セルジオ越後 ちゃんとサッカーしなさい

プロフィル

 1945年(昭和20年)7月28日、ブラジル・サンパウロ市生まれ、日系2世。18歳でサンパウロの名門クラブ「コリンチャンス」とプロ契約。右ウイングとして活躍し、ブラジル代表候補にも選ばれる。1972年来日。藤和サッカー部(現:湘南ベルマーレ)ではゲームメーカーとして貢献。辛辣で辛口な内容とユニークな話しぶりにファンも多く、各地の講演活動も好評。

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(株)パスインターナショナル「セルジオ越後」ページ

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2006年06月25日

なぜ帰国の日に発言?惨敗の追及かわしか!!

 川淵会長がどういうつもりでオシムの名前を出したのか分からないが、悪いタイミングだ。帰国早々に自分から言い出すなんて、軽率すぎる。会長ではなく広報マンが妥当だろう。W杯で1勝もできなかった検証と反省を協会あげてきちんとしたとは思えない。またぞろ独断専行の悪いくせなのか? W杯惨敗の責任逃れで、追及の目をそらせようとしたと受け取られても仕方ないだろう。ポロリと言ったとしても、とんでもないミスだ。イエローカード2枚だな。

 オシムに何を求め、何を託そうとしているのか分からない。またもやブランド志向なのか? その程度の考えでオシムを招こうとしているのであれば、失礼きわまりない。監督としては素人のジーコとは比較できないほどのW杯での実績もあり、千葉では若い選手を育てている。しかし、何も帰国した瞬間に、交渉事を明らかにする必要はないはずだ。

 W杯で惨敗して、世界との差を感じ、きちんと出直すチャンスにもかかわらず、協会のトップが浮かれていては、世界で勝てないのも当たり前か。サッカー協会の計画性のなさが、今後の日本サッカーの先行きを不安にする。(日刊スポーツ評論家)

June 25, 2006 11:35 AM

2006年06月24日

検証し改革しなければ100年後も勝てない

<1次リーグ:ブラジル4-1日本>◇22日◇F組◇ドルトムント

 本当にコンディションがベストな選手を選んだのかな? 3試合ともに最後まで体力が持たなかった。1点取った時だけが良かったが、同点に追い付かれてからは、戦う意思も感じられなかった。気持ちでも完全に負けていた。勝たなくてはいけないのに攻撃の選手を増やすこともせず、中盤の選手交代なんて、ジーコ監督はブラジル相手に、大恥をかきたくなかったんだろうな。

 1勝もできなかったのは当然だろう。選手構成、コンディション、チームとしてのまとまり、監督采配など世界基準ではなかった。ジーコという世界的なブランドを頭に頂き、選手も一見華やかな海外組というブランドをまとえば外見はそれなりに見えたんだろうが、真剣勝負の場では全く役に立たなかった。アジアでは通用したが、そのレベルで喜んでいては100年後も世界では勝てない。

 負けた原因がどこにあったのかを、きちんと検証して、次につながるように改革していかなければ、次回も同じような間違いを繰り返すだろう。瞬間的な悲しみも、時が解決してくれるなんて甘い考えは捨ててもらいたい。人事も含めて、厳しく反省してから進まなければ、日本サッカーの進歩はない。(日刊スポーツ評論家)

June 24, 2006 11:35 AM

2006年06月22日

技術より気持ち!病人ケガ人論外

 可能性がある限りは全力でブラジルを倒して欲しいが、現実的には厳しいだろうな。一番勝ちにくい相手に勝たなければいけないんだから。それも勝つだけではなく、2点差以上をつけてという条件は、得点できない日本にとっては神頼みをしても難しい。ブラジルが非常にコンディションが悪く、逆に日本が絶好調で、なおかつツキに恵まれれば何とかなるかもしれないという状況だろうね。

 日本はコンディションの良い選手を出さなくてはいけない。熱を出した選手とか、ネンザが治りきっていない選手とかは論外。日本選手の中で技術的な差はほとんどないよ。技術よりも、90分間走りきることができるかどうかだ。技術より気持ちがある選手。交代を含めて、どれだけこのW杯にサッカー人生をかけているかどうか、自覚ある選手を選んで欲しい。

 点差をつけて勝たなくてはいけないが、弱いチームが強いチームに勝つにはカウンターしかない。失点しては終わってしまう。ブラジルも後半、疲労が出てくるので、その時間帯に一気に勝負をかけて逃げ切るしかないだろうな。なまじ早い時間帯に日本が取っては、長い時間守り続けることはできない。(日刊スポーツ評論家)

June 22, 2006 11:34 AM

2006年06月19日

闘争心足りない!技術だけじゃ勝てないんだ

<1次リーグ:日本0-0クロアチア>◇18日◇F組◇ニュルンベルク

 引き分けてブラジル戦に首の皮一枚つながったが、負けた気分だな。

 勝つチャンスがあっただけに、勝ちきることができなかったのが残念でならない。負けなくて良かったんじゃないよ。勝ち点1を取って良かったと思っていてはダメだ。ミスにも助けられて守りきることはできたが、日本サッカー界の弱点である最後の決定力のなさが大事な試合で出てしまったのは、自業自得なのかも知れない。

 予想通りの総力戦、消耗戦になったが、日本の選手が全員、ベストコンディションというわけではなかった。勝負にいく時にシュートを打たないトップ下はいらないだろう。勝ち点3を取りにいく意識がなかったといわれても仕方ないだろう。90分間持った、といっても勝たなくてはいけない試合を勝てなかったんだからな。もっと積極的に勝負して欲しかった。ゴールを奪わなきゃ勝てない、勝ち点3が取れないことを表に出して欲しかった。

 ジーコ監督も早めに選手交代をしていたが、これまで通りの交代の順番だった。スピードも必要だろうが、巻の高さも必要だったんじゃないだろうか。ミドルシュートを打つのはいいが、相手の守りを崩すことも考えて、メリハリつけた攻めをしなければいけなかった。単純にミドルを打つ、速攻だけに頼る、というパターンだけでは世界じゃ通用しない。

 全選手が闘争心をむき出しにして、足がつろうが、倒れようが、限界を超える動きをしただろうか? 技術だけでは勝てないんだ。技術を超える力を持たない限り、ブラジルに勝つことはできないよ。実力はブラジルが上だということは世界中が知っている。限界を飛び越える力を出さない限り、勝てないし、次に進めない。

 戦う意志の強い選手、コンディションの良い選手を選んでブラジル戦には臨んで欲しい。実力ははるかに上だが、サッカーに「絶対」はない。何が起きるか分からないのがサッカーでもある。無理を承知で、勝負しなければ日本サッカーの明日はない。(日刊スポーツ評論家)

June 19, 2006 11:34 AM

2006年06月18日

大事な戦いを前に日本覇気なし

 大事な戦いを前にして、気になるのは選手に覇気が感じられないことだ。まだまだ決勝トーナメント進出の可能性は残されているのに、チーム全体に元気がない。下を向いているのが気に入らないね。中田英が「勝ち点6」をもぎ取る前向きな姿勢を崩していないのは心強い。

 加地が戻ってきたといっても、本番の激しさ、暑さの中でどれくらいの力を発揮できるか? 打撲した中村も、痛さをこらえ、激しくタックルにくる相手に嫌がらずプレーができるのか? コンディションに不安を抱える2人を先発に起用しても、交代はわずかに3人だからね。厳しく、難しい戦いになるが、勝てない相手ではない。

 確かに、クロアチアの方が実力は上だと思うが、サッカーはやってみないと分からないもんだ。耐えて守って、速いパス交換から相手DF陣の裏を狙っていけば、少ないだろうが、チャンスはある。ブラジル戦を消化試合にするな。 (日刊スポーツ評論家)

June 18, 2006 11:33 AM

2006年06月15日

「プルショの縦」徹底マーク!!

 クロアチアはブラジルと互角に渡り合った。何度もチャンスもつくり出し、ブラジルをヒヤッとさせる場面もあった。日本よりも力は上だね。日本はクロアチアの実力を認めた上で、押されることを十分に考えて対処しなくてはいけない。特に、プルショの縦への速い動きは徹底的にマークしなければいけない。基本的には、ボールをつないで速い展開のサッカーをしてくるが、打開するために、高さを生かしてくることも考慮する必要がある。

 互いに勝たなければいけない試合。午後3時からの暑さを考えれば、体力・スタミナ勝負になるだろう。90分間走れる選手を選ばなければいけない。ゲーム展開、得点経過を考えて交代選手を有効に起用しないと、オーストラリア戦の二の舞いとなってしまう。

 選手にとっては苦しいだろうが、ラインはできるだけ高く保ち、前線から激しくプレスをかけ続けなければ次がない。守っているだけでは勝てない。耐える時間は耐えることが必要だが、攻めに転じた時は、相手DFの裏側に速いパスを通し崩すこと。崩せなければ、ミドルシュート。こぼれ球を拾い、単発ではなく、厚みのある攻撃ができるどうか。

 クロアチアはブラジル戦では堅い守りだったが、日本戦は攻めてくるはずで、気持ちの中では常にカウンターを狙っていなければいけない。引いた相手を崩すことは難しい。先制点を奪われては万事休すになる。(日刊スポーツ評論家)

June 15, 2006 11:33 AM

2006年06月13日

監督の差で負けた…疲労福西なぜ代えない

<1次リーグ:オーストラリア3-1日本>◇12日◇F組◇カイザースラウテルン

 ジーコ監督とヒディンク監督の差で負けた。勝てた相手、勝てた試合を負けただけでなく、負け方もショックだった。打つ手がすべて当たったヒディンク監督に対して、我がジーコ監督は後手後手になった。背の高い選手を当たり前のように投入し、こぼれ球を拾える選手も起用してきたのに対して、何の対応もしなかった。疲労している福西を代え、遠藤や稲本らの守備的なボランチをバックラインの前に起用し、ピンチを防ぐことをどうして考えなかったのか。何もしないでベンチに座らせるために多くのボランチを連れてきたと思われても仕方ないだろう。1点リードしていた時点で、積極的な守りの選手交代をして欲しかったが、ジーコ監督には無理な注文なのかも知れない。

 前半で日本が1点をリードして折り返すなんて、うれしい想定外だったね。あの1点は主審が見逃してくれたラッキーなものだったが、中村のキックが、ゴールに向かって正確な弾道を描いていたからゴールが生まれた。ラッキーではあったが、常にゴール狙っていたからこそ生まれた得点ともいえる。

 次のクロアチア戦は勝つことが最低条件だ。3試合目のブラジル戦に全力で臨まなければいけない。この負けで、決して終わりではないが、勝ち抜く可能性は非常に低くなったことは事実だ。(日刊スポーツ評論家)

June 13, 2006 11:32 AM

2006年06月11日

改善されないドイツの守備不安

<1次リーグ:ドイツ4-2コスタリカ>◇9日◇A組◇ミュンヘン

 開幕戦は得てして大味な内容になってしまうな。お祭り騒ぎのセレモニーから、真剣勝負するモードになかなか切り替わらなかった感じを受ける。ドイツは攻めて勝つという意識が大いに感じられたが、守備に関しては日本戦と同じで高さはあるが、細かくつながれたりするとか、速いパスで裏側を狙われるともろいという状態が改善されていなかった。あっけないほど簡単に奪われた2失点はいただけない。1次リーグ突破には問題ないだろうが、決勝トーナメントに入ったら、守りの修正なしで、勝ち進むことは難しいな。

 ドイツは引いて守るコスタリカに対して、強引にこじ開けることはできたが、バラックを欠いて動きも、リズムも良くなかった。実力差があったから順当な結果は出たが、選手は終盤までは追い付かれるかもしれないという不安を感じていたと思う。ドイツの実力が上だったが、得点経過はそうはならなかった点が、先行き不安材料といえる。

 数日前まで寒かったドイツだったが、急激に気温が上がってきた。午後6時からの開幕戦も暑かったので、午後3時から行われる日本の初戦も暑さを考えて戦う必要がある。(日刊スポーツ評論家)

June 11, 2006 11:32 AM

2006年06月05日

歯がゆい…本番予行ならず「体慣らし」の試合

<親善試合:日本1-0マルタ>◇4日◇ドイツ・デュッセルドルフ

 W杯本番のためのシミュレーションにはならなかった。マルタには悪いがドイツとはレベルが違う。DF陣が高い位置をキープすることは本番ではあり得ないだろう。中沢があれほど前に出て行くこともできないだろう。正直、ケガが怖いし、緊張感もなく、モチベーションも高くなかった感じを受けたね。シミュレーションというよりは、最低限の試合勘を養うことと体慣らしのための試合で終わった。

 開始直後に日本が1点取ったものだから、攻めがゆっくりになってしまった。引いた相手に対しては、相変わらずこじ開けることができない。サイド攻撃やセットプレーでも決定的なチャンスを作り出せなかった。2列目から体を張って攻め込むという形も見られなかった。実力差を考えるともっと得点しないとな。とてもじゃないけど合格点は付けられない。

 逆に、前半終了直前に攻め込まれてヒヤッとさせられた。ドイツ戦で課題となったセットプレーでの守りの修正にもならないと思っていたが、危ないシーンがあったのはまだ修正できていないのだろう。その点は本番になっても心配が続きそうだ。

 後半、出ていない選手をたくさん出したが、コンビネーションが混乱していた。普段と違うメンバーで、ピッチに出ている選手は戸惑っていた。きちんとした約束事も感じられなかった。この相手で1点止まりでは歯がゆいね。(日刊スポーツ評論家)

June 5, 2006 11:31 AM

2006年06月01日

「満足しているジーコ監督」が不安

<親善試合:ドイツ2-2日本>◇5月30日(日本時間5月31日)◇ドイツ・レバークーゼン

 勝てる試合を勝ちきることができなかったのは残念だった。2点差を追い付いたのではなく、短い時間で追い付かれたという事実を重く受け止めてほしい。このままでは1次リーグ突破は厳しいと思う。ジーコ監督は満足しているようで不安だが、選手は危機意識を持っているのが救いだ。

 勝ち点3を取る采配(さいはい)を、ジーコ監督にはしてほしかった。テストというのであれば、通訳なしでの指示を含めて、逃げ切る選手起用、戦術を試してほしかった。得点能力が高くない日本にとって2失点は致命的になる。1点取って、逃げ切ることができなければ、帰国が早まることになる。

 相手が優勝候補とはいえ、2点リードしても勝てないことを悲しいかな立証してしまった。2失点ともに日本の弱点である高さのない守備を突かれたものだ。予想できた攻撃に対してゴールを許したのは、対応策ができていなかったからだ。オーストラリア、クロアチアは高さを生かしてガンガン攻めてくるだろう。残り少ない時間だが、修正すべき点は、セットプレーでの守備と高さ対策。ジーコ監督の頭の中も修正してもらいたいものだ。(日刊スポーツ評論家)

June 1, 2006 11:31 AM