セルジオ越後 ちゃんとサッカーしなさい

プロフィル

 1945年(昭和20年)7月28日、ブラジル・サンパウロ市生まれ、日系2世。18歳でサンパウロの名門クラブ「コリンチャンス」とプロ契約。右ウイングとして活躍し、ブラジル代表候補にも選ばれる。1972年来日。藤和サッカー部(現:湘南ベルマーレ)ではゲームメーカーとして貢献。辛辣で辛口な内容とユニークな話しぶりにファンも多く、各地の講演活動も好評。

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2006年12月18日

連戦と時差か…キレなし

<クラブW杯:インテルナシオナル(ブラジル)1-0バルセロナ(スペイン)>◇17日◇決勝◇横浜国際

 インテルナシオナルの方が、バルセロナの強さを認めた上で、守りの強さを基盤にしてカウンターでゴールを狙うという意思がはっきり出ていた。加えて、世界一になるというモチベーションは南米の方が強い。もともと守りがいいチームだが、それを武器にバルセロナの力を発揮させなかった。特にロナウジーニョにスペースを与えず、左サイドで孤立するように守っていたのが功を奏した。

 ロナウジーニョもブラジル人には勝てなかったということになるかな。体にキレがなかった。普段なら、もっとピッチを広く使って、動き回っているが、連戦の疲れと時差の影響が出たんだろうな。ヨーロッパのスケジュールを考えると仕方ない部分もあるが、来日後最初の試合はともかく、2試合目は疲労や時差で、コンディションが落ちるものなんだ。1試合だったら、バルセロナが勝っていたかも知れない。逆にインテルの方は、早めに来日して、疲労のピーク時だった準決勝で苦しんだ分、決勝は体が動いていた。昨年のサンパウロとリバプールも同じだった。

 ヨーロッパと南米の決勝ではトヨタ杯と同じ。クラブW杯という名前は早すぎたね。各大陸にチャンスを与えるという趣旨での「W杯」だが、各大陸代表が勝てる戦力を整え、もっとプライドを持って戦わない限り、ギャラをもらって帰るという繰り返しになる。それぞれの試合が興行的に成功しなければ、経済的な負担も大きくなるだろう。(日刊スポーツ評論家)

December 18, 2006 12:33 PM