セルジオ越後 ちゃんとサッカーしなさい

プロフィル

 1945年(昭和20年)7月28日、ブラジル・サンパウロ市生まれ、日系2世。18歳でサンパウロの名門クラブ「コリンチャンス」とプロ契約。右ウイングとして活躍し、ブラジル代表候補にも選ばれる。1972年来日。藤和サッカー部(現:湘南ベルマーレ)ではゲームメーカーとして貢献。辛辣で辛口な内容とユニークな話しぶりにファンも多く、各地の講演活動も好評。

※関連ホームページ
(株)パスインターナショナル「セルジオ越後」ページ

2008年01月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    

バックナンバー

エントリー

RSSフィード

Powered by
Movable Type 3.34


2007年12月17日

カカだけが光った大会

<クラブW杯:ACミラン(イタリア)4-2ボカ・ジュニアーズ(アルゼンチン)>◇16日◇横浜国際◇決勝

 カカのワンマンショーだった。長いドリブル、スピードある突破力、瞬時の判断力、どれをとっても世界一にふさわしい選手だ。自分でゴールを奪えるし、ゴールに近い選手を見つけ、アシストもできる。今が旬の選手を見ることができた観客は本当に幸せだよ。

 チームも1週間前から来日し、本気モードでコンディションも調整していたが、ベテランが多く、若いカカがいなかったらどうなっていたか分からないよ。今や、ACミランにとってはカカは欠かせない選手だな。

 ボカ・ジュニアーズは前半は互角だった。引いて、いい守りをしていたが、カカ1人にやられてしまった。リードされてからは、引いて守るわけにはいかずに、傷を広げた。カカとは逆に、中心にならなければいけないパレルモが全く機能していなかった。前線ではポストプレーもできず、突破力もなく、孤立していた。思い切って外せなかったのかな。ボカにとっては悔いが残ったと思うよ。

 カカだけが突出し、光り輝いた大会だった。(日刊スポーツ評論家)

December 17, 2007 11:16 AM

2007年12月11日

愛媛の気持ちで金星だ

<クラブW杯:浦和3-1セパハン(イラン)>◇10日◇豊田◇準々決勝

 浦和のコンディションが戻ってきたのが勝因だろう。選手の動きを見れば、クラブW杯に照準を合わせていたのが一目瞭然(りょうぜん)だった。前半から左サイドの相馬の突破、崩しが効果的だった。1トップ気味のワシントンのモチベーションも高く、ゴール前での動きは良かった。ただし、セパハンは余分な1試合を戦っているわけで、ベストではなかった。勝って当たり前の試合だったと思う。

 勝ったことで、浦和はやっと世界と戦うスタートラインに立てたわけだ。世界のACミランと真剣勝負ができるチャンスはそうはないよ。失うものは何もないんだ。逆に、得るものは大きいだろう。世界のクラブと日本の差はどこにあるのかを直接にピッチで感じる幸せを味わってもらいたいものだ。

 世界のACミランが相手だからといって、負けるとは限らない。何が起きるか分からないのがサッカーの魅力でもある。金星を狙って前向きに立ち向かっていけばいいんだ。悔いを残さないように戦ってもらいたい。横浜FCや愛媛の気持ちになって、戦えばいいんじゃないかな。(日刊スポーツ評論家)

December 11, 2007 11:49 AM

2007年12月08日

オシム流引きずるのやめろ

<日本代表の新監督岡田武史氏が会見>

 会見をテレビで見て、岡田武史監督が心配になったよ。日本代表の新監督誕生なのに、新鮮味がないんだ。どうしてもオシム監督を引きずっている感じだ。岡田監督はスペアじゃない。加茂監督から代わった前回とは状況が違うよ。「オシムイズム」を継承するかは、岡田監督が決めること。周囲が考えることじゃない。

 スタッフも同じ。スタッフは監督が決めるのが常識でしょう。総理大臣も代われば、新しい内閣ができるんだ。同じスタッフでオシム色を出したいなら、岡田監督ではなく大熊コーチか反町U-22代表監督を昇格させればいい。岡田監督を選んだのなら、信頼して任せるべき。「勝ったらオシムのおかげ、負けたら岡田の責任」というのでは、岡田監督がかわいそうだよ。

 交代の原因が病気だったから、これだけ騒がれた。でも、この時期に監督が代わることは、世界的には決して珍しくない。緊急事態でも何でもない。韓国は7日、オーストラリアだって6日、新しい監督が決まったばかりなんだよ。トルシエ、ジーコと4年間同じ監督に任せたことで、日本はマンネリ化したんだ。

 日本代表の監督がオシムから岡田に代わった。それだけだし、それ以上のものはない。ただの監督交代なんだ。いつまでも前監督の後を継ぐというイメージを残すべきじゃない。協会も、メディアも、いいかげんオシムを引きずるのやめなきゃいけない。でなければ、岡田監督の存在感はいつまでたっても出てこない。

December 8, 2007 11:54 AM

2007年12月02日

攻めも守りも平均点の鹿島

<J1:鹿島3-0清水>◇最終節◇1日◇カシマ

 鹿島は大逆転優勝で喜んでいるだろうが、今季のチームは申し訳ないが強いという印象は受けない。目の前の1試合1試合をコツコツとものにしてきた平素の努力が、大きな果実となった。日本代表もおらず、残念ながら傑出した選手もいない。小笠原が戻ってきて、確かに安定はしたが、攻めも守りも平均点のチームだった。取りこぼしが少なかったのが優勝できた要因だろう。

 試合の勝ち方、リーグ戦の戦い方を知っていたともいえる。自分たちの実力を信じ、同時に決して過信せずに戦い抜いたことが良かったんだろう。マークされていたG大阪が脱落し、浦和の終盤の変調さにも助けられたが、数的不利に立たされた前節の浦和戦を粘り強く戦い勝ったのが大きかった。東西の両横綱が転び、陰に隠れていた大関が優勝したような感じだな。

 浦和は、天皇杯の愛媛戦もそうだが、最後に負けてはいけないチームに負けて2連覇を逃したのは残念だった。ACLチャンピオンになるという快挙を成し遂げ、そこから息切れした。連戦の疲れが出たのか、モチベーションが下がったのか、選手起用も含めて結果的にはチーム状態がベストではなかったんだな。ベストメンバーで競り勝ってきたチームが、柱になる選手が欠けると意外にもろかったことを、最後に露呈してしまった。

 最後に、今季「これは」という選手が見当たらなかった。全体的なレベルも下がっているようで、今後が心配になってくる。(日刊スポーツ評論家)

December 2, 2007 10:57 AM