Hangin' Around The NBA Wit Kaoru

2006年01月11日

さすらいのロンロン

ニックス、やっと勝ち始めた! 良かった(うれし泣き)…なんだか、親バカみたいな心境。このまま勝ち続けてくれるといいがなあ。

勝ち続けるといえば、お隣NJネッツ、破竹の連勝街道まっしぐら!! こちらも親バカ!? うれしいね。

先日の@トロント戦では、ビンスのクラッチ3P!!!! 強豪チーム相手にも白星を重ねていたネッツだけど、私は、意外にもトロント戦は苦戦するのではないか、と思っていた。ここのところのラプターズは調子も良かったし、なんといっても、Moピートやボッシュを始めとするラプターズ陣は元チームメートのスーパースターのプレーを知り抜いているわけだし、そして繊細なビンちゃんがどれだけトロントの激しいブーイングに萎縮せずタフにいけるか、も不安のタネの1つだったけど、ついに<トロントの呪縛>も解け始めたかな…良かった、良かった。

ネッツは、スターター・ラインナップではキッドでなくビンスにPGポジションをやらせ、彼のスタイルのじっくりハーフコート・オフェンスを彼のテンポで作っていくようにしたこと、ファスト・ブレークは完全にRJ担当としたこと(トロント時代に故障してからのビンスは、最早ウィングを走るのはあまり得意ではない)、バックアップPGをマキニスでなくジャック・ボーンにし、ビンスのハーフコート・オフェンス以外のオプションではより速く走れる方向、テンポ・アップ--キッド、RJ、ケニオン時代のスタイル--に近づけるようにしたこと、などが功を奏しているように思う。今週のロード戦はあと2つ、どこまで連勝できるか、楽しみだ。

ところで<さすらいのロンロンP>、少し前には「やっぱインディアナに戻りたい」発言も飛び出し、全NBAファンの力を再び抜けさせたが、なんかほんとこの人って悪気なし、というか、憎めないおバカちゃん、て感じ。しかし、そう簡単に「ハイ、じゃあ戻っておいで」てワケにもいかず、ジャーメイン・オニールがチーム内で投票をとり、やはりそれは許せない、ということでチームメートの意志は統一されたそうだ。

ロンロンのこの<感情的>な性格は、DNAに組み込まれたものだとも言われている。

彼のダディは元ボクサー、神経過敏で激しやすくキレやすいタチで、ボクサーをやめてからも「ちょっと目が合った」程度のことで頻繁に他人を殴り倒したりしていたそうだ。他人だけでなく、妻(ロンの母親)にもよく手を上げ、幼いロンはその光景をも何度も目にし、恐怖と怒りを覚えていた。NYはクイーンズのHood(ゲットー地域)で育った彼は、ワラワラと子どもを抱えるアーテスト家にたまに来ていたベビーシッターが、荒れた生活から性病で亡くなり、その遺体が埋められていく姿までつぶさに目の当たりにした。彼の周囲は、貧困と暴力と落胆と荒廃と鬱に満ちていた。そんな中、幼い頃からすでに父と同じ<病的な短気>気質を表してしまっていた彼は、早くも8歳のときクラスの担任から、「ロン君はアンガー・マネジメント(怒りの感情を抑制する)のカウンセラーにかかる必要がある」と指示されてしまう。

NBAでも早速いくつかの問題を起こし、ここでも「アンガー・マネジメントを受けること」を指示された。そのときにロンがつぶやいたのは--

「そう…慣れてるよ。8歳のときから、受けているもの」。

彼の中には、「そんな自分が嫌だ」というもう一人のロンがいるという。

<自己の統一>ができ、<自分をまるごと好きになる>ことができたとき、ロンロンはこの問題を克服できるのかもしれないね。

<素晴らしいNBAプレーヤー--心身共に-->を目指すことで、彼の中にいまだ根強く残っている恐怖とか、そこから来るパニックなどが癒されたら、それこそNBAビジネスの究極の理想だろう。精神的な問題でダメになるには惜しいバスケの才能と、<お茶目なナイス・ガイ>の側面も持っているロンロンなんだから、頑張ってほしいよね。

January 11, 2006 10:42 AM

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コメント

お疲れ様です。
NY&マーブリーやっとこ調子出てきましたね!
新年負けなし4連勝!あのトリプルオーバータイムの末、勝ち取ったサンズ戦が大きかった!今季ベストゲーム!!
明日のマブス戦に勝てれば、NJのように勢いに乗れるよ!
私は18日のシクサーズ・NETS戦、19日のNY・DET戦を現地で観戦しますのでNY・NJ共々このままの勢いでお願いしまぁ~す。。
ロンロン争奪戦はヒートアップしておりますが、ぜひともNYに来て欲しいですね。今後のロンロンの動向見逃せません!

投稿者 シオン : 2006年01月11日 14:53

はじめまして。いつも真田さんのコラムを
楽しく拝見させていただいています。

昔、ニューヨークに住んでいたので
今でもニックスの大ファンやってます。
昨年は勝てない日々に凹んでいましたが、
今年は年明けから負けなしでいい感じですね。
同じニックスファンとして今後もニックスの
発展と勝利を祈っています。
ニューヨークは寒いと思いますが、取材がんばってください。

投稿者 足 : 2006年01月12日 00:42

こんにちは!アーテストにそんな過去があったんですね~。こういう性格になるのもある意味必然なのかもしれないですね。ところでアーテストってブルズ時代はあまり奇行に走るイメージの選手じゃなかったと思うんですけど(チームメイトだったブラッドミラーはシャックと派手な乱闘してましたよね)、やっぱりその頃からやらかしてたんでしょうか?

投稿者 s : 2006年01月13日 15:40

 はじめまして。真田さんのブログはいつも楽しく読ませてもらっています。ニックスもようやく光が射してきて借金返済に道筋が出来そうですね。ただ、いかんせんその要因となるプレイヤーがルーキーや若手というのが気になりますが、その辺は我が儘が少し改善されたように見えるリーダーにお願いしてしまいましょう。それだけ熱いハートと実力を持っていますからね。
 話しは変わって個人的な興味ですが、現在ニックスの中でもキープレイヤーの一人であるネイト・ロビンソン。ドラフト後にサンズからトレードされたわけですが、あの小さい体でサンズのスタイルでプレイする姿もちょっと見てみたかった気がします。

投稿者 MJ : 2006年01月20日 09:34