セルジオ越後 ちゃんとサッカーしなさい

プロフィル

 1945年(昭和20年)7月28日、ブラジル・サンパウロ市生まれ、日系2世。18歳でサンパウロの名門クラブ「コリンチャンス」とプロ契約。右ウイングとして活躍し、ブラジル代表候補にも選ばれる。1972年来日。藤和サッカー部(現:湘南ベルマーレ)ではゲームメーカーとして貢献。辛辣で辛口な内容とユニークな話しぶりにファンも多く、各地の講演活動も好評。

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2006年01月08日

攻めの挑戦者守りの横綱

<高校サッカー:野洲1-0多々良>◇7日◇国立◇準決勝◇2試合

 野洲は「高校サッカーを変える」と山本監督が言い放ってきた、強気なサッカーで言葉通りに決勝まで勝ち上がってきた。「徹底的につなぐ」サッカーでライバルたちを押しのけてきたが、連覇を狙う鹿実に通じるかどうかが、非常に楽しみになってきた。

 これまで通り、パスをつなぎドリブルを多用する攻めのサッカーを展開してきた野洲だったが、準決勝では苦戦した。決めるべき場面で決められなかったことが原因だが、日本サッカーの持つ慢性的な欠点が、この世代にも顕著に表れているのが気に掛かる。多少の実力差のある相手には、自慢の「つなぐ」サッカーで粉砕できるが、骨のある相手には苦労するという何度も見てきたような場面があった。

 鹿実は優勝候補らしく、危なげなく順当に勝ち上がった。1失点もなく勝ち進んできたというのは、トーナメント戦での戦い方を知っているということだ。昨年の優勝を経験している選手もいることで、厳しい試合の流れというものを体で知っているのは大きな財産だろう。守りの底力は相当あると思うな。

 攻めの野洲、守りの鹿実というタイプの違った面白いサッカーが期待できそうだ。鹿実が勝てば、高校サッカー界の横綱の誕生、野洲が勝てば、結びの一番でざぶとんが舞う感じかな。(日刊スポーツ評論家)

January 8, 2006 11:36 AM