2006年01月09日
【特集1】記者の眼~Webバージョン~
レスリング部 荒川芳久(経営4年)
――長かったレスリング生活で培った力
2005年11月12日、一人の青学レスラーが17年間のレスリング生活に終止符を打った。この時行われていた大会は、内閣総理大臣杯全日本大学選手権。7階級に各大学一選手ずつが出場し、個人戦の合計点で団体の順位を決める大会だ。2005年度の最後の団体戦だった。
そこに4年生で唯一出場したのが、60㌔級の荒川だった――。
「最後っていうのが頭にあった」中での大会。結果は、この大会で優勝した大澤(山梨学大)と初戦で当たり、敗退。敗者復活戦にまわったが、昨年度の本大会でも敗れた相手・大山(専大)に惨敗した。しかし、「力は出せた」と清々しい表情を見せた。「今回4年生は自分一人だけだったから、(この大会のための)練習も頑張ってきた」。自分らしい試合ができたという結果が、笑顔につながった。
これで、引退。「長かった」と感慨深くつぶやいた。レスリングを始めた幼稚園から中学校までは、練習も和気あいあいとして楽しかった。しかし、高校に入るとその環境は一変。足利工大附属高校はレスリングの名門だ。練習は厳しく、「肉体的につらかった」。やめようと思ったことは「何回もある」という。それでも、『厳しさの中の楽しさ』を初めて感じ、大学まで続けてくることができた。
大学では、また環境が変わった。1・2年は2つのキャンパスを行ったり来たりする毎日。勉強との両立に苦しんだ。日曜日で練習の無い日も、休む暇はほとんどなかった。「精神的につらかったけど、終わってみれば楽しかったと思える」。この17年間、レスリングをやっていたことで肉体的にも精神的にも鍛えられた。レスリングが荒川を大きくしたと言っても、過言ではない。厳しかったこともつらかったことも、闘い抜いてきたことが荒川の力となり、今ではみんな良い思い出なのだ。
長い競技生活だったが、一番印象に残っているのは2005年度の東日本リーグだという。東日本リーグは大学と大学のぶつかり合い。1階級一人ずつ順番に戦い、7階級で勝ち越した方に白星がつく団体戦だ。「個人戦は一人ひとりの力試しだけど、リーグはチームみんなで一人を応援する」のが魅力。「普段はバラバラだけど、この時はチームがまとまってできる」。2005年度は特にチーム一丸となって熱い応援・熱い戦いを繰り広げた。そして青学大史上最高順位を記録し、16チーム中6位に入賞。40回目の出場での快挙となった。
「自分たちの代は弱いように見られていて、この代が4年生の時は期待できないっていう話も出ていた。でも今年度が今までで一番いい成績だったから」と顔をほころばせた。荒川は60㌔級で8試合中5試合に出場し、強豪・国士大戦で白星をあげるなど入賞に貢献した。最後の年に、最高の足跡を残すことができたのだ。
レスリングという競技が、荒川の17年間を支えてきた。競技生活が終わっても、この17年間培ってきたことは今後の人生を支えていくはずだ。4年間お疲れ様でした。そして、17年間のレスリング生活、お疲れ様でした。
2005年度の4年生は7名。一つ上の代が不在のため、2年間最高学年を務めた。厳しい上下関係を避け、後輩たちが伸び伸びとできる環境をつくってきた。今年度レスリング部がメダルラッシュを生んだ裏には、4年生の温かい支えがあったといえる。
この4年間、お疲れ様でした。
佐藤佑介主将(経営4年) 60㌔級 八戸工大一高出身
子本真照副将(経済4年) 96㌔級 玉名工業高出身
荒川芳久 (経営4年) 60㌔級 足利工大附高出身
市村和也 (仏文4年) 60㌔級 霞ヶ浦高出身
富山浩次 (英米4年) 60㌔級 土浦日大高出身
谷津芳伯 (経済4年) 74㌔級 館林商工高出身
池田弘美 (教育4年) 48㌔級 網野高出身
今後も今までの競技人生を支えに頑張ってください。(衣)
January 9, 2006 11:50 AM
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