2007年05月02日
五輪代表の“バーゲン”連鎖が心配
先日、日本サッカー協会が北京五輪アジア2次予選最終戦のマレーシア戦(6月6日、東京・国立)の入場料金を大幅に値下げしたが、理解に苦しむね。実質的な消化試合とはいえ、U-22日本代表に、値段に見合う実力が備わっていないことを協会が自ら認めたことになる。五輪代表のバーゲンセールだな。こんな試合をサポーターがスタンドから真剣に応援できるだろうか?
安い入場料で観客を集めて、スポンサーに体裁を繕う算段なんだろう。チームの強化を考えるよりも、目先の利益しか見ていないから、こういう選択しかできないんだ。一貫した指導のもとで選手を育て、強豪との試合で力を発揮させてこそ、サポーターに受け入れられるチームになるはずだ。ふだんからその努力をしていないから、集客に苦労することになる。今回の値下げがサッカー界にマイナスの連鎖反応を引き起こさなければいいけれど。
Jリーグも消化試合に入ったら入場料金を値下げするのかな? 既に優勝争いから遠ざかったチームもある。「Jリーグの試合も」と考える人が出てきても不思議じゃないよ。15年目を迎えたJリーグだが、果たして入場料金に見合った試合が展開されているかどうか? 入れ替え戦のような迫力たっぷりの試合が毎日のようにあれば、誰も文句は言わないだろうし、スタジアムにも足を運ぶ。
最近のJリーグの試合は創設当初の熱気、情熱をどこか置いてきてしまったようだ。実力が接近しているといえば聞こえはいいが、チームが増えてダンゴ状態でレベルは年々下がってきている。一部のチームは強いが、それでも群を抜くほどではない。それぞれのクラブが、まあまあの成績で満足しているように見える。日本人は突出したことを嫌う傾向にあるが、Jリーグも仲良しクラブになりすぎているんじゃないかな。このままでは、世界へ追い付くどころか離される一方になってしまう。(日刊スポーツ評論家)
May 2, 2007 04:40 PM
