セルジオ越後 ちゃんとサッカーしなさい

プロフィル

 1945年(昭和20年)7月28日、ブラジル・サンパウロ市生まれ、日系2世。18歳でサンパウロの名門クラブ「コリンチャンス」とプロ契約。右ウイングとして活躍し、ブラジル代表候補にも選ばれる。1972年来日。藤和サッカー部(現:湘南ベルマーレ)ではゲームメーカーとして貢献。辛辣で辛口な内容とユニークな話しぶりにファンも多く、各地の講演活動も好評。

※関連ホームページ
(株)パスインターナショナル「セルジオ越後」ページ

2008年01月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    

バックナンバー

エントリー

RSSフィード

Powered by
Movable Type 3.34


2006年02月26日

ポンテとコンビ大きな脅威

<ゼロックス・スーパー杯:浦和3-1G大阪>◇25日◇東京・国立競技場

 1週間後にJ開幕戦として戦う両チームだが、浦和はベストメンバーで臨み、勝って勢いをつけようとした考えが当たった。G大阪は宮本を温存、どこまで戦えるかを試したようだったが、通用しなかった。
 やっぱり補強の差が出てしまったゲームだな。浦和は小野の加入で、ポンテと2人で攻撃を上手に組み立てることができた。このコンビは相手にとっては大きな脅威になる。加えて前線には高さも足元も器用なワシントンがいるので、攻撃のバリエーションも増えている。困った時も、ワシントン頼みが通用するので、浦和の攻撃力は昨年以上になっている。

 G大阪は、アラウージョと大黒の抜けた穴は簡単には埋められなかった。単純な部品交換ではなく、エンジンを新しくつくり直すぐらいの大きな差がある。抜けた2人の代わりに大分からマグノ・アウベスがきたが、DF陣の裏側のスペースを使うのが得意な選手なのに、細かくつないでいくG大阪の攻撃パターンでは、そのスペースがあまり与えられないので、戸惑っていた。播戸も速さはあるが、決定力の点では大黒には及ばない。エンジン全開までには時間がかかりそうだ。(日刊スポーツ評論家)

February 26, 2006 10:16 AM

2006年02月23日

6点どころか10点取れた

<アジア杯予選:日本6-0インド>◇22日◇日産ス

 6点取って、何とか帳尻を合わせようとした感じだが、10点取ってもおかしくない相手だったからな。W杯を考えるのなら、参考外の結果であり、内容だった。シミュレーションにすらならない。フィンランドや、インドのように、日本に対して、引いて守る相手はW杯にはいない。攻めてくる相手に対して、どのように守り、つなぎ、得点するかというのが日本の課題だ。米国戦で完敗した守りの改善をどのように考えているのか知りたかった。

 インド戦も特に、前半は物足りなかった。引いて守る相手に対して、何ら効果的な攻め方ができなかったのが情けない。学習能力欠如と言われても仕方ないだろ。守りの「練習」ができないのなら、攻めの約束事、多様性を見たかった。相手をゴールエリアから引きずり出す方法や、高さで圧倒するとか、狭い地域での正確無比なパス交換とか、攻めの課題もたくさんあったはずだが、どれも中途半端だった。シュートの弱さ、相変わらずの決定力不足が目に付いただけだ。リードした終盤、やっと生きたボールが回り始めた。

 ボスニア・ヘルツェゴビナには、きちんとしたメンバーをそろえてくれることを願うよ。海外組が加わって、攻守の課題を克服する日本を見せてもらいたい。(日刊スポーツ評論家)

February 23, 2006 10:24 AM

2006年02月19日

攻めない相手じゃ強化にならん

<国際親善試合:日本2−0フィンランド>◇18日◇静岡スタジアム

 日本が勝ったとはいえ、攻めてこない、シュートを打たない、スキルもない質の低い相手じゃ、強化にはならないよ。その程度のフィンランドに対して、2-0では、日本の攻めも相変わらずレベルが低いままだった。ワンサイドのスコアにならなければいけなかったが、決定的なシーンもそれほどなかった。負けても米国戦は、良いシミュレーションになったが、今回は参考にもならない。米国戦の嫌なムードを振り払ったが、これでいいんだという錯覚はしないで欲しい。厳しく言えば、入場料を払って見せる試合じゃなかった。せいぜい、レベルは練習試合だな。

 プレスのない、ボールを自由に持たせてくれる相手に対しては、それなりにゲームを支配できるが、その中で、自分たちの攻めの形、連係プレーができたのか? はなはだ疑問だね。激しく、厳しいプレスを受ける中でプレーしてこそ、強化になるんだ。

 忘れちゃいけないが、W杯にはこの程度のチームは出てこないんだ。W杯まで強化? 試合がいくつかあるが、本当に強化になるような試合をしないと、本番で泣くことになる。負けてもいいから、質の高い相手にもまれないと強くならない。(日刊スポーツ評論家)

February 19, 2006 11:53 AM

2006年02月12日

厳しいプレスになす術なし

<国際親善試合:米国3−2日本>◇10日(日本時間11日)◇米サンフランシスコ・SBCパーク

 0-3で終わっていた方が言い訳が通用しなくて良かったんじゃないか。2点取って、惜しかったと思っては先がないよ。とにかく完敗、惨敗だったことを自覚しなくてはいけない。錯覚してはいけないのは、2点取り返した、あと1歩だった、という考え方だ。巻や長谷部が頑張ったことにけちをつける気はないが、モチベーションや選手交代などで、途中から米国は別のチームになった。ある程度自由に選手交代できる親善試合で、レベルが下がった状況で点を取ったに過ぎない。W杯での交代は3人までだ。

 日本は米国に弱点を突かれ、取られるべくして取られた。三都主のサイドが弱いと見抜かれていたことや、中沢を外したクロスでチャンスを広げられていた。丸裸にされてしまった感じだったな。7~8点は取られていた。W杯の年の初戦が完敗というのは、警告と受け止めてほしい。

 日本は激しく、厳しく本格的にプレスをかけられると、ボールを拾えない、奪えない、パスがつながらない。1対1で勝負しても勝てない。高校生チームや草サッカーチーム相手にシステムやプレス対応の確認をして準備が整ったという気持ちがあるだろうが、強いチームのプレスに対しては何もできないことが今回の米国戦で明らかになっただろう。(日刊スポーツ評論家)

February 12, 2006 10:56 AM