2005年05月30日

ワールドボウルの夢

 今さっき、試合を終えてホテルに帰ってきたところなのですが、凹みながらこれを書いています。申し訳ありません、テンションが低くて・・・。今日はワールドボウル出場のためには絶対に負けられない試合でした。他の上位チームの結果との兼ね合いもありますが、負けるわけにはいきませんでした。しかし、ライバル(街的にも)ライン・ファイヤーを地元ケルンに迎えたWeek9は16-28で敗れました。

 試合の流れに沿って書くと、前半は全くオフェンスが機能しませんでした。ドライブは出来ず、すぐにパントでボールを相手に渡してしまうという状況でした。もちろん、なかなかドライブを続けるということは簡単なことではありませんが、それが出来ないことでオフェンスのみならずチーム全体のリズムを乱してしまうのです。

 前半のオフェンスのプレイ数は23、今までの8週間で一番少ない数字でした。それとは対照的に、ラインのオフェンスは確実なラン中心の攻撃でダウン更新を重ね、時間をコントロールしていきます。これが、アメフトの試合にとって一番重要なことであり、確実な勝ち方なのです。なぜなら、コントロールされる側のチームはボールを持っている時間が少ないわけですから、得点をするチャンスが根本的に減るということです。このリーグはそうやすやすとロングパスやロングランが飛び出すようなリーグではありませんので・・・。
 
 もう1つ挙げられることとしてはキッキングです。特に、私はパントが重要だと考えています。自分も日本ではパンターをしていたので、その重要性については分かっているつもりです。オフェンスが手詰まりになりドライブが出来ずとも、好パンターを要するチームはそのパントにより、敵陣深い位置からディフェンスをすることが出来ます。それにより守りやすい位置でディフェンスをするが出来、試合の流れを変えられる可能性が広がるはずです。
 
 今日のケルンにはこの二つが足りなかったと思います。オフェンスはドライブも出来ず得点が出来ない。そんな時に、大きく陣地を挽回するだけのパントも無い。ディフェンスは、正直きつかったと思います。これが前半0-14というスコアに出たのだと思います。
 
 後半に入り、試合の流れが変わりました。始めのシリーズをディフェンスが止め、続くオフェンスのシリーズでTDを奪い、追い上げムードとなりました。しかし、続くラインのシリーズを何度も3rdダウンに追い込みながらも結局はフレッシュを奪われ、最後はロングのパスを通されて7-21―。今週は、主力に怪我人が多発し、特にディフェンスはスタートCBが2人とも、LBも1人がインジェリーとして、サイドラインに立ったままでした。デプスの弱さが露骨に出てしまった場面でした。ケルンはFGを返すものの、なかなかリズムに乗れず逆にラン中心のラインの攻撃のペースに嵌っていきます。
 
 しかしここで、起死回生のビッグプレイが生まれました。パントブロック! その後の敵陣からの攻撃をTDにと結びつけて(TFPのプレイは失敗)16-21と5点差に詰め寄ります。流れは断然ケルンという状況でした。続くラインの攻撃を止めパント。残り時間3分少々での逆転のドライブ・・・となるはずでした。

 最初のパスは見事に成功させたものの、続くパスがディフェンスのプレッシャーにより十分な体勢からは放たれず、ゾーンを守るDBの手の中へと吸い込まれてしまいました。そして、そのままリターンタッチダウン―。ワールドボウルの夢が絶たれました。
 
 自分の立場上、この結果を受けて来週のWeek10に出場できる可能性が増えてきたのですが、素直に喜べません。もちろんチームが負けるということは悔しいことですが、今年はワールドボウルに行けるチャンスがありました。手の届くところまで来ていました。それを寸前で逃した悔しさは計り知れません。今夜は、素直に落ち込みたいと思います。明日以降、気持ちを切り替えて、出場機会を無にしないためにあと1週間頑張りたいと思います。

Kentaro Namiki

May 30, 2005 06:49 AM

2005年05月25日

チャンス

 恒例のプレゲームの儀式を終え、Week8のゲームに臨んだケルン・センチュリオンズは、3敗ともうあとのないアムステルダム・アドミラルズに12-30と一蹴されてしまいました。立ち上がりは、これ以上ないくらいの滑り出しだったのに…。

 ケルンのリターンで始まったファーストシリーズ、なんと2プレイ目で45ydの独走TDランが飛び出しました。正直、自分も、この大一番で開始早々の先制点、気が緩んでいたのだと思います。しかし、続くTFPのキックを失敗。チームの雰囲気がガラッと変わりました。

 続くアムスのファーストシリーズをパントで止めたものの、オフェンスが続きません。そうこうしている間に1FGと1TDを奪われ、簡単に逆転を許してしまいました。一気にコーチの顔が赤くなっていきます。ベンチではコーチの怒鳴り声しか聞こえません。

 そんな中、次のドライブでも、アムスディフェンスにビッグプレイが生まれました。ケヴィンの投げたスラントのパスを、インターセプト。そのまま走ってTD―。あっという間に6-17。もうこの時点で「今日は負けるのか?」と頭によぎったほど、チームの雰囲気は良くありませんでした。しかし、続くシリーズでケヴィンの投げたロングパスをWRロンビー・ブライアントがダイビングキャッチ!!すぐさま立ち上がり、ディフェンスを振り切ってTD―。まだまだ、これからと言わんばかりのTDでした。そして前半終了。12-17、5点のビハインドとなりました。
   
 後半の話に入る前に、この試合でのオフィシャルの出来には「それでもプロなのか?」と疑問を抱きました。判定は別として、ゲームクロックや25秒計は止まるわ、プレイ寸前にゲームを止めてリズムを乱すわ・・・サイドラインで見ていた自分ですら、やりづらかったゲームでした。
  
 さて、後半―。3Q始めはお互いのディフェンスが踏ん張りをみせて、両オフェンス共に得点を奪えずにいました。しかし、ゲームは動きをみせます。ケルンの52ydのFGのチャンスにアムスディフェンスは、会心のブロック。そして、こぼれたボールをそのままエンドゾーンに持ち込みTD。我々ケルンのプレーヤー達は、あっけに取られて何も言えませんでした。すべてのリズムが狂ってしまったようです。このプレイの間に、フォルダーも務めるスタートQBケヴィンが負傷退場。試合はアムスのものでした。
  
 その後を受けて、2本目のクリスがオフェンスを指揮しますが、反撃ののろしを上げることは出来ず、アムスに追加点を奪われます。

 そして、残り3分強―。今シーズン2度目のチャンスが巡ってきました。今季初のパス成功や18ydのスクランブルを決めるなど要所でいいプレイを見せましたが、最後は自分のミスでインターセプトを喫し、終わってしまいました。本当にあの最後のパスには悔いが残っています。もちろん自分のミスです。プリベントでホールをカバーしているMLBが見えずに、ホールに走りこむWRに投げてしまいました。コーチに「お前は相手選手にボールを投げろと日本で教わったのか?」と怒られました。そう言われても仕方ありません。結果的には前よりも何も成長しておらず、何にも生かされていない。そんな自分を恥じました。
 
 今回に限らず、これからどれだけのチャンスが巡ってくるかはわかりません。その少ないチャンスを活かせないようでは、何の意味もなく、何のために練習しているのかわかりません。試合という中での精神状態や、プレイの理解をもっと高めて、次のステップへと進んでいけるように1プレイを大切に取り組んでいきたいと思います。

Kentaro Namiki

May 25, 2005 07:33 AM

勝利のために

 このブログを書いているのは、Week8の試合前日です。2週連続でのアウェイ戦なので、アムステルダムに遠征に来ています。明日の試合は、ケルンにとってとても重要な試合となります。勝てばワールドボウルがグッと近づきます。そこで今回は、ケルンの試合前日の過ごし方について書きたいと思います。

 試合がホームの際は、そのままホテルに帰宅し、アウェイの時はバスで敵地に移動します。その後は、夕食前は何もなく夜の9時30分からミーティングがあります。ここでケルンは、対戦相手のフィルムを見るだけですが、他のチームはリラックスのために映画を流したりすることもあるそうです。うちは個人個人に委ねられているといったところでしょうか。
 
 食事の話も少々。試合前日と当日の食事は、ホテルによって多少の違いはありますが、ほぼ毎試合同じです。前夜は牛肉のステーキとチキン、サラダにスープ。当日の昼飯は、チキンにラザニア。朝は、言うまでもなく4ヶ月間全く同じです。日本のように、朝納豆とご飯を食べたい! と毎日思っています。もちろん身体もことを考えて、最良の食事が出されているわけなのですが、こうも毎回同じメニューしか出ないと、けっこうへこむものです。
 
昼食前に、軽いミーティングがあります。これは我らがヘッドコーチ・Vaasの流儀です。毎回チームのスローガンである「How We Win」に沿って話をします。
① Togetherness
② Toughness
③ Fundamental
④ 7Critical Areas
①Turnovers
②Big Plays
③ME
④Discipline
⑤3rd Down
⑥Red Zone
⑦Kicking Game
⑤ Don’t Flinch!!

 それぞれに大きな意味を持つ言葉ばかりですが、全ては「Don’t Flinch!!」という言葉に集約されています。「諦めない」とか「怯まない」という意味ですが、これがフットボールの試合にとって一番重要なのだと毎回熱く語っています。
 
 試合会場に入ってからは、各自が自分なりのやり方で気持ちを高めています。音楽を聴いたり、DVDを観たり。1つ日本との文化の違いを感じたのが、Bibleについてです。全員ではありませんが、ほとんどの選手が試合前に必ず手をつなぎ聖書の言葉に耳を傾けます。これは、アメリカという国の文化そのもので、フットボールの試合を行うことがどれだけ気高く、誇り高きことなのかということを物語っている気がしました。最後にチーム全員で手をつなぎ、心を1つにします。全ては「勝利」のために。
 
 そして、戦いに向かうわけです。前にも書いたことがるかも知れませんが、アメフトのゲームは戦場です。皆がみな、その恐怖に打ち勝ってフィールドに出て行くのです。それは並大抵のことではありません。自分にはまだ、それを味わうだけの技術や経験が足りません。その試合前の恐怖を、一日でも早く味わえるように日々精進して行きたいと思います。
Kentaro Namiki

May 25, 2005 01:14 AM

2005年05月22日

信頼

 今回は前回コメント頂いた内容から、自分の学生時代について書きたいと思います。基本的にはこのブログはNFLEでの出来事を中心としたものなので、少々話がそれてしまいますがご了承願います。

 さて、2003年の準決勝ですが、何から書いていいものか迷ってしまいます。この試合は自分の大学生活最後の試合で、この年、早稲田大学ビッグベアーズは全勝でリーグ戦を突破し2年連続でのプレイオフ進出を決めました。目標は「日本一」。そのためには、甲子園で立命館に勝つまでは、どこにも負けられないという強い意志がありました。対戦相手の東海大学は、これまで2回対戦し、2回とも勝利していたほど愛称の良いチーム。だからと言って、油断や奢りは一切ありませんでした。チーム環境や選手個人個人の能力を見ても、その年の関東の大学の中ではトップクラスと言ってもいいほどの強豪でした。我々も万全の準備をして試合に臨みました。

 試合は、お互いの強力オフェンスが持ち味を発揮し、点の取り合いとなりました。前半は早稲田リードで折り返しますが、後半、東海の強力なランアタックによってゲームを支配され逆転を許します。26対34―。そして、試合時間残り59秒、自陣4ydからの早稲田最後の攻撃―。この時の心境は、そこまで記憶にないのですが、おそらく落ち着いてフィールドに入ることは出来ていたのだと思います。なぜなら、2002年の法政戦がそうだったように、どんなに窮地に立たされようとも、あくまで目標は「日本一」。どんなにエンドゾーンまでの距離が遠かろうとも、点差が何点だろうとも、諦めることは出来ない。同時に、今まで自分達が培ってきたことに対して自信と誇りがあり、この状況でも必ず追いつけると信じていたのだと思います。
 
 残り時間1秒、エンドゾーンまで32ydとなった状況でも誰一人として諦めてなかったのだと思います。正直な話、あの場面でタイムアウトをコールして、最後のプレイを考えたのですが、それがしっかりとフィールドの選手達には伝わりませんでした。実際に思い描いたプレイは、足の速いWRをショットガンのRBの位置に置いて、LBとのミスマッチを狙い、プリベントしているDB陣の前に走り込ませてエンドゾーンでキャッチさせるというものでした。しかし、実際にRBの位置についたのは本来RBだった神で、つくはずの尾崎はWRの位置に。

 ディレイオブゲームが刻々と迫る中で、私はやむを得ずプレイを開始しました。もちろん始めは、へイルメリーを投げるつもりでしたが、その混乱した状況とパスプロテクションの漏れを感じた私は、自然とスクランブルをしていました。これがスクランブルに出たいきさつです。この時は、もう走り出してしまったのだからTDを奪うしかない。そう思っていました。もともと私は走るQBだったので、スクランブルには自信がありましたが、さすがにプリベントで守っているディフェンス陣を掻い潜ってエンドゾーンに入れるのかは疑問でした。スクリメージを越えてから、左にカットバックします。これがおそらく運命だったと思います。左サイドには、RBの位置からパスコースに出ていた神がいました。WR陣のブロックに守られてエンドゾーンへと進み、最後は神が渾身のブロックをし、道を開いてくれました。私は自然とエンドゾーンに飛び込んでいました。
 
 あとから聞いた話ですが、会場は大盛り上がりだったそうですが、私にはまだやるべきことがあり、早稲田はまだ勝ったわけではありませんでした。あの場面で、あのプレイを心の底から喜べなかったのは残念に思いますが、「日本一」ためには仕方なかったのだとも思います。続くTFPのプレイは、奈良攻撃コーディネーターと私との考えに寸分の狂いもありませんでした。あの場面ではこれしかないというプレイでした。TE安村へのスローバック―。共に早稲田の勝利のために4年間を捧げてきた最高のパートナー、それが安村でした。同じ早稲田のQBとして、良き友として。パスは成功し、同点。奇跡と言ってもいいようなドライブでした。

 その後、私はOTでインターセプトを喫し、早稲田は敗れました。

 あの4年間を振り返ってみると、私は本当に恵まれた環境の中、大好きなフットボールをすることが出来たのだと思いました。ビッグベアーズというチームが私自身に与えてくれたこと。それは、どんな状況でも諦めず前に向かって進み続けることであり、その過程の中で心から信頼できる良き友たちと出会えたことなのです。現在、我々はお互い違う道を歩んでいます。しかし、ビッグベアーズで過ごした4年間が、我々にとってかけがえのないものだったということは、誰の胸にも刻まれている事実なのだと思います。
  
 これから先、どれだけあのような場面に出会えるかは分かりません。もしかしたら、もう出会うことはないかもしれません。でも、もしもまたあの状況を味わうことが出来るのならと思うと、顔が緩んでしまうのは自分だけでしょうか。

May 22, 2005 05:00 AM

2005年05月16日

OT

 では、Week7のブログで話に出たOT(オーバータイム)について少し書きたいと思います。

 今回のWeek7では、2試合OTの試合がありました。実際にこうなることは稀なので、そのための対策であったり、何か準備をしておくということは、おそらくどのチームもないでしょう。自分の経験上、それくらいの頻度でしか起きないことです。過去に2試合(日本で)OTとなったことがありますが、日本のルールとNFLのルールは異なります。自分は日本では大学までしかプレイしてないので、Xリーグのルールが一緒かは分かりませんが、大学まではNCAA(全米の大学リーグ)のルールに則って定められています。

 内容は、まずコイントスを行い先攻・後攻を決めます。そして、野球の表と裏のように敵陣の25ydから1シリーズずつ攻撃をします。それにより、1回ずつの攻撃が終了した時点で、点差がついた場合得点の多いチームの勝ちとなります。点数が入らない、または入っても同点の場合は、もう一度同じ事を繰り返すことになります。野球の延長戦と同じイメージです。どちらが有利かは、甲乙つけがたいですが、もしも先攻のチームがTDを奪い、TFPも決めた場合、後攻のチームは最低でもTD&TFPを取らない限り負けとなります。プレッシャーがかかります。

 次にNFLのルールを紹介します。NFLでは、始めのコイントスがとても重要な意味を成します。そのコイントスでは、どちらがボールを得られるかを決めます。レシーブを選択したチームは、絶対的に優位に立てます。なぜなら、NFLではどちらか先に得点を奪ったチームが勝ちとなるからです。通常と同じように、キックオフでゲームが再開し、リターンをします。確実にドライブをし、レッドゾーンにボールを持ち込めばFGが勝利を決めることが出来ます。均等に攻撃権が与えられるNCAAのルールと異なるのはこの点です。

 さて、NFLEというと、正直な話、どのルールが適用されるのか知りませんでした。しかも、実際にどんなルールで行われたのかもわからないまま勝利してしまったと言ったほうが正しいです。結果的にはNFLのルールに基づいて行われたのかなと思うんですが、始めは表と裏があるという風に聞いた気もするような・・・。これに関してはしっかりと調べます。なので、もう少し待ってください! すいませんm(_ _)m

 OTと言えば、2003関東大学リーグの我々の最後の試合を思い出します。思い出したくない思い出ですが・・・(笑)あのインターセプトさえなければ・・・。

May 16, 2005 11:43 PM

ケルンの勝ち方

 こんにちは! 昨日、@フランクフルトでWeek7の試合が行われました。ケルンからフランクフルトはバスで2時間ほどです。フランクフルトには自分も結構訪れていて、親しみのある街です。今回の遠征は、前日の1泊だけだったので堪能することはできませんでしたが、日本に帰国する前にもう1度、訪れられるので楽しみにしています。

 さて、ゲームの内容ですが、OT(オーバータイム)の末にケルンが勝利するという劇的な展開になった試合でした。では、詳しく書いていきたいと思います。

この試合の前のWeek6で、フランクフルトは48点というこのリーグでは考えられないくらいの失点をし、アムスに敗れました。もちろんアムスの実力は理解しています。今年は特にオフェンスとディフェンスのバランスも取れていて、ワールドボウルの有力候補と言っても過言ではないくらいです。ですが、この大敗。フランクフルトの次の試合に対する取り組み方が、我々ケルンにとっては脅威でした。その断固たる決意をはねのけるくらいの闘志が必要でした。そして、もう1つはフランクフルトの熱狂的なファンです。リーグでもトップの人気を誇るフランクフルト・ギャラクシー、相当なクラウドノイズが待っています。そんな中でのゲーム、ワールドボウルに出場するためには絶対に落とせないゲーム、様々な思惑が交差する面白い試合となりました。

1Q始めのドライブでフランクフルトに先制点を奪われました。スムーズなオフェンスを展開し、それにケルンディフェンスはなす術もありませんでした。逆に、ケルンの最初のシリーズはリターン中のファンブルも伴い自陣4yd付近から。2回のダウンの更新をするもパント。オフェンスがもたつくうちに、2本目のTDを奪われてしまいました。14対0-。1Qから大きなビハインドを背負っての展開になりました。

 続く2Q、エースQBのケヴィンが負傷のために一時的にベンチに下がりました。そのあとを受けたクリスが、前回の汚名を返上するようなクォーターバッキングを魅せ、最後は13ydのランでTD。これには、同じ控えQBとして一緒に頑張ってきた身としては、普段以上の感動を受けました。その後もFGを1本奪い14対10。まずまずの形で前半を終えました。 

今年のケルンは、オフェンスに爆発的得点力はありませんが、ディフェンスが要所要所でビッグプレイをし、試合展開を優位に進めていっています。まぁ運にも恵まれていることは言うまでもありませんが・・・(笑)

後半、お互いのオフェンスが攻めあぐねます。ダウンは更新し進むものの、得点までは至らずにパントの応酬となります。陣地争い、これもアメリカンフットボールの面白いところでもあります。いいパンターが居るチームはどんなにオフェンスが出なくても常にいいフィールドポジションを得ることが出来ますから^0^

 4Qに入り、ケルンは長いドライブの末、相手の反則も伴いこの日2本目のTDを奪います。しかし、フランクフルトも次の攻撃でFGを奪い17対17、一進一退の攻防が続きます。そして試合終了残り5分あまり、ケルンは50yd付近から攻撃権を得ました。時間を消費しながら前進し、最後はFG。ありがちではありますが、最高のゲーム展開が見えていました。しかし、ここで無情にもケヴィンの投げたボールが、相手DBの胸にすっぽり収まり、30ydほどのリターンもされ万事休す。相手にボールを渡してしまったあげく、FGのチャンスを与えてしまいました。そして残り3秒、40ydのFG-。自分はクリスと手を取りあって祈りました。すると、祈りが通じたのかキックはバーの外へ! 17対17、OTに突入しました。

OTの詳しい話はまた次回に書くとしまして、両チーム1回ずつの攻撃を終えて得点を挙げられず、ケルンの2回目の攻撃。しっかりとランでボールを進め、敵陣へと進み、最後は我らのキッカー・ジミーがきっちりとFGを沈めゲームセット! OTの激闘の末、勝利をもぎ取りました。この勝利は本当にデカいです!なんと言おうと、これでケルンは首位。ワールドボウル出場の最有力となりました。

 同率だったアムスは、OTでハンブルグに敗れ3敗を喫しました。しかし、王者ベルリンは2敗をキープ、混戦模様はまだまだ続きそうです。

May 16, 2005 06:20 PM

2005年05月09日

首位タイ!

 本日、NFLE Week6ベルリン・サンダー戦が地元ケルンにて行われました。最近2連敗で、開幕からの3連勝とはうって変わって、停滞気味のケルンですが、このベルリン戦にかける意気込みは半端ではありませんでした。現在のNFLEの順位はこのベルリンが4勝1敗で首位。続いてハンブルグ、アムス、ケルンが3勝2敗で続くというものでした。ここで勝ち、ベルリンに並ぶことは、ワールドボウルに出場するためにも、とても重要な意味を成します。

 この重要な一戦を前に、チームの雰囲気もピリピリしていました。コーチの熱の入った指導や、選手のはつらつとしたプレイぶり。雨というベストではないコンディションの中、始まった試合でしたが、開始早々からケルンの揺るぎない気持ちが結果として表れました。先週のWeek5で負傷退場し、今週の出場も危ぶまれていたエースQBケヴィン・トンプソンが50yd超のロングパスをヒット。一気に敵陣に。その後もランとショートパスで次々とダウンを更新し、あっさりとTDを奪いました。

 私は2年間ケルンに在籍していますが、今までにはないくらい最高の立ち上がりでした。正直、今週のケヴィンの調子はイマイチでした。怪我の影響もあり、すべての練習はこなせず、控えのクリスや私が代わりにプレイすることも少なくはありませんでした。ですが、やはりそこはプロフェッショナル! しっかりとコンディションを整えてくるところは、チームメイトながら脱帽でした。

 この日の天候は、雨が降ったと思ったら、突然止んで晴れるといった気まぐれな天候でした。ボールを扱うポジションとしては、実際、こんな天候の日の試合は憂鬱になります。NFLEでは、雨が降ろうが雪が降ろうが、日本のようにゴムのボールが出ることはありません。もう慣れてしまいましたが、皮ボールでプレイし続けます。おそらくアメリカ人選手はゴムボールの存在すら知らないのではないでしょうか? 知っていたとしても、それは販売されている遊び用のボールということくらいの認識しかないのでしょう。

 試合はというと、小川選手が22ydのパスキャッチを決めたり、里見選手がパントのカバーでビッグヒットを魅せたりするなど日本人選手の活躍も光り、前半を10対7とリードで折り返し。しかし、後半開始直後にFGで同点にされ、オフェンスがもたついてるうちに逆転を許してしまいました。あっという間の出来事でした。その後も劣勢で、均衡状態。しかし、4Qに入りラン攻撃を中心にリズムを作り出し、同点のTDを奪いました。

 ディフェンスもベルリンオフェンスを集まりと確実なタックルで止めて追撃を許しません。そして、残り5分少々で逆転となるTDを奪取・・・しかし、その後のTFPのキックを外してしまい6点差-。残り時間は5分、すべてがディフェンスに託されました。お互い一回ずつのオフェンスを挟み、2ミニッツ。ベルリンが攻撃権を得ました。はじめのプレイで、一端はケルンDBに触れたボールは無常にもベルリンWRの手に収まりロングゲイン。嫌な雰囲気が漂います。しかし、次のプレイでQBサックを奪い、優位に。その後は、ロングパスに頼ったベルリンオフェンスを確実なプレッシャーとプリベントディフェンスでねじ伏せ、勝利をもぎ取りました。これで、ベルリンと並んで同率首位。試合終了間際には、なぜかヘッドコーチにゲイターレイドシャワーが浴びせられました(笑)

 「次のゲーターシャワーは、ワールドボウルで」を祈っています。
Kentaro Namiki

May 9, 2005 05:54 PM

2005年05月02日

財産

 まずは、わたくし今季初めて試合に出場しました。4・30(土)に行われたWeek5対ハンブルグ・シーデビルズ戦で、4Qの終わりに(悪く言えば)敗戦処理という形ではありましたが、出場致しました。その内容も含めて、ケルンのWeek5の戦いぶりについて書こうと思います。

 先週、初黒星を喫し、1つのミスがどれだけ試合に影響するのかを思い知らされました。なので、今週は練習から細かいミスに厳しく取り組んできました。ハードカウント(QBがボールスナップのコールを叫ぶ際に相手DLをオフサイドさせたり、スタートのタイミングを一定にさせないためのテクニック)を多く混ぜたり、一つ一つのプレイでも最後まで厳しくアタックするなどといったように緊張感のある激しい練習を行ってきました。しかし、試合前から懸念されていたポイントもありました。エースWRの欠場を始めとする怪我人の量。プレイは出来ていたとしても、100%でない選手も少なくありません。シーズンも中盤に差し掛かり、そういった面での戦いもまた厳しくなっていました。
 
 そんな中でのWeek5、ハンブルグへの遠征。初年度でありながら、人気が高く20000人近くのファンが詰め寄せる相手をどう攻略するのか。

 試合が始まりました。ケルンは自陣40yd付近までの好リターンを魅せて勢いづきます。しかし、開始3プレイ目でのスターターQBの負傷退場―。一気にベンチが凍りつきます。その後二番手のクリス(キャンプ相部屋)がオフェンスを率いましたが、やはりケヴィンの穴を埋めるには至らず、単調なオフェンスが続きました。しかし、前半はどうにかディフェンスが攻め込まれながらもFG2本での失点に抑えて3対6と折り返し。自分はというと、恥ずかしいながら普段はヘルメットではなくキャップをかぶってプレイ・バイ・プレイをつけているのですが、ケヴィンの負傷によりいつでもフィールドに出られるようにヘルメットをかぶりながら書き込むといった状況でした。
  
 後半-。前半と同様にディフェンシブなゲームが展開されます。ケルンオフェンスはハンブルグの執拗なブリッツディフェンスに苦しめられ、前進することが出来ません。ディフェンスも反則やコミュニケーションミス等で罰退していき、TDを奪われます。6対9で迎えた4Q残り12分弱、ケルンオフェンスはついにターンオーバーを犯し、それがそのままリターンタッチダウンとなり6対16。次のシリーズでも、すぐさまQBサックを浴びファンブル、ターンオーバー。6対23とされ、その時が来ました! あんまりチーム的には嬉しいことではないですが、自分にとってはついに来たチャンスでした。敗戦処理でも何でもいいから試合に出たい。そう思い続けてきたのですから。しかも、リターンで敵陣30yd付近まで進み、TDを狙える絶好の位置からのシリーズとなりました。

 ファーストプレイ―。パスのため5歩のドロップバックをしたのですが、ターゲットは見つからずスクランブル。これが、実に2年ぶりのスクランブルになりました。それが、9ydゲインして2nd1、TDを狙うプレイコールが来ました。しかし、惜しくもパスは成功せず3rd1、Runでノーゲイン。4th1ギャンブルを迎えます。タイムアウトを取り、ベンチでコーチからの指示を受けます。プレイはバックへのパス。しかし、カバーされていたためまたもやスクランブル。どうにか身体をいっぱいに伸ばしフレッシュ獲得。残りは44秒。次のプレイでミスもあり、パス不成功。2nd10となったところで3ステップのパスが来ました。相手ディフェンスのカバーを読み、迷いなく小川選手に投げました。この二年間、毎朝練習前にキャッチボールをしてきました。これは大きな信頼です。しかし、相手のタイトなカバーと集まりによりカット。そのボールが空いてSFの手におさまりインターセプト―。どうにかサイドラインに押し出しタッチダウンは免れました。そして、試合終了―。

 6プレイという少ないプレイ回数の中で多くを学んだ気がします。最後のパスは、どんな形であろうとQBの責任。なぜなら、ボールを投げたのはQB本人なのだから。
 
 本当に多くを学びました。昨日のゲームに出場できたことは本当に大きかったと思ってます。昨シーズンはWeek10でした。次はありませんでした。でも、今年はまだ6試合も残っています。これからの練習や試合に臨むことにとって、大きな財産になればいいと思います。
Kentaro Namiki

May 2, 2005 05:51 AM

2005年05月01日

ケルンの街並み

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 さて、今回は前回のetさんのコメントから、ケルンの街並みや普段の生活について書きたいと思います。ちなみにこの写真は、世界遺産にも指定されているケルンの大聖堂です。

 練習はほとんどが午前中に終了するので、午後からの生活はフリーの時間がほとんどです。14時ごろの昼食を終えてからは、そのままホテルに帰る日もありますし(今年はほとんどがそうなんですが・・・(笑))時には街に繰り出してプラプラ歩くこともあります。そのときには、買い物やお茶してるといった感じでしょうか。ケルンにもスターバックスがあるので、大好きなキャラメルマキアート(実際はこれしか飲めないのですが)を飲んでいます。ここでケルン日本人情報ですが、里見選手と中島選手は紅茶がお好みです。スタバの紅茶は恐ろしく熱いので、買ってから飲み始めるのに時間がかかります。ちなみに小川選手はカフェモカです。

 買い物といえば、今年は昨年と比べて買う量が激減しています。まぁ比較的ドイツは物価が日本と変わらないので、そこまで魅力を感じません。やはりアメリカでのキャンプの頃の方が買い物をする気になれます。最近買ったものといえば、髭剃りとかファブリーズ等の日用雑貨ですね^0^ あとはメモリースティクとかでしょうか。
 
 メモリースティックといえば、日本をたつ直前に買ったPSPがとても役に立っています。来る前に買わなければと思って、ずっと探していたのですが、その頃は売り切れが続出し、全然入手することが出来ませんでした。(今はもう売っているんでしょうか?)ところが、出発の前日にシャンプー等を買いに新宿のドンキホーテに行ったところ、運よく「只今、PSP入荷しました」というアナウンスが流れ、本当に偶然ですが入手することが出来ました。あのときは、本当に神様に感謝しました(笑)。今では、ゲームはもちろん音楽や写真等で大車輪の活躍を見せています。

 あとは、日本食を食べることがステイタスになっています。昨年から行き付けのお店が2店ほどあり、主に週末や試合後に行くことが多いです。特にその1つのお店の「金太郎」の店長とは、かなり親しくさせて頂いていて、この前は車で観光&リフレッシュに連れて行ってもらいました。ドイツの古き良き街並みを探索し、午後からはミハエル・シューマッハのゴーカート場を体験してきました。楽しさとスリルを同時に味わい、最高のひと時でした! Aさんっありがとうございます! 実際の日本食の味も最高で、自分がケルンで生きていけるのも「金太郎」のおかげと言っても過言ではないと思います(笑)。
 
 といった感じで、普段のことを書き綴って見ましたがいかがでしょうか? 何かもっと知りたいことがあれば、ドンドンコメントに書いてきてください。お待ちしています。
Kentaro Namiki

May 1, 2005 11:28 PM