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慶大自動車部の目

 慶大といえば、モーターショーでも展示ブースを設けて未来の車を提案するなど自動車に造詣が深い。その名門の自動車部メンバーが「夢の祭典」に体当たり。自動車部員独自の視点で、気になる車を語ります。

トヨタ

 『環境と感動』というテーマで構成された今年のトヨタブース。モーターショーとは言え、近い将来には実現できそうなものの展示が主体であった。ハイブリッドや統合車両制御等高い技術力や製品の質の高さを武器に地道に市場を拡大していくという姿を映し出しているようである。 ただし、少なくともプレス公開日にはMT車は一切なし。これは非常に残念な限りである。確かにMTモードがついているATはあるのだが、Hパターンシフトが好きな人はいるはずである。コンパクトカーを中心に是非ともMTの設定をお願いしたいものだ。 他社の同クラスの車と比べると確かに優位に立っており選ばれるのはわかるのだが、逆にハイブリッドを除きトヨタの車でないと味わえない絶対的な何かというのは欠けている気がする。これが、弱点だろうか。(永田)

FSC(トヨタ)

 5ドアハッチバックとミニバンを足して2で割ったような車。大人4人が快適にくつろげる空間があるという。これ、移動に最適じゃん?1脚ずつ肘掛つきソファーがあれば、快適に移動できそうである。今までセダンやコンパクトカーに乗っていた人にはよい選択だろう。ただし、必要あってワゴンに乗っているような(私の家では大型犬用のケージを載せている)人には、リアが結構斜めになっているため候補にはならない。何とか大きな箱も載るようにして欲しいというのが私の希望。(永田)

エスティマ ハイブリッド(トヨタ)

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 現行のESTIMAの正常進化と言える。ミニバンの中では異色の存在であるが、その立場を続けるようである。デザインは好き嫌いが分かれそうだが、シャープなデザインが先進的に感じる。モーターで補助されることによりとても力強い加速を得られ、ストレスなく走れるだろう。AC100V1500W電源が使えることもキャンプいろいろな用途に重宝すると思われる。個人的には、リアハッチの下側の段差をなくせる様にして欲しい。アウトランダーのように。(永田)

クラウン ATHLETE(トヨタ)

 個人的にかなりデザインが好きな車だ。そして、GS350にも搭載されている2GR-FSEを載せているのだから相当に魅力的である。最近、長距離高速乗っても疲れないパワフルな車に惹かれているというのもかなりあるのだが。それにしても、最近の車は燃費がいい。3.5Lで10・15モード10.0km/Lである。とは言っても、とっても高価な車。手が届くわけもなく...(永田)

日産

 R32,33,34スカイライン、S13,14,15シルビア等今でもこよなく愛する人が多く、FRスポーツといえば『日産』とも言えた。その熱い魂が、『SHIFT_ 』と叫ばれるようになってから、やや薄れてきているように見えていた。 ゴーンさんによる刺激のおかげで、それまでの車にはなかった隠れていたニーズを掘り起こしたり、ボリュームゾーンを的確に突いた商品構成となり、業績は急回復。体力を取り戻してきた今こそが、離れかけている昔日産の車にはまった人たちを再び惹きつけるときと、攻勢をかけてきた。 今後さらに、使いやすい車をラインナップしつつ、車好きにもたまらない車種構成を期待したい。(永田)

スカイライン クーペ(日産)

 50代くらいのしゃれたおじさんが乗っていると非常に絵になるかっこいい車である。3500ccの6MTに試乗したことがあるが、低い回転からもりもりトルクが湧き出てくるエンジンはまさに運転が楽の一言。どきどきするような回転のあがり方はしなかったが、まったり乗ることが多いと思われるこの種の車にはちょうどいいだろう。インテリアもシンプルないい雰囲気である。メーターがハンドルの調整とともに動くなどの気配りもある。気に入らない点と言えば、クラッチを上げたときに発生するトンという大きな音ぐらいか。(永田)

スカイライン350GT(日産)

 特に目立った主張はないけども、個人的にこのスカイラインのクーペのデザインは好きだ。中に乗り込むと、シートの皮素材も特殊なものになっており、高級感とスポーティさを演出している。座った感じもタイトでやる気にさせるが、残念なのはメーター周りが普通の乗用車と大差なく、全体の雰囲気をスポイルしている点である。モータースポーツをやっていると感じるが、計器類はムードを盛り上げる重要な一つの要素だ。(池田)

ホンダ

 レースなどの競技や胸をすく加速を味わうには高回転用のカムとなるが、このようなカムにすると実用走行時にアイドリング不調や低回転時のトルク不足に悩まされることになる。これを解決するVTECを世に送り出し、NAエンジンを作らせたら右に出るメーカーはないのではないかというのが、このホンダである。 私の所属する部の試合車も、EG6シビックなのだが、この加速は病み付きになる。そして、NA特有の甲高い排気音もまた気持ちいい。(永田)

シビック(ホンダ)

 やはり、モータースポーツにたずさわる人間にとってホンダは特別な存在だ。我が部のジムカーナ車輌もシビック(EG6)を使用している。ただここまでベースモデルの車体が大きいと、スポーツタイプのバリエーションが中々想像しにくい。ホンダといえば、軽量小型な車体に、よく回るエンジンという組み合わせを持つクルマの存在が売りの一つだと勝手に考えている。S2000もラグジュアリーな方向性に振られたが、今後そのようなモデルの登場を期待したい。(池田)

LEXUS

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 現在は、SC,GS,ISの3車種ではあるが、来年にはフラッグシップモデルであるLSがラインナップに加わるという。舶来品に弱い日本人がどこまで「BMW」や「ベンツ」のような特別な響きを「レクサス」に感じるかどうかが近い将来の成功の可否を決めると思う。 また、現在はLEXUS店はとても親切は接し方をしてもらえるが、普通の時間に開き、閉まっている。しかし、より高いレベルのおもてなしをするのであれば、年中無休、朝早くから夜遅くまで営業などが欲しいだろう。朝車検や整備に出し、駅まで送ってもらう。夜、駅まで迎えに来てもらい、車を取って帰るということなどが出来たら、忙しく仕事をしている人には便利ではないだろうか。(永田)

GS450h(LEXUS)

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 3.5リッターながら、ハイブリッドを組み合わせることで、4.5リッター並の加速性能と2リッター並の燃費を両立するというかなり理想的なスペック。内装は、すでに市販されているGS同様、かなりこだわりがあり洗練されたものとなっている。個人的に気になる点と言えば、足式のサイドブレーキがあまり好きでないことと、インパネ周りのプラスティックを折角なら本革にしたほうがいいのではということである。(永田)

スバル

 水平対抗エンジンという特徴的なシステムを採用しているスバル。低重心、左右対称にすることが出来ることを生かし、高い運動性能を持つ車を多く出している。WRCに参戦しているインプレッサしかり、ツーリングワゴンの王者ともいえるレガシーなどである。一部の人には大変人気はあるのだが、高い価格設定ゆえか販売は不振。(永田)

マツダ

 今回日本のメーカーの中でもっともスポーツモデルに力を入れているメーカー、それがこのマツダであると思った。FC,FD RX-7とかなり熱いスポーツカーを作り出してきた流れがこの会社の中には残っているのであろう。 現在でも、アクセラ、アテンザ、ロードスター、どれをとっても運動性能が高そうな印象を受ける。ターボが少なくなってきたなか、ターボエンジンを搭載しているものもある。是非頑張ってもらいたいものである。(永田)

ロードスター(マツダ)

 媒体で盛んに紹介されている新型ロードスターのコクピットに入ってみた。外観は大柄に見えるが、ひとたび中に身を収めるとスポーツカーらしく非常にタイトな印象を受ける。シフトもカチカチと節度があり、非常に好印象。エンジンもかなりバルクヘッドに近いところに搭載されており、タワーバーがひとつのアクセントになっていた。近くにあったアテンザもそうだが、マツダはスポーティさをうまく演出するメーカーだと思う。(池田)

三菱

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 一時期は存亡の危機にまで立たされた三菱であるが、底を過ぎ徐々に上向き始めたタイミングでのモーターショーである。それゆえ、意欲作が並んでいるような気がする。 GT-RがこれまでのGT-Rではなくなったりするなか、それにならび熱いスポーツモデルであるランエボは是非手の届かないところにいかないで欲しい思うのである。

アウトランダー(三菱)

 解説していただいた方によるとXトレイルやRAV4より大きく、ハリアーよりは小さいところを狙ったという。長い間苦境には立たされたが、その間もじっくりと煮詰められていたのか、非常によく仕上がっているように思える。ランエボなどで蓄積した技術をふんだんに用いて、より高いレベルの走りを実現したようである。内装もシンプルで無駄を排した感じである。消費者にしっかりと車を見てもらえればいい線行きそうである。(永田)

スズキ

 「小さな車、大きな未来」というキャッチフレーズがとっても印象的なスズキ。地道なコスト削減でも知られている。軽自動車のリーディングカンパニーではあるが、普通車も作っている。 今回見て思ったのは、軽といえどもとても高い質感を誇っているということである。自動車部で軽自動車耐久レースというものをやっており、一昔前の車に乗る機会があるのだが、その感覚からいったらもう別次元。コンパクトカーとほぼ同じと考えてよさそうである。(永田)

スイフト スポーツ(スズキ)

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 1.6Lオールアルミ製エンジンを搭載したホットハッチ。デザインもいいし、内装の質感もよい。そして、レカロ製シートもすばらしいホールド性である。車の性能から言ったらもったいないのかもしれないが、お買い物車として是非欲しい。買い物までの道のりが楽しくなるに違いない。気合が入ったエンジンのようではあるが、スペック的には125PS 15.1kgmとそこまででもない。トルクカーブが載っていないためどのような特性がわからないが全域でトルクが出ているのだろうか。それとも、余裕を持たせているのか。このような車を出してくれるスズキに乾杯!(永田)

ダイハツ

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 「ワンダフルスモール」というテーマのもと、軽の市場でスズキを猛追しているメーカー、それがこのダイハツである。 軽自動車というと地方では必需品。ニーズに合わせた商品および、趣味の車までいろいろと意欲作が見れた。(永田)

コペン ZZ(ダイハツ)

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 今回のダイハツの展示の中でもっとも惹かれたのはこのコペンZZである。軽いオープンと言えば、マツダロードスターを思い出すが、現行はすでに1.1tという車重となっている。コペンは、軽自動車であったが、今回このZZはオーバーフェンダーで普通車サイズとなり、エンジンも1.5L直4を積んでいる。しかも、車重がたったの880kg。この車重に、1.5Lのエンジンを積んで走ったらさぞかし楽しいことだろう。余裕が出来てからのセカンドカーには最適な選択に思える。是非市販して欲しいところ。(永田)

エッセ(ダイハツ)

 シンプルが売りである。かわいいデザインを採用し、個人に一台という場所において女性層の支持を得たいようである。スズキのMOM'Sと一致した市場を狙っている。さて、消費者はどっちを選ぶのだろう。(永田)

540i,M5(BMW)

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 BMWの5シリーズ。ちょっと怒ったようなフロントマスク。初めて見たときは「なんだこりゃ?」とは思ったものの慣れてくるとかっこいい。インテリアも、シンプルとは違い、いろいろとでこぼこした造形ではあるが、慣れれば使いやすそうである。ダッシュボードもプラスティックではなく、本物の革が張ってあり高級感もたっぷり。シートも座面の大きさを変えることが出来るなど、体が小さい人から大きい人まで思うとおりのシート形状を実現することが出来るだろう。そして、サイドブレーキも最近多い足踏み式ではなく、手で引くタイプ。私は絶対このタイプのほうが信号待ちなどで使いやすいと思うので、かなり好感。お金はあげるから何か外車を買いなさいと言われたならば、間違いなくこのM5を選択するだろう。(永田)

C180K(メルセデスベンツ)

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 セダンの形をしたもっとも手に入れやすいモデルがこのCクラスである。外観のデザインは結構好きである。内装に関してはいまいち質感を感じることは出来ず、運転席と助手席の間のボックスも中身はなんの工夫もないプラスティックの肌であったりと、この値段にしてはちょっと残念。ヘッドランプのオンオフスイッチが日本車一般とは違い、ダッシュボード側についていて、コンロのようなつまみである点は、結構使いやすいかもしれない。(永田)

R32(ゴルフ)

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 リクライニングつきのフルバケといった感じのシートである。このような設定となっているのは大変魅力だが、私の体格には合わなかった。シートがちょっと大きすぎ、クラッチなどのペダルを踏みにくかった。また、シフトチェンジのときにサイドサポートに肘があたるなど、相性が悪いらしい。車としては、とっても魅力的なのだが。(永田)

ソナタ(ヒュンダイ)

 デザインは、特別いいと思うわけではないが、悪くもないと思う。内装もパッと見、日本車とそこまで変わらない。エンジン等がほぼ同サイズのカムリと比較してみる。ソナタは、最廉価版で210万弱、革製シートの最上位だと270万である。一方、カムリは最廉価グレードで240万弱、最上位だと普通のシート地で280万ほどとなる。これから見ても、購入時の価格の差は明らかである。車は移動のための道具と割り切っている人には選択肢に成り得る。(永田)

プロフィール

池田晋一
1982年11月19日生まれ。慶應義塾大学法学部政治学科在籍中。政治思想研究のゼミナールに所属。幼少時、道行く車を眺め、車の名前を言い当てるほどの車好きであったが、車以外のことに興味が移り、高校卒業まで車好きだったことすら忘れていた。しかし、浪人時代にラリーカーが横を向きながら林道を飛ばしていく映像に衝撃を受け、大学の入学式前から自動車部入部を決意。中型二輪免許を一昨年取得したので、次は400ccのバイクに乗りたいと考えています。
永田孝明
1983年生まれ、慶應義塾大学理工学部システムデザイン工学科4年。父が車を好きだった影響か、小さいころから車が大変好きだった。小学校のころはミニ四駆などに、中高のころは自転車で多摩川の上流に行ったり、狭い道を攻めたり。大学に入ってからは、自動車部に入り、車いじりや競技に明け暮れる日々。車を開発したい気持ちはさらに強まり、その道を突き進むことに。好きな車は、JZZ30ソアラ。ただ、トラックの視界とトルクにも惹かれる。

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