2006年04月07日
悟りのキング
こちらUSは、今週の日曜早朝2時から、夏時間になりました。
<冬時間、夏時間>て、日本ではなじみのないことだよね。
国土面積が大きいこの国では、あるのです。冬時間は、日本との時差14時間、そして夏時間は13時間。最近は、携帯電話やコンピュータなどは自動的に変わってくれてるので、ボンヤリ者の私でもなんとかポカをせずにすんでいるけど、これに気づかなかった、ついうっかりしていた、ということで、この年に2回の<変更日>には会社や学校に遅刻してしまう人などが、結構いるんです。マイ・メン・ラシードは、しっかりこれをやってくれた模様(笑い)。チームの集合時間に遅れ、コーチはお仕置きとして彼をベンチ・スタートにしようかとも考えたけれど、スタメン5人の連続スタメン記録がかかっていたので、通常通りにした、と。もちろん<遅刻>はいけないけど、この手のものはなんだかやっぱりラシードらしく、笑えるよね。折しも、日本からオーソリティ<コーチK>がNYにいらしてたので、「どーすか、こんな選手、チームにいたら。やっぱ、怒りますか?」と聞いてみる。コーチKは、「いや〜、仕方ねえだろ、あいつみたいなヤツなら」と言って、くっくっ、と笑っておられました。
さてさて。
<夏時間>になったはずが、まだ雪が降ったというNYに、<キング・ジェイムス>がやってきたが、しかしなんと、ニックスは勝ちました(笑い)。まあでも、最大で19点もリードしていたのをいっきにくつがえされたのだから、いつものニックスではあったのだが。ジャマールが37得点という爆発ぶりを見せ、ゲーム後も大勢の記者たちに囲まれていたが、しかし私は、もう一人の立役者は前にもここで少し紹介したキンテル・ウッズだと思う。スタメンで出て、レブロンをガードすることをまかされた彼は、35分ちょっとのプレイタイムでなんと1本しかフィールドゴールを放たず、0得点。ただひたすら、レブロンにぴったり張り付いていたのだ。キャブス、レブロンが追い上げを見せたのは、このキンテルが長くひっこんでいた3Q、4Qの間。ファーストハーフでは、レブロンをFG%30%以下の、8得点に抑えてたのである。ラリーさんも、「キンテルのディフェンス努力は評価してやらにゃ。彼の貢献も、我々に勝利をもたらした」と語った。
ゲーム後、それでもあまり記者たちに囲まれてない地味派!?の彼のところへ行って、ちょっと質問してみる。「レブロンをよく抑えていたけど、ラリー・ブラウンコーチには、正確にはなんと指示されていたの?」と。「とにかく、彼にジャンパーを打たせるように、って言われてたんだ。ドライブさせてはいけないと」。得点は0だったが、自分の仕事ができたので全然気にしていない、とのことだった。リバウンドはそれでも、いつものように8つほど取っているし、必ずしも数字にいつも現れるわけではないものの、オフェンスリバウンドも彼だけは毎回きちんと取りにきているところなど、感心ものなのである。コーチの指示を忠実に守れる、というところも、ラリーさんお気に入りのゆえんかもしれない。Good Job!とホメたのでした。
かたや、NBA入りする前から既に大スター、なレブロンくん。相変わらず、ルックスも発言もメディアへの対応等も、「本当に本当に21歳?年、ごまかしてない?」と言いたくなる、<大人ぶり>である。そつがない、といおうか。超話題!の
弱小チーム:ニックスに、ここへきて2点差で負けるのって、どんな気分であろう。「こういう負け方なら、むしろブロウアウトのほうがマシだ、と思うくらいだよね」と、彼は語っている。しかしながら、個人的には最終的に36得点、彼らしい信じられないアスレティック・プレイや<マジック・ジョンソン・パス>も飛び出し、NYの観客も満足。そして彼らは土曜のネッツ戦までこのエリア滞在、ゲームも中2日なし、とあって、もーうNYで遊べるのが嬉しくてならない様子であった。
レブロン。
クリーブランド生まれのこの人は、間違いなく次代を担うスーパースターだ。
彼もまた、多くのNBAプレーヤーたちのように、タフなバックグラウンドで育っている。
16歳で彼を生んだ母親は、<遺伝学上の彼の父>がまったくもって<ダディ役>をやらなかったため、1人で苦労してレブロンを育てることになる。仕事も安定せず、次から次へとアパートを追い出される日々。新しいボーイフレンドは、ドラッグ・ディールで刑務所を出たり、入ったり。レブロンは幼いころからスポーツに才能を発揮していたが、学校の授業にはほとんど出ず、ドロップアウト寸前。「もう少し安定した環境が、彼のスクールワークには必要だ」という恩師:ウォーカーのすすめで、レブロンはこのウォーカー先生宅に住まわせてもらうことに。ここから彼の心理状態も安定し、5年生のときには賞をとるほどの学業成績をみせたそうだ。
「元々頭のよい子です」
彼を知る周囲の人々は言う。その頭の良さが、彼の行動、思考を既に大人のものにしているのかもしれない。
ガールフレンドは、ハイスクールから続いている、かわいいけれど本当に<普通>の人。つい最近まで、メッキのアクセサリーをつけていたということで、要はそういうことを気にしない、「どうして本物を買ってくれないのよ!?」などと文句を言わない女性であるのだろう。もちろん、皆さんご存知のように、レブロンにはダイヤモンドやプラチナなんか、店を開けるほどに買える経済力があるのに、である。
レブロンは、女性だけでなく、早くもそういった<スター・ライフ>に付随してくる<いとも表面的だが華やかで魅力的なもの>−いわばBling Bling−の空しさ、価値の無さに気づいてしまった人のようである。<本当に価値あるものを知っている>し、それを評価し大切にする賢さを身につけているからこそ、希有の才能を生かしきれているのだろうし、それが若くして<キング>になれたゆえんであろう。
ちょっとくらいハメをはずすところなども、実は見てみたい気がするが、それはもしかしたら逆においおい、もっと年をとってから、見せてくれるのかもしれない。まあ今回は、NYを堪能してってください(笑い)。彼女にジュエリーを、5番街で勝っていってやってね、キング(笑い)。
April 7, 2006 02:33 AM
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コメント
こんにちは!いつも楽しく拝見&次のブログをクビを長ーくしてます(プレッシャー!?いえいえ)。
そう、レブロンは人格者。それは聴いてもいても、タフな環境で育った故だったとは知りませんでした。育ての親とも言えるサイラス監督がかつて「彼はLAにいても夕食をステイ先のホテルのレストランでとるような子なんだ。華やかなのがあまり好きでない様子なんだよ。20歳なんて遊びたい盛りなのに。」とコメントしていたのを思い出しました。今ごろキングはNYでもあまり遊びまわらずにまったりと過ごしている...かどうかは分かりませんが、念願のプレイオフも確定したし、ますます先が楽しみな選手ですね。
投稿者 にせたぶせ : 2006年04月07日 14:25
自分もこの試合観戦しました。
N.Y.でもKINGは人気ありますね。
3連続3P(惜しくも4連続)MSGにいながら興奮してしまいました。
最初はダラダラでしたが4Qの最後5分は「最高」の一言です。
またブログ楽しみにしてま~す。
投稿者 bang-lee : 2006年04月09日 05:52

