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青山スポーツ

2006年06月06日

【レスリング】全日本選抜選手権 2日目

 
於国立代々木競技場第二体育館                                  
 
 注目の2選手、グレコローマン55㌔級の長谷川恒平(教育4年)とグレコローマン84㌔級の小林大佑(教育4年)が2日目に登場した。昨日の2選手が初戦敗退のため両選手に期待がかかったが、両者とも初戦の壁を越えれられずに敗退した―――。

1ポイントが遠い―――。

 「すみません。期待に応えられなくて」。試合前あばらを痛めていたものの、モチベーションは最高潮であった。優勝を狙えるチャンスであったからこそ言える言葉だったに違いない。

 グレコローマン55㌔級での長谷川の実績は全日本学生選手権、内閣総理大臣杯優勝。デーブシュルツ国際大会では銀メダルと誰もが認める実力者だ。社会人に混じった今大会でも他の選手との差は決して無かったはずだ。ここで結果をだし55㌔級で一歩リードしたかった。だが1ポイントが遠かった―――。

 対戦相手の村上文清(自衛隊体育学校)は長谷川が1年の頃対戦していた相手であった。当時村上は学生でトップクラスの選手。そのときは相手にならず敗れてしまったが今の長谷川は力をつけた。『実績』という手土産を持って村上に挑む。

 第1ピリオド固さがあったのか、簡単にポイントを奪われこのピリオドを落としてしまう。「第1ピリオドはタイミングが合わなかった。だがそのおかげで気持ちを切り替えられることができた。」と長谷川が振り返ったように第2ピリオドでは自分のリズムで試合を進め、このピリオドを奪い返す。

 第3ピリオドもポイントを奪いに攻めていった。長谷川が村上を投げる。そのときだった。長谷川が投げたあと、逆に相手にバックを取られポイントを奪われてしまう。しかも投げの体勢が甘かったのかポイントが伸びない。このプレイに審判が試合を中断して協議に入る。当日の試合、微妙な判定がありポイントの入れ替わりが何度もあった。グレコローマンでの1ポイントは勝負を決する大事なポイント。しかもこのときは村上がリードしていた。長谷川に焦りの顔が見られた。

 それを察知した太田コーチが「気持ちを切り替えろ。」と檄を飛ばす。審判の協議が終わった。ポイントは変わらずに試合続行。長谷川の試合は幕を閉じた。

 この試合を振り返り長谷川は「スタンドでポイントを奪えなかった。グラウンドで相手を持ち上げてからの攻めの詰めが甘かった。あと一歩だった。」と悔しそうに語った。

 長谷川の今大会は悔しい結果となってしまったが、このあとにはモンゴルで開かれる世界学生選手権
が控えており、その後インカレがある。今回は『挑戦者』として挑んだ大会だが、これからは『学生王者』として試合に臨む。「世界学生選手権では優勝を目指す。そして学生の大会には全部勝って1月の天皇杯に臨みたい」とこれからの目標を早くも掲げた。彼の見つめる視線の先には今日の試合よりも、2年後の北京で戦う自分が見えているのかもしれない。

コンディション不足に泣く

 大会前日まで教育実習のためう山梨県にいた小林は2週間練習ができず、今大会に向けての調整がうまくいかない。そんな中迎えた大会、対戦相手の矢野将章(専大)は実績では小林の下に位置する選手。普段の力さえ出せれば勝てない相手ではなかったが、練習不足で実践感覚が戻らなかったことと『勝てる』という過信があったためか、自分のプレイができずこちらも初戦で敗れてしまった。

 「やはり練習不足だった」と試合後の小林は語ったが、逆に今大会では得るものが多かったと言う。
「審判の判定基準、グラウンドでの戦い方、大きい大会での試合のポイントになる箇所。負けてはしまったが今後の戦い方の参考になり、内容の濃い試合だった」と振り返った。次のインカレに向けて小林は3位以内を目標にリベンジに燃える。(慎)

June 6, 2006 10:42 AM

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