スポーツ法政ラグビーTOP試合日程&結果> 07年11月17日大東大戦

蘇った法大ラグビー 圧勝し選手権へ弾み

 (11/26更新)
〜関東大学リーグ戦1部〜
ゴール成功率100%を始め大活躍だったSO文字

11月17日(土)           秩父宮
法   大 
41

 
14
27
5T0
5G0
2PG1
0DG0

大 東 大 

 

 衝撃の関東学院大の不祥事から1週間。関東学院大戦が不戦勝となり、「棚からぼた餅」的な形で労せず3勝目を拾った法大。しかし数字上では4勝目を挙げなくては、選手権どころか入れ替え戦行きの可能性もあるだけに是が非でも大東大に勝ちたいところだ。一方の大東大はリーグ優勝のためには法大に勝利することが必須条件だけに、お互いの意地とプライドを懸けた1戦となった。
 ロースコアの試合になるという戦前の予想に反し、試合は開始早々動いた。前半1分法大が自陣でオフサイドの反則を犯すと、この反則で得たPGを大東大SO出村が決め、先制を許す。だが法大もすぐに反撃。5分、大東大陣内からSO文字(社2)が抜け出し右のFB城戸(経4)へと展開。最後はフォローしていたLO栗林(現1)がトライ。コンバージョンも決まり逆転する。その後は一進一退の攻防。だが「今まで戦った相手の中でFWは一番強かった」(栗林)とFWで押してくる大東大に対してもFW陣が奮闘。スクラムやモールで互角の戦いを見せる。一方BK陣もNo.8ナウランギ、CTBラトゥイラら体格に勝るトンガ人留学生を低いタックルで身を挺して止め、ゲームの主導権を渡さない。そして、31分法大に待望の追加点が生まれる。カウンターからCTB宮本(経2)がラインブレイクし大きくゲインすると最後はCTB濱川(経4)が左隅にトライ。このまま前半を3−13で折り返す。
 そして後半開始早々「あそこは(事前に)ビデオで見て狙っていた」と敵陣右22mを文字が抜け出しトライ。後半早々のこのトライで流れを引き寄せると、相手ボールのラインアウトも次々に奪い完全に法大ペースで試合は進む。20分には文字の飛ばしパスがWTB近間(工4)に通り、最後はNo.8竹中(社4)がトライ。勝利を決定づけるトライを奪った。試合終了間際には相手インゴール手前でWTB舩木(経2)がペナルティからの速攻でトライを奪いだめ押し。結局41−3と完勝した。
 なんといっても文字の活躍抜きに今日の試合は語れないだろう。攻撃面では持ち前のライン捌きに加え、ゴールキックを全て決め16得点を稼ぎ出した。またFW陣も有田(社3)、光安(経1)の両FLに加え、ケガから復帰した井上(経2)らを中心とした早い集散により常にブレイクダウンで優位に立てたのも大きかった。このような戦いが出来れば、選手権上位進出も夢ではないだろう。大東大に勝った勢いそのままに、「威風堂々」選手権の舞台へ。



試合前の一礼。フィフティーンは気持ちを高める。 相手のディフェンスライン突破を試みるCTB宮本

***  選手と監督のコメント  ***

駒井監督:
今日の試合は最終戦となってしまったが、やる前から是が非でも勝つと思って望んだ。関東学院大戦が中止になって、勝ち点のことを周りからとやかく言われたこともあって気持ちが入っていた。ラインアウトが100%近くの獲得率だったことと、最後に法政らしいディフェンスができたので良かった。負けられない戦いだったが、今日の勝因は精神論だと思う。(関東学院大の不祥事で)勝ち点がもらえるか分からないなか、4年生が中心になって心を入れ換えて臨んだ。

(外国人対策として)タックルの強い有田と光安をFLにした。この2人に(外国人選手に対し)マークをつけろと指示したが、期待通りに動いてくれた。とにかく前に出る。走られたら終わりの意識を持つようにということだった。

(CTBが縦に入っていたが)いつも言っている。今日はプレッシャーに負けないくらい気持ちが入っていたからできていた。ミスもあまりなく取れるときに取れた。今まではタックルミスなどで取れるものも取れなかった。

もっと前に出て欲しいところはあったが、ノートライに抑えたことは評価できる。ディフェンスで止めるというのが大分出来るようになってきた。ただ、練習で出来てたことが出来てなかった部分もあった。日曜日と水曜日にAチームとCチームでけが人覚悟で本気の試合をした。ラインアウトの成功率は彼らの努力。毎日朝と夜2時間位自主練をしていた。多少のアドバイスを指導陣がしながらだが。竹中と稲田が中心になって、ビデオを取りながら自分たちの欠点を分析していた。FWでは他にスクラムとモールでトライが取りたかったというのがあったが、それ位今はFWに自信がある。今日は気持ち70%、技術30%だった。LO陣も井上と栗林のディフェンスと運動量が良い。FWは他校に引けを取らないと思う。8人中1・3・4の3枚がなかなか機能しなかったが、今日は井上が良かった。頑張ってくれた。スクラムヒットの強さはある程度いける。(FWに自信が出たのは)9・10月から。今年はシーズンに突入しても例年以上にFWのセットプレーを強化している。

(和田主将の調子は)和田は流れを変える力を持っているが、今日は調子が良くなかった。(同じポジションである)成田(07年卒・現サントリー)みたいに抜け、とは言ったが、和田は何度もけがをしていた膝(をまた痛めるの)が怖いんだろう。その恐怖感を払拭できればいいが、なかなか難しいようだ。今日のタイミングは点差と時間から見て、インパクトのあるプレーでもう一撃トライといきたかったのだが…。

今日は一番ほっとしている。十数年連続の記録が途絶えなかったのが良かった。それに満足せずにベスト4、さらに国立、勝って決勝という大目標があるので、一戦一戦(しっかり向き合って)勝ちたい。敢えて課題を挙げるなら、細かいところだがキックチョイスとディフェンスで倒されないようにすること。ラインアウトも取れるときに取れていない。選手権は一発勝負なので、メンタル的なものを植え付けることが重要になると思う。リーグ最初の2戦は油断というか、相手を見くびっているところがあったが、王者はどんな相手でも全力を尽くすもの。それがうちには欠けていると思う。

(文字について)ここ2週間ずっとプレースキックの練習をしていた。彼は我慢強いので、痛いということを言って来なかったが、脚の調子は今まであまり良くなかった。ある程度回復してからは毎日自主トレをしていたが、今も完全に治っている訳ではない。

和田耕二主将:
アタックがしっかりできて、法政らしさが出ていた。ディフェンスも法政らしくいけた。FWのパワープレーもシーズン当初はだめだったが、今日はモールもタックルもしっかりやれた。それが良かった。最初はこの試合が最終戦になるか分からない段階から、(関東学院大の不祥事で)チーム内にはもしかしたら勝ち点がもらえるかもしれないという気の緩みがあった。しかし、そこは関係なくまず勝つ、そういった事件がなくとも勝たなければと引き締めた。最終戦だからではなく、ただ目の前の試合に臨もうと。事件を変に深読みしている奴が心配だったが、事件がなくともまず目の前の一戦一戦を大切にして2勝しようという思いだった。(先に挙げた)変な意識を早く払拭できたのが良かった。

監督と僕とでこの試合に勝つとかなり早い段階から言っていたが、最終的にはチームみんながそう言うような雰囲気になった。今週の初めあたりから緩んでいる部分が見えて、一昨日にやっと切り替わって、昨日は完全にチーム全体が大東大戦に向かうムードになった。練習中のミスも少なくなり、気持ちを入れてできた。(チームの完成度は)完璧ではないが、今シーズンで一番いい状態。周り(チーム全体)が良かった。何より個人が変わった。できるときというものは何も言わなくてもみんなできるものだが、今はそのできるとき。2、3人目のディフェンスが決まったりと、接点の意識ができたのも大きい。

竹中副将:
やっとうちのプレーが出た。今まで(やりたいようにプレーできなくて)いらいらしていたというか。今日はやりたいことがやれてよかった。(関東学院大戦がなくなって)チームの気が緩んでいたので、そこが心配だった。いきなり大東大戦にすべてをかけることになってしまって、1、2日間全体の気が緩んでいた。だからチームをまとめるよう気を配った。(ゲームプラン)特にない。ボールが振って取れると分かったので、試合中はひたすらやっていた。あとBチームが大東大のセットプレーをビデオで研究して、仮想大東になって向かってきてくれたりと、みんな協力してくれた。協力あってのチーム。今日の大勝は出てないメンバーも僕らに賭けて(任せて)くれている成果。それから今日はウォーターにも4年生が入っていたりと、4年生がAの試合に多ければ多いほど嬉しい。(選手権出場が決まったが)取りあえずほっとしているが、もう一回やり直し。今年のチームは初戦を落とすなど、戦い方にムラがあるので。法政は上にいなきゃいけない。いい意味で頑張りたい。

PR鎌田(社3):
何とか勝って良かった。ディフェンスの甘さがあったので…。(快勝だが)FWが走ってセットプレーでとれたんですけど、詰めが甘いんで。(大東大の印象)FWと外人が強いチーム。(関東学院大に関して)別に。気にしないのは変だけど。(選手権への意気込み)やっぱり王座奪還なんで。

FL有田:
今日は相手にでかいプレーヤーがいても、FWが頑張ったらBKも頑張ってくれたんで。(文字について)言うことなし。完璧。(光安は高校の後輩だが)成長してるし、何も言わなくても期待はしてます。(ノートライに抑えたが)抜けられたところのカバーがまだまだ。(東海大戦からは)やるだけ。気持ちの問題です。(選手権に向け)一戦一戦やるだけ。少しでも長く4年生とやりたい。

FB城戸:
FWのセットプレーが安定して、BKも前に出れて良かった(大東大の印象)外人の突破力というイメージ。(東海大戦から)負ければ入れ替え戦、勝てば上にあがれるし。色んなことがあって安定してなかったんですけど。しっかり選手権出て、前半戦の弱かった部分を直して、上にあがります。

SH日和佐(現2):
今日はBKも良く前に出れて良かった。満足。(収穫は)BKで外まで振ったら点が取れると分かったこと。(和田主将からは)いつも通りやれと。(文字の活躍が目立ったが)点差が競ってる試合だとキックは大きいんで。全部入って良かった。(選手権に向けて)とりあえず頑張ります。(目標は)王座奪還です。

SO文字:
(ゲームプランは)裏が結構厚かったので、(キックではなく)とりあえず外に回して、そこから僕が好きに動こうと。やっぱり(大東大)FWが強かったんで、BKで行こうと。今まで僕が(BK)ライン上げてなかったなかったので、今日は上げたらうまいことはまった。大東大のBKは13番の選手が穴だったので、そこばかり狙った。SOと第1線の選手が前に出てきて、2線が出遅れていた。(キックは)キッカーを日和佐と代われ、と監督から言われていたので、練習で毎日蹴り続けていたら今日は全部決まった。運がよかったところもあったかもしれない。(トライシーンは)ビデオで見てあそこを狙っていたので、うまいことミーティング通り出来てよかった。(東海大戦以降は)ちょっとたるんでた所ともあったが、試合になるとみんなやってくれた。ただもっと練習からしっかりしないと次はきついと思う。(ノートライに抑えたが)法政はディフェンスが出来ないと駄目なんで、ディフェンスからいこうということを言ってたら、ああゆう結果になった。タックルも低く行って、集散も早かった。(選手権へは)精一杯頑張ります。

LO栗林:
(大東FWは)強かった。(東海大とも比較して)倒れなかった。相手がFWが強いと言うことで、我慢してFWでつないでBKで展開してということだった。(ラインアウトは)大東大対策で練習してて相手がそれをそのままやってきた。練習通り普通にやったら取れたという感じだった。東海大戦の負けは負けでしょうがないということで、大東戦へ向けて選手権もあるのでしっかりやろう、ということでチームとして気持ち切り替えた。今の法政だったらどことやっても行けると思うんで、またしっかり練習して法政のラグビーを完成系に近づけるように頑張りたい。

FL光安:
いつものプレーをしてただけだったが、そこを(監督に)評価して貰って出れたのはうれしい反面、みんなの責任とかも感じてプレッシャーもあったが、それを力にして頑張れた。(大東FWは)持たせたら大きいし、強いと思うので、持たれる前にしっかり倒して倒した後ボールにしっかり絡むように心がけた。(選手権へ向けて)まだスタメンで出れるかどうかわからないが、出れるようにアピールして、出れたら1年生らしくプレーしたい。


【法大出場メンバー】※丸数字は学年
1浅原A 2稲田C 3鎌田B 4井上A 5栗林@ 6有田B 7光安@ 8竹中C 9日和佐A 10文字A 11萩尾C 12宮本A 13濱川C 14近間C 15城戸B
《途中交代》
後半23分2稲田⇒垣内C:26分9日和佐⇒和田耕C:31分12宮本⇒岸和田B、1浅原⇒小田B:36分7光安⇒荻山A、11萩尾⇒舩木A:40分4井上⇒山根A
《得点者》※法大のみ
栗林、濱川、竹中、舩木(それぞれ1T)、文字(1T、5G、2PG)



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