セルジオ越後 ちゃんとサッカーしなさい

プロフィル

 1945年(昭和20年)7月28日、ブラジル・サンパウロ市生まれ、日系2世。18歳でサンパウロの名門クラブ「コリンチャンス」とプロ契約。右ウイングとして活躍し、ブラジル代表候補にも選ばれる。1972年来日。藤和サッカー部(現:湘南ベルマーレ)ではゲームメーカーとして貢献。辛辣で辛口な内容とユニークな話しぶりにファンも多く、各地の講演活動も好評。

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2006年01月10日

変える権利得ただけだ

<高校サッカー:野洲2-1鹿児島実>◇9日◇国立◇決勝

 最後になって野洲らしくドリブルでつなぎ、ゴールを奪う形でハッピーエンドになったが、優勝の原動力は守りの集中力が切れなかったことだろう。どうしても攻めに目がいきがちではあるが、荒堀、内野のDF陣がゴール中央で鹿実の攻撃をつぶしていたのが大きい。荒堀は先取点も取っているし、決勝戦でのMVPといえる。

 野洲は圧倒的な力の差で勝ってきたわけではない。準々決勝はPK戦、準決勝は1-0、決勝は延長勝ちだった。ドリブルを多用、つないでゴールを狙うサッカーは部分的に、瞬間的に光っていた。魅力的に見えたのは事実だが、決めるべき場面で決められなかったのは、それ以前の変えようとしても変えられない日本人の持つ悲しき性質なのかな? 

 「高校サッカーを変える」と言っていた野洲が勝ったわけだが、まだその権利を得たにすぎない。ここから先、野洲の天下が続けば「変える」ことになっていくだろう。また、今後、他地域も、野洲のように新しい形での取り組みをするかどうかも、「変える」ということにつながっていく。高校と地域の関係をあらためて考える意味を持つ優勝でもある。(日刊スポーツ評論家)

January 10, 2006 11:13 AM

2006年01月08日

攻めの挑戦者守りの横綱

<高校サッカー:野洲1-0多々良>◇7日◇国立◇準決勝◇2試合

 野洲は「高校サッカーを変える」と山本監督が言い放ってきた、強気なサッカーで言葉通りに決勝まで勝ち上がってきた。「徹底的につなぐ」サッカーでライバルたちを押しのけてきたが、連覇を狙う鹿実に通じるかどうかが、非常に楽しみになってきた。

 これまで通り、パスをつなぎドリブルを多用する攻めのサッカーを展開してきた野洲だったが、準決勝では苦戦した。決めるべき場面で決められなかったことが原因だが、日本サッカーの持つ慢性的な欠点が、この世代にも顕著に表れているのが気に掛かる。多少の実力差のある相手には、自慢の「つなぐ」サッカーで粉砕できるが、骨のある相手には苦労するという何度も見てきたような場面があった。

 鹿実は優勝候補らしく、危なげなく順当に勝ち上がった。1失点もなく勝ち進んできたというのは、トーナメント戦での戦い方を知っているということだ。昨年の優勝を経験している選手もいることで、厳しい試合の流れというものを体で知っているのは大きな財産だろう。守りの底力は相当あると思うな。

 攻めの野洲、守りの鹿実というタイプの違った面白いサッカーが期待できそうだ。鹿実が勝てば、高校サッカー界の横綱の誕生、野洲が勝てば、結びの一番でざぶとんが舞う感じかな。(日刊スポーツ評論家)

January 8, 2006 11:36 AM

2006年01月03日

見るべき攻撃がなく大味…

<天皇杯:浦和2-1清水>◇1日◇国立◇決勝

 残念ながら大味な試合展開になってしまった。決勝戦としてのレベルは低かった。キャスティングがやや良かった浦和が清水に勝ったにすぎない。清水はマルキーニョスがケガで出られず、苦しかった。ただ早めに放り込むだけのサッカーに終始した。勝つための空中戦だったが、決める場面で決められなかったのが負けた原因だ。

 逆に浦和は肝心な場面でポンテ、マリッチのうまさが出た。両チームともに攻めの面では見るべきものがなかったな。ゴールを奪うまでの構図というか、策がなかったのが、大味な試合という印象を与えてしまうんだ。チームとして、ベストな状態じゃないということを差し引いても内容は貧しかったのは事実。

 毎回思うことだが、伝統ある天皇杯に対する考え方を変えたらどうなのかな?
 関係者も矛盾を感じているとは思うが、改革に踏み切れない。古い宿題を先送りしているだけ。厳しく言えば、日本のレベルアップのネックになっている。トップチームがベストな状態ではない時期の「日本一」なんて意味はない。しかも、翌年のアジアチャンピオンズリーグの出場権が与えられるなんてナンセンスだよ。(日刊スポーツ評論家)

January 3, 2006 03:04 PM