セルジオ越後 ちゃんとサッカーしなさい

プロフィル

 1945年(昭和20年)7月28日、ブラジル・サンパウロ市生まれ、日系2世。18歳でサンパウロの名門クラブ「コリンチャンス」とプロ契約。右ウイングとして活躍し、ブラジル代表候補にも選ばれる。1972年来日。藤和サッカー部(現:湘南ベルマーレ)ではゲームメーカーとして貢献。辛辣で辛口な内容とユニークな話しぶりにファンも多く、各地の講演活動も好評。

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2005年06月05日

「もう大丈夫」の安心感が怖い

 バーレーン戦は失点しない、先取点を奪うという教科書通りのアウエーでの戦い方を実践し、勝利をもぎ取ったことは評価できる。だが、相変わらず決定力不足だ。決めるチャンスが何回かあったが、決められなかったのは、「ゴールを決める!!」という強い気持ちが欠けているからだろう。決める時に決められないと後から悔やむことになる。

 次のバンコクでの北朝鮮戦に引き分け以上でドイツへの切符を手にすることになるが「もう大丈夫」という安心感が一番怖い。親善試合だったキリン杯で2連敗するとは誰も考えなかったはずだ。山での遭難は「もう大丈夫」と、緊張感が解ける時が最も多いという。サッカーでは何が起きるか分からない。「負けない」試合を心掛け、キックオフできれば、これまでのように少ないチャンスを生かして結果がついてくるはず。慢心ほど怖いものはない。

 中田英、中村、三都主が出場停止、小野、高原もけがで出られないが、代わりの選手も実力があり、大きな心配はないだろう。ただし、自分たちの思うような展開にならない場合、ゲームリーダーがいない点はやや不安だ。無観客試合という未知の体験も、謙虚に戦う姿勢があれば大丈夫だろう。(日刊スポーツ評論家)

June 5, 2005 10:28 AM