Hangin' Around The NBA Wit Kaoru

2006年05月03日

ついてきますぜ、サム兄貴!!

 ふぅ、さっき、NJから帰ってきました!

 ネッツ、今日は勝てたよ!

 これでシリーズに対する望みが出てきた。

 「お、今日は普通の顔してる。やっぱ、第4戦でバランスのいいゲームができて、ひとまず<がけっぷち>状態から脱出したからかな!?」

 昨日の練習時、そして今日のゲーム開始時、ビンスの顔を見てこう思ったが、案の定、今日は落ち着いて、彼本来の素晴らしさを発揮できたようだ。実にバランスのとれた<万能ゲーム>、そして、ほとんどのポゼッションにおいて<正しい決断>。特に、最後のダメ押しを決めたドライブ・ダンク、終始積極的にバスケットに向かってアタックした今日のビンスだったが、このときの場面はたとえジャンパーを打ったとしても良かったシュチュエーション。

 「もはや彼は、完成された、パーフェクトなプレーヤーだ」と、解説のマーク・ジャクソンにも絶賛された。数字上でも、34得点15リバウンド!! 7アシスト。なんともグレイトな、スタッツです。

 やっぱり、ビンスが落ち着いて、本来の彼のゲームをやってくれれば、それ自体が<モンスター>。この調子でいってくれれば、私の<セカンド・ラウンド・取材>も実現するでしょう(笑い)(ネッツがこのシリーズで敗退すれば、私自身はおそらくファイナルまで現場取材はなし。今季はフィラも負けて、頼みのご近所チームはネッツだけなんだもの(泣き))。


Way to go baby、that’s what we are talking about!!


「これが俺たちにふさわしい道だぜ、ベイビー!!これこそが、俺たちがお前らに語ってたことだ!!」

 LAクリッパーズ、おめでとさん!!

 バッファロー・ブレーブス時代以来、実に30年ぶりのセカンド・ラウンド進出!しかも、スタンディングでは上位シードだったナゲッツに1勝しかさせず(ナゲッツはやはり、K-Martの穴も痛かったね~)、第5戦でシリーズをクローズド・アウト。プレーオフ自体が97年以来、実に約10年もの間ドアマット・チームでいじけていたのを、見事違うチームに変えてみせたのは!?

 なんと言っても我がサム兄貴だと、思うのである。

 サム・キャセールという人は、皆さんご存知のように、例えば今回の相手チーム:ナゲッツのアイドル・メロちゃんのように、<ルックスでも勝負できるタイプ>、では、残念ながら、ないだろう。しかし! 「男は顔でないのである」という、この普遍にして真田も深く信奉する真理を、体現してみせているのがこの人なのだ。

 私がNBA取材を始めたばかりの頃。バックスに所属していた兄貴をインタビューする機会を得た。当時のバックスと言えば、<Sugar>の異名名高いかのレイさまも、いらっしゃった。ロッカールームに入っていくと、レイさまのいる<キラキラした一角>の優雅なひとときを、対角線上のコーナーで見事に粉砕していたのが、このサム兄貴。とにかく、ひっきりなしに、うるさいのである。「そんでよー、こーしてよー、分かるだろ、You know what I’m sayin、ギャハハハハ!!」・・・もう絶対に、いつまで待っても、口が閉じそうにない。そして、語り口も話している内容も、見事に下品。しかし、彼の明るいキャラと卓越した<下品なジョーク>で、周囲のチームメイトは爆笑の渦。<野郎に慕われる野郎>なのが、サムであった。今にして思えば、なんと個性豊かなバックスのロッカールームであったろう。1コーナーでは、<Sugar Rayのブリティッシュ式ハイ・ティー・サロン>。そしてもう1コーナーでは、<サム兄貴のバックスだよ全員集合!>が繰り広げられていたのであるから・・・。

 ようやっと彼が一息ついたとき、思い切って兄貴に話しかけた私。

 「おう、俺にインタビューしたいのかい!? なんでも聞けよ! ウハハハ!」としょっぱなからやられ、堅さをほぐされた私は、バスケ関連のことをいくつかと、趣味や好きな音楽のことなどオフコート関連の質問を、楽しく無事に終えることができた。サンキューを言って立ち去ろうとしたその瞬間。「おい、お前はこのインタビューの間中、録音もしてなければノートも取ってなかったけど、俺の言ったこと、全部覚えられたのか!? なに、面白かったから、大丈夫、だって・・・うん、お前は、頭がいいんだな。感心だ。俺の言ったことを、一言も漏らさず全部書けよ。ありがとな!!」

 ---懐かしの、<ドリフ節>(笑)!ごめんね、非常にヤングな読者の方々にはピンとこないかな!? でも、私のような<ドリフ世代>にとって、兄貴のこの「宿題やったか!? 風呂入ったか!? 歯、磨いたか!?」的たたみこみ、実にたまらなかったのである。実際は、兄貴のこの勢いに押されたのと、自身の慣れなさと緊張から、すっかり録音もメモも忘れてただけだったんだけど(笑い)。下品だけど(笑い)とても優しく、たどたどしい英語の小娘を決してバカにせず、終始、私が笑っているかどうかを気遣って楽しませてくれたサム兄貴。私は彼のその、<サム流気遣い>に、感動してしまったのだった。

 姉と年が離れていて、しかも両親にとってもかなり遅く生まれた<末っ子のチビ>、3人の大人に甘やかされて育った私は、どうも生来が甘えん坊なのだろう、男でも女でもこういった<兄貴肌>な人に弱いのである(笑い)。「私が男だったなら、ぜひサムと友達に、いや、舎弟でもいいから、仲良しになりたいなあ!」と、思ったのだった。

 それ以来、私にとってサムは、「ついてきますぜ、兄貴!!」と言いたい存在に、なった。

 ミネソタでは、いまいちさまざまなことがかみあわず、トレードに出された兄貴。
 しかし、クリッパーズでは、その本来の持ち味<楽しく頼れる兄貴肌>を思う存分発揮して、チームをここまで導いた立役者となった。ロッカールームでも、6年前の私に対するのと変わらぬ<サム兄貴>である。

 ゲーム中もタイムアウト時も、失敗した選手の肩を抱いて励ましたり、ときにはベテランらしく叱咤激励したりして、素晴らしいリーダーシップを発揮。そして自ら、本来の性分そのままに、<熱いプレー>。

 生粋のニューヨーカーは、「Damn、ブラザー・サム!? ニューヨーカーなら、ヤツのことは嫌いなんだぜ!!」と、愛情を込めてジョークを飛ばす。

 93-94シーズン、ファイナルに進んだニックスの対戦相手はロケッツ、そのロケッツのルーキーながら、ニックスにとって手痛いショットを何度も決めてみせ、全ニューヨーカーに 憎まれた(リスペクトされた---ニューヨーカーにとって、<憎まれるほどのインパクトを与える=リスペクト>、ということでもある)のが、このサム兄貴だったのだ。

 キャリア13年目の今季。今度は<若いドアマット・チーム>を、見事に飛躍させた。兄貴のキャリアにとって、忘れられない金字塔になるだろう。

 「レモネード片手に、<ハリウッド対決>がなるかどうか、観戦するぜい!!」と兄貴が語った本日のレーカーズーサンズ第5戦。さきほどレーカーズが破れ(なんとコービがイジェクション!!)、サンズとのシリーズは3-2、第6戦に突入。

 兄貴率いるクリップと、<夢のLA対決>は果たして実現するのか!?

 ともあれ今は、<サム兄貴に乾杯!>な、真田です。

May 3, 2006 02:33 PM

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コメント

はじめまして、いつも楽しく拝見しています。

今回コメントさせていただいたのも、実は僕が生粋のサム兄貴ファンだからです。兄貴のスタッツも毎回必ずチェックしてしまうぐらいの笑
今はまだ大学生になりたてなので生のサムが活躍する姿(そして生のNBA)を見られません。なので今回の薫さんのレポはとてもしみじみと感じるものがあります、というと大げさですが・・・笑

本当に今年のクリッパーズは強い!ブランドもスポーツマンシップアワードに選ばれたし、相手がサンズだろうとレイカーズだろうと、この勢いに乗って必ずや勝利してくれることを願っています。

これから兄貴のレポを期待しています!笑
お仕事頑張ってください!

投稿者 りゅう : 2006年05月03日 22:31

今日J-Waveでカオルさんの声を聞きました。メジャーリーグの情報を流してましたね。
出来れば少しNBAの話題もさりげなく喋っちゃって呉れたら嬉しかったのに(笑)

投稿者 あ : 2006年05月07日 22:00

ネッツが勝ったです~!!

問題は2回戦です~・・・

投稿者 robin : 2006年05月08日 12:04

ネッツと言えば、先週(?)キッドがプレーオフ アシスト チームタイ記録を樹立しましたけど、その記録を持っているマイケル シュガー レイ リチャードソンがトライアウトのために来日してます。彼にその事を正したら、当たり前だ、見たいな返事が返ってきました。流石に昔のスーパースターですね。

投稿者 あ : 2006年05月09日 21:27