2006年01月10日
変える権利得ただけだ
<高校サッカー:野洲2-1鹿児島実>◇9日◇国立◇決勝
最後になって野洲らしくドリブルでつなぎ、ゴールを奪う形でハッピーエンドになったが、優勝の原動力は守りの集中力が切れなかったことだろう。どうしても攻めに目がいきがちではあるが、荒堀、内野のDF陣がゴール中央で鹿実の攻撃をつぶしていたのが大きい。荒堀は先取点も取っているし、決勝戦でのMVPといえる。
野洲は圧倒的な力の差で勝ってきたわけではない。準々決勝はPK戦、準決勝は1-0、決勝は延長勝ちだった。ドリブルを多用、つないでゴールを狙うサッカーは部分的に、瞬間的に光っていた。魅力的に見えたのは事実だが、決めるべき場面で決められなかったのは、それ以前の変えようとしても変えられない日本人の持つ悲しき性質なのかな?
「高校サッカーを変える」と言っていた野洲が勝ったわけだが、まだその権利を得たにすぎない。ここから先、野洲の天下が続けば「変える」ことになっていくだろう。また、今後、他地域も、野洲のように新しい形での取り組みをするかどうかも、「変える」ということにつながっていく。高校と地域の関係をあらためて考える意味を持つ優勝でもある。(日刊スポーツ評論家)
January 10, 2006 11:13 AM
