2007年05月14日

39秒で記事1行、日記は1行1分37秒:佐藤千晶

070514-0001.jpg 5月13日、日曜日、晴れ。アビスパのホームゲームの取材へ行きました。

 会場に入るのは、試合開始の2時間から1時間30分前。受付でクラブ広報が作った「報道用配布資料」をもらいます。リーグ戦順位や両チームの選手別成績など、記事を書く上で不可欠のデータが満載です。一般客向けには「マッチデーニュース」があり、福岡の主将MF布部陽功も会場入りの時に、1部取っていました。

 先発メンバーを書き込む日刊スポーツのサッカー用スコアブックは、B5判60ページ。見開き2ページを使って、1試合のメンバーや展開を記録します。開始時間によっては、この間に食事も取ります。アウエー草津戦で食べた「前橋とんとん汁」と串カツ、おいしかったなあ。

 開始30分前、ピッチでウオーミングアップが始まります。双眼鏡で選手全員の様子を確認。その後、スタンドも、ぐるりと見渡します。工夫を凝らしたデザインで各選手を応援する、ゲートフラッグ観察タイムです。20分前からは、スタジアムDJ信川竜太氏の選手紹介。私のお気に入りは「ゴールの陰に、この男あり」という、MF久藤清一の紹介コール。初めて聞いた時「こんなふうに、選手のことが分かる原稿を書きたい」と思い、まだ挑戦中です。福岡ユースには「信川さんに自分の名前を呼んでもらうのが目標」と話す選手もいます。フラッグや紹介コールは、選手の人となりを知るヒントにもなるんです。

070514-0002.jpg ハーフタイムに入り、会社へ電話。デスクという、記事のテーマや行数を決める上司と連絡を取ります。終盤にも電話して、京都に連敗し白星街道ストップのチームもので書くことになり、試合終了と同時に4階の記者席からピッチサイドに下ります。ロッカー室に引き揚げる選手やスタッフの表情を観察するためです。ベンチでは「あーっ」と、悔しそうな叫び声が。スタンドからは「次、勝とう」と温かい励ましや拍手が聞こえました。


 試合後は、アウエーの監督から会見。京都の美濃部監督が会見室に入った時、進行係が席を外していました。「ほったらかし?」。逆転勝ちの余裕か、美濃部監督は開始までジョークでつなぎます。リトバルスキー監督は、感情を面に出さず会見を終えました。

070514-0003.jpg 選手の取材はミックスゾーンという、バスに乗り込む直前のスペースで。福岡の選手は勝っても負けても早足なので、私の目は多分、ヒラメみたいに広がっていると思います。1人を取材しながら左右をチラチラ見て、コメントの必要な別の選手が現れると一礼し、そちらへ移ります。先に話を聞いていた選手に失礼だとは思いますが、約20分しか取材できないので、許してください。

 会見や選手のコメントを、デスクに報告し、メーンの記事は12字×40行、DF宮本亨のJ初ゴール雑観(短い記事)、欠場したFW田中佑昌の情報を添えると原稿量が決定しました。1時間20分で書き上げ、予定になかったMFアレックス選手のコメントや、WEB用の原稿も出し終わった午後6時30分すぎから、この日記を書き始めて今、午後9時31分。推敲(すいこう)が終わったら午後9時58分。遅い! 追い込まれないとスピードが出ない性格なんです。以上「リアル サッカー担当日記 試合編」でした。

May 14, 2007 11:45 AM 投稿者:佐藤千晶

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