セルジオ越後 ちゃんとサッカーしなさい

プロフィル

 1945年(昭和20年)7月28日、ブラジル・サンパウロ市生まれ、日系2世。18歳でサンパウロの名門クラブ「コリンチャンス」とプロ契約。右ウイングとして活躍し、ブラジル代表候補にも選ばれる。1972年来日。藤和サッカー部(現:湘南ベルマーレ)ではゲームメーカーとして貢献。辛辣で辛口な内容とユニークな話しぶりにファンも多く、各地の講演活動も好評。

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2005年06月23日

1対1に勝てなければ遠いゴール

<ワールドユース選手権:モロッコ1-0日本>

 日本は前半、いい展開をしていた。ポストに阻まれた惜しいシュートもあったが、惜しかったでは勝てないことも事実だ。相手DF陣を崩してチャンスをつくる形が少なかった。2度ともエリア外からのシュートだった。平山の高さを生かすだけでは、どうしても限界がある。競り勝ったとしても攻撃の人数が不足して、継続的な攻撃ができなかった。平山のヘッドだけでは世界に通じない。1次リーグで1勝もできないチームの限界だったのだろう。

 日本代表にもいえることだが、1対1で勝てなければ、世界で勝ち抜けないことを感じただろう。組織的に守ることはできるが、それでも毎試合、失点している。攻撃で1対1の場面になった時、勝てなければゴールが遠くなるのは当然だろう。ボールは回っていても、ゴールから遠い状況でのキープでは、いつになってもゴールはできない。

 20歳以下といっても、力のある選手は各国の代表やトップリーグで活躍している。彼らは「若いから」という甘えは許されない。日本は、海外で活躍する選手はいなかったし、Jリーグでレギュラーを獲得している選手も少なかった。日本の「若手」の現状は、世界的にみれば厳しいことを、この敗戦が教えてくれた。(日刊スポーツ評論家)

June 23, 2005 12:45 PM