2005年11月30日
おとぼけ記者珍道中&New Faces
さて、シーズンが開幕して約1カ月がたったけれど、真田記者は相変わらずのボケぶりである。
つい先ごろは、<真田流インタビューの仕方>などを偉そうに語っていたわたくし(笑い)だが、いやはや、やはりインタビューというのは、そう簡単なものではない。囲み取材でさまざまな記者の質問を聞いていると、だれのどんなところがうまいのか、勉強になる。
まず<うまいインタビュアー>というのは、実に<うま味>のある質問を作り出してくる。聞いている内容は同じでも、使う言い回しや声の調子などで、思わず選手がしゃべりまくってしまうようなムードを生み出せる。そして、これだけのスキルがある人は大抵、1回目の質問でイマイチの答えしか引き出せなかったとき、実は同じ内容の質問を違う言い回しでもう1回出し、最終的にはその選手のイキイキしたコメントを引き出せる能力もあるのだ。
思うに、こういう<敏腕記者>たちは、聞く対象のキャラやそのときの機嫌などを心得ていて、機転が利けば、心理を読むのもうまく、ズバッ! とツボに切り込んでいける技もある。例を挙げるならば、元AP通信の記者で現在、ESPNコムのクリス・シェリダンは素晴らしい、熟練の聞き手だ(クリス、ホメてるよ! 日本語読めれば、いいのにな(笑い))。
そういった<敏腕記者>たちが、私が思いきって繰り出した質問を聞いて、選手が答える前に一斉にレコーダーを引いていく、あのこっぱずかしさ…とほほ。前に書いたように、1on1に持っていくためにわざわざそういう質問をはさんだ! という時は計算通りだからもちろんいいのだが、これが実は<自分的には素晴らしく気張ったつもり>の質問だったりすると、がっくり(泣)。「あれ、私の質問、そんなにくだらない!?…」てな感じで。
その他、ちょっとした勘違いからとんちんかんな質問をしてしまうこともあるし、はたまた大事なインタビューが、レコーダーの不調により録音されていなかった、という大泣き!? の事態も経験した。
この間は、トロント時代からあれだけ何回もインタビューしていて、データを知り尽くしているはず、のビンちゃん(ビンス・カーター)相手にちょっとした計算違い。「今回はビッグインタビューだから、私もプロフェッショナル、って感じでいきたいものだわ!」と気張って、「さてビンスさん、キャリア7年目を迎えたあなたですが…」と気分はFox Newsのお姉さん!?クールに切り出したつもりだったが、私がいつになく気張ってカッコつけてることも分かっておかしかったのもあるのだろう、「8年目、8年目だよ、ぷっ」とご本人に笑われる始末・…。
<真田記者のNBA珍道中>、まだまだ続くようだ(笑い)。
さてそんな中、今回は我がニックスの話題のニューフェイスをちょっと紹介しときましょう。
身長5.9(175センチ)。小さな体に大きなハート、この体格でビッグマンの頭越しにダンクを決められるので有名なルーキー、ネイト・ロビンソンだ。
先日のニックス-シクサーズ戦では、アレン(アイバーソン)とマッチアップして良いディフェンスを見せ、更にはアレンのクラッチジャンパーであわやセカンドOTか!? と思われたその直後に、奇跡のブザービーターを沈め、タフで有名なマジソン・スクエア・ガーデンのクラウドを総立ちにさせ、割れんばかりの歓声を浴びた。
このネイト、本当にNBAプレーヤーとしては小柄だが、ロッカールームなどでの態度を見てると実にデカい(笑い)。カワイイ顔立ちだが、その面構えは相当不敵。根性の座った<ガキ大将>的表情だ。
と思ったら、やっぱり兄弟でいちばん上の<お兄ちゃん>。少し前には、チームメートのジェローム・ジェイムスと練習中にケンカになり、「チーム一ののっぽとちびのケンカ」として、コミカルに報道されたばかりである。
「ああ、あのガキは、いいゲームを持ってるよ。たまに俺の位置を取ろうとするくらいにね(笑い)。情熱的で、いいと思う」とはポン吉のネイト評。
「いやー、あのブザービーターは気分が良かったよ。ロッカールームでは、チャニングとかが俺のものを隠しちゃったりしてふざけるくらい、みんな喜んでくれたしね。俺も次のルーキーが入ってきたら、同じことをしてやろうっと(笑い)」。
ルーキーらしくない、いい意味でのふてぶてしさと、このような<まだまだコドモ>と微笑ましくなる部分も持ち合わせている<リトル・ネイト>。小柄な体がゴムまりのように跳ねていく姿とタフなメンタルは、既にニューヨーカーのお気に入りになりつつある。みんなもぜひ、機会があったらチェックしてみてね。日本人選手とサイズ的には全然変わらないから、参考にもなるはず(並外れたリーピング能力は別として)。私としては、このネイトとT.J.フォードが、今季のオールスター・ダンク・コンテストに出れば面白いのにな、と期待してるんだけど…。
そうそう、日本人選手といえば、現在アメリカでNBAを目指している人がたくさんいると思うけれど、先日、ABAのハーレム・ストロングドッグスに所属する中川和之選手のプレーを見てきたよ。
彼は昨季は同じABAのロングビーチ・ジャムでプレーしていたので、NYは少しばかり寒い! のだそうだ。専修大学を初の日本一に導き、大学一のポイントガードとして名を馳せていた中川君。ボールハンドリングやクロスオーバーのキレもいいし、ジャンパーもなかなか。そしてこれはきちんと基礎を積んだ日本人選手のいいところだと思うけれども、彼もきちんとディフェンスができる。この日は、ゲームメークと自らの攻撃のバランスもよく、アメリカ人選手たちの中において、互角の存在感を放っていた。ジャパニーズボーラーの躍進も、期待したいね!!
November 30, 2005 10:17 AM
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コメント
いつも楽しみに拝見しています。日本の高校教師&コーチです。ネイトの記事があったので一言。
ネイトロビンソンは学生時代から注目してますが、いい選手ですね。NBAでもダンクシーンを見せて欲しいです。ニックスに入ってくれたおかげで、日本でもすでに何試合か見ることができるし、NYなら見に行きやすいのでうれしく思っています。先日(10月中旬)、ちょっとカレッジの練習を見にNYに行きましたが、ニックスのプレシーズンゲームが地元でなくて残念に思ったものです。
最後にちょっと細かい部分に突っ込ませてもらいますが、5-9が180cmというのはちょっと大きすぎでは?(笑)
真田さんの記事、今後とも楽しみにしています。
投稿者 G : 2005年12月01日 09:47
>5-9が180cmというのはちょっと大きすぎでは?
大変申し訳ございません。注釈を入れた者のミスです(汗)。
ただいま訂正いたしました。
投稿者 管理者 : 2005年12月01日 11:28
中川選手が向こうで存在感を放っているのは嬉しいですね!
初めて見に行った大学バスケの試合が専修大学優勝(彼の最終学年)の試合。
日本ではなかなか記事にならないのが残念だけれど、彼のHPはチェックしています。
ネイト・ロブとは身長がそんなに変わらないのでプレーの参考にしていこうと思います。
去年のNCAA(録画したもの)をもう一度ひっぱりだして見てみようかな。
投稿者 Kazuyoshi“K”takamatsu. : 2005年12月01日 19:42
中川選手を応援しています。 いろいろ教えてください。
第9戦では、中川選手の前評判を聞いて敵のバッファローは
2人のディフェンスをつけてゲームを始めたとか、
ハーレムのゲームメーカーになってきていると聞きました。
アメリカでも頑張っているのはうれしいですね。
私は、真田薫さんの記事をいつも楽しみにしています。
来週は中川選手と藤野選手の日本人対決とか聞きました。
投稿者 Y : 2005年12月08日 13:27

