| スポーツ法政> ラグビーTOP> 試合日程&結果> 07年12月23日早大戦 |
| (12/26更新) |
| 〜第44回全国大学ラグビーフットボール選手権大会〜 |
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試合後の円陣。PR鎌田(社3)は泣いていた。一方で和田主将(経4)の顔は笑顔だった。「1年間ずっと苦しかった」そのプレッシャーから解放された安堵なのか。「最後まで集中力があって、試合をやり切ることができた」それともやりきった充実感か。「王座奪還」を目指した和田組の挑戦は年を越すことなく、その終焉を迎えた。 開始5分、FB城戸(経3)が自陣深くでノックオン。そのスクラムから早大にそのまま押し込まれ、スクラムトライをいきなり献上してしまう。法大も「(早大と)五分か上だった」とSO文字(社2)語ったようにBK陣が自陣から敵陣深くへ、大きくゲイン。インゴールへと迫る。 しかし、「ワセダは全部が一枚上手」(LO栗林・現1)と接点の強さで常に優位に立ったのは早大だった。法大はブレイクダウンで人数を割かれ、2次、3次とフェイズを重ねるほど隙がなくなっていく。最後はマイボールのラインアウトをターンオーバーされ、チャンスを逸した。 その後は反則などから自陣深くに攻め込まれると、ラインアウトモールでFW陣が押され、12分、17分と立て続けにHO臼井に連続トライを奪われた。さらに26分には密集からPR畠山にジャッカルされると、そのまま独走しトライ。33分にもモールからPR瀧澤にトライと許し、この時点で0−29。 しかし、ここで法大BK陣が意地を見せる。ラインアウトから文字、濱川とボールは繋がり城戸が大きくゲイン。フォローしたWTB舩木(経2)へつなぐと、もう一度城戸へとボールは渡り、そのままインゴールへと飛び込む。「1次攻撃で取り切ろうと思っていた」(文字)と事前のゲームプラン通りの形で奪った会心のトライだった。コンバージョンも決まり、7−29で前半を折り返す。 後半、SH日和佐(現2)に代わって20番を背負った和田主将が出場。すると、一転して膠着した展開となる。精神的支柱・FB五郎丸が前半で退いたのもあって、早大がどこか淡泊な試合運びをしたのがその一因であったのは確かだろう。しかし、それ以上に「フラストレーションが溜まった」と敵将・中竹監督に言わしめたように、法大が接点でしつこくボールに絡み、集中力を切らさず戦ったのが大きいのではないか。「後半らしさは出せた」と竹中副将(社4)が語るように、30分近くインゴールを割らせなかった。 それでも攻撃面では自陣でのプレーが長く続き、またハンドリングエラーが多かったのもあって、なかなか主導権を奪うまでにはいたらない。そして29分にはついにモールから臼井にトライを献上。その後途中から投入されたCTB岸和田(社3)が何度かラインブレイクを見せるも、自陣深くからでは焼け石に水。36分にはSO山中の飛ばしパスがWTB早田に通る。早大のこの日唯一のBKによるトライで駄目を押された。そして試合の終わりを告げるノーサイドの笛が吹かれた瞬間、オレンジブルーの男たちは崩れ落ちた。 「環境が変わって、ゼロからのスタートというよりもマイナスから始まった」竹中副将はこの1年をこう振り返った。駒井新監督が就任し、文字以外のBKのレギュラーが全員卒業するなど、苦しいシーズンの始まりだった。関東に完敗し、帝京に完封負け。チームの方向性が見えなかった春。BKを次々と破られ惨敗した夏の早大戦。リーグ戦開幕もまさかの連敗スタート。「2部落ち」の危機を乗り越え、大東に快勝して選手権出場を掴んだ秋。それでも「結局チームとして答えが出せなかった」(竹中副将)。迷走を続けた1年間だった。 しかし、何も残らなかったわけではない。和田主将ら4年生は抜けてしまうが、多くの主力は下級生。来年もオレンジブルーのジャージを身にまとう。「(早大は)実力的に全然届かないチームではない。来年、後輩たちが戦ってくれると信じています」(和田主将)ゼロからのスタートではない来期のチームに、和田組の悲願は託された。(野津原 竜太)
駒井監督: FWのセットプレーでやられたのが敗因。BKは相手のプレッシャーが掛かっていたとはいえ、スペースで抜くことができず残念。スピードでは負けていなかったが、最後フィニッシャーで取れないという点でも今シーズンを象徴する試合となった。(ハンドリングエラーが多かったが)相手のプレッシャーが強かったためだろう。(和田主将の出場タイミングが今までと比べ早かったが)日和佐が前半で今までどおりの球捌きができておらず、結果29点を取られたため。(文字の調子)悪いことはない。ただ、今日はラインに立つ位置が深すぎた。早大のFWからのプレッシャーからだろう。しかし、このプレッシャーを乗り切らない限りは上のレベルには行けない。 (夏の対戦と変化した点は)まず点数が縮まったこと。ディフェンスが良くなった。きれいなセット勝ちでのトライというのは今日1本位だろう。大きな舞台というのは勝ちたいという気持ちがあれば不利な状況をひっくり返せることもあるが、今日はセットプレーを気持ちでいかせるというのがなかなかうまくいかなかった。来年以降もセットプレーは強化の課題。 (昨年のチームとの違い)去年もセットプレーが良く崩れた。早大は日本の大学の中でFWが一番強い。でもBKでは戦える。去年との違いはBKにフィニッシャーがいなかったこと。最後に萩尾と舩木が成長したが。春や夏のオープン戦でもどのチームにもラインアウトやモールでやられていたので、モールを作らせる前に崩す作戦を取っていた。しかし他チームとの試合では崩せていたが、早大の早い作戦の前では崩すところで崩せなかった。崩せていれば良い試合ができたのだが・・・。 (4年生に一言)今までと違うことを改革としてやってきたので、4年生たちは不満があったと思う。しかし文句を言わずに着いてきてくれたことに感謝したい。4年生が今年一年チームを引っ張ったということに関しても。 (今年の法大は)個々のポテンシャルはある程度高かったが、生かせなかったのは指導陣の責任。しかし学生の方も法大のラグビーに対し謙虚に受け止める姿勢が甘いように感じる。法政の展開というものを分かっていない。法大を選んで入学したのも法大の展開に憧れてのはずなのに、チームに染まっていくうちに今風のラグビーの理屈をこねていくようになる。それを今年改革しようとしていた。今年一年を振り返ってみて、ラグビーと私生活の意識を「インディビジュアル・レヴォリューション」のもと変えさせようとしたが、当初はうまくいかなかった。リーグ前半に2連敗して、チームが「重病」にかかっていたので、それを立て直そうとしたとき、一貫して改革に対して不満を言う人間がいなくなったのでこの一年は良かったと思う。下級生、特に今年の法大しか知らない1年生たちが中心となって後々に続いていけば…。(来年に向け)早大とは夏の70点差から、4ヶ月ほどで点差が30点ほどに縮まった。次は接戦となっても勝つ。来年は若いメンバーとなるが、おごらずに一歩一歩やっていきたい。来年こそ王座奪還する。 SH和田耕二主将(経4、卒業後はトヨタ自動車でプレー予定):
一年間辛かった。大変でした。難しい。個性が強いチームでしたね。チームで辛かった時期は春です。そして開幕の中大戦、次の拓殖戦の2連敗の後もきつかった。あと選手権入る前の慶応戦の負けの後もきつかった。一年間ずっとですね(笑)早稲田とはFWの差を感じた。ただみんなしっかりやってくれた。ラインアウト、スクラムで圧倒されてしまった。4年間振り返って良かったです。この試合は負けはしましたが、楽しくできたんで良かったです。悔いはありません。最後はみんながまとまれて主将としてではなく、一人の部員としてうれしかった。後輩にはこの悔しさや後悔を忘れないでほしい…と言っても忘れちゃうんですよね(笑)ただ何かあったときに少しでも覚えていて思い出してほしい。自分たちの可能性を信じてほしいです。今までありがとうございました。
bW竹中副将(社4、卒業後は横河電機でプレー予定):
(4年間を振り返って)今年に限って言うと、1〜3年までは4年にくっついて行くだけだったが、今年は副将ということもあって、精神的に厳しかった。けど法政でやれてよかった。自分で考えるようになったし、部員のためにやるとか僕自身勉強になった。来年に残る物はあると思う。今年はスタッフが全て変わり、去年の4年生が抜けるなど、環境が変わって、ゼロからのスタートというよりもマイナスからの始まったような感じだった。去年出来たことがなんで今年が出来ないんだ、という思いがあって、色々きつかった。(今日の試合は)我慢できたほうだと思うが、悔いないというと嘘になるが、後半らしさは出せたかなと思う。相手のモールを止めれたらまた別だったんだろうが・・・。BKは取ってくれると思っていた。後半の試合が出来たらもうちょっといい試合になったと思う。ラインアウトは研究されているというか、相手の技術のが上だった。こっちも十分研究していたが、それよりも上だった。今までケガなどで僕自身初めて早稲田とやれて、見てる限りでは今日はよくやったのではないか。1トライ取れたのはよかった。まだ取れたところもあったと思うがデイフェンスが厚いところが早稲田の凄み。 (進路は)横河電機(現在トップイースト)でラグビーやります。ポジションはFLでやると思う。明日勝てば横川はトップチャレンジ1へ進出なので、来年はトップリーグでやるかもしれない(取材当時・横河電機はトップチャレンジ1に進出。) (後輩に言っておきたいことは)結局妥協してしまって、チームがバラバラになって、とことんチーム内で戦うところは戦って欲しい。納得のいくことをやって欲しい。今年は揉めるだけ揉めて、結局チームとして答えが出せずにという形だったので。スタッフと選手の考えが違う時間があったりして、何をしていいのか空白の時間があって、その時間がもっと使えたらなと。ゲームが終わってから、あの時こうしとけばというのがあったので。もっとやれたと思うのでとことんラグビーに集中してやってほしい。 HO稲田(社4、卒業後は中国電力でプレー予定):
やっぱり強かった。自分らのやることができなかった。(FWリーダーとしては?)FWに4年生が少なかったんで、もっと4年がいればなと思う。まとめることは大変じゃなかった。皆、同じ目標を持ってやっていたので。(個人として今シーズンは)夏にけがして、垣内にレギュラーとられて、心配だったんですけど。まず、出る。そして勝つ。最後、ここで勝って正月もやりたかった。負けて悔しいが、今までやってきて良かった。(4年間ふ振り返って)去年、関東学院に勝てて。スタメンで出てたので、印象深いです。4年になって、全部出るという気持ちで。最後まで出れてよかった。(同期や後輩へ)これからも法政を応援していく
HO垣内(情4、卒業後は全日空に就職予定): 今日はみんなに感謝です。今日の試合は楽しかったです。つねに楽しかったです。相手FWは強かった。法政のFW、BKは最高です。4年間振り返ってみんなに感謝したい。「感謝」それだけです。 WTB萩尾(経4、卒業後はあいおい損保でプレー予定): 今日は自分の仕事ができなくて悔しいです。ラインアウトからモールで立て続けにトライとられて・・。法政らしく外に展開して自分たちのラグビーがしたかった。早稲田は絶対的な王者。ただ勝ちたかった。(個人として今シーズンは)最後は定着しましたけど、もう少しチームに貢献したかった。(4年間を振り返って)濃い4年間でした。ラグビー漬け。なくなってしまうのが怖いです。(同期や後輩へ)出れない人のぶんまでしっかりやりたかった。後輩は自分らの代より強くなると信じてます。 出村(社4、卒業後は日野自動車でプレー予定): もうちょっとがんばれば自分たちの展開に持ち込めたと。自分もけがから復帰して出たかったです。皆、早稲田とやる意識はあって、試合前にいい練習ができた。(個人として今シーズンは)春にセブンスで負けて・・・。今年はじめて1stジャージが着れてプレーできたので。(4年間を振り返って)高校と違って時間があるので、できた時間をどう使うか?自己管理能力を学びました。(同期や後輩へ)自分たちのいいところを出してやってください。 岸主務(社4): 今日は善戦したと思うが、前半のラインアウトやモールでトライを取られたのは大きかった。(チームの雰囲気は)いずれ早大とやるという気持ちと、背水の陣という気持ちがあり、整っていた。良い雰囲気だった。1年間主務として、部員と首脳陣(指導陣)全体との声をすり合わせるためのコミュニケーションが大変だったが、試合に勝ったときは楽しかった。4年生はチームとしてもプライベートとしても本当に仲が良く、雰囲気のいい学年だったが、それだけに練習が馴れ合いになってしまう部分があった。(後輩たちへ一言)4年間というのはあっという間。本当にあっという間。すぐに4年間過ぎてしまう。なので1年1年悔いの残らないように過ごして欲しい。 FL有田(社3): やれる事はやった。負けた原因ははっきりしてるので。FWの密集です。BKはがんばっていたので。FWが課題です。(個人として今シーズンは)最初、不安だらけだったけど、もう少し早く気づけばよかった。満足とはいえない。(4年生との思い出は)ゴタゴタはあったけど、4年生についていって間違いなかった。感謝しています。(来年の意気込みは)まだ全然、これから。通用する事は分かってる。やるしかない。 FB城戸(経3): 前半はFWがモールで押されてて大丈夫かなと思って不安だったが、最後に自分が外で取り切れて、後半も20分までうちのペースにできた。もう一本とれれば勝てる可能性があったが、相手のゲームプランが一枚も二枚も上手だったし、そこがうちの弱み。でも来年に繋がる収穫があった。うちらしい前で止めるディフェンスができた。体を大きくしてフィジカルを強くしないと。うちはBKが売り。ビデオをみてBKでは負けないと思ってたけど、接点の強さがすごかった。前にでる圧力があってまとまっていた。いい仕事をしていた。(同じFBの五郎丸選手と試合をしてみて)色んな試合でキーになる。前で止めようと思っていた。いるだけで雰囲気が違う。 (今季を振り返ると)チームが出来上がってなくて、リーグ開幕から2連敗して不安だったが、試合の度にどんどんよくなってきて、もっと早めから仕上げてリーグ戦を通して上からスタートしたかった。(今季印象に残った試合は)リーグ戦の大東戦。うちらしい試合ができた。今日の試合も印象的。(4年生はどんな存在か)個々がしっかりしてる分、まとまりがないわけじゃないけど主張が多い分色んなスタイルのラグビーができた。一人一人がリーダーで、引っ張ってくれた。(来年はどんなチームをつくっていきたいか)今年はふがいなかったので、来年はリーグ制覇、大学選手権制覇をしたい。 PR浅原(情2): 相手のFWを止められなかった。前半も後半もやられてしまった。(早稲田は)勝てない相手じゃないんですけどね―。思っていた以上にはやれた。BKの差は感じなかった。ただセットプレーのミスはあった。僕たちも分析してたが、相手によく分析されていた。今年1年間振り返るとまとまりがなかった。思い出に残っている試合は、拓殖戦と大東戦ですね。 SO文字(社2): やっぱり早稲田は強かった。FWが・・・正直BKは五分か上だったと思うがあれだけFWでやられると・・・。最初からきつかった。早稲田FWは集散が早く接点で強かった。寝て立つスピードが全く違った。それで枚数でギャップ作られて攻めづらかった。なので1次攻撃で取り切ろうと思ってた。1次目でゲインできた。そこで動かして駄目ならDGを狙おうと思ってた。ただDG行く前に相手に取られてしまった。後半は五郎丸が抜けて、早稲田は五郎丸がいないと駄目だと思うのでそれで(早大は)気が抜けてしまった所があったのでは。山中はうまかったが、マークしてたので抜かせなかったのはよかった。(今年は昨年の4年BK陣が抜けたが)法政はBKが上手い人が多かったので問題なかった。(夏早稲田とやった時、早大BKでトライ奪われていたが)そこを修正して、ディフェンスしっかりしようと言ってきたので。BKの面に関してはよかった。取り切れなかったのだけが反省点。来年は今年よりも1個上に、優勝できるようにチームのために頑張りたい。 LO栗林(現1): 1年目から試合に出してもらえて良い経験になったので、来年につなげたい。ワセダは全部が一枚上手でその壁を越えられなかった。自分としてはワセダの選手が常に僕の前を走っていた。フィジカルもパワーも違い戸惑ったが、来年のこの時期までに自分自身も鍛えないとまた同じようにやられるので強化していきたい。(1年間大学ラグビーをやってみて)入学当初は高校と大学の差をすごく感じたが、今はそこまでではない。法大のチームに溶け込めていると思うし、そういう部分で1年間成長できたと思う。来年は今年の悔しさをバネに、国立に行きたい。(4年生に一言)1年間いろいろ教えていただきありがとうございました。 FL光安(経1): (初めての選手権は)ワセダとやれてよかった。FWでは完全に負けてた。BKでは勝ってたが。(隣りにいた東福岡高校同期の早大・有田隆平選手の方を向きながら)自分自身のスキルも有田を含めた相手に全部負けてた。(来年の目標は)国立っすね。(1年間大学ラグビーをやってみて)高校とレベルが違ったので、自分も成長していかなくてはと思わされた。(4年生に一言)1年間ありがとうございました。社会人になっても頑張ってください。 早大1年・有田隆平: 法政は強かった。特に光安は出足の早いディフェンスができていた。あと高校のときより身体が大きくなったと思う。兄(法大・FL有田将太)はジャッカルが早かった。明治よりBK強かったし、手強かった。 【法大出場メンバー】※丸数字は学年 1浅原A 2稲田C 3鎌田B 4井上A 5栗林@ 6有田B 7光安@ 8竹中C 9日和佐A 10文字A 11萩尾C 12宮本A 13濱川C 14舩木A 15城戸B 《途中交代》 後半0分9日和佐⇒和田耕C:16分1浅原⇒小田B、2稲田⇒垣内C:31分12宮本⇒岸和田B:39分14舩木⇒近間C 《得点者》※法大のみ 城戸(1T)、文字(1G)
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