Hangin' Around The NBA Wit Kaoru

プロフィル

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★真田薫(さなだ・かおる)
 埼玉県出身、NY在住。故障のため、バスケットボールを断念。R&Bシンガー「Cheyenne」として97年デビュー。アルバムリリースやライブ活動のかたわら、ラジオ番組のMCも手がける。00年からNBAを精力的に取材。

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2005年10月26日

Dress Code

開幕を間近に控え、各チーム頑張っておるわけですが、いやー、沸いてますね、ドレスコード(服装規制)。さまざまな選手、そしてさまざまな人々が、さまざまな発言をしているけれども、皆さんの意見はどうかな?

談話によると、昨年、アイバーソンを含むUSチームが、ベオグラードの現地の最高級レストランでヨーロッパチームの選手たちと食事会をしたときに、USチームの何人かがバギージーンズ、ドゥーラグ(※)、チェーン、ワークブーツ、といったヒップホップ・ファッションで登場し、コーチだったラリー・ブラウンは「何人かをホテルに追い返そうかと思ったくらい恥ずかしかった」そうなんだけど・・・。

ファイン・レストランで食事をするのも大好きな食いしん坊の私は、さすがにこういう状況では、こりゃちっとまずかった、とは理解できるけれども、これはあくまでも彼らの職業が関連してくる話ではなく、<T.P.O.>の問題だ。これとは逆に、彼らがもし、魚釣りに行くのにスーツで現れたとしたら、やはり<変>でしょ? 

職業が<バスケットボール>というスポーツであり、そのスポーツ現場に出てくる彼らアスリートたちが、果たして<職場>では、いつでも<ビジネス・カジュアル>をしてなければならないのかどうかについては、私はちと疑問。ウォール街で働くビジネスマンたちは、スーツが仕事服。消防士は、消防服が仕事服。アスリートたちの仕事服は、ユニホーム。それさえ守っていれば、あとは個人の趣味でいいのではないだろうか・・・。

今回は、賛否両論を生んでいるその<ドレスコード>の概要、各人の反応など、もうチェック済みの人も多いと思うけれども、<真田流翻訳>で紹介したいと思います。

<概要>

総合ポリシー:ビジネス・カジュアル

*襟付き、またはタートルネックのシャツかセーター
*スラックス、カーキパンツ、ドレスジーンズ(なんのこっちゃ)
*ドレス・シューズ、ドレス・ブーツ

試合に出ない選手が、ベンチまたはスタンドから観戦する場合

*スポーツコート着用
*ドレス・シューズ

禁止アイテム

*袖の無いシャツ
*ショーツ(つまりショート・バギーとか。これって、今のユニホームじゃないの?)
*Tシャツ、スポーツ・ジャージー(もちろんチームのものはよし)
*ヘッドギア(ドゥーラグ、バンダナ、キャップ、ハット)
*チェーン類等のジュエリー
*スニーカー、ワークブーツ(ティンバーランドに代表されるよね)
*グラサン

こう見てくるとお分かりかと思うんだけど、

要は<ヒップホップ・ファッション>の締め出し、なわけですね。

リーグをまさにヒップホップ化してしまった、NBA一のヒップホップ・アイコン:アレン・アイバーソン。一昔前とは違い、昨年プレーオフ時にピストンズ・ファンにコインを投げられたときの様子が物語るように、彼も今ではすっかり<余裕ぶっこき>の大人。既に<王様>の風格、何でも言いたい放題が許されている感のあるアレンちゃん、反論を唱えるにしても冷静であった。

「彼らは、俺の世代-ヒップホップ世代をターゲットにしている。これは正しくない、と、俺は思う。どんなものを着ているかで、人々をジャッジすることはできない。殺人者にスーツを着せることだってできる、でもスーツを着たって、彼は依然として殺人者だ。ある人間にタキシードを着せただけで、その人間が素晴らしい人物に生まれ変わるわけではない」。

彼流に、印象的なフレーズをこのように述べたあと、はたまたこんなコメントも。

「でも、リーグがどうしても厳しく取り締まる、ってんなら、俺は守るしかなくなるだろう。服装のせいで、何ゲームも出場禁止になるわけにはいかないからな。ま、少しずつ、テストしてみるぜ(笑い)、どこまでこのルールを破ったらこれくらいの罰金が科せられて、どこまでだったらゲーム・サスペンドになるのかを、ね(笑い)」。

冗談半分とも取れるアレンちゃんのこんな発言に対し、球団のビリー・キング
「選手が、それぞれの判断で試行錯誤をしてみるのは、いいのではないだろうか」。

リーグに入ってきた当時は、それこそチェックのシャツに程よい太さのさわやかなブルージーンズ、という優等生スタイルだったのに、いつのまにかアレンちゃんに指導を受けてしまい、一時期はドゥーラグまでかぶってきて、私をあ然とさせたこの人。ビンちゃん(ビンス・カーター)はアレン王とは違い、言いたい放題すると、またたたかれてしまうだろうけど、依然として<正直者>なのは変わってなく、私はいいと思う。

「僕はただ、人々には自身を表現する自由が与えられるべきだと、思っている。それぞれがしたいと思う格好をすることに、全面的に賛成だよ。僕たちがバスを降りてロッカールームに行くまでにどんな服装をしているかを問題にする人たちって、どこかにいるの? 僕は、そういったことがこんなに重大なトピックになるだなんて、思ってみたこともなかった。僕たちは、夜間に飛行機で移動したりもする、そんなとき、ラクで心地よい格好をしていたいよ--この世界のみんな、そうでしょ?」

次代を担う重圧のかかるレブロン(・ジェームズ)は、やはり今回も分別くさい、<子供らしくない>!? コメント。

「僕にとっては、そんなに大変なことじゃないよ。人々はときどき怠け心が出て、きちんとした服装をするのが面倒くさかったりすることもあるけど、でもこれは<仕事>だ。仕事に行くように見える服装でなければいけないと、いうことなんだろう」。

ダイハード・ニックス・ファンで知られる、ブラック・フィルムの雄:スパイク・リー。

「僕は賛成だ。ドラフトの当日、選手たちは何を着て、スターン・コミッショナーに握手をしてもらったんだい? <スーツ>だ」。

辛口で知られる、ジョーダン世代のスター:サー・チャールズ(・バークレー)

「いいと思う。きれいめな格好をした白人の子と、ドゥーラグにスローバック・ジャージーの黒人の子が、俺のところに就職の面接に来たとしたら、俺は白人の子を雇うよ。それがこの社会の現実だ。今のNBAのブラック・キッズたちも、その現実を理解し、社会性を身につけなければいけない」。

<優等生><ナイスガイ>のイメージを崩さず、今でも絶大な人気を誇るグラント・ヒル

「僕は、ドレスアップするのが好き。僕がリーグに入ってきたころは、選手たちはみな<お洒落競争>をしていたもんだよ。このルールは、いいと思う。何人かの選手は苦情を言うかも知れないけど、僕は理解できるよ」。

今季は果たして、アレンちゃんと上手くいくのか、C-Webb(クリス・ウェバー)!? 現在のNBAユニホーム、バギー・ショーツを定着させる原動力となった、かつてのヤング・キッズたちのヒーロー・ボーラー集団:ミシガン大ファブ・ファイブ出身のこの人は、よりディープなトピックにまで踏み込んだ、熱い発言。

「人々は、これが<人種差別>的なことでもあるといって騒いでるね。でもその理由が、<黒人たちは(経済的、または文化的な欠陥で)スーツを着られないのだから>というのであれば、それこそが<人種差別>なんだと思う。僕だって、ラッパーのカニエ・ウエストだって、スーツを着ることができるよ。でもただ単に僕は、<自分のしたい服装>を選びたいだけ。まあね、このルールのことが<人種差別>だって言うんなら、この<Damnアメリカ>のどこにでも、差別はあるんだ--僕はそれを、あえて声高に言わないけど。今回は本当に驚いた。ルールだというなら、いずれ自分は従うけれども、
1=人は、何事でも<こうしろ>と強制されたら嫌なものだ
2=僕たちはほんの1週間前までこれを知らされなかった、だから苦情を述べる時間も、怒る時間も、じゃあ、何か他の解決策はないのかと考える時間さえも、なかったんだ」。

Tシャツが大好きな熱血オーナー、マーク・キューバンは<マニー・パワー>もあってか、かなーり、立てついてます。でもさすが、先々を見越した鋭い視点、アタマいい~!

「リーグ経営陣の何人かは、ただ<自分たちに心地よいように>、持っていこうとしてるんだ--選手たちを理解し、コミュニケートしようとはせずに。選手たちが、シニア・マネジメント側に好かれ、フィットするような格好をするよりも、より一般の若いお客さんたちに近い格好をすることのほうがよっぽど収益をもたらすということを、全く理解していない」。

そして最後は、今は決してリーグに真っ向から対抗できないこの人、しかも今回の規則が持ち上がった元のところは、キミが起こした事件もあるのよ、という、いわば張本人!? しっかし真田はやっぱ、ロンちゃん(ロン・アーテスト)も=マイ・メン!! ストロング&オトボケで好きだぜ~、ロンちゃん! 皮肉スパイスの効いたキュートなコメント。Yeah~。

「俺は、あんまりスーツタイプの男じゃないんだけどさ、でもだから、楽しむことにするよ。紫のシューズに黄色のスラックスを履いて、バーガンディ色のシャツを着てさ、ちょんぎったタイをはめて、ラベンダー色のスポーツコートをはおるんだ」。

※ドゥーラグ=ラグは布の意味。単体で頭に巻いたり、キャップやヘッドバンドなどと合わせて巻いたりする。ヒップホップアイテムの定番。日本の手ぬぐいのようなアイテムだが、米国ではオシャレ?

October 26, 2005 10:00 AM | コメント (17) | トラックバック (3)

2005年10月19日

Fresh Prince Of NBA 完結編<王子>から<王>へ

我がNYニックス、ファイナルに進出した栄光の90年代を知っているプレーヤーが、ついに誰も、いなくなってしまった。アラン・ヒューストン、引退になっちゃった--ニューヨーカーは厳しいから、デイリーニュースに載ってたファンの感想、みんなボロクソだったらしい。ちなみに私の野朗の友人たちなども「あったりまえだよ! 3年間もロクにプレーできてないやつに、年間何十ミリオンも払えるもんか!! これでやっと、ニックスも良くなるぜ!」とけんけんがくがく。

でもさ、最近でないにしたって、彼がニックスというフランチャイズに貢献したのは、確かなことじゃない…? なんて、ちょっと切ない私だった。故障でバスケをやめなきゃいけない辛さ、よく知ってるよ…ここ10年ではおそらく、リーグ一センスの良いおしゃれさんだったアラ・ヒューのファッションを見られなくなるのも、寂しいことである。

今日はニックスのプレシーズン・ゲームがあったんだけど、アランのロッカーは既に片付けられて、デイビスのものになってた。NBAって本当に、厳しいね…。

そんな光景をゲーム前に見てちょっと辛くなり、コートに出てみると、あ、JYD! ユニホーム姿ではもちろんないけど、彼の姿をまたここで見られてうれしくなった。私を見つけ、「ヘーイ、元気!?」ってハグしてくれる優しいジェローム。ここでちょっとエナジーを回復したので、今日の相手チーム、私にとってもナジミの深い、シクサーズのロッカーへ行ってみよう。

実は昨夜、私は既にアレンちゃんを見てちょっと話もしているし、一緒に写真まで撮っているのだった(アレンを長年撮影してきたカメラマン、私の仕事仲間でもあるRbkのゲイリーが、撮ってくれたのだ)。
何があったのかというと、アレン・アイバーソン、キャリア10年-うわー、ホント!?-を記念し、<アンサーIX>が発売になるのもあって、NYダウンタウンは<Canal Room>というクラブで、記者会見&パーティーが行われたのよ。記者会見では、相変わらずのスピーチ上手ぶりを見せてたアレンちゃん、しかしRbkが作成した、アレン10年の足取りビデオを見たときには感慨深くて、私も思わず涙ぐみそうになってしまった。

アレンちゃんてやっぱ、すごいんだなあ、とあらためて感心。ちなみに先行情報だけど、このアンサーIX用のTV CM、めっちゃくちゃCooooool!!!マジ、かっこいい。鳥肌たつよ。11月1日からオンエアだって。

会見が終わって、そのままパーティーとなった。きれいなウエートレスさんたちが、次から次へとアペタイザーを持って回ってきてくれるんだけど、私と仕事仲間のジャパニーズ・ビューティー!? 2人、もーう食いまくり(笑い)。特に、ブラックガイズのとこへ持ってってもほとんど売れない<スシ・ロール>を、「あのチャイニーズ・ガールズ(こちらでは、アジア人と見るとまずはチャイニーズ、と思われるのよ)のとこへ持ってけば絶対に売れるわね!」とばかりに、ニコニコ運んできてくれる彼女たちであった。

そんな中、VIPルームのアレンちゃんは、シャンパン片手に上機嫌。DJはフロム・Hot97のDJ S&S(ちなみにすげえ、上手かった)、MCはBETのTigga、イグドーラやスティーブン・ハンターらチームメートたちも参加。DJはうまいやら食べ物もお酒もウマイやら、で、私もすっかり楽しく酔っ払ってしまい、ゲイリーに向かって「美しく撮ってよね、美しく!!」と叫んだアレン王子との写真も、なんとも酔っ払い顔(とほほ)。

そんな<酔っ払いナイト>を過ごした翌日である今日、私は夕方になってもまだヘロヘロに疲れてたんだけど、シクサーズのロッカーへ入っていったら、アレンちゃんはすっきりした顔で座ってた。彼も昨日はゴクゴク、シャンパン飲んでたのに、やっぱアスリートって、元気なのね…昨夜はバタバタしてて渡せず、今日持ってくると約束したゲイリー写真&我がアレン記事の載っている雑誌を渡し、先日行った日本の話などを少し。
「2度目だけど、今回はまた良かったぜ、ジャペン」
って、言ってたよ。

昨夜の会見時に流れたビデオでは、さまざまなハイライトシーンもあったんだけど、<Controversy>というセクションがあって、アレンが通ってきたさまざまな騒動をも振り返った。

オールスターでMVPを獲得した年。「俺たちのリトル・マンに、やらせてやろうじゃないか」といってアレンをファースト・オプションに据えたラリーさんに感激し、受賞スピーチで真っ先に「俺のコーチ、俺のコーチは、どこ!?」と叫んだアレンも、結局最後までブラウンとは小競り合いを繰り返した。最後の方ではもう、「アレンとラリーは彼氏と彼女のようなもんだ」とメディアに評され、恒例行事みたいになっていたっけ…。ラリー・ブラウンと何度目かにもめたときの、今でも覚えてる彼のセリフ

「俺たちは、ファッ●ン・プラクティスなんかのことで、こんな大騒動になるくらいモメてるんだ。どうせモメるなら、もっと違う、デカいトピックでモメようぜ!?」。

そして、結局アレンのトレードを実行せず、「私はね、もうあのアスホールどもをコーチするのはやんなったんだ」と言ってラリーさん自身がシクサーズを去っていったときも、アレンは一言も、反論もしなかった。この夏、クリス・ウェバーが「アレンとは一緒にプレーできない」と漏らしたとして話題になったときも、一言も、何も、言わなかった。

思えば、アレンがメディアに向って身内の悪口などを言ったことって、1度もないんだよ。

奥さんとケンカして、彼女を素っ裸で外に追い出し、しかもその後、ガンを持って探し回ったということで、これまた大騒動になったとき。このときも私は、アフリカン・アメリカンの友人たちとともに、さんざんあきれたものだった。

「これって、俺たちの仲間にはよくある、ちょっとドラマティックなタイプの男が、ドラマティックな夫婦ゲンカをしただけじゃ、ねえのか!? こんなに騒がなきゃいけないことなのか?」って。

ラップ騒動のときもそうだけど、だいたい中心になって騒ぎ立てているのは、アレンが育ったようなコミュニティーの事情、彼らのカルチャーなどを全く知らないやからたちなのだ。

「10年を振り返って…俺はいつだって<Misunderstood(誤解)>されてきた。誤解する人々は、俺の外見で判断する。俺から何を聞いたか、俺が何を言ったか、どのように振る舞っているか、ではなく。俺は、良い父親、良い夫、良い友人、良いいとこ、良いブラザー、だよ」。

まさしく、その通りなんだと、私も思う。少なくとも、昨夜のようにクラブでChillしている、プライベートのアレンちゃんを見ていると、本当に、そう、思う。非常に面倒見の良い、ビッグ・ブラザーなんだ。

そして今は、ただ単に<ビッグ・ブラザー>ではなく、<王>の風格を備えてしまった。さまざまな騒動を乗り越えてキャリア10年、30歳。もうすっかり余裕を身につけ、私などの一記者に至るまで、コドモをいたわるような笑顔を見せるようになったアレン・アイバーソン。もう、<フレッシュ・プリンス>とは呼べないな…アレンと話したくて、ただ彼の周りにいたくて集まってくるさまざまな人々を、威厳と優しさとを持って受け入れてやっている昨夜のアレンちゃんを見て、心の中でつぶやいた私だった。

もうそろそろ、この<王>の指を飾るチャンピオン・リングが捧げられても、いいころだろう。彼はそれにふさわしい…。

「リーグに入った最初のころ、確かに俺は、他人に対しての正しい振る舞い方、本当に余裕のある、素晴らしい人格者がどのように人々に接するかということを知らなかったと思う。I’m from ghetto。ゲットーでは、誰もそんなこと、教えちゃくれなかった。そんなことより、<生きていくこと>に精一杯だった。今の俺は、バスケットボール・プレーヤーである前に素晴らしい人間であれるよう、日々ベターな人間になれるよう、努力している。夜、家に帰って鏡の中の己を見つめたとき、目をそらさずにすむように---」。

October 19, 2005 02:55 PM | コメント (7) | トラックバック (1)

2005年10月13日

プレシーズン・ネッツつれづれ

プレシーズンゲーム、いよいよ始まったよ!

またまた忙しい時期がやってくるけど、すごくワクワクする。やっぱり私って、バスケットボールが好きなんだな~、と毎年実感するこの季節。生まれ変わったら何になるか、もう決めているんだ。自分の遺伝子!? では、ビッグマンには到底なれそうにないので、やっぱり経験してきたSGかSF。しかも、男がいいな(荒いプレーができそうだから(笑))。タイプでいえば、アレンちゃんやぽん吉みたいなど根性ガードか、ビンスみたいなダンク・キングみたいな、アスレティックなボーラーになって、ギャングスタ・ラリーさんに指導され、そしてラシードとテクニカル・ファウル合戦をやりながらもロッカールームではシュガー・レイのように背後にバラをしょってキラキラ輝きたい…(笑)!? なんてアホみたいなことを想像しながら、まずはNJネッツのゲームを観てきました。

マンハッタンはポートオーソリティからバスに乗り、はるばるコンティネンタル・アリーナに着くと(いつになったらブルックリンに引っ越してくるのかな。ねえ、Jay-Zったら)、まずはネッツのロッカールームへ行ってみた。選手たちがほとんど中にいないのもあるけど、いつものメンツ、デイリーニュースのオムも、おちゃのみず博士(彼はネッツのビートライターの1人で、敏腕ベテラン記者なんだけど、日本語が分からないのをいいことに、私はこっそりそう呼んでいるのだ)も、しゃべりだしたら止まらないインサイドフープス・ドット・コムのジェフも、私の飲みのみ仲間:APのクリスも、誰もいない。あれ~、ということでペーサーズのほうへ行って見ると、いたいたみんな、誰かのところに集まっている。

その誰かとは――ロンちゃんだ!

 昨シーズン暴れてしまい、年間サスペンドをくらったロン・アーテスト。この日をどんなにか、待ってただろうね。まあ、もちろんこの日は、ニコニコ丁寧にメディアに答えていた彼だが、プレーの方も相変わらずディフェンシブ、気合入ってたよ! ちなみに私個人的には、彼の怒りやすい性格は認めるけど、昨シーズンのあの乱闘事件についてはいささか同情的だった。若い男だったら、あんなふうにファンにビールをかけられたりしたら、誰だって怒るんじゃないかな、って。戻って来られてよかったなぁ、ロンちゃん、今季は思い切り、コート上で暴れまくれ!

この最初のプレシーズンゲームでのネッツは、まあ、まずはスタメンを出して仕上がり具合を見て、ベンチ陣、新人を慣らす、というお決まりのパターンをやったが、感想はまずまず。バックコートの御三家(キッド、カーター、RJ)のケミストリーはまだまだ良くなる、もっとエキサイティングになる余地がある感じ。ビッグマンたちも同様、新人たちに関してはもうちょっと見てみないとなんとも。でも、新しいメンツ(移籍組)は予想以上に良いようだ。

話はさかのぼるが、プレシーズンが始まる前にメディア・デーというのがあって記者会見や写真撮影をし、そしてキャンプがあった。私は、NJネッツのメディア・デーと、キャンプを少しだけ見て来た。もちろん、メディアに公開されているパートというのは、すごく重要な部分ではないんだけど、それにしてもローレンス・フランクコーチが中高生のような基礎的練習を取り入れているのは印象深かった。例えば、オールコートでの巡回ランニング・レイアップとか、反復ダッシュとかね。

ネッツは新しいメンツが大勢入ったので、それにも注目して見ていたけど、やはり御三家にも目がいく。NJに来てからすっかり明るくなったビンちゃんは、ここでもえらい張り切ってたぞ。
「A――i、I’m goin’!!(よーし、俺、いきまーす!)」
とか終始叫びながら、ピョンピョン走り回ってたよ。私自身、ヒザの故障でバスケができなくなって、アスリートにとって故障というのがどんなに辛い経験か身にしみて分かっているので、同じようにヒザのケガで苦しんだビンスとは以前、その感想、苦しみについて話をしたこともある。今季、チームが飛躍すれば、彼個人としてはMVPも夢ではないのでは、と言われているので、ぜひぜひケガには気をつけて、活躍して欲しいね。

ちなみに、私から見たこの<ネッツ御三家>、それぞれのキャラで面白いよ。
J・キッドは、女性に優しいジェントルマン。
話し方もすごく柔らかく、たまに廊下やロッカールームなどでムーブ!? がかちあうと、必ず私(女性)を「お先にどうぞ」と言って通してくれるんだ。さすが、現ワイフのジュマナさんをはじめ、トニ・ブラクストンなど美女たちと浮名を流して!? きただけのことはある(私の今までの体験から感じたことは、このタイプのプレーヤーってやっぱモテモテで、スーパーモデルや女優さんなど美女中の美女たちを口説けるらしい、ということ。このカテゴリーに入るのは、タイラ・バンクスとどうなったのかが噂されるクリス・ウェバーとか、バネッサ・ウィリアムスと結婚していた超絶ハンサム、リック・フォックスなどなど、etcetc…)。

RJは、とっても素直でナイスな、はしゃぎやさん。
いつでもニコニコ、陽気にしゃべってくれるから、取材もとてもやりやすい。自分自身がお人形さんのような顔をしてるけど、これでRJもなかなかやりて!? らしく、スーパーモデルの彼女がいるんだよ。おでかけも好きなアクティブ派で、クラブなどでの目撃情報も多々。

この2人に対し、割と複雑なのがビンス。
シャイな性格のようで、いかにもムス、とした表情なのにえらくナイスな内容のことをしゃべっていた、なんていうのはしょっちゅう。最初のころは、「もーう、この人、怒ってんの、それともノッってんの、どっちなんだよー!?」と戸惑ったものだったが、なんとなくキャラがつかめた今では、たまににらまれたり、ぶす、とされたりしても気にならなくなった。だってそういう顔をしながらモソモソ、「Thank you very much…」とか言ってたりするんだもん。

キッドやRJのように、すべての女性に向かって明るくフレンドリーに「ハーイ!」とか言いまくれるタイプではないようで、結構な口下手・無口キャラ。モテるには違いないけれども、今まであまり浮いた噂も出てこなかった。奥さんは、カレッジからのロングタイム・ガールフレンドで、小柄でカワイイ感じだが、華やかなタイプというよりはいわゆる<普通な>、良い人そうな女性。ちなみにこのビンちゃんワイフは、アントワン・ジャミソンの奥さんと姉妹で、要は、ノースカロライナ大時代のチームメート同士だったアントワンとビンス、アントワンが先にお姉さんのほうと知り合い、その妹をビンちゃんに紹介、そして2人とも仲良くそのままゴールイン、ということになったのですね(ビンちゃんのほうは、かなり長いこと遠距離恋愛してた模様だけど)

…と、どんどん<昼の芸能情報>!? みたいになってきてしまったので(笑)、まあこのビンスに関しては、また後ほど詳しく書きます。

それにしても、新しいメンツが増えたなあ、ネッツ。
切れ長の目がきりっ!! と涼しいクリフ・ロビンソン、苦労人ジャック・ボーン、良い子のジェイソン・コリンズやレペゼン・ヨーロッパのクリスティッチとZ、それ以外はみんな、新しくなった。昨シーズン、ロッカールームを盛り上げていたジャバリ兄貴や、気のいいビューがいなくなったのは、寂しいな。でも、これが、タフなNBAの世界。情け容赦なく、ビシバシとトレード、カットされる。代わりに移籍してきた、ベテランのマーク・ジャクソンやラモンド・マレー、ルーキーのアントワン・ライトなどが、どんなふうに機能してくれるか、にも注目だね。ファイナリストになってくれい、ネッツ!!(ん、そうなると、私にとって移動等は楽でいいが、また<マイアミの潮風・トロピカルカクテルちゅー・プラン>がおじゃんに…)

October 13, 2005 10:44 AM | コメント (4) | トラックバック (1)

2005年10月05日

あなたは、何スクール!?

各チーム、今日からトレーニング・キャンプに入った。いよいよシーズン到来だね!

毎年、オフに突入したときには、「また来シーズンが来るまで寂しいな~」なんて思うんだけど、いざまたシーズンが始まる時期になると、「えっ、もうシーズン!?また、何もしないで夏が終わっちゃったよー(泣)」と嘆くハメに。しかしやっぱり、毎晩NBAのハイレベルなゲームが観られると思うとうれしい。

kaoru051007.jpg

今回はオフの締めくくりとして、<シーズン到来直前!最後のオフ・イベント>模様をリポートします。アレン王子の話はまだまだ続くけど、ここでまた一息。


ハイエンドなブティックが立ち並ぶ5番街、日本でも有名な通りだけど、そこに<NBAストア>はある。先日店内で、<NBA LIVE 06>-ビデオ・ゲームね、このプロモーション・イベントが行われた。ゲストがなかなか、豪華な面々。今回、この2006年バージョンのカバーを飾る、ケロケロけろよんドウェイン・ウェイドお隣NJのもじもじビンス・カーター(写真)<若いのにおっさん級の落ち着きとルックスを持つ組>にカテゴライズされるクリス・ボッシュ(ちなみにこの組の代表は、レブロン・ジェームスだ)、そしてビンスの弟分ともいえる<新ダンク王>、ジョッシュ・スミスの4人。さらには、サウンドトラックに参加したオールドスクール・ソウルミュージックの大御所、ブライアン・マックナイトまで登場し、充実のラインナップだった。


イベントの内容はといえば、前もって代金を払い、レシートを持参したファンが、レジスターに並んだ4人のプレーヤーたちからじかにこのゲームを受け取れる、というもの。

この4人中では、一応1番年上でベテランであるビンちゃんが、なんだか張り切って他の3人を仕切っている。ビンス・ママによれば、元来は張り切り屋なのだそうだが、おとなしくて繊細な、どちらかといえば、アスリートというより芸術家キャラな彼は、久々にパブリックに出てきて緊張しているのか、ニコニコッ、としたかと思うと、次の瞬間にはどよーん、と静かになったり、表情や言動に妙に落ち着きがない。
トロント時代から何度となく彼をインタビューしてきた私は、「この夏、ダディになったってのに、こんなんで大丈夫なのかなぁ、もう、ビンの助は」みたいな、なんだか<おせっかいババア>のような気持ち。


K:「元々、すごいゲーム好きでしょ。一時期は、ヒマなときには寝る、眠るのみ!なんて言ってたけど(笑)、今でもゲームはするの?」
V:「もっちろん!今日だって、ゲームするために来たんだもん(笑)。ゲームはMy Thingなんだから」
K:「それで、上手くなってるの」
V:「うん、ちょっと。ちょっとだけかな(笑)」。


今回の主役、カバーになっているケロっちドウェインは、またあらためて近くで見ると、ケロよんには間違いないが、実はほんとに美形だった!?ということを再認識。なにしろ肌が、キレイなのだ!!
他の3人は、無精ひげの跡など濃く、ニキビなどもぽつぽつできてたり、毛穴がやはり男性バージョンだったりするのに比べ、ケロのその美肌なこと。つるっと滑らか、光沢のある黒いなめし皮のよう。ピープル誌上で、<最も美しい50人>に選ばれたのが、今まさに理解できたぞ!という感じであった。

誤解のないように言っておくと、私は別に<美少年ファン>でも、<美肌フェチ>でもない。しかしやはり女としては、「うーむ、機会があればこの美肌の秘訣を聞き、我が身の参考としたいものだ」などと思ってしまった。もちろん、ゲームのことや来るシーズン関連の質問をするメディアでごった返しているこのイベント中、珍しいがゆえにただでさえ目立つ、英語のネイティブでないアジア人女性記者である私が、「その美肌のワケを教えて、ドウェイン!?」と迫る勇気は、なかった。


ひときわヒョロッ、と背の高いクリス・ボッシュは、というと、これはもはやベテランの風格、どっしりと落ち着いている。
コロコロとテンションが変わって妙なはしゃぎっぷりを見せているトロント時代の先輩を、微笑ましく見守っているかのようでさえあった。今季ラプターズは、彼のチームになるだろう。


<新ダンク王>ジョッシュは、といえば、まだまだ一般と同化してしまう、新人らしい雰囲気であった。オールスターのダンクコンテスト時に少し話を聞いたが、そのときの初々しさがまだ失われていないと言おうか。「お願いだから、そのままいってね~」と、思わず心の中でつぶやく私。


そんな中、ケロよんドウェインにマイクを向けようと、ちびすけな身長をえいやっ!!と最大限に伸ばそうとしたら、ゴキ、と誰かにぶつかってしまった。「Sorry!」と言って見上げると、そこには穏やかな微笑みを湛えたブライアン・マックナイトが。

「いつでも好きなときに、僕にぶつかっていいんだよ、お嬢さん」----Oh,あなたはかの、<ザ・オールドスクール>!!もーう、なんてステキ、ブライアン!?<女にあまあまジェントルマン:見事にオールドスクールで賞>を、文句なしに彼に捧げた。


これぞオールドスクール、混乱しているシャイなミドルスクール、輝くお肌のニュースクール、カワイイまるきりニュースクール、ニュースクールの年なんだけど中身はオールドスクール・・・いろんなタイプのブラック・メン模様を眺められた1日だったよ。読者の男性陣、あなたは誰に、1番近い!?

Photo by Chie Suzuki

October 5, 2005 01:05 PM | コメント (2) | トラックバック (8)