セルジオ越後 ちゃんとサッカーしなさい

プロフィル

 1945年(昭和20年)7月28日、ブラジル・サンパウロ市生まれ、日系2世。18歳でサンパウロの名門クラブ「コリンチャンス」とプロ契約。右ウイングとして活躍し、ブラジル代表候補にも選ばれる。1972年来日。藤和サッカー部(現:湘南ベルマーレ)ではゲームメーカーとして貢献。辛辣で辛口な内容とユニークな話しぶりにファンも多く、各地の講演活動も好評。

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2006年06月01日

「満足しているジーコ監督」が不安

<親善試合:ドイツ2-2日本>◇5月30日(日本時間5月31日)◇ドイツ・レバークーゼン

 勝てる試合を勝ちきることができなかったのは残念だった。2点差を追い付いたのではなく、短い時間で追い付かれたという事実を重く受け止めてほしい。このままでは1次リーグ突破は厳しいと思う。ジーコ監督は満足しているようで不安だが、選手は危機意識を持っているのが救いだ。

 勝ち点3を取る采配(さいはい)を、ジーコ監督にはしてほしかった。テストというのであれば、通訳なしでの指示を含めて、逃げ切る選手起用、戦術を試してほしかった。得点能力が高くない日本にとって2失点は致命的になる。1点取って、逃げ切ることができなければ、帰国が早まることになる。

 相手が優勝候補とはいえ、2点リードしても勝てないことを悲しいかな立証してしまった。2失点ともに日本の弱点である高さのない守備を突かれたものだ。予想できた攻撃に対してゴールを許したのは、対応策ができていなかったからだ。オーストラリア、クロアチアは高さを生かしてガンガン攻めてくるだろう。残り少ない時間だが、修正すべき点は、セットプレーでの守備と高さ対策。ジーコ監督の頭の中も修正してもらいたいものだ。(日刊スポーツ評論家)

June 1, 2006 11:31 AM