグ戦で猛威を振るっていた中大のランプレーを完璧に封じる。しかし法大もWR蔵重のリターンで好フィールドポジションを獲得するも、中大DLのラッシュの前にOFが沈黙する。だがDFがテンポよく中大の前進を阻み、法大は再び攻撃権を得る。この後半2回目となるOFシリーズで、法大はランで中大DFの目を引き付けて、その隙に市川がパスをヒットさせる。そしてWRも好キャッチで市川を助け、法大がリズムを掴み始める。さらにレシーバーがカバーされているときは市川が自身の脚で着実にゲインを重ね、フレッシュを続ける。そして最後は敵陣11yds地点からロールアウトした市川がそのままエンドゾーンに飛び込み追加点となるTDランを成功させる。さらに続くDFの際も、素早いリアクションでラインのホールを潰し、ランプレーによる前進を許さない。

4Q

 3Q終盤から始まったOFシリーズでは市川に代わって、QBに菅原が投入される。菅原は井上、蔵重にパスをヒットさせ、連続してフレッシュさせる。また中大DFのパスラッシュに動じることなくスクランブルでサックを逃れる。そしてゾーンDFの切れ目でフリーとなっている蔵重にヒッチパスをヒットさせると、さらに蔵重が好ランアフターキャッチでエンドゾーン直前まで前進する。ここで中大DFの粘りを見せるが、3rdダウンでようやく伊藤喜がエンドゾーンに飛び込み追加点を挙げる。これで完全にモメンタムを掴んだ法大は続く中大OFを3rdアンドアウトさせると、SGからのオプションピッチを受けたRB丸田が47yds走って敵陣に突入する。続いて戸倉、蔵重にパスをヒットさせた法大はTDこそ奪えないものの、飯塚のFGできっちりと得点を重ねる。しかし中大も意地を見せる。法大がDT伊倉の2度のQBサックで中大の戦意を喪失させたに思われたが、試合終了直前に井ヶ田がWR永田へのロングのポストパスをヒットさせ、エンドゾーン直前まで一気に前進すると、執念のダイブでTDを奪う。しかし中大の反撃もここまでとなり、このまま法大が逃げ切り、30−6で勝利を収めた。

今後に向けて

 この試合ではDF、OF共にリズムのよい展開に持ち込めた。しかしDFでは試合終了直前にTDを挙げられ完封を逃し、OFでもプレー自体は単純であるのに精度が伴っていない。また中大の反則に助けられた部分も大きく、プレーオフ、リーグ戦を通じて『関東で圧倒する』という目標が達成できたとは言いがたい。
 関東を制し、甲子園ボウルへの出場を決めた法大。しかし法大は甲子園で対戦する立命大に昨季、6−61と完敗している。今季の立命大は昨季ほどのタレント力はないが、混戦の関西学生リーグを勝ち抜いた日本フットボール界でもトップクラスのチームである。そして現時点で法大との差は大きい。残された時間は2週間と短いが、その時間を1秒も無駄にせず、試合の準備に専念して周囲の下馬評を覆すことを大いに期待したい。

コメント

大森監督:「今季は初戦負けて、その後一戦一戦負けられない状態が続き、とても思い出のあるシーズンになった。今日は中央大が非常にオーソドックスなプレーをするチームで、DF・OF共重たいラインでそれが我々のチームにのしかかってくるので、その中でいかに自分たちのプレーができるかが重要なポイントだった。先取点を取れたことで自分たちのゲームプランができたと思う。また1Q15分だったのでじっくり、どっしり構えていこうという感じだった。今日QB市川がスターターとして出場したことについて、本当は最後まで出せたが、ルーキーの菅原にビックゲームの経験を積ませるために交代した。今日の市川は思い切りのいいプレーができていた。ランとパスの偏りを修正してくれたという点で市川に及第点をあげられると思う。
 (MVPについて)伊藤は今年チームプレーに徹してくれたのでその点でMVPにふさわしいと思う。(監督がMVPをあげるとしたら)トータル的にチームとしては二上。もちろんDFを頑張ってくれたのもあるが、主将として今年のチームをつくり、引っ張ってくれた。
 (甲子園ボウルについて)これから2週間で少しでも立命大に近づけるようにしたい。うちのショットガンは今の状態では「リッツガン」の足元にも及ばないが、うちも今までスピードラン中心だったOFをバランスアタックという形で戦いたい。プレーオフで使ってないものもあるのでどれだけ出せるか楽しみ。」

二上主将:「今季は初戦負けた悔しさを胸にここまでやってきた。今日までOF・DF・K・P全てが気を抜かずにまとまって頑張ってくれた。(甲子園ボウルについて)やるからには関東の代表として恥じない試合をしたい。確かに立命大との力の差はある。今のままでは去年の二の舞になってしまうと思う。力の差は2週間で埋まるとは思わないので、気持ちで埋めたい。去年の借りを返したい。(主将として)最初は自分でいいのかな?という戸惑いがあった。しかしチームのみんなが信頼してくれたのでやらないと示しがつかないと思った。今日勝ったので結果として関東で優勝できたが、それもチーム、チームの幹部やスタッフみんなのおかげだと思う。最後甲子園ボウルで勝ってキャプテンとしてこの1年がいい1年だったと言えるものにしたい。」

伊藤喜選手(クラッシュボウルMVPとリーグ戦MVPを受賞):「今日はOF・DF・K・Pみんなが結束して気持ちが一つになったうえの勝利。楽しい試合だった。MVPを受賞したことについては、考えてなかった。RBはOFの中で光るポジションだと思っているのでこのMVPはOFみんなでとった勲章だと思う。(甲子園ボウルについて)甲子園ボウルへの出場権を得て初めてスタートラインに立てた。自分の売りは(あまり認めたくないが)スピードだと思っているので立命大DFをどこまでかき回せるか、自分の実力が発揮できるか挑戦したい。(4年なので)後がない。(甲子園ボウルで)どうなってもいい。負ける気は全くしない」

市川選手:「今日は個人個人が集中できた。みんなでまとまれたと思う。早稲田戦と同じくらいの出来だったのでパスも通せたので自信になったが、個人的にはまだまだ練習が足りないと思った。(甲子園ボウルに関して)去年は怪我で出場すらできなかった。サイドラインで見ていたが、(立命大は)スピードはあったが、攻められる部分もあった。甲子園でもスターターとして出場したい。今年は1プレー1プレー大切にしていきたいと思う。」

スポーツ法政
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