セルジオ越後 ちゃんとサッカーしなさい

プロフィル

 1945年(昭和20年)7月28日、ブラジル・サンパウロ市生まれ、日系2世。18歳でサンパウロの名門クラブ「コリンチャンス」とプロ契約。右ウイングとして活躍し、ブラジル代表候補にも選ばれる。1972年来日。藤和サッカー部(現:湘南ベルマーレ)ではゲームメーカーとして貢献。辛辣で辛口な内容とユニークな話しぶりにファンも多く、各地の講演活動も好評。

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2007年07月22日

相手10人でも崩せぬ「限界」

<アジア杯:日本1-1(PK4-3)オーストラリア>◇21日◇準々決勝◇ハノイ

 レベルの高い相手に引いて守られると、なかなかゴールをこじ開けることができないのが残念ながら現在の日本の実力だな。ボールはキープできるんだが、ゴールにつなげることができない。ゴールを奪うバリエーションが不足しているんだ。レベルの低い相手に対しては、こじ開けられたが、決勝トーナメントで戦うチームになるとゴール前での決定力不足を感じる。

 確かにチャンスはあったが、勝ち越しのゴールを奪えなかった。選手交代も遅れ、日本は11人しかいないチームになっていたようだ。だからこそ、ベンチも代えにくかったのかもしれない。選手層が薄いのは、苦しい試合になればなるほど、厳しい状況になってくる。相手が10人になっても崩せないところが、現在のチームの限界なのかもしれない。

 PK戦を勝ち上がった前回大会同様、またも川口に助けられた形になった。準決勝はオーストラリアのように比較的前に出てくる相手じゃないだろう。アジア的に引いて守ってカウンターに徹してくるようなチームだろう。そして、オーストラリアより速いカウンター攻撃を持っていることを忘れてはいけない。より危険なチームになる。ゴールをこじ開けられるような多彩な攻撃のパターンとスピードの変化がないと、川口頼み、PK戦による運頼みになってしまう。

 ボールが持てることは立証できているんだから、危険でもゴールをこじ開けるための勇気を持たないと、先は見えてこない。(日刊スポーツ評論家)

July 22, 2007 11:11 AM