セルジオ越後 ちゃんとサッカーしなさい

プロフィル

 1945年(昭和20年)7月28日、ブラジル・サンパウロ市生まれ、日系2世。18歳でサンパウロの名門クラブ「コリンチャンス」とプロ契約。右ウイングとして活躍し、ブラジル代表候補にも選ばれる。1972年来日。藤和サッカー部(現:湘南ベルマーレ)ではゲームメーカーとして貢献。辛辣で辛口な内容とユニークな話しぶりにファンも多く、各地の講演活動も好評。

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2005年03月31日

ゴールへの意識が希薄過ぎる

<W杯アジア最終予選:日本1−0バーレーン>

 どんな勝ち方であれ、勝ち点3を取ったことは大きい。ただし、これでドイツが近づいたわけでは決してない。これからも、横一線で戦う権利を得ただけだ。それにしても、オウンゴールでの勝利が転がり込んだというのは、ジーコ監督にまだまだツキが残っていたんだな。イラン戦でなくなったと思ったけど、ジーコ監督とは違う神様が後押ししてくれたんだろう。

 アウエーで負けた後のホームでの戦いは勝たなくてはいけないのが当たり前で、勝ったのはよかったが、ゴールがあまりにも遠すぎる。シュートを打たなければゴールが生まれないという当たり前の意識が希薄だ。ゴールが見えたらシュートで終わるという考えが伝わってこないことがなんとも残念だな。

 守りについては田中、三都主が出場停止が解けて3バックに戻って安定感はあった。勝ち抜いてきた慣れ親しんだ形だったので、選手同士の意思疎通もスムーズだった。これからも得点を重ねての勝利は期待できそうもない。粘り強く守って、少ないチャンスを生かすという日本の得意のパターンが続くだろう。毎度毎度ハラハラドキドキで、最後は劇的な勝利? でヤレヤレになるんだろう。

March 31, 2005 12:00 AM

2005年03月30日

イケイケNO、クールにGO

 バーレーンには、絶対に勝たなければいけない。大差で勝つ必要はなく、どんな勝ち方でもいいから勝ち点3が必要だ。ただし、ホームだからといって単純にイケイケではダメ。堅い守りとカウンター狙いのバーレーンを、戦いやすくしてしまう。失点せずに、冷静に攻めを組み立てなければなかなか得点はできない。

 日本の守りについては、出場停止が解ける三都主、田中が戻ってくる。慣れ親しんだ3バックになるので、それほど心配はしていない。鈴木の復帰で、どれだけ前線でボールをキープできるのか? 中田がボランチに入って後ろでゲームを組み立てるのがうまく機能するか? 左サイドから三都主がどれだけ崩せるか? いくつかの課題はあるが、主導権は日本が握るだろうから、相手DF陣の裏側、GKとの間を狙い、こぼれ球を拾い、ペナルティーエリア周辺で粘り強い攻撃を繰り返すことがゴールにつながる。

 ベストメンバーで戦うわけだが、それでもゲームが動かなかった場合や、万が一にもリードされている場合など、さまざまな状況を想定した選手交代をして欲しい。ひらめきでラッキーボーイを探すのではなく、意味ある交代で打開するべきだ。負けて3位を平壌で争いたくない。(日刊スポーツ評論家)

March 30, 2005 12:00 AM

2005年03月26日

バーレーンはもっと強い!!!勝つ戦術を

<W杯アジア最終予選:イラン2−1日本>

 次のバーレーン戦、勝たなければドイツに行けない試合になった。勝たなければ日本サッカーに明日はない。正念場、厳しい戦いになる。何が何でも勝たなければいけない。立て直す時間は少ないが、体調面も含めて、勝ちにいく戦術、選手起用をしてもらいたい。守りの堅いバーレーンはイランよりも手ごわい相手であることは間違いない。

 今回のイランはそれほど強くなかっただけに、最低でも引き分けに持ち込むことはできたはずだ。勝ち点3はともかく、勝ち点1を失ったことは残念。日本には思い切りの良さがなかった。FW陣に、ゴールを奪わなければいけないという強い意識が感じられなかった。最初の玉田のシュートに象徴されていたよ。とにかく攻撃能力が低かった。

 ゲーム全体としては対等に戦っていたが、形にこだわり、きれいなサッカーをしようとし過ぎていたんじゃないかな。泥臭くてもいいから、体を張り、闘志をむき出しにしたプレーをして欲しかった。なまじボールを持てたため、互角の展開になってしまったのが守って守って、逃げ切ってきた逆襲得意の日本にとっては不運だった? ジーコ監督のツキも消えたな。(日刊スポーツ評論家)

March 26, 2005 12:00 AM

2005年03月25日

イラン戦、負ければ後引くぞ

 大事なイラン戦、負けてはいけない。4チーム中2チームが突破できる最終予選、しかも最強のライバルとのアウエー戦だから、負けても星勘定の上では大きな影響はないとも言える。6試合のうち1試合を落としたところで、2位以内が危うくなるものでもない。しかし、今回の負けは単なる1敗にはならない。だから、負けちゃだめなんだ。

 今回は欧州組を加えて、戦い方も変更した。仮に負ければチームのムードは一気に悪くなる。ジーコ監督の采配問題も噴出し、周囲からのプレッシャーはさらに増すはずだ。次のバーレーン戦まで日もなく、立て直すことが難しくなる。ただの1敗に終わらず、それがこの後の戦いにまで影響する。

 日本は辛抱強く守って少ないチャンスを生かす戦い方をするべき。ジーコ監督は攻撃の化身のような選手だったが、実際の代表は粘り強い守備で勝ち抜くのが得意だ。決してイケイケにならずに、慎重に戦うことだ。得点をとろうと前がかりになったら、相手の思うツボ。今の日本は、人数をかけて堅実なプレーをすれば、失点はしないサッカーができる。まあ、ツイているジーコ監督のこと、ハラハラドキドキの展開でも我々の期待を裏切らず、きっと勝つのだろうけれど。(日刊スポーツ評論家)

March 25, 2005 03:02 PM

2005年03月19日

今年のナビスコ杯は面白くなる

 Jリーグは今季から、欧州並みに本当のプロらしいスケジュールになった。1ステージのリーグ戦があり、W杯予選など代表の日程があり、その合間を縫ってナビスコ杯が行われる。各チームともに厳しいシーズンとなるのは間違いない。

 カップ戦と言えば、天皇杯のような短期勝負のイメージが強いが、ナビスコ杯は違う。半年以上かけて行われる大会だけに、勢いだけでは勝ち抜けない。選手層が厚く、地力のあるチームでなくては、タイトルを獲ることは難しいだろう。

 日本代表選手は抜けるものの、シーズン終盤の天皇杯とは違って、レベルの高い外国人選手もみな出てくる。出場もJ1クラブに限られるため、試合自体は面白いものが見られそうだ。カギはコンディションの調整。何度も中断を挟んで大会は続く。うまく、決勝トーナメントに向けて状態を上げていったチームが、最後には笑うはずだ。

 J1は史上まれに見る大混戦。わずか2試合で全勝が消えた。それほど今年はレベルの差がないということ。抜きんでたチームがないということだ。この大会も、どこが優勝してもおかしくない。(日刊スポーツ評論家)

March 19, 2005 12:00 AM

2005年03月15日

中田の代表復帰は当然

 中田英が招集されたことは別にニュースではないだろう。ケガ以外の理由で招集されなかったとしたらニュースになるけどね。フィオレンティーナでゲームに出場、不出場のレベルの選手じゃないよ。経験と実力は違うはずだ。イラン側から考えてみればいい。ヨーロッパで活躍している選手が相手チームにいるといないとでは大違いだろう。中田英がそうだし、中村や小野、高原だってそうだろう。彼らがピッチにいないとなれば、イランも戦いやすくなるのは間違いない。

 それ以上に不安な点は、不動のGKとDF2人が抜けることだろう。全く新しいチームをつくる必要に迫られている。W杯最終予選突破にもっとも大事だと思われる試合、しかも絶対的アウエーという厳しい状況の中で、代わりの選手がうまく機能できるのかが気掛かりだ。ハラハラドキドキしても、最低引き分けに持ち込めればいいけどね。

 海外で戦っている選手には、国内組よりは厳しい中での戦いの経験値は高いものがある。それらを最初から捨てる手はない。合宿で判断すればいい。どう使うかは監督の裁量になる。まあ、その裁量が多少心配ではあるけどな。ツキだけで続けて勝てるほどW杯予選は甘くはないはずだ。(日刊スポーツ評論家)

March 15, 2005 12:00 AM