Hangin' Around The NBA Wit Kaoru

2005年11月23日

NBAプレーヤーの憂鬱

今週のNY、いやアメリカ全体は<サンクスギビング・ホリデー>一色。日本語で言うと、<感謝祭の休日>ね。感謝祭当日は木曜日なんだけど、アメリカではクリスマス、ニューイヤーに続いていくビッグなホリデー。家族の元へ帰って、ママやおばあちゃんが料理したターキーを食べるのが<お決まり>。いつもは年中無休をうたう店も、この日はお休みだ。

アメリカ中が休んでしまうビッグなホリデーも<仕事>しているのが、NBAプレーヤーたち。当日24日も、キャブス-ペーサーズ、ソニックス-レーカーズの皆さんは<お仕事>だ。ゲームだけでなく、この時期はコミュニティー活動もしなければならない。ネッツのビッグ3、ビンス&RJ&J.Kiddは先週ブルックリンで(数年後にブルックリンに移転することを見越してのことだろう)、ニックスのジャマール&マリク・ローズ&JYDらもハーレムで、食べ物が必要な家族たちに<感謝祭ミール>の提供、サーブを行った。

日頃ユニホーム姿の彼らが、私服にエプロンをつけて、ぎこちない手つきで食べ物をよそってあげているのは何ともキュート! タフな環境にいる子供たちにとっても、夢のようにうれしい一日になったことだろう。だって、あこがれのNBAプレーヤーたちが、ターキー・ディナーをよそってくれたんだもの。アメリカのプロスポーツ・リーグは、本当にこういった活動が徹底している。日本も見習うべき部分だろう。

「前日にはまたロードに出てるけど、サンクスギビング当日にはどうするのか、って? 家に帰って、家族たちに<食べさす>。当たり前だろ!?」--ちょっと不機嫌な顔でこう言い放ったのは、我らがポン吉。実はここのところずっと、<ラリー・ブラウンとうまくいってない騒動>でローカル新聞をドカン! と飾る日が続いている。

事の発端はロード6連戦中、11月16日の対レーカーズ戦。コービーに42点を奪われるなど、めちゃくちゃにやられた試合後に「コーチ・ブラウンのシステムでは、自分の思うようにアグレッシブになれない」とポンが発言したという。その後ラリーさんに、自分を1番でなくて2番(シューティングガード)にコンバートしてくれと頼んだが、ラリーさんが「今は難しい。ニックスのポイントガードとして、君は依然としてアグレッシブになれるし、チームメートをもっとうまく生かさなければならない」と答えた、というものだ。

それ! とばかりにメディアが飛びつき、やれ<やはりブラウンとマーブリーは共存できない!>だの、<ステフォンはラリーが大っ嫌い!>だの、挙句の果てには<マーブリー、やはりトレードか!?>だのetcetc.…。それに対してポンが、「俺は、コーチの言うことに従うことに何の問題もない!ただ、それで勝てないのならハッピーでない、という意味だ」などと説明したけど、それが次の日には<ブラウンのシステムにハッピーでないマーブリー>ということに…はぁ。ポンちゃん、ラリーさん、ご苦労様…。

私も、一メディアである。それは間違いない。しかし、こういう<一語一句の揚げ足を取る><針の穴をつつくようなへ理屈をこねて、取るに足らない小さなことを面白おかしく騒ぎ立てる>という一部メディアの方法論には、あきれてしまうことも多い。

私の場合も、自分自身がプレーヤーだったとき、コーチと何度も衝突したものだ。でもそれは、お互いに<勝利>を目指すための衝突だった。ポンでなくたって、どのNBA選手でも、コーチと意見が合わないことなどいくらでもあるはず。チーム内部の日常茶飯事であるはずなのに、周囲が騒ぎ立てることによってより事態を深刻なものにしていないか?

「2つのタブロイド紙リポーターが、ただ<ストーリー>が欲しかったみたいだな。俺は、コーチのためにプレーすることを愛している」。ポンはこう言って、おおげさな新聞たちを批判している。でもこれって、ほんとだと思う。彼らは何か、<話題>が欲しいのだ。そして、時に1つのトピックを自分たちの好きなように、読者にウケると思う方向に<こじつける>。彼らだって、それが<仕事>なのだろうけれど…。幸いにも、私自身はメディアとはいってもこのようなことを強制的にやらされなければならない立場にないから、自分の好きなように、書かせてもらえる。

私は、プレーヤーたちの素晴らしいプレーを分析したり、彼らの<いい話>を聞きだしたりして<いいストーリー>を書きたいとは思っているが、毒々しい<悪口>や、無理やりな<ゴシップ>を立ち上げたくはない。そんな品のない記事を書くくらいなら、むしろ全くそれに触れたくないのだ。

<プレーヤーに対するリスペクト>を忘れたくないと思う。プレーヤーたちとコミュニケートし、彼らを理解しようと努め、<ホメて>伸ばそうとするコーチのことを<プレーヤーズ・コーチ>というが、それでは私が目指したいのは<プレーヤーズ・メディア>であろうか? 「そんなのただ、プレーヤーたちにおもねっているだけではないか」などと批判する輩もいるかもしれないが、それは誤解だ。<冷静な批評>なら、何度も書いてきたつもりである。

今、<ポン&ラリーの衝突>を騒いでいるメディアの中には、昨シーズンの騒動の1つ、<ポンが「俺がリーグNo.1のPGだ」発言をした>ということまで、またまた担ぎ出しているところもある。ふぅ…。だからさあ、ポン吉はさぁ、<NY出身のブラック・メン>なの! NYはブルックリンの果て、コニーアイランドのプロジェクト(低所得者用住宅)で育ったの! そういう彼らのカルチャー、バックグラウンドでは、どんなに実力がない者だって、「俺さまがいちばん!!」くらい強気な心を持ち、ハッタリかまさないと、サバイブできないの! だから、これはそんなにビッグディールじゃないんだってば!! 

こういう問題が起こったとき、ほんとに一番騒ぐのは、彼らのことを何も<知らない>リポーター、ライターたちだ。私だって、育った環境は彼らとは違うし、<日本人>だ。彼らのことを<真に理解している>とは、言えないかもしれない。でも少なくとも、いろいろ見て回り、聞き、知ろう、理解しようとはしている。「そうは言っても、彼らは今、<NBAプレーヤー>なのだ。彼らのほうが、こういう問題、騒動を起こさない<自覚><社会性>を身に着けるべきだ」という意見も、もちろん分かる。でもそれって、どこまで努力すればいいの? いつも思うのは、何か<Too much>に要求されてないか? ってこと。私は、彼らには、いくらNBAプレーヤーになって成功した今でも、根本的にはやっぱり<リアル>でいて欲しい。取るに足らないことでアホみたいに騒ぐ周囲を気にして、Too muchに仮面をかぶったコメントなど、ウソだ。彼らは、そういう一部の<小姑>たちのために「自分の言葉で語れないこと」にウンザリしているよ。

ホーム初勝利を得たポートランド戦のゲーム前、ニックスのロッカールームに入っていったら、メディアがだれもおらず、ポンと2、3人の選手がくつろいでいた。ポン吉が立ち上がり、こちらに歩いてきたので「Hi」とあいさつすると、彼も笑顔で「How are you doin’、ma?」と返してくれた。さすがのポン吉も、オフィシャルではなかなか出さない、くだけたストリート的話し方。周囲に他のメディアもおらず、私は地元メディアで、だいたいどんなことを書いているか彼も知っているので、リラックスしていたのだろう。

「本当は、こういうしゃべりかたが<ポン>なのにな。ビジネスとはいえ、自身が長いこと慣れている話し方も変え、さらには内容にも細心の注意を払わなくてはならないのは、ほんとに疲れることだろう…」。NBAプレーヤーの多くが<ブラック・メン>であり、プライベートでの<ブラック的話し方>などは当然前から知っていたが、こんな現況にいるポンの短いあいさつが、あらためて私にいろいろなことを考えさせた。誤解のないようにもう一度言っておくが、「だからオフィシャルでも<こういうしゃべり方>でしゃべっていいと思う」という単純なことを言っているわけではない。ただなんというか、もう少しバランスを取れないものか、世間の一部は、過剰で不必要な要求を彼らにしてやしないか、といったたぐいのことを思ったのだ。

この日のゲーム、ポンはラリーさんに言われた通り、アンセルフィッシュにプレーし、しかも16試投数で27得点をもたたき出し、チームの<ホーム初勝利>に貢献した。もう勝利が確定した4クオーター終盤にベンチに下がるときには、クラウドから盛大なオベーションを受けた。

「俺は、NYがどんなに<勝利>を愛しているか、知ってる。そのNY出身の俺にとって、<勝てないことへの欲求不満>を説明すること、俺に可能なやり方でプレーしないこと、というのは、とてもタフだ。俺はこの街を愛してる。この街も俺を愛してくれてるのを知ってる。俺としては、<コートへ出て行って、自分にできるすべてのことをそこに置いてこれない>というのは、グッドフィーリングではないんだ」。

このポン吉の言葉は<リアル>で、私は好きだ。<ラリー・システム>と<ポン吉ウェイ>が素晴らしいケミストリーを見せることを、願ってやまないよ。

November 23, 2005 01:56 PM

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コメント

偶然ここのブログを見付けて以来、更新を楽しみにしながら読ませてもらっています。
熱いシーズンと間逆にニューヨークって超寒い季節ですよね。お体に気をつけて
今回のような熱いブログから笑えるブログまで、
おつかれかもしれませんが、頑張って書いてください。

投稿者 さとけん : 2005年11月23日 15:25

いつも他のNBAコラムニストと視点が違うコラムを毎回楽しみに読ませてもらっています。

今回の記事、とても納得できるのですがやっぱり少し「それもプロという立場上しょうがないんじゃないか」とも思えてしまいます。ニックスがピストンズのような成績を残していれば、「コーチと選手の仲が悪くてうまくいっていない」と書きようがないですからね。

誇張した記事がいいと思っているわけではありませんが、成績を残していない以上、ある事無い事非難されてしまう事はしょうがないのかなあ~と。

投稿者 kasa☆hara : 2005年11月23日 16:51

Kaoruさんどうも~。
今回の内容、非常にシンパシーを感じました。
そう、オレも日頃重要視しているのは「他人へのリスペクト」です。
親しい人間へも、全くの他人へもコミュニケーションの根底に
あるべきは「リスペクト」だと思うのです。
そういう意味でkaoruさんの記事の根底にはいつもリスペクトがある。
読んでいてとてもいいVibeを感じます。(笑)
「リスペクト」があれば、プレイヤーもコーチもメディアもファンも、
「リアル」でいられると思うのですよ、オレは。

投稿者 ぶぅ : 2005年11月24日 08:44

いつも楽しく拝見しています。too muchに要求されるのは仕方がないと思います。それだけ、プロのスポーツ選手というのは社会的な影響が大きいと思うんで。特に子どもたちにとって、プロ選手の言動や行動はかなりの影響を与えると思います。でも難しい問題ですよね。

投稿者 s : 2005年11月24日 13:33

初めまして。毎回楽しく読ませて頂いてます。マスコミがどのように選手の声を伝えるかは、どの国、どのスポーツでも抱えてる問題やと思います。いまや、放映権無しではスポーツ経営が成り立たない時代です。ファンを惹き付ける為には悪役も必要不可欠やと思います。みんな仲良し~やったら、ほんまにそのスポーツが好きな人しか見ないとおもいます。

それに新聞記者の方々。特にNYなんて世界でも有数の競争社会ですよね?記事が売れないと記者達は飢え死にするわけですよね?やっぱり人間誰しもゴシップを楽しむと思います(少なくとも興味を持つ位は。)みんながみんな選手のいい話ばかりを書いてたら、ファンは離れていく一方やと思います。確かにサッカーの中田選手のようにマスコミのせいで生死を驚かされるようなことは絶対にあってはなりません。でも、僕は決してゴシップは悪い物と思いません。選手もサラリーマンが一生働いても稼げないような給料を一年でもらえるんですから、それ位の犠牲はしょうがないんでしょうか。

後気付いたのは真田様自身が黒人に対して思いやりが強すぎるんじゃないかな~?と感じます。題名が"Hangin' around the NBA"やのに、毎回黒人プレーヤーの話(Larry Brownを除いて)で、「ほんまは悪いイメージのプレーヤーやけど、根は違うのよ。」って。今のままでは"Hangin' around the ghetto"って思います。もっと幅広い活動をされてもいいと思います。去年のスパーズに何人の外国籍のプレーヤーがいました?いまやNBAは多国籍の時代じゃないでしょうか?ghettoよりもやばい内戦中の国から来てるプレーヤーもいるはずです。そういった選手の取材をして、コラムに書いて頂いてもいいんじゃないでしょうか?って思いました。長々と生意気なことすいません。

投稿者 bj : 2005年11月24日 14:23

初めまして、タカマツカズヨシと申します。
以前から楽しく読ませていただいています。

“プレーヤーズ・メディア”素敵な発想ですよね。
いくらプロアスリートだからと言え、何でもかんでも批判は考えもの。確かにそれを生業としているメディア人には仕方のないことなのかもしれませんが、それに対する選手への理解を重んじる真田さんの哲学には共感します。
気を使ったはずの発言が意思とは違った形で猥雑した記事にされる心労は計り知れないでしょうね。
多額の給料を受け取るからと言っても、心無い中傷や過剰な憶測からの痛みは変わらないのですから。

地元メディアとして、選手が素直な言葉で話せる人、その存在は温かいですね。

投稿者 Kazuyoshi“K”takamatsu. : 2005年11月24日 16:02

今回は真田さんらしくないというか真骨頂なのか、ズバっと切り込んだね。
同じジャーナリストとしてうなづけます。
真の情報を伝えたいのか、ただ単に生活や金儲けのために書くのか?
悪いことは悪いと書いても問題は無いけど、一の事を百に拡大して書くのは間違っていると思う。
今回はタブロイド版の新聞が書いているとのこと。日本でも○○スポーツが得意でゲスに煽って部数を伸ばそういう魂胆はミエミエ。だだけど多くの読者はそんなことは眉唾だと思っているから。
そんなゲスな記事の対象になるのも、人気スポーツゆえの税金なのか?
所詮マイナー紙、マイナージャーナリスト、いや書き屋でしかないのです。
自分もそう思はれないように注意します。

投稿者 あ : 2005年11月24日 17:59

ひょんなことからここの存在を知り、
少々読ませていただきました。

失礼ながら、元NY在住者として真田様のゲトーの黒人プレーヤーの話には・・・、かなり?辟易しています。

ゲトーって奇麗事やお涙頂戴話では済まされないような事ばかりですし、そんな簡単に私達が<これ!>と断定して書けるような話は少ない。
色々な事を日本の読者に誤解させていると思う。
リスペクトっていうのも非常に難しい単語だと思いますよ。そんな軽々しく口にしないでしょう?彼らも。そもそも他人であり有名な選手でもある彼らを本当の意味でリスペクトしているなら、ブログに書いてある事は、彼らにとっては<プライバシーの侵害>である事も含まれています、そのあたりはどうなんでしょう?
これではNYに沢山いるであろう、わざわざゲトーに住み、黒人達のお尻を追い掛け回しているヒト達(Hangin Around the ghetto) に見えます。頑張って!

投稿者 R : 2005年11月25日 16:35

みなさん、日夜ゲームに興奮、一喜一憂しておられるところでしょうか!?久々に登場しました、カオル本人ですが(笑)、ほんとに久々でごめんなさい。

さて、これもほんとにピンぼけくらい時間がたってしまって、今更なんですが、1ヶ月前くらいにいただいた、<NBAふぁん>さんのご質問にお答えします!ごめんね、もうご本人も忘れちゃったくらい、時間がたっちゃったかな?アレンのフレーズの原文、というやつね。私は、アレンのことを約5年間取材してきたので、彼がお気に入りでよく使うフレーズというのはほぼ把握しているつもりですが、これもその中の1つ。彼がそれこそ、何十回と言っている一節ですので、そのときそのときによって多少言い回しや語順、単語等が違っている場合もありますが、一例を書いておきますね。

「I try to be a bettr person before a basketball player every day-When I come home at night、look at myself in mirror and don’t wanna turn my eyes away from it」。


さて、毎回みなさんからいろいろなコメントいただき、ありがとう。ほとんど楽しく、また有り難く読ませていただいてます。ただ、その中で、今一度これを言っておきたい、と思わせるものもたまにあるのです・・・いいですか、今一度言わせてください。<このコラムが面白くない、気に入らない、嫌いな方は、読まなくて結構>ということ。Rさん、私の<黒人ゲットー話>?に辟易しておられるそうですが、では、読まないでください。That’s it。とてもシンプルなことです。私には、このようなネガティブで失礼な感想を、見も知らぬ他人にわざわざぶつけてこれるという発想が、全く理解できません。

これも何度も言いましたが、このコラムは私の名前を冠した、とても私的なコラムです。<NBA全般を、冷静かつ客観的にリポートする>という趣旨のものでは、ありません。<真田 薫が見た、聞いた、感じた>こと、<真田 薫が興味を持っていること>を、好き勝手に書いているものです。ですから、たぶんに主観的だし、それを面白い、興味深い、と思う読者の方々が、私と一緒にNBAをHang Aroundしているような、気楽な気持ちで楽しんでくれればいい、というものなんですよ。
私はNBAと、夏のストリートボールも取材しています。もちろんですが、今現在のNBAには、黒人選手以外の素晴らしい選手もたくさんいますし、私としても彼らのことももっと取材してみたい、また書きたいと思っています。ただし、現場から肌で感じ、そして決めた自分の出発点はやはり、<リーグの大半を占める黒人選手たちのバスケットボールを理解したいのなら、その多くのバックグラウンドであるゲットー文化、状況を理解しようとするところからトライしないと、真の理解には到達できない>、ということでした。そして、<彼らにとってのバスケットボールが、ゲットー文化と深く結びついていて、そしてそれが一大カルチャーに成長している>ということについては、ほぼ100%間違いないと、今では確信を持っています。そう思った自分が、実際に彼らの歴史的コミニュティであるハーレムに住んでいろいろ見よう、感じようとし、彼らから話を聞き、書こうとすることの、どこがいけないのでしょうか。Hangin’Around The Ghettoではないのか、と思われるのなら、それも結構。自分はそういうことに興味があるから、自然と書く頻度が多いのです。そしてそれが鼻につく方は、ただ読まないでいただければいいのです。
Rさん、元NY在住ということでしたが、Rさんの見た、または知っている<ゲットー>って、何ですか?確かに、お涙頂戴ではありませんね。そんな気楽なものとして、ここでは捉えてきていませんから、それはRさんの読み違いであると思われます。リスペクトという単語も、これは実際には、本当によく使われている単語ですよ。少なくとも、私が体験してきた中では。この単語は、日本語でいういわゆる<尊敬>という意味もありますが、<敬意を表する>、<尊重する>といったようなニュアンスでも使われ、NBAのロッカールームや、ストリートボールの現場や、はたまた我が黒人友人たちとの会話の中などで、1日に1回は登場するような言葉です。Rさん、NY在住中に、何を見て、聞いていらっしゃたんでしょうか。もしもRさんが、<私が読者に誤解を与えている>というのなら、Rさんの<リスペクト単語論>は、どうですか?私の情報が、Rさんの知っている、もしくは感じている情報とは違うのでしょうが、だから<読者を誤解させる間違った情報>なのでしょうか?私にとって間違った情報とは、数字や具体的事実、いわゆる年表ものなどの間違い以外には、ありえません。その他、それぞれのライターが、それぞれのトピックについて伝える情報は、<そのライターの情報>です。そして、これは<正しい>、<賛同する>、<好きだ>と思うものをピックするのは、受け手の権利です。
<プライバシーの侵害>、このフレーズも、ここでRさんが使われているのは全くのピンぼけだと思いますが?「お前の文章には辟易している、わざわざゲットーに住んで、黒人のお尻を追い掛け回している」というような、品性の無いフレーズをわざわざぶつけてこれる方が、こんなピュアなトピックを場違いなところで持ち出しても、全く説得力がありません。それこそ、Rさんの偏見ではないのでしょうか。Rさん自身の偏った嫌悪感で<ゲットー周り、黒人周り>を捉えているからこそ、そういった発想になるんだと思います。
熱い反論には私もキリがなくなってしまいますが(笑)、本当にここでもう1度。今までにも、<何か道理がおかしい>、<冷静でなく悪意的>といったコメントをいただくたびに言ってきましたが、私はここでは、私の書きたいことを、書きます。<私が見た、聞いた、感じた、調べた、思った>ことを、書きます。「もっとバラエティが欲しいな」といった、建設的で冷静なリクエストはいくらでも受け付けますし、参考にしますが、「私の文章を嫌いな人からの批判」によって、自分の書く内容、スタイルが変わることは全くありませんから、どうぞその辺りはご理解ください。「私の書くことが嫌な人は、どうぞ読まないでください、そして、私は邪魔しませんから、自分は違うぞ、という意見をご自分なりにいくらでも発表してください」。これだけです。なんだか今は、自分もNBAプレーヤーのような、気分です(笑)。

投稿者 kaoru : 2005年11月26日 17:00

こんにちは、kaoruさん。いつも楽しみに読ませてもらっています。話題が少々ずれてきていますね、、、。でも、こういった話は大切だと思います。
自分はNBAで活躍している黒人選手は同じく活躍している白人選手よりも、どちらかというとリスペクトしてます。
それは何故かと言えば、やはりアメリカという国の中におけるアフロアメリカン?の持つ歴史的な背景からです。彼らの故郷はアフリカですよね。無理やり奴隷としてアメリカに連れてこられて最終的に奴隷から解放されはしたが、生活や立場が劇的に変わることはなく、挙句の果てにゲットーに追いやられては凶暴だの何だのと言われる、、。
貧富の差が激しい中で、貧しく弱い立場の人間が教養を得ることは簡単ではないはずです。ましてや、彼らの場合は望んでアメリカという国に来たわけではないでしょうから。
白人社会の中に無理やり突っ込まれて生かされて、同じ教養を持てというのは、もう差別としか言い様がないのではないでしょうか。黒人の人達を白人社会に押し込むよりも、立場の強い白人側が黒人社会を理解して歩み寄ろうとするべきだと思いますし、その責任が当然のごとく彼らにはあると常々思っています。
そういった歴史的背景があるからこそ、NBAで活躍している黒人選手には特にリスペクトせざるを得ません。スポーツに限らず音楽(HipHop以外にも)においても、彼らの作り出してきたモノの恩恵を世界中で受けています。逆境の中で生みだしたルーツミュージックと言われるものたちetc,,,。
周囲の人間が上っ面や表面上の出来事ばかり見て、歴史的背景やなぜそうなったのか?といった本質を見ようと考えようとしない限り、いつまでもゲットーはゲットーのままでしょう。だからと言って、そこに住む彼らに非があるとは思えません。
非難されるべきなのは、彼らをそこへ追いやった側の人達のはずです。

最後に物事の本質を見ようとする姿勢というのは、今回のテーマのジャーナリズムにも必要であると思います。
ステフの件に関しては、真田さんの書かれた内容の方が遥かに本質を見ようとしていると感じましたし、ステフの発言こそが確かにリアルだと思います。でも、それをそのまま記事にしても面白くないからといってスパイスを掛けまくって真実から程遠い記事にしてしまうのは、本当にプロのジャーナリストの仕事なんでしょうか?あることないこと書いて、『これが俺らの仕事。これで金を稼いでるんや』なんて言われても『素人でも書けるようなハッタリ記事を書いて金儲け出来るボロい職業やねんな』と言い返したくなります。
取材される側にプロフェッショナルを求めるなら、取材する側もプロフェッショナルであろうとするべきだと思います。これは以前、イチローも言っていました。
ジャーナリストとしてのプロの仕事というのは真実をどう面白く、魅力的な文章で伝えるか。それに尽きると思っています。
一部のジャーナリストの方達はその辺りを自分勝手に解釈して履き違えているのかもしれませんね。

投稿者 ペニー : 2005年11月26日 19:06

今回の議論は実に興味深いですねぇ。読者側が意見を述べることは一向に構わないことですが、この場で言う必要があるでしょうか?僕はないと思いますよ。ここはNBAに興味関心がある人たちがバスケットボールに関して色々語りたいと思ってみているブログなのですから、書き手側に「あなたのブログはここが悪い」とか「偏見だ」などと批判することは間違っていると思います。(勿論、リクエストはいいと思いますが)そのようなことが書きたい人は別のブログをお勧めします。そして最も重要なのがこのような話になるときは大体黒人社会に関してのときなのです。そもそも薫さんが偏見の持ち主であるならばNBAフリーライターと言う職業にも就かないのではないでしょうか?実際このリーグは黒人が大半を占めていて、毎晩彼らのプレーを楽しみにしている全国の人がいるのですから。私的なことになりますが、僕はNBAという一つの社会に出会って黒人と言うイメージが逆になりました。以前はそれこそ道で通り過ぎれば振り返ってしまう、いわば偏見者でした。しかし今となってはまったくそのようなことはなくなり、同じ人間なんだって思うようになりました。日本人の中に偏見を持っている人が今だに多いのは事実です。しかし彼らの考えは誤解です。話を戻しますが、NBAを学ぶことは黒人社会を学ばずにはいられないと思うのは僕だけでしょうか。彼らなしには成り立たない以上、彼らを語らないではいられません。そう考えると薫さんのような視点も必要だと感じます。

投稿者 ちび : 2005年11月26日 23:54

はじめまして。いつもkaoruさんの記事を楽しく読ませてもらっている者です。もちろんこのブログに加えて、HOOPの記事も楽しく読ませてもらってます。

話題にのぼっている黒人選手のこととは全然関係ないんですが。

今月のHOOPとてもおもしろかったです!
カーターのインタビューや新連載の月刊ビンス・カーター、Hip Hop Hava in NBAのクリスティッチの記事、とても楽しく読ませていただきました。ネッツファンの僕にとってネッツの選手たちのことをいろいろ知ることができてとてもうれしいです!Hip Hopのほうではあまりというか全然記事にならないクリスティッチのプライベート的なこと(音楽、サムライが好きとか 笑)などが知れてとてもおもしろかったです 笑

新連載の月刊ビンス・カーターでもカーターはよくTJとゲームをするとか(TJはネッツベンチの横に座って試合を見てますよね、キッドにタオルをわたしたりするのはとても微笑ましいです)試合を見るだけでは知ることができないことを知ることができ毎月のHOOPの楽しみが増えました! もちろんネッツの選手のことだけでなくほかのチームの選手の記事もとてもおもしろいのですが・・・ネッツのこと多く書いてほしいなー・・・なんて 笑 ←あんまり気にしないで下さい 笑

まぁそれは置いといて 笑 これからも元気に他には無いとっっっってもおもしろいNBAの記事を書き続けてください!!!

投稿者 橙 : 2005年11月28日 00:34

毎回楽しく読ませていただいております。

今回の真田様の記事が下記に記載されている通り「すべての著作権は日刊スポーツ社に帰属している」のであれば、今回のRさんのコメントは、新聞を購読している人が新聞記事に対して新聞社へ意見を投稿した程度だと思いました。
真田様の個人的なブログであれば、“文句ある奴は読むな”と言う姿勢ごっもともだと思います。しかし、ギャラが発生していようが、していまいがプロとして公に、このブログ上で真田様の記事を連載されるのであれば、ご自身の書いたことに責任とプライドを持ち、人それぞれの価値観も受け入れ、Rさんの意見もりスペクトしてあげてください。
NY辺りでは、人種、職種、によって頻繁に使われる単語が違うってことなんだと、私は理解しました。
あくまでも素人の投稿に対し、真面目に対応されている真田記者の熱心な仕事ぶりにリスペクト。

投稿者 u : 2005年11月28日 15:17

私もHOOP読みましたよー。Kaoruさんの文章はここでいっぱい読んでるせいか、雑誌で読むと「あ、これそうかな」って分かるようになりました。そして名前を確認すれば案の定(笑
この書き方私はすごい好きです。読んでるだけでもこっちまでテンション上がってきてNBA一層楽しめます☆

今回もまた一騒動(?)ありましたが、ここに書き込んでる人はみんな、私も含め誰だか分かりませんからねぇ。そんな中で自分の名前公開していろいろ書いていくのは、すごいことだと思います。真っ向勝負です!かっこイイです!!(よく意味分かんないですね 笑

とにかく私はそんなKaoruさんの姿勢をリスペクトしてますヨ。

投稿者 Blue : 2005年11月28日 19:53

いつも楽しく読ませていただいています。
これからも楽しい記事をよろしくお願いしますね。

話題に挙がっているのは難しい問題ですね。
私はこのコラムが好きなのでこれからも読ませてもらいます。

ところで話は変わりますが、私が尊敬するKNICKSのペニー、今はどんな感じでしょうか?
試合にも出場していないみたいだし、怪我もしていない?みたい・・・。
全盛期からずっと彼のFANを続けていますが、今期はどうなっているのか・・・。
よかったら彼の今の状況を教えてください!

それではまた次の記事を楽しみにしています。

投稿者 KJ : 2005年11月29日 11:02

質問に答えていただいてありがとうございます。
確かに忘れかけてました(笑)


僕もいつも楽しく読ませてもらってます。

投稿者 NBAふぁん : 2005年11月29日 11:51