セルジオ越後 ちゃんとサッカーしなさい

プロフィル

 1945年(昭和20年)7月28日、ブラジル・サンパウロ市生まれ、日系2世。18歳でサンパウロの名門クラブ「コリンチャンス」とプロ契約。右ウイングとして活躍し、ブラジル代表候補にも選ばれる。1972年来日。藤和サッカー部(現:湘南ベルマーレ)ではゲームメーカーとして貢献。辛辣で辛口な内容とユニークな話しぶりにファンも多く、各地の講演活動も好評。

※関連ホームページ
(株)パスインターナショナル「セルジオ越後」ページ

2008年01月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    

バックナンバー

エントリー

RSSフィード

Powered by
Movable Type 3.34


2007年04月04日

「クラブW杯」開催国枠は疑問だ  

 日本で毎年12月に開催されているクラブW杯への地元開催枠が決まり、日本のチームが出場できるようになった。果たしてこれが、喜ばしいことなんだろうか? 今まで枠がなかったわけではない。日本勢がアジアの中で勝ち進めなかっただけだ。つまり、出場するに値する実力がなかったわけだ。最初の段階で淘汰(とうた)されていたにすぎない。それが、突然、出場できるようになった。過去に何度も、国際サッカー連盟(FIFA)にお願いしていたが、冷ややかに却下されていたのがなぜ? 

 興行的に「地元が出ないと盛り上がらない」「赤字になってしまう」という金もうけ目線の考えが通ってしまったわけだ。金もうけをすべて否定はしないが、今回の決定が日本サッカー界のためになるのか?

 本当にクラブが強くなるのか? 目先の利益だけを考えている任期1年間の社長と団体には良いかもしれないが、長期的に強化を考えればどうだろう。

 負けた時こそ、原因を追究して、勝つための方法を考える絶好の機会のはずなんだ(それすらやっていない組織もあるが…)。負けるにはそれなりの理由があり、次に大きく飛躍できるチャンスでもある。W杯のように何年かに1度の開催であれば地元出場も理解できるが、毎年開催する国から予選もなしで出場できるなんて「ワールドカップ」という名にふさわしくないだろう。名誉と実力を発揮して勝ち抜いてきた、各大陸のチャンピオンチームはどう思うのか? 今年も並行してACLも行われており、2チームが出場する状況も考えられる。

 招待大会にすれば、すっきりする。「JAPAN CUP」にして、世界的なレベルに到達していないJリーグ王者に、各大陸王者を招待して、選手権ではなく親善イベントとしてやれば、地元チームが何チームでも出るのは理解できるよ。クラブW杯と銘打っているのであれば、責任を持ってアジアを勝ち抜き、真っ正面から戦う気概と実力がなければダメだ。(日刊スポーツ評論家)

April 4, 2007 04:37 PM