2007年04月04日
「クラブW杯」開催国枠は疑問だ
日本で毎年12月に開催されているクラブW杯への地元開催枠が決まり、日本のチームが出場できるようになった。果たしてこれが、喜ばしいことなんだろうか? 今まで枠がなかったわけではない。日本勢がアジアの中で勝ち進めなかっただけだ。つまり、出場するに値する実力がなかったわけだ。最初の段階で淘汰(とうた)されていたにすぎない。それが、突然、出場できるようになった。過去に何度も、国際サッカー連盟(FIFA)にお願いしていたが、冷ややかに却下されていたのがなぜ?
興行的に「地元が出ないと盛り上がらない」「赤字になってしまう」という金もうけ目線の考えが通ってしまったわけだ。金もうけをすべて否定はしないが、今回の決定が日本サッカー界のためになるのか?
本当にクラブが強くなるのか? 目先の利益だけを考えている任期1年間の社長と団体には良いかもしれないが、長期的に強化を考えればどうだろう。
負けた時こそ、原因を追究して、勝つための方法を考える絶好の機会のはずなんだ(それすらやっていない組織もあるが…)。負けるにはそれなりの理由があり、次に大きく飛躍できるチャンスでもある。W杯のように何年かに1度の開催であれば地元出場も理解できるが、毎年開催する国から予選もなしで出場できるなんて「ワールドカップ」という名にふさわしくないだろう。名誉と実力を発揮して勝ち抜いてきた、各大陸のチャンピオンチームはどう思うのか? 今年も並行してACLも行われており、2チームが出場する状況も考えられる。
招待大会にすれば、すっきりする。「JAPAN CUP」にして、世界的なレベルに到達していないJリーグ王者に、各大陸王者を招待して、選手権ではなく親善イベントとしてやれば、地元チームが何チームでも出るのは理解できるよ。クラブW杯と銘打っているのであれば、責任を持ってアジアを勝ち抜き、真っ正面から戦う気概と実力がなければダメだ。(日刊スポーツ評論家)
April 4, 2007 04:37 PM
