セルジオ越後 ちゃんとサッカーしなさい

プロフィル

 1945年(昭和20年)7月28日、ブラジル・サンパウロ市生まれ、日系2世。18歳でサンパウロの名門クラブ「コリンチャンス」とプロ契約。右ウイングとして活躍し、ブラジル代表候補にも選ばれる。1972年来日。藤和サッカー部(現:湘南ベルマーレ)ではゲームメーカーとして貢献。辛辣で辛口な内容とユニークな話しぶりにファンも多く、各地の講演活動も好評。

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2007年10月19日

1-0のしっぺ返し

<北京五輪最終予選:カタール2-1日本>◇C組◇17日(日本時間18日)◇ドーハ

 勝たなければいけない試合だったし、選手もベンチも勝てると思っていただろうな。内容はどうあれ、これまでは1-0で勝ってきていた。だが、その1-0で勝ってきたことのしっぺ返しを食らってしまった。2点差でも危ないというのがサッカーだが、いかに1点差というのが、もろいものか身に染みたはずだ。守りきって勝つほど難しいものはない。追加点を取るチャンスはあったが、いつものように取れなかった。ツケは必ずはね返ってくるものだ。

 リードしていた時点で勝つつもりだったはずが、追い付かれた時は「引き分けで勝ち点1」という考えになっていた。勝ちに行くことを捨て守りきることを選択したのが、厳しいアウエーでの負けにつながった。疲れていたがボールを追いかけていた柏木を交代させたが、抜けた穴から、勝たなければいけないという強い意志を持ったカタールの攻撃は激しくなってきた。ピッチの上でも精神的にも引き始めれば、相手はかさにかかって攻めてくるのは当たり前だろう。

 大混戦になったが、五輪に行けなくなったわけではない。あと2試合、ゴールを重ねて勝つことが最低条件になる。「何が何でも勝つという意志」こそ求められる。(日刊スポーツ評論家)

October 19, 2007 11:02 AM