セルジオ越後 ちゃんとサッカーしなさい

プロフィル

 1945年(昭和20年)7月28日、ブラジル・サンパウロ市生まれ、日系2世。18歳でサンパウロの名門クラブ「コリンチャンス」とプロ契約。右ウイングとして活躍し、ブラジル代表候補にも選ばれる。1972年来日。藤和サッカー部(現:湘南ベルマーレ)ではゲームメーカーとして貢献。辛辣で辛口な内容とユニークな話しぶりにファンも多く、各地の講演活動も好評。

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2007年07月29日

このままで本当にいいのか

<アジア杯:韓国0-0(PK6-5)日本>◇28日◇3位決定戦◇インドネシア・パレンバン

 日本は韓国が10人になっても勝てなかった。勝たなくてはいけない相手、絶対に勝たなくてはダメな状況にもかかわらず負け。数的優位を感じることができない攻撃だったのが情けない。相手DFが待ち受ける形のところにラストパスを出しても、なかなか崩せない。決定的なチャンスもあったが、PK戦になる前に決着をつけられなかったのが敗因だろう。

 有利な状況を生かせない選手たち、決まり切った選手交代しかできないベンチワークは、見直さなくては次につながらない。交代選手が結果を出していないのに、同じ選手を使っているのは解せないね。ほかに起用する選手がベンチにいないのか?

 4位と3位では大違い。最近の日本代表としては、最もレベルの低いチームだろう。選手もそうだが、オシム監督で本当にいいのか? コーチングスタッフも含めて、しっかりとした冷静な分析をしなければ、次のW杯予選を勝ち抜くことはできない。川淵会長(キャプテン)や協会の強化スタッフが「このままのオシム体制で大丈夫」という根拠のない結論を出すことだけは、絶対に受け入れられない。(日刊スポーツ評論家)

July 29, 2007 11:17 AM

2007年07月26日

1点差の完敗

<アジア杯:サウジアラビア3-2日本>◇25日◇準決勝◇ハノイ

 日本は負けるべくして負けた。「シュートよりボール回し命」じゃ勝負には勝てない。サウジアラビアは無駄なボール回し、キープなんかしなかった。常にゴールを目指し、得点を狙う動きをしていた。1点差だけど勝負としては完敗だった。

 日本は決め事なんだろうが、ボールをキープし、ボール回しをすることがゴールへの近道という意識が強すぎた。ゴールに近づき、ゴールを狙えるポジションの選手もシュートを打たない。次の選手にパスしてしまう。シュートを打つ意識が低すぎたのが敗因だ。

 選手層の薄さも致命的だった。結局交代選手による得点はゼロ。ベンチ入りしている選手とレギュラーとの差が大きかったので、使えなかったんだろう。オシム監督が選んだチーム編成が機能しなかったことを自らの采配(さいはい)で認めてしまったな。

 新しいヒーローも生まれなかった。いつまで川口、中沢に頼っているんだ。前回のアジア大会のVTRのような大会だった。それも質の悪いVTR。いってみれば、ジーコ監督の在庫で戦ってきた。オシムイズムでは結果が出なかった。この1年間、何が残ったのか? ゼロという結果が出ただけだ。

 (日刊スポーツ評論家)

July 26, 2007 10:30 AM

2007年07月22日

相手10人でも崩せぬ「限界」

<アジア杯:日本1-1(PK4-3)オーストラリア>◇21日◇準々決勝◇ハノイ

 レベルの高い相手に引いて守られると、なかなかゴールをこじ開けることができないのが残念ながら現在の日本の実力だな。ボールはキープできるんだが、ゴールにつなげることができない。ゴールを奪うバリエーションが不足しているんだ。レベルの低い相手に対しては、こじ開けられたが、決勝トーナメントで戦うチームになるとゴール前での決定力不足を感じる。

 確かにチャンスはあったが、勝ち越しのゴールを奪えなかった。選手交代も遅れ、日本は11人しかいないチームになっていたようだ。だからこそ、ベンチも代えにくかったのかもしれない。選手層が薄いのは、苦しい試合になればなるほど、厳しい状況になってくる。相手が10人になっても崩せないところが、現在のチームの限界なのかもしれない。

 PK戦を勝ち上がった前回大会同様、またも川口に助けられた形になった。準決勝はオーストラリアのように比較的前に出てくる相手じゃないだろう。アジア的に引いて守ってカウンターに徹してくるようなチームだろう。そして、オーストラリアより速いカウンター攻撃を持っていることを忘れてはいけない。より危険なチームになる。ゴールをこじ開けられるような多彩な攻撃のパターンとスピードの変化がないと、川口頼み、PK戦による運頼みになってしまう。

 ボールが持てることは立証できているんだから、危険でもゴールをこじ開けるための勇気を持たないと、先は見えてこない。(日刊スポーツ評論家)

July 22, 2007 11:11 AM

2007年07月17日

また失点…守備に不安残る

<アジア杯:日本4-1ベトナム>◇16日◇1次リーグ◇B組◇ハノイ

 当たり前の順当な結果に落ち着いた。体力、組織力でベトナムより明らかに上回っていたので、もっと差が開いて勝たなければいけなかった。3連覇するためにより良い1位通過という条件はクリアしたが、これからが本当の戦いになる。

 決勝トーナメントに進出したチームは準々決勝で対戦するオーストラリアをはじめ、日本と実力に差がないから、失点が命取りになることを忘れてはいけない。その意味でベトナム戦でも1失点し、3試合すべて失点していることは、勝ち抜いていく上では守備に不安が残ったままだな。守りの連係を厳しくしないと勝つのが難しくなる。攻撃面でも、中村俊や遠藤がFWに近いポジションで自由に動ける保証はない。

 守りは同じメンバーで戦ってきたが、アクシデントがあった時に新しい選手を起用してうまく順応できるのか? 攻撃では交代で出場した選手が得点していないし、絡んでもいない。先発メンバーとの差も気になる。リードされた場合に、追い付くための交代の切り札的な選手が見つからないし、監督以下、ベンチを含めての総力戦で戦うにしては選手層が薄いことをあらためて感じた。

 (日刊スポーツ評論家)

July 17, 2007 12:02 PM

2007年07月14日

10人相手に失点、後半反省を

<アジア杯:日本3-1UAE>◇13日◇1次リーグ◇B組◇ハノイ

 3-1だったが、何とか勝ったという感じだな。勝ったことに意義はあるが、後半は相手が1人少ないのに得点は奪えないし、逆襲されて失点しているようじゃ、とても快勝とはいえない。合格点はつけられないな。最終戦のベトナム戦に勝利すればB組1位になるチャンスは得たが、得点できる時に取っておかなければいけないという反省点は相変わらず残った。

 後半に高原がベンチに下がり、中村俊もピッチから去った。それから得点できなかったことで、選手層が薄いということを露呈してしまった。相手が10人になって、もっと差をつけられるはずだったが、全く別のチームになってしまった。

 UAEが初戦でベトナムに負けたことも別に不思議ではなかった。組織的な守備ができていなかったし、攻撃にも脅威を感じなかった。勝てる相手にはきちんと勝つという意味で、日本は初戦の反省を生かしてはいたとはいえ、後半の内容は負けチームのようだった。まあ、反省材料があった方がいいのかもしれない。

 最終戦のベトナム戦は完全アウエーになるが、その中できちんと勝ってこそ、スタートラインに立てる。

 (日刊スポーツ評論家)

July 14, 2007 12:14 PM

2007年07月10日

少なすぎる攻撃のバリエーション

<アジア杯:日本1-1カタール>◇9日◇1次リーグ◇B組◇ハノイ

 オシム監督も選手たちも勝ちゲームを引き分けにされて負けたような気分だろうな。「勝ち点3で1位通過を目指す」というシナリオ通りには行かないのがアジアのサッカーだ。どんなに内容がよくても結果的には紙一重になってしまう。底力を発揮しても差をつけられず、結局は実力に差がないという証明のようなゲームだった。優勝するために必要な1位通過は、現時点で厳しくなった。自分たちで難しくしてしまった感じだ。

 1点の怖さを思い知ったゲームだったんじゃないかな。確かにゲームは支配していたし、ボールは十分過ぎるほど回すことができた。ただし、サッカーは相手ゴールに入れるゲームなんだ。ボールを緩く回していても得点は生まれない。メリハリをつけた攻撃のバリエーションが少なすぎた。決定的なチャンスをつくり出すために、無理をしてでも勝負するシーンがあまりにも少なかった。だから絶対に決めなければいけない場面でも外してしまうんだ。とどめを刺せなかったのが、負けたような引き分けに持ち込まれた原因だ。

 2点目を取りに行くのか? 1点を守り切るのか? どうにも中途半端だった気がする。羽生で追加点を狙ったんだろうし、橋本で守り切ろうとしたんだろうが、監督の思惑通りに行かなかった。とどめを刺すなら得点できる可能性の高い選手を出した方が良かった。オシム監督にとって、起用した千葉の選手が外しまくっていたのは皮肉だったね。(日刊スポーツ評論家)

July 10, 2007 11:34 AM